ふりかけ/B定食

基本は日記。思いつくまま、気のむくまま。ふたを取るまで中身が見えないから、定食というより、“どんぶり”ですかね。

あの日、電話機を変えた訳。

2006-09-30 22:18:39 | Weblog
●先日の携帯電話の話のつづき、おつき合いくださいますか?

●上の写真は2年前位から家で使っている電話機です。右、親機、左が子機です。母が使うのは、ほとんどの場合、この子機の方です。(今でこそ、母専用の携帯電話もありますが。)
ざっと見て頂いただけで、これが年寄りの扱えるものかどうか、一目瞭然ですよね。とんでもなく、煩雑で、子機に至っては、ボタンが小さくて、私でさえ、時々どのボタンで電話を切るのか、迷うことがあるくらいですもの。

●なんで、こんな“年寄りに不親切”な電話機を買ったのか...。訳があるんです。
これ、ナンバーディスプレイ対応です。これが必要になってしまったのです。

●私、在宅で仕事をしております。
当然、仕事がらみの電話が大半を占めてます。
私が家にいて、普通に仕事をしている時は、何の問題もありません。問題は、私が外出をした時....。親機は2階、子機のみ1階。留守電にして出ると、いざという時に母と連絡が取れないので、そうしないで出かけることがほとんどでした。

そうすると、かかってくる電話に母が出てしまう。「私からの連絡の場合は、“こう”するから。」と符号を決めておいても、そんなこと、ふいと忘れてしまいます。
“出てくれる”のは、大いに有り難いはず..なんですけどね。問題はその後。
会社勤めの経験の無い母は、そもそも電話に慣れてない。電話でのマナーや、決まりごとなんかも、まるで知りません。そこへもってきての加齢。
先さまの名前や会社名を「2度も3度も聞いては失礼だ」と思うらしくて、分からなくても、そのまま電話を切ってしまうんです。

●たとえば、こんな風....。
「男の人から電話があったよ。電話くださいって、言ってた。」と母。
「男の人??...名前は。」
「聞いたんだけど、良くわからなかった。でも、お前なら、すぐ分かると思って。」
「分からないよ。で、どんなかんじの声だった?話しの内容は?」
「なんか言ってたけど、私は分からないから、後で電話させますって言ったんだよ。」
「名前が分からきゃ、電話のしようがないじゃない。」
「年寄りには、そんなこと言ったってむりだよ。」
「だから、出なくても良いからさあ。」
その頃には、母はもうぶ然とした顔で、イライラも最高潮。一触即発。

●当時の電話機も、これ(今のもの)と大きく違っている訳ではなく、どっちにしろ、母の手におえるものではなかったと思います。それならばと、買い替えることにしたんです。
ナンバーディスプレイの機能があれば、母が名前を聞き損ねようと、聞かず仕舞いで終わろうと、影響はありません。すぐに着信記録をチェックして、こちらからかけることができますからね。


そして、その判断はアタリでした。
新しい子機のために、『使い方ダイジェスト』を作ってそばに置いてやりましたが、今にして思うと、これもかえって分かりづらかったかもしれません。
だから、携帯電話を持たせてやりたかったのです。うまく使ってるとは言えませんが、一年に一回でも、母が自ら、コレで電話をかけることがあれば、それで良しだと、思っております。

いずれはそれも出来なくなる時が来る。
その現実...やっぱ.....重たいです。




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