マムシの供養と自分の毒供養を併せて朝と昼前に二回 お勤めをした。
拙僧の宗派は「浄土三部経」を根本聖典として、宗祖が創られた お経もお勤めする。
宗祖が創られた「しょうしんげさん」は良くできていて、750年間歌い続けられてきた、Beatlesもビックリの超ロングセラーである。
構成は第一楽章(フラットキーでテンポキープ)第二楽章(多少の変化あり)第三楽章(メロディーありの念仏を挟み込んだサンドイッチ形式)最後にepilogueとして「回向」
まるで、Queenのbohemianrhapsodyばりの名曲である。
時間は35分
基本キーはハ長調のレ
第二楽章はソが基本キー
第三楽章は一旦レに戻って、段々とウォームアップして、ミと移調する。
ミのキーでどんどん引っ張って、ラのキーまで持ってくる(セカンドでレッドゾーンまで引っ張ってサードで一番トルクフルなとこまで回転上げる感じ→ってもワカラナイよね)
ラのキーのコーラスは更に煌びやかなメロディーで、伸びやかな美しい声のお坊さんが2人から数人でハモれば、EXILEもCHEMISTRYもゴスペラーズも及ばない法悦の讃美歌となる。
浄土を讃え、阿弥陀佛の本願に感謝し、生かされていることを悦び、仏法に出会えたことに歓喜する歌であり、お経である。。
法悦と歓喜のラのピークを過ぎると、ソの締めコーラスがあり、
最後は「回向」と言うepiloguesongをレのキーで 厳かに合唱する。
口先で唱えるのはお経ではなく、
ツィートで呪い(まじない)で呪文だ。
本来、お経は腹の底から高らかに歌い上げるもんだ。
ベートーベンの第九、よろこびのうたと同じだ。
本堂で一人第九状態でお勤めして メロディーの変化に富む第三楽章にさしかかった時、一羽の小鳥が境内にやって来て、しきりに拙僧のお経に絡んでくる。
間違いなく こっちを向いてしきりにさえずり、鳴いている。
こっちを向いて。
なんやねん、ウルサいやっちゃなーと思いつつお経してると、こっちが息継ぎしてると その小鳥も息継ぎしている。
はは~ん
小鳥がお経に 歌合わせをしにきてんのかー
拙僧「しょうじょう、こおおうみょおう、ならびなしいぃいぃ~♪」と唄えば
小鳥「peapeapea、piropiropirororo、peapea」と掛け合ってくる
試しに お経を止めると小鳥もさえずりをやめる。
息継ぎも、休符も、わかって 絡んでくる。
なんか
楽しくなった
マムシを供養し、マムシの解毒に感謝して、お勤めしていたお経は
いつしか、小鳥と拙僧のかけ合いになり、デュエットとなった。
山寺から流れ出す拙僧のホーミーっぽいお経と小鳥のさえずりデュエットは、しばし山あいにこだまする讃美歌となった。
人間だけで、幸せになれると思うなよ!
ヘビも小鳥も稲もスイカもあって、人間は生きて、悦び、幸せになるんやで!
坊さんも一人で修行してんちゃうで、苦行してんちゃうで、
地球の生きとし生きるもの全てが関わって、支え合って生きとんやで
死んでまで、坊さんの毒を食らったマムシにも感謝。
って、さえずりラップして
回向の部分では 小鳥は飛び立って行った。
循環、輪廻、転生、
お盆の最後の最後に
生きとし生けるものに諭された
山あいでは蜩(日暮らし)が涼やかに鳴いている
カナカナカナカナー
かな?