こいつは春から......。

●ヒマだ、ヒマだと言いながら、何ゆえ３日までブログの更新をしなかったか。
実は、元日からミシンと格闘しておりました。

否、格闘していたのは、ミシンとではなく、先日日暮里でゲットしてきた、この“ジミ～な生地”と、と言うべきかもしれません。

所詮ヒマつぶしですから、軽い気持でした。
大物を作るほどのモチベーションはなし。...で、コレ↑。

直線断ち。いたってシンプルな形。接着芯も使わず、裏地がつくでなし....。当然、一日で仕上げる心づもりですよ。ひょっとすると、半日でなんとか...、なーんて思ってました。
ところが、実際には、まるまる２日かかってしまいました。

●いきあたりばったりで、作業をすすめた挙げ句に、ムダな作業が多かったこともひとつなんですが、一番の理由は、この“生地”。
“とんでもなく目がつまっていて”、実に扱いづらいんですよオ。...参りましたア！
まつり縫いができないくらい、キツキツの織り目。

日暮里の繊維街には、ありとあらゆる種類の生地が集まっております。その道のプロならいざ知らず、ドシロウトには、一見しただけでは、そのあたりのことが分らない。
まあ、見た目と値段だけで買ってしまうんですワ。

薄いけれど、適度にシャリ感がある。気に入って買ったんですが、ミシンの調製もドンピシャとは行かなくて、縫い目はガタガタ。途中で何度も糸が切れる。
『こんなはずじゃなかったんだけどなあ....。』

●やたらめったら手こずって、“いかにも手作りでござい”という仕上りになってしまったのですが、まあ、仕上っただけでも御の字だと思いました。

ところが、着てみると、これが案外良いんですよ。実際着た時の方が、しっくりと身体になじんでくれて“良い”。　気に入りました。
昨日のおせちじゃないけれど、遠目には、細かい所までは気にならない....ハズ。

●カンラ、カラ、カラ...！それにしても「目からうろこ」。
直線断ちはアタリでした。
こんな風に、個性的で、自己主張の強い生地は、あえて、いじらず、シンプルに仕立てる。
そうすると、仕上った時、【素材が勝手に、付加価値を作ってくれる】んだな。