みんなの僧

24で僧侶になり54で住職になるまで夢や悩みを聞き続けて30年。

伊勢のおほかみ

2012-08-24 15:53:20 | 日記

元伊勢から二神山をのぞむ

「とこしへに

民やすかれと

いのるなる

わが世を まもれ

伊勢のおほかみ」


と 詠まれたのは明治天皇

先日ブログした通り 伊勢神宮近くの芦浜原発計画は人間の葛藤と闘争を経て、人間限を超えた。


伊勢のおほかみとは 伊勢皇大神宮であり、天照大神さまである。


とこしへに わが世をまもれ とは


天皇を象徴とする日本国家システムを見守って下さいとの願いで


民やすかれと とは日本国民と日本国の文化・歴史・気候風土をこよなく愛する住民全てに対しての 願いである


いのるなる と我々一般人は使用しない表現だが、現人神としては 常世の神々に通じる言葉遣い。


人間悪が人間限を超えた時、伊勢のおほかみは和魂(にぎみたま)の顔を捨て、荒魂(あらみたま)として 現世に衝撃を与える


それが昨年の3/11


巨大地震に超巨大津波。

超巨大津波による原子力発電所の破壊、メルトダウン、そして水素爆発による放射能の飛散。


人の都合と、強欲たちの悪徳から 人災が起き、人災を引き金に天罰たる「天災」が発災した。


伊勢のおほかみは


人間の小さな欲得、願望を叶える為に存在する神さまではない


とこしへに 民やすかれと願う天皇の願いをきくために在る「おほかみ・大神」である


とこしへを阻害する原子力発電所は


おほかみさまの意に そわなかったと言うことだ。


水素爆発して間もないころ、超能力者Kくんと被災地巡礼供養をした。


岩手から宮城、福島の原子力発電所事故現場まで


南相馬から事故現場に近づいた時 目に入った文字は

「原釜」


発電所設立の遥か前についた、その辺りの地名だが、まるで、「原子力の釜」=「原子力発電所」の設立と事故を予言したような土地名である。


放射能は無味無臭、何も感じないはウソだ。


原子力発電所にあと数キロとなった時、Kくんも拙僧も粘膜がチクチクと刺激を受けるのを感じた。


もちろんガイガーカウンターは鳴りっぱなし


アホで無謀な行為だが、放射能の怖さを粘膜で感じた。

人間は 五感を研ぎ澄ますと 人間に取って都合の良い感覚だけでなく 真に危険なモノに対する嗅覚や感触が蘇る。


核分裂は制御不可能である

制御できるのは


神さまだけである


かかる不条理を解き明かし、光明を授けれるのは

仏さまだけである


ほんとうに日本は


神仏のおわします


奇跡の国である


いのるなる


とこしへに 民やすかれと

伊勢のおほかみ