コロナ第七波が流行っていて、家に引きこもりがちの日々。それで落ちていた体力回復の目的もあって、久しく行っていなかった練習場へと出かけてみた。暫く行ってなかったのでまるで打てないかと思ったが、思いの外「結構当たった」のである。スイングは裏切らないねぇ!。流石にウッドは全然駄目だったが、アイアンは最後の方で割と思い通りに打てたので満足した。このところ週に一度も行けてない状態だが、テレビと YouTube を見ながらのイメージトレーニングだけは欠かさない、というのが良かったのかも。
というわけで、今日は練習時に実際やってみて良かったことと、YouTube から気がついた事を2、3書いてみた。
1、やっぱりハンドファースト
球を飛ばすにはどうやってフェースを当てるかが大事だが、最初はガツンと上から入れる感じで「スイングスビード重視」で打っていた。だがそれだと、振っている割には意外と球が飛ばないのである。たまにシャンクなども出ていて、どうも「当たりが良くない」と感じた。原因は、ボールに与える衝撃が足りないのである。つまりフェースに力が伝わっていないのだ。一つには「芯」で打ててないこと。これはインパクトのポイントが前にズレているために、ロフトが寝て当たっているせいだろう。もう一つは「フェースに球が乗っかっていない」から衝突の時間が短くて、合算すると衝突エネルギーの総量が少いのだと考えた。まずシャフトがインパクトで「垂直より前に倒れて当たる」ことが、力が伝わる「絶対条件」である。そしてフェースが球を「長い時間押し続ける」ことが必要。結局原因はいつもの通り、「ハンドファースト」になっていないのである。
最近ようやく分かってきたことだが、インパクトで目線が左足の前を向いている時は体の姿勢が正面を向いていて、結局は「ハンドファースト」が出来ていないのだ。逆に目線が右足の前の方に向いている時は、きちんとハンドファーストが出来ている。右足の前と言うことは、ほぼ顔が真下を見下ろしている状態である。インパクトのちょっと前、ほぼ「後は振り抜くだけ」という瞬間には、手はボールの真上の位置にあり、左肘は伸び、右肘が少し曲がっていて、クラブヘッドはまだ「後ろ水平の位置」に残っているのが良い。この態勢が出来ていれば、後はグッと体幹に力を入れ、全力で球を撃ち抜いていくだけである。形としては右肘を伸ばして地面方向に押し込み、右肩を素早く回転させて思いっ切りエネルギーを開放する・・・、つまり「ハンドファースト」が完成するという理屈だ。
これを意識して体の各部の動きを丁寧に確かめながら打っていたら、インパクトが厚くなり、むしろ当たった瞬間は衝撃がなく「スカッ」という感じで遠くに飛んでいった。これって、「芯に当たってるんかなぁ」と疑問はあったが(弾道解析機で見たわけじゃないが)、飛距離が出ているから多分そうだろうと思う。ハンドファーストで球を捉えられるようになったら方向性もバラツキが減ってきたので、一応合格である。
○ ハンドファーストで打つと打感が劇的に変わり、気持ち良く球が飛んでいく。
2、ゆっくり振る
ハンドファーストを意識するようになってから、「ゆっくり振る」事に注意した。スイングスピードを上げると飛距離も出ると思いがちだが、実際は「体全体の姿勢」が飛ばす形になっていて初めて、ヘッドの球を押す力が「100%発揮」されると最近は考えている。フェースがキチンとスィートスポットに当たっていないと、いくらヘッドスピードが早くても「球は飛ばない」のじゃないだろうか。これは実感である。ヘッドスピードを上げるのは飛距離を出す意味ではとても大事だが、それは「スイング全体で速くなる」のであって、インパクト前後だけチョンと速く振ることではない、と考えている。
つまり「ゆっくり速く」振ることが大事である(大きく速く、だろうか)。そして何よりも「芯に当てる」こと、それも力の方向が正しく球の中心に向かって押していくことが大事になる。要するに、ダウンブローである。ハンドファーストで尚且ダウンブロー。ますます難しいねぇ・・・。とにかく姿勢を正しく保つことに意識を集中した。
○ 芯に当てることが飛距離を生む。
3、インパクトとタメ
ダウンブローに打つためには、右手が背屈した状態からインパクトで球を捉えて、それから球を「引き摺る」ようにして、前方へ向かって手首を伸ばしていかなければならない。それまでは手首は親指側を伸ばして背屈し(サムダウン)、下を向いてクラブを地面に押し付ける感じで振っていく。よく言われることだが、右手のタメは、右手首を曲げたまま固定して出来るだけ「ほどけない」ように我慢するのではなく、上を向いている掌を「背屈して下に向ける」ことである。これを勘違いしているから、いいつまで経ってもタメを作れないのだと私は思っている。右手とシャフトの角度は変えずにやや右肘を伸ばし、背屈したまま「手を体から前に伸ばして」フェースをシャットにすることで正しいインパクトの形が出来、結果としてタメが出来る。後は背屈した手首を「最後にスナップを利かせて、真っ直ぐ伸ばす」だけである。これをインパクトで手首を水平に返し「右手を左手より上にして、掌を下に向ける」ような動きをすると、途端にあらゆるミスが出てしまうので「厳禁」だと考えている(インパクトで、という意味)。飛距離は右手首のスナップを十分に利かせることで最大になる。
○ タメを作れれば、ダフリもなくなる。
4、左手は等速で伸ばしたまま振り抜く
最後に左手の動きだが、右から左に横に振るだけである。左手はヘッドを球に当てる重要な役割を持っているが、ひたすら真っ直ぐ振るだけで、一切「余計なこと」をしないのがコツだと思う。途中で肘を曲げると「全部駄目になる」ので、絶対に肘を緩めて手先を上に持ち上げないこと。その時は右手は「手のひらが上を向く」ように振り切るのが正しい形だと考えている。これを意識することで右手のスナップが、より鋭く、強く振ることができるはず。とにかく小細工せずに真っ直ぐ振り切ること。
○ スイングは無理に速く振ろうとするのではなく、ちゃんと姿勢を作ってインパクトの質を高めること。小手先のスピードアップは、当たりが軽くて球が飛ばないと感じる(私の考え)。
以上。
最後の締めにウェッジをフルスイングして終わったが、綺麗な弾道で「ほぼ同じところ」に落ちたので気分がよかった。次回はいよいよドライバーをフルスイングするつもり。出来れば240くらいは飛ばしたい(勿論ラン込である)。そのために250まで打てる練習場に遠征しようかと思っている。まあ、そんなには飛ばないとは思ってるけど、見栄ですかね。目標が「フェンスまで」とかはっきりしていると、より力が入るみたいだし。
5、YouTube で女子が267ヤードも飛ばしていた!
やっぱり飛ばすには、体を使ってブンブン振り回す体力が大事だと痛感した。体力がないと「どうしても手先に頼って」こねくり回してしまう。これはゆっくり大きく振ることにもつながると感じた。当然スイングアークも大きくなるし、体重移動のパワーも脚のケリも効果が出る。結局スイングにおいて、インパクトの占める割合は思っているより小さいのではないか?。前傾姿勢を保ち、思いっきり体を捩じって振り回す・・・と、言うは易くて行うは難し、だ。ああ、あと20歳若ければなぁ、いや10歳でもいいけど・・・。
○ 思いっ切り振り回さなきゃ、球は飛ばない!
・・・・・・・・・・・・
追加:先日の女子のエビアン選手権を見ていたら、タイの若手「アッタヤー・ティティクン」がドライバーを「ぶち飛ばして」いた。ショットのスロー映像を見ると、何と「めっちゃ右手を返して」いるではあーりませんか。「あれー?、返しているじゃん!」。・・・またしても私のスイング理論が怪しくなってくる。
はてさて、どっちが正しいんだ?
多分、ティティクンは相当フェースを開いて下ろしてきてインパクトまでに思いっ切り返すようにしているんだと思う。そして、考えられないくらいの速さで「手首をリリース」して振りぬいているんではないだろうか。これによって強烈なタメから一気にヘッドを走らせて、同時に球の浮き上がりと回転量を減らし、飛距離を出しているに違いない。世界で戦うトップアスリートだからこその「ハイレベル」の技と見た(この分析は、まるでトンチンカンな素人考えかも知れない・・・)。
私はとてもじゃないがヘッドスピード40m/秒にも届かない「ゆるゆるスイング」である。ここは青木瀬令奈みたいに素直に高さを出して、「ボヨーン」という弾道で飛距離を狙うのが一番飛ぶのではないだろうか。スイングスビードが遅い人が無理に回転量を減らすと、逆にドロップして「更に距離が落ちる」という悪循環に陥ってしまう。
テレビで見るとプロのスイングは凄くカッコいいが、だからと言ってむやみにプロのスイングを真似るのも考え物であろう。己の体力と年齢に合ったスイングを心掛けることである。私は若くはない・・・早とちりには気をつけよう。
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