故藤田まことさん
メキシコオリンピックから44年
サッカー日本代表は進化しているし、体格も体力も技術も格段に向上している。
サッカー技術の平均値は確実にトップ20までに入っていると思う。
しかしだ、メキシコオリンピックの得点王釜本さんが反感をかっても苦言を呈した通り「決勝戦には行けない」事となった。
なでしこもサッカー日本代表も知的なサッカーをするが、サッカーIQはメキシコに及ばなかった。
アタマで考える前に カラダが反応するところまで 日本代表は成りきれていない。
權田選手の判断ミスや扇原選手が危険ゾーンで緩慢プレーで奪われ失点したのもサッカーIQが高くないからだ。
カラダにまでおとしこめてないアタマサッカーではゴールドやシルバーのメダルは難しい。サッカーIQとはアタマを経由せずにカラダで直接表現出来るまでに技術や戦術を落とし込めてる事を言う。 また、長友や本田が獲得している体幹の強さもU23代表には感じられない。
44年前の日本代表は 技術は未熟だったが、体型は軍人のようで逞しかった。
得点王の釜本さんの太ももに至っては68㎝もあって外人選手以上だった。
ペナルティーエリア斜め45度の「ツボ」にボールが来たら、ほぼ得点!と言う「型」も持っていた。
清武選手や香川選手は自由自在のパッサーで得点にも鋭敏だが、釜本さんのような「型」は無い。
「型」とは、分かっていてもくらってしまう相撲の「下手投げ」みたいなもんで、自由自在よりも何故か力強いんである。
野茂さんのトルネードフォークも 来るぞ!と分かっていてもメジャーリーガーのバットはクルクルと空をきった。
得点を重ねた大津選手は釜本さんになる資質を感じる。雰囲気はチャラ男だが、よく見ると故藤田まことさん似で好感が持てる。
メキシコチームはサッカーIQも高く、体幹も強く、胸板厚く、体力も技術も優れていた。
ブラジルVSメキシコは順当な決勝戦。
サッカーの神さまは公平である。
勝ち負けに熱狂するのも良いが、サッカー自体の内容を味わうのも サッカーレベルを向上させるポイントだ。
ましてやテレビのバカコメンテーターの反応なんて一理もない。
U23のみなさん、せっかく ここまで来たんだから、泣いたり、落ち込んだりせずに、オリンピックの舞台で、宿敵「韓国」を木っ端みじんに撃破して下さい。
サッカーIQや技術や戦術より大事なもの。
目の前の敵を ぶっ倒す気概。
これに尽きる。
金メダルの松本選手には その気概が溢れてましたよ。
「気概」を見せろ!U23!それを見たい!
技術や才能を超えた気概の塊。女子バレーボール。女子卓球。水泳競泳陣。三宅宏実さんなどなど。
結果は後でついて来る。
故郷の山口蛍選手。ロンドンオリンピック最後の試合。
ひとつ気概をたのんますっ