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BIG ART壁画プロ養成所

旧・かすかべ壁画塾。6ヶ月間・週6日間・全日制の壁画プロ養成所。壁画の研究や技術開発、普及活動をめざしています。

第2回 壁画技術講座「白と黒で、球体を描く」

2011-05-30 20:45:18 | 受講レポート

使用する塗料:ビニロック(水性塗料)の ホワイト、 ブラック

直径40センチの球体を90×90のクロスに描きます。

 

グラデーションが上手くつながらないときれいな球体には見えないので、心して取り掛からなければなりません。

お手本となるのは、A4用紙に出力した、任意の平面に置かれた球体のCGの図です。

球体より手前の左上に光源があるので、ハイライト(図で最も明るい場所)は球の左上になり、影は球の右下に伸びます。この影の部分が図の中で一番黒に近い、暗い色です。

 

では早速、球の輪郭(円)を薄いグレーでとります。

クロスの白い地を生かし、ハイライトの部分を塗らないように避けながら、殆ど白に近いグレーを幅10センチほど塗ります。

次に、球体で一番濃いグレーの部分と、先ほど塗ったグレーの中間のグレーをつくり、塗っていきます。

濃いグレーの下の、画面上で影に接している球の、下の部分の反射光を拾うと、さらに立体的に見えますね。

 

大きく3段階に分けて塗れたら、乾かないうちに刷毛でぼかしていきます。

グラデーションを出すためにきちんと筆の色をコントロールするのがとても大変でした!

慣れるまで練習が必要だと感じました。

 

 (講評での球の展示)

 

授業での講評では、地面から球が浮いているようだとご指導を頂きました。

・影の面積が減り、絵の空間の中で位置がもう少し奥に行くと自然に見える。

・グレーの部分が少し強すぎるので、白い球体についた影という意識で描くこと。

・ハイライトの奥にもう1、2段階グレーの調子をつけ、回り込みを意識すること。

よく観察をしつつ完成させることが必要だと判りました。

 (講評風景)

by  Watanabe


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