同居者

同居と言っても、美女と同棲してるというわけでは、もちろんない。
タイトルを「同居人」ではなく「同居者」としたのは、同居してるのが人ではないから。部屋でクワガタを飼ってるけど、あれはあくまでペットなんで、同居という言葉はふさわしくない。ゴキブリ？あんなのといっしょに暮らしてることを称して同居というのは、ちょっとね。

同居の相手は、こいつ。


いつの頃からか、盆栽の周りを飛び跳ねるのをたまに見かけるようになった。小さいが、よく観ると、どうやらクモ。クモというと、例の巣を張るクモを思い浮かべる人が多いと思うけど、こいつは、その辺を跳びはねながら徘徊している。クワガタを飼ってると、小バエが大量発生するものだが、それがこいつにとって格好の餌になってるらしい。
ネットで調べたら、ハエトリグモの一種であることが判明。人間に嫌われるハエを退治してくれるってことで、益虫の部類に属するんだとか。実際、その跳びはねる姿はかわいいとさえ思え、さらさら殺す気にはならず、気分は放し飼い。よって「同居」である。