明日香の細い道を尋ねて

生きて行くと言うことは考える事である。何をして何を食べて何に笑い何を求めるか、全ては考える事から始まるのだ。

孤独な夜に聴くクラシック(16)日課としてのクラシック

2024-07-09 18:12:17 | 芸術・読書・外国語

夏は未だだと言うのにもう日中うだる様な熱気が容赦なく肺に充満して、道行く人の影も朦朧と消え行く毎日ですねぇ。私は部屋にいてクーラー三昧だから良いとしても、やはり外に出かけないというのはストレスなのです。そこで毎日クラシックを1曲ずつ聴いて日頃のストレスを解消するというのを思いつきました。当然、興が乗れば2曲、3曲もあります。で、記念すべき第一日はラジオのNHK音楽の泉から「ベートーベン ピアノ協奏曲 第4番 ト長調 作品58」を選びました(というか私の聞き流し曲に入っている中からもうすぐ聞けなくなっちゃいそうなのを選んだだけですが)。演奏は(ピアノ)エリーザベト・レオンスカヤ(管弦楽)トゥールーズ・キャピトル国立管弦楽団(指揮)トゥガン・ソヒエフです。

レオンスカヤという名前は確か古楽器の鍵盤奏者の名人として記憶していたのですがネットを調べても古楽器という情報はどうも見当たりません。勘違いだったかな?と思い直して改めてじっくり聴いてみると、音のタッチは柔らかいのにしっかりと鍵盤の底まで押し下げている感じがして気持ちよいんです。まあこれは私のヘッドフォンの音質にもよるから一概に「こういう音だ!」と決めつけるのもどうかな?とは思うけど、それにしても明るくてキラキラした透明感のある響きが曲全体を包んでいて、聴くものを曲の中に一気に引き込んでいく辺りはピアニストとしては合格点を出しても良さそうだと感じました。

さて肝心のベートーベンですが、私はどちらかというと余り評価していない方の部類に入る作曲家です。勿論、曲は有名なものがいっぱいあるから当然知っているし聴いてもいるのですが、じゃあ好きなのか?というと「それほどでも無い」レベルなのです(理由はあります)。そもそもが私はクラシックを聴き始めて以来のモーツァルトのダントツ大好き人間で、死ぬ時は彼のレクイエムかアヴェ・マリアで見送ってもらおうかな・・・と思ってるくらいの大大大ファンなのです。そして次がブラームス・ショパン・バッハの三人衆ですかね。まあドイツ三大Bとかじゃなくて何とも言いようがないんですが、この三人は個々の曲がどうこうというより「全部が好き」というレベルになるんでしょうかね、もうアイドル感覚です。あとはお気に入り曲の多さでシューベルトとシューマンが入りますか。リストは演奏者によっては輝かしいピアノの音色で魅せてくれるし、ワーグナーはドラマチックな展開と重量感溢れる和声で興味を惹きつけてくれますが、今ひとつ「大好き!」とはならないので却下でした。その他は作曲家というより「曲が好き」ですね。

で、ベートーベンはどうかというと、好きなのは「ピアノソナタ第31番」ぐらいでしょうか。あとは何曲か弦楽四重奏曲があるいくらいしか思いつきません。有名は有名なんですがねぇ。・・・と言う訳で、これでクラシックファンの8割を敵に回しました、肩身が狭いです(え〜ん)。

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とにかく今日はこの協奏曲をじっくり聴いて、何とか食わず嫌いを治しましょう。



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