●劇場のスケジュールをチェックすると、上映開始が、1回目/AM 9:55~ 2回目/ PM4:30~で、「ありゃりゃ、それだと見られないなあ。」と、一旦は諦めたのですが.....。
いや、待て。母がデイサービスに出かけると同時に家を飛び出せば、なんとか間に合うではないか。
....ということで、先週の木曜日、ひとっ走り....見て参りました。
(1回目の上映に駆け込むと、“ファーストショーなんとか”....で、1200円に割引してくれるんですって。....初めて知りましたっ!)
●さて、小栗旬が監督をしたというこの作品。
mayumiさんのブログで、なかなかの好評価だっので、見に行きました。
内容は、mayumiさんとこで、実に完結に、かつ、解り易く、見事にまとめてありますので、興味のある方は、覗いてきてくださいな。それから、オフイシャルサイトはこちら。
●小栗旬監督、やるもんです。きっちり、まとめてくれましたねえ。
ただ、私、単純に、暴力シーンとか、痛いシーンとか、はたまた流血の場面とかが苦手なんですよ。この映画、決して無意味に血がほとばしる内容のものではありませんが、劇中のヤクザの親分(名前/鬼頭)の、湿度80%の熱帯夜みたいな、ねちっこいいたぶり方。問答無用のえげつなさ。人を殺すやり方も、なんちゅうか、.....えらく芝居がかってて、後味の悪いことといったら....!人を小馬鹿にしたような物言いも、妙にリアリティがあってゾッとする。
●見終わった直後は、主人公5人組の先行きに想いをはせて、スカッとした気分になるのですが、じきに、鬼頭の顔がチラついて胸くそが悪くなる。そういう意味では、ものすごい存在感ではあります。
●チョイ役で出てくる役者さんたちの顔ぶれが、すごいんだもの。......ぜいたくな映画.....ダア!
(字の方は に頭らしいのですが、漢字で書いて 気分の悪いコメントを呼び込むのも嫌なので...)
実は シェイクスピア俳優なのです。
最近は、蜷川幸雄の舞台に出たことで それ以外にも役が広がってきているようですが、
バリバリのシェイクスピア俳優。役作りの深さは その辺でしょうね。
小栗監督とは、多分 蜷川幸雄の舞台で共にイギリス公演に行ったのではないかと...。
その吉田鋼太郎さんと遠藤憲一が、ナント! って まぁ実際には あり得ないことだけど、
ギリギリ無くはない辺りを旨く突いてきてるし、辻褄に破綻のない辺りが 気に入ってます。
そうでした。亀に頭の亀頭...でした。劇中にも、そのあたりのセリフがありましたっけ。失礼致しました。
へえ、そうなんですか。
お見かけしない役者さんだし、ひょっとしたら..と思いましたが、やはり舞台の........。
舞台の経験のある役者さんって、1本背骨が通ってるってかんじがしますねえ。
台本の段階では、(あくまでも想像ですが)特に際立った残虐さがある訳でなし、まあ、ヤクザの親分だし、....この程度なら....アリ....だと思うんですけど、あの役者さんがやることで、脳みそのひだひだにまで刷り込まれるカンジ。(笑)
役者さんの演技力なんでしょうね。
原作を持ち込んだのも小栗旬なんですってね。
青春群像劇としてもちゃんとまとまってるし、肝心の「ああ、そういうことだったの??」というあたりも、なかなかでした。うん、面白かったです。