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整備手帳  尾崎 剛と北海道の四季とオートバイ

カワサキ650RS W3のスカイブルーは
故郷・四国の夏の空色
いつまでも、19歳の夏を忘れないように

旅愁

2014年08月17日 | オートバイ
大学生の頃の僕は典型的な旅ライダーでした。

普段の足として、通学にもアルバイトにも彼女(今の奥さん)とのデートにも、いつもカワサキのZ750FXに乗っていましたが、(今でもガレージの奥に当時のままのFXがいます)
タイヤはオフロード用のブロックを履いていましたし、大学が休みになると貯金を握りしめてオートバイにまたがり、ひとりで北海道行きのフェリーに乗ってしまう、そんなオートバイ青年でした。



パリ・ダカールラリーには、強く憧れました。
もう、どうしようもないくらい。

血が沸き立つ、っていうんでしょうか。

通学のときに通る夙川の坂道をFXで駆けあがりながら、頭のなかにはパリダカのテーマが、ガンガン、ガンガン・・・。
どうしようもないんです。

いつだったか、苦楽園(西宮市)のあたりだったと思うのですが、偶然BMWのR100GSパリダカに、実際に出会ってしまった。
いや~もう、カッコよくて・・・。


それから何年後だったか、30歳目前の僕はついに念願のパリダカオーナーになったんですが、
ガレージのなかで、なでなでするばかりの生活。

「なんか違うんじゃないか。」

オートバイだけ所有していても、心も体もモーリタリア砂漠を激走しているわけじゃない。
物欲は満たしたけれど、僕はただの醜い豚。嫌なやつだ。

青いな俺。
結局、ろくに乗らないまま3年ほど前にR100GSパリダカは手放してしまいました。


1991年のパリダカールラリー 浜田麻里 Nostalgia

それなのに、
なんでしょうかね、僕は今でも血が騒ぐんです。
目頭にもグッとくるものが沸き上がってくる。

相変わらず、青いな俺。


みなさんは、いかがですか?