8月25日・・・
私の心の奥底(おうてい)で輝き続けていた
一番星が永久に消えた・・
58歳6か月9日目の夜のことだった・・
学生時代から成績は良いとは言えない男だった・・
だが、誰にも優しく、礼儀正しく、おちゃめの所もある
心の綺麗な男だった・・
入院中は医師から看護師、そしてお掃除のおばさんにまで
患者としてはあり得ない心を掛けて頂いた・・
息絶える時に私は不覚にも病室から自宅へ帰る車の中だった・・
ケイタイの鳴る音が心臓に突き刺さったかのようだった・・
お母さんですか。。今、Hさんの心臓が止まりました・・・・・・・・
帰路半ば程まで走ってきていた車を急ぎ病院へと引き返してもらった・・
息子が死んだ! !
さっきまで病室で息子の吐く荒い呼吸の音を聞いていたのに・・
突然涙が吹き出し、号泣を越えた動物のような声で慟哭した・・
身の置き所なく、車の中で自分の体を静止出来ないような
亡我の状態が続いた・・・
母親の骨も拾わずに先に逝ってしまった息子・・
だが、、癌の末期の苦しみからは解放された。。
もう苦しみに歪む息子の顔はそこにはなかった・・
これで良かったのだ、息子は救われたのだ・・と自分に言い聞かせていた、いつまでも・・・いつまでも・・
息子さんはお母さんの深く暖かい愛情に包まれて、安らかに安らかに逝かれたことでしょう。
A様
暖かいお言葉、身に沁みております・・
健康体に産んであげられなかった私は
罪深い母親です。
お通夜・告別式の喪主を務めましたので、
この間は忙しさに紛れ、涙も枯れました。
これからは、残された息子の家族と縁のある方をも、息子に成り代わり守っていく所存です・・
子供を先に送らねばならない不測の事態は
他にはあり得ません・・
健康こそ宝ですね・・
どうか、どうぞ、
くれぐれもご自愛くださいますように
お願い致します。
書くことによって、夢をみているような非現実感を事実として自分を納得させる作業にもなりました。
これからは息子の事を書いて偲んでいこうと思います・・
母親想いの男でした・・
恰好いい男でした・・
誰からも愛される男でした・・
涙もろい繊細な男でした・・
ギターを弾いて歌える男でもありました・・
ロマンチストなところは母親譲りでした。。
お宅様に於かれましても、油断めされませんようにお願い致します。