BIG ART壁画プロ養成所

旧・かすかべ壁画塾。6ヶ月間・週6日間・全日制の壁画プロ養成所。壁画の研究や技術開発、普及活動をめざしています。

第2回 カラー講座 「三原色(CMY)×無彩色」 

2011-05-07 23:20:02 | 受講レポート

前回は、赤、青、黄色 の三原色を用い、色相還をつくりました。

今回は、三原色それぞれに白、黒、グレー

(白と黒を混色してつくります)を混ぜ、明度の色相還をつくりました。

使用する絵の具は、ぺんてるのポスターカラー

Red、Cobalt blue、Yellow、Black、Whiteです。

 

黄色に定量の白を混ぜ、スケッチブックに色をおいていきます。

彩度が高く、発色のある黄色は段々とクリーム色になり、最後はオフホワイトのような

やさしい白になっていきました。

 次は、黒を混ぜていきます。黄色は段々と緑がかってくすんでいきます。

鶯色になって、草もちの色のようになり、暗い緑から黒に変りました。

前回黄色に青を混ぜていくと緑っぽい色に変化していきましたが、

今回のこの結果からは、黒の絵の具の中には青い色が混ざっていると考えられるようです。

 

 次に、無彩色の色見本を参考にして、

白に近いグレー、黒に近いグレー、その間の濃さのグレー、と3つの段階のグレーをつくります。

白と黒とでは、黒を混ぜていったときの方が変化が長くかかりました。

その結果から、グレーは一番濃いものが変化に長くかかると思ったのですが、反対に一番短くなり、また白と黒に比べ、グレーは3つともに短い変化でした。

 

 

 

RGB と CMYKについて

人間が確認することのできる色を可視光線といいます。

可視光線は7つあり、虹やプリズムで見ることのできる、赤オレンジ黄緑青藍紫です。

赤が一番波長が長く、短いのは紫です。虹が最後まで見えるのは、赤い色ですね。波長の長い色が遠くまでよく見えるので、信号の止まれに赤が使われています。また、トンネルの中で使われる電灯がオレンジ色なのは、白い光より遠くまで届くためです。

これら7色は、光の三原色R(レッド)G(グリーン)B(ブルー)からなりたっています。

混ぜると明るくなっていき、3つを混ぜると白くなります。RGBの光の3原色は、身の回りの電化製品ではテレビやパソコンなど、3色を混ぜて様々な色がつくりだされています。

これに対し、絵の具の三原色はC(シアン)M(マゼンタ)Y(イエロー)です。光の三原色と違い、絵の具は混ぜるとにごり、黒に近くなっていきます。

これらを混色の実験により、色が変っていく様子を把握することができました。

 

                                                                     (by  Watanabe)


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