明日香の細い道を尋ねて

生きて行くと言うことは考える事である。何をして何を食べて何に笑い何を求めるか、全ては考える事から始まるのだ。

日米LPGA観戦記(11)今日は男子ツアーの中日クラウンズを見る

2023-04-27 14:46:00 | スポーツ・ゴルフ

この、練習日の様子をレポートする珍しい番組は、杉澤伸章プロキャディと金谷太一郎プロが軽快なトークを交えつつ、プロならではの目線で選手からコース攻略法を聞き出してゆく変わった番組である。生中継と銘打って選手に突撃インタビューする場面では、選手の普段の性格が「モロ」に出て新鮮だ。杉澤氏は元々選手と同じくフィールドの中で戦っていた人間なので、そこは我々見る側とは違って仲間意識からか面白い受け答えが聞き出せて大いに番組を盛り上げていた。

我々アマチュアはボールのライとか狙う場所の傾斜や次打の方向とか「全く構わず」に、バンバン打っては「あちゃー!」とか「なんだよ!」とか騒いでそれなりに楽しく回っているのだが、二人の解説を聞くと「プロはこんなことまで考えているんだ」と感心する。勿論、コースの色々な状態を確認するのは「それなりの技術」があってのことなのだが、そういうことを知るとテレビを見ていても「プロ目線」で選手の心理状態が分かるので一層面白い。言うならば自分が「まるで戸張捷になった気分」とでも言おうか、まあ興味のない人には「うるさくってしょうがない」だけのオジサンなのだが・・・。とにかく、この番組で「会場に行った」気分にさせてくれるのは楽しいと言える。

ホントはこういう番組を「女子ゴルフ」でやってもらいたいのだが、きっとDAZNとかの有料ネットワークになっちゃうんだろうな、残念である。

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さて練習日の様子をしっかり見た上で、本日いよいよ朝8時30分から「CSゴルフネットワーク」で独占生中継である!。この辺はCS契約をしてる者の特権で、高い視聴料を払っている故の恩恵ではないだろうか。サッカーのチャンピオンズリーグとアメリカの女子ゴルフは WOWOW 独占放送だからCS契約には含まれなくて残念だが、こちらはアメリカ男子ツアーが見れるので、まあいいかと思っている。やっぱりメジャー大会を網羅してると言うのはコンテンツとしては強い。男子ツアーは全日程を生放送してくれるので、ゴルフファンとしては「見ないわけにはいかない」ではないか?。最近はこれに中国ドラマ鑑賞が加わって、もう「24時間じゃ足りない」事態になって嬉しい悲鳴である(ちょっと見過ぎじゃないの?)。

これを考えると、NHKって「金だけ取って」良いことは一つもないのだから頭に来る。まあ、この手の愚痴は「選挙で晴らす」として、今日はしっかりと男子ゴルフの実力を見ることにしよう。

お目当ては勿論「石川遼」だが、久し振りに男子ゴルフを見ると女子ゴルフ同様にこちらも顔ぶれが新しくなって、世代交代が激しそうだ。名前を上げるならば「河本力、蝉川泰果、中島啓太」の面々が注目である。それに加えて「飛ばし自慢」の若手が続々登場して目移りする。最終日は優勝争いにどうしても目が行くので、私は初日・二日目は「彼等の飛ばしに特化したスイング」を中心に見てみようと思う。それもこれも、何とか自分のスイングに参考になるところは無いだろうか?、の思いであった。で、私の印象に残った部分を書いてみたい。曰く、男子ゴルフの「飛ばしの三原則」である(100を切れない私が見た感想デス)。

1、インパクトで力が余っているからガツンと行ける

飛距離が出るという選手達は皆な「バックスイングはコンパクト」に上げていて、それからダウン・インパクト・フォロー・フィニッシュと「あっと言う間」に振り切ってしまう。しかもスイングが流れるように「スムーズ」に振っている選手は殆どいなくて、大体がインパクトで「一瞬腕が止まって」ガツンとインパクトしてから、それからフォローに入っていたのである。勿論スロー再生した訳では無いから何とも言えないが、止まったように見えるのは「ボールの衝撃抵抗が大きい」からだと想像した。クラブのインパクト時のスピードが早ければ早い程、ボールに当たった瞬間は「一瞬、スピードが落ち」で見えるのではないか?。あるいは選手の側の心理状態を考えるとスムーズなスイングで飛ばすというよりは、インパクトに加わる力を「どれだけ強く出来るか」に特化している風にも見える。つまり、衝突の衝撃に耐えて球を遠くに飛ばす為には「よりクラブを力強く押して、反発力を高める」ことが重要である。これは軽自動車が100kmでぶつかるよりは、同じ速度で「重量が何十トン」という列車がぶつかる方が段違いに衝撃が大きいのと同じ理屈だ。これをゴルフに置き換えると、重量が重いというのは「後ろからどんどん押して来る」と考えても良いと思う。つまり、100分の何秒という短い時間だが「ヘッドを前に押す力」が強ければ強い程、ボールに与える衝撃の度合いは「増す」のではないか?

つまりインパクトでは「当たってから、さらに押すだけの力が残って」いないと飛ばない、である。

2、体が超高速回転しても軸が全くブレない

これは飛ばす選手に限らないが、インパクトまで頭(というか首筋)が全く動かないで見事に回転して打っている。昔言われていたような左への体重移動などは殆どやって無くて、皆んな「その場で回転」してインパクトしている印象だ。勿論、インパクトした後は左足の上に上体が乗って、綺麗に「背中を見せるフィニッシュ」を取っている。さらに言えばバックスイングで右に動く(スエーする)選手は、私の見た所は「一人もいなかった」ように思う。やっぱり飛ばす選手は、体を揺さぶって「その反動」でインパクトを力強くするといった「小細工」は必要ないのだろう。

つまり体を使うと言っても「左右に動かす」のではなく、その場で「ぐるり」と回転させて「爆発的な力」を発生させる方向に働かせているようだ。左右の移動量では無くて「回転スピード」に飛ばしの秘密があると思う。

3、姿勢が全体に低く小回り

これは飛ばしとは直接関係は無いかもしれないが、姿勢が低い選手が多かった。ボールに効率よく力を伝える為には、物理的に言えば「回転面に直角」に振るのが一番である。姿勢が立ってしまうと回転軸に直角に振るのが出来なくなる。これが本当かどうかは分からないが、私は背骨の角度とクラブのプレーンを直角にする為に「姿勢が低く」なっているのだ、と理解している。しかし、これを実現する為には相当「体が柔らかく」ないと難しい。というか「クラブを振るかどうかに関わらず」体を前傾するのが辛いのだ(ダメじゃん!)。

要するに、彼等は鍛え上げられたプロのアスリートであり、私ら70過ぎの老人には「何の参考にもなりぁしませんぜ!」なのだ!、ああ無駄無駄無駄!

というわけで結局、私には参考にはならないので「ただシンプルにゲームを楽しむ」ことにしました。石川遼の「新スイング」の効果がどんなもんか、興味津々です。



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