前回は、赤、青、黄色 の三原色を用い、色相還をつくりました。
今回は、三原色それぞれに白、黒、グレー
(白と黒を混色してつくります)を混ぜ、明度の色相還をつくりました。
使用する絵の具は、ぺんてるのポスターカラー
Red、Cobalt blue、Yellow、Black、Whiteです。
黄色に定量の白を混ぜ、スケッチブックに色をおいていきます。
彩度が高く、発色のある黄色は段々とクリーム色になり、最後はオフホワイトのような
やさしい白になっていきました。
次は、黒を混ぜていきます。黄色は段々と緑がかってくすんでいきます。
鶯色になって、草もちの色のようになり、暗い緑から黒に変りました。
前回黄色に青を混ぜていくと緑っぽい色に変化していきましたが、
今回のこの結果からは、黒の絵の具の中には青い色が混ざっていると考えられるようです。
次に、無彩色の色見本を参考にして、
白に近いグレー、黒に近いグレー、その間の濃さのグレー、と3つの段階のグレーをつくります。
白と黒とでは、黒を混ぜていったときの方が変化が長くかかりました。
その結果から、グレーは一番濃いものが変化に長くかかると思ったのですが、反対に一番短くなり、また白と黒に比べ、グレーは3つともに短い変化でした。
RGB と CMYKについて
人間が確認することのできる色を可視光線といいます。
可視光線は7つあり、虹やプリズムで見ることのできる、赤オレンジ黄緑青藍紫です。
赤が一番波長が長く、短いのは紫です。虹が最後まで見えるのは、赤い色ですね。波長の長い色が遠くまでよく見えるので、信号の止まれに赤が使われています。また、トンネルの中で使われる電灯がオレンジ色なのは、白い光より遠くまで届くためです。
これら7色は、光の三原色R(レッド)G(グリーン)B(ブルー)からなりたっています。
混ぜると明るくなっていき、3つを混ぜると白くなります。RGBの光の3原色は、身の回りの電化製品ではテレビやパソコンなど、3色を混ぜて様々な色がつくりだされています。
これに対し、絵の具の三原色はC(シアン)M(マゼンタ)Y(イエロー)です。光の三原色と違い、絵の具は混ぜるとにごり、黒に近くなっていきます。
これらを混色の実験により、色が変っていく様子を把握することができました。
(by Watanabe)