明日香の細い道を尋ねて

生きて行くと言うことは考える事である。何をして何を食べて何に笑い何を求めるか、全ては考える事から始まるのだ。

日本の何故?を解決する(5)参院選の争点って、何?・・・その2

2022-06-26 20:46:01 | 今日の話題

2、日本は政治的中立を宣言し、独立平和国家として再出発する。そのための情報・外交能力は、もっともっと磨くべし

自民党はすぐ「戦争は絶対に避けなければいけないから」安保体制を強化し防衛予算を増やさなくてはならないと言うが、この考えは間違っている。外国と戦争しないで上手くやる一番の方法は、今も昔も「外交力を磨く」こと以外にはない(勿論、地理的要因もあったが)。専守防衛とか核の抑止力とか安保とか何だとか言っていても、「ひとたび戦争になれば」、いくら安保条約で庇護されているといっても(核戦争になるリスク=恐怖を考えれば)例えアメリカであってもおいそれと手出しは出来ず、黙って見ているしかないのはウクライナの例でも良ーく分かったことである。だから、そこまで事態が悪化しないように、近隣国家とお互いの利益を尊重し合って外交努力をとことん尽くし、「誠意ある態度」に終始することが唯一戦争を回避する手段なのだろうと思う。

それでも戦争を仕掛けてくるロシアのような相手に対してはどうするのか?、という意見もあるだろう。だが良く考えて欲しい。ロシアとウクライナの間には歴史的に複雑な経緯があり、むしろロシアに噛み付いて戦争にまで発展させたのは「ウクライナの方だ」と私は見ている(情報を細かく検証していけば、誰でも同じ結論に達すると思う。これは、あの佐藤優氏も言っていることらしい)。例えば日本と近隣の韓国・中国の領土問題を見てみれば、竹島については諸説あるようなので今回は詳細説明を控えるが、尖閣については「日本の石原元都知事が火付け役」だというのが専らの定説である。尖閣は、最初っから日中共同開発地域とかにして、双方利益を得るような開発とか何とかの「外交努力」を続けておけば、現在ほどの緊張感もなく上手い事行っていたはずだと私は思っている。要するに石原都知事が喧嘩を売ったのが発端なのだ。勿論、歴史というのは色々と複雑な経緯があって一筋縄では解決しないにしても、「やって見る価値」は充分にあっただろうと思う。ところが石原元都知事は、努力もせずにいきなり尖閣を買い取った、と聞いている。

何れにしても、防衛費を増やして終わりのない軍拡競争を続けるより、日中が平和な関係のままさらなる経済的な発展を遂げる方向で話し合いをしていくことの方が、お互いの国民にとって一番良いことであるのは明らかである。世の中には何でも武力に訴えて己の野心を満足させようとする人がいるのは事実だが、中国にだって15億人もの国民がいるのである。いくら習近平が独裁者と言われて好き勝手にやりたい放題をやっても(これは報道でのイメージである)、単なる個人的な思惑で中国全土を自由に出来るほど中国人は馬鹿じゃないだろう。それに習近平は(プーチンもそうだが)相当頭が良くて勉強もしているらしい。世界の動向を見ながら自国を最善の状態に導くために、日夜「外交的努力」を模索し続けているのだと私は想像する。

そこでまず、日本の基本的外交方針だが
① アメリカとの安保条約を段階的に修正する
② アメリカに守って貰う、という片務的立場から脱却して、相互平和条約に変更する
③ 日本からはアメリカ軍の基地を撤収させて「自力防衛の独立国家」を宣言する
④ 次に中国、ロシア、台湾、北朝鮮、等々とも対等な相互平和条約を結んでいく
以上だ。

世の中の大半の人は、そんな「危ないこと」出来るわけが無いじゃないか!と考えていると思うが、中国と平和条約が結べれば、その他の国は芋づる式に従ってくるだろうと私は考えている。この件では「中国」がキーだ。例えばアメリカが山口組で、ロシアが住吉会だとする(恐ろしいですねぇ!)。どちらにくっついていても、紛争に巻き込まれるリスクは恐ろしく高いだろう。ここに第三の勢力として中国が出てきて、どちらかというと武力より経済力を重視するように振る舞っているとしよう。日本はこの中国の戦略に乗っかって、「我々も山口組・住吉会とは距離を置きます」宣言をするのである。もし両者が喧嘩しても中国はじっと様子を見ていて、どちらかが優勢になったら「そっちを応援する」ぐらいの腹づもりだろう。その時に日本は、中立宣言が役に立つ。

まあ、それほど世の中簡単じゃないというのは重々承知しているが、そこを目指して「外交能力を磨くこと」が第一ではないか。現代は、大国の領土的野心などという「昭和の夢」みたいな言葉に踊らされている時代では無いのだ。まず自分の国の津々浦々の隅々まで、経済的発展の恩恵を行き渡らせて幸せを実現し、それから世界に対しては、確固たる正論を「誰に気兼ねすることなく」はっきりと主張できる国になるのが目標である。そのためには一にも二にも、外交能力を高めることが必要だ。

日本は外交能力を磨いて、紛争とは無縁の「東アジア第一の貿易国家」を目指すこと。GDPは世界20位くらいで我慢しよう。

・・・・・・・・・・・・・・・・

次回は国家の教育と未来を考える


最新の画像もっと見る

コメントを投稿