にわとり、トト子。

●朝の散歩友だちOさん曰く、『野生化したニワトリがいるのよ。』

●私とテクテク...一時間。その後、彼女だけは、もう一時間、歩くのだそうですが....。
その道中に、“ニワトリがいる”と聞いてから、......もう半年は過ぎたはずです。
なにしろやさしい人ですし、ひとり（一羽）で、ちゃんと生きてゆけるかしら...と、心配しつつ、パンくずなど持って行って食べさせているようです。冬の間、猟場になるこのあたり、鉄砲玉に当たらなくても、猟犬の格好の餌食になるかもしれないし...。
０さん、いつもいつも、心配していましたっけ。

●さて、その０さんが、仕事の都合で歩けないというので、本日、ひとり歩きの私、フラフラと、いつもとちがうルートを決め込みまして、そのニワトリさんに、お目にかかれないものかと、足を延ばしてみたのでした。


●彼女が名付けた、ニワトリさんの名前、トト子ちゃん。

●おりました、おりました。道の真ん中に......。
私の思い込みかもしれませんが、トト子ちゃんは、道の真ん中で、彼女のことをひたすら待っているように見えましたゾ。
朝、Oさんの姿を見つけると、坂の向こうから走ってくるというのですから、ほとんどペット。

●ウソではなさそうです。写真を撮ろうとする私に対して何の警戒心も示さないばかりか、じゃあね...と、歩き出した私の後を、トットコ、トットコ、と追いかけて来ました。
「ダメだよ。連いてきちゃ。」と、追い返そうとした時、前方から車がやって来ました。狭い道幅いっぱいに車...です。
トト子ちゃん、きすびを返して、全族力で、もと来た道を駆けて行きました。......なんとも、カワユイ光景でした。

●最初に彼女が目撃した時、トト子ちゃんは、痩せこけて、羽の色もくすんで、みすぼらしい限りだったというのですが、なんのなんの....。今では、ふっくらとして、羽もつやつや...。若くはないものの、とても健康そうです。私がいつぞや、差し入れしてやった『やずやの十六雑穀』も役に立ってそう.....。長生きしておくれ。

●さて、トト子ちゃんのいる道をぬけた先。
いたる所に梅が満開です。