明日香の細い道を尋ねて

生きて行くと言うことは考える事である。何をして何を食べて何に笑い何を求めるか、全ては考える事から始まるのだ。

今夜、クリスマス・イブに聴きたい曲、 All Time Best 10

2023-12-12 22:27:00 | 芸術・読書・外国語

曲は勿論、何でも有りで懐メロありの「All Time」です。こないだ昭和の音楽でベスト10を出したばっかりなので、重複しない曲を選びました。なお選曲基準には歌詞の素晴らしさを一番にあげました。それとメロディが素晴らしくて歌が上手いというのは当然だが、今回はベースラインとリズムセクションの「味のあるもの」を特に意識しましたのでご賞味ください。

10、サイレント・イブ、辛島美登里
90年発表の曲。この頃は個性的な心情を歌にした名曲が数多く書かれた時代である。モーニング娘やAKBとか乃木坂とか嵐とかがヒット・チャートを席巻するよりも「一昔前の時代」だった。この頃は私は40歳になるかならないかで、仕事も面白くなりかけていた「人生最大のやる気」に燃えていた頃でもある。私の好きな音楽をあげていくと、不思議とこの時代に「青春」を感じている世代と歩調があってくる。しんしんと雪が積もった夜なんかは、ワイン片手にトニー・ベネットとかビリー・ジョエルとかが聞きたくなってくる世代でもあります。

9、さよなら、オフコース
「さよなら」のリフレインが心地よいヒット・ナンバー。歌詞は大したこと無いがとにかくハイ・トーンである。一度会社の同僚や女の子たちと5、6人で飲みにいたことがあった。ついでにカラオケを歌おうと言うことになり、私がこれを歌ったら女の子の一人がこの曲を気に入ってレコードを買いに走った、ということがあった。勿論、私の歌が上手かったからではない。多分今にして思えば、何箇所かあやふやな所があったので「正しいバージョン」を聞きたかったんだと思う。それでも私の歌が少しは曲の素晴らしさを伝えられたかと思うと、今でも私の自慢のエピソードである。

8、You Are Everything、ダイアナ・ロスとマービン・ゲイ
愛を高らかに歌って見事なデュエットを聞かせる名曲。やっぱ外人は、ちゃんとハモるから違う。ライオネル・リッチーとのデュエットで Endless Love とどちらにするか迷ったのだが、マービンの迫力ある歌いっぷりに1票入れた。しかし洋楽を加えるとなると、メチャクチャ候補曲が多くなってしまう。

7、瀬戸の花嫁、小柳ルミ子
この人、この頃はこんなに歌が上手かったっけ、と思わせるほど歌唱力抜群だった。昔はこれほど純情可憐な人が、こないだテレビで見たら今じゃ犬も食わないオバサンと化してたってオチがつく。女って化けるよね。昔の人は歌が上手いという見本のようなもの。今じゃ「天才」って言われてもおかしくないけど、この頃はいっぱい居たんだろうな。

6、オリビアを聴きながら、杏里
「出会った頃にはこんな日が、くるとは思わずにいた」と歌う女心、心に染みるよね。ペコパの松蔭寺なら「時を戻そう!」と言うところだが。私は当時は夜中に一人、部屋で音楽を聴く方だった。カラオケなんてものが流行るのは、もっとずっと後だった様な気がする。「夜更けの電話、あなたでしょう?」って歌っているけど、今のスマホ時代では「何のことか分からない人が増えそう」。歌詞も昔のものは説明がいるよね。

5、家族になろうよ、福山雅治
吹石一恵と結婚を考えてたのがこの歌より先か後かは別として、こんな歌で「プロポーズされたら」なんて思わせる所が福山らしい。どこまでもモテる男である。こういう生き方がまた、似合っちゃう所が羨ましいといえばそうなのだが、彼は彼、私は別の道を歩んで行こう。

4、Superstition、スティービー・ワンダー
何と言っても出だしのリフが超カッコいい。この曲を初めて聞いたときには衝撃を受けて、誰の曲だか友達に聞いて回った記憶がある。その時にスティービー・ワンダーという歌手を知ったのが最初である。盲目の歌手だと知ったのは、もっと後だった。そう言えば最近はとんとご無沙汰だけど、どうしてるのかな。

 

3、傷つけた人々へ、尾崎豊
明るい曲調で気分のいい時に書かれた曲だろうと思う。まあこんな曲ばかり書いていたのでは、あれほど教祖的な人気は出なかっただろうが、彼の作曲の才能の片鱗を見せた1曲である。彼の曲は反抗的な気分や悲しい気分、または真剣な思いなどの曲が多いように感じられるが、この曲は最初に聞いた時から好きになったストレートないい曲である。彼にはアイ・ラブ・ユーなど名曲が多いが、私はあえてこの曲を選んだ。もしも彼が存命していたら、きっと彼も「好きな曲の一つ」に挙げていたと思うけど。残念なことをした。

2、卒業写真、荒井由実=ハイ・ファイ・セット
私はこの曲は、残念ながら荒井由実では聞いたことがない。如何せん荒井由実は歌が下手すぎるのだ。それに比べると、ハイ・ファイ・セットはとにかく声が綺麗で惚れ惚れする歌声である。こんな声なら、どんなつまらない歌でもずっと聞いていられる気がするくらいに美しい。それにこの曲は、何より歌詞がせつなくて、忘れかけていた心の奥底の琴線に触れるような感情を呼び覚ましてくれるところが素晴らしいと思う。それは多分、荒井由実の詩人としての力量が飛び抜けて素晴らしいからであろう。ハイ・ファイ・セットの歌唱も素晴らしく、1年に1度聞き直しては感動している名曲である。同時期に似たような構成のボーカル・グループで「サーカス」がいたが、声の格調でハイ・ファイ・セットが一段上と見た。

1、Didn't We Allmost Have It All、ホイットニー・ヒューストン
ちょっと暗めの曲が続いたので、第一位は絶叫型の歌姫で決めてみました。とにかく文句なしの第一位、これ程完璧な詩と曲は他に見当たらないほどである。日本では MISIA が歌唱力云々と言われてるようだがホイットニーに比べると、迫力が自転車とブルドーザー程に違う。巷ではよくマライヤ・キャリーと比較されるようだが、ド迫力の絶叫から天使の歌声まで、幅広く歌いこなす力量は数段ホイットニーのほうが上である。まあ人生にはお互い躓いた同士だが、マライヤの方はダイエットが効いたかどうか昔のスッキリした体型に戻って歌ってるようである。一方ホイットニーは結婚相手が悪かったのか、薬物過剰摂取で惜しくも亡くなってしまった。上手な人は皆、残念だが早く死んでしまうみたい。この曲は昔、テレビで癌のために死期が近い「サミー・ディビス・JR」を元気づけようと催されたショーで歌われていたのを記憶している(間違っているかも知れない)。彼女のパワフルで自信に満ち溢れた歌声を聞いて、サミーもさぞかし気分が高揚したことであろう。

最後にクリスマスに相応しい1曲をどうぞ。しみじみ聖夜の感慨に浸ってください。大黒摩季で「ブルー・クリスマス」!!!



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