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BIG ART壁画プロ養成所

旧・かすかべ壁画塾。6ヶ月間・週6日間・全日制の壁画プロ養成所。壁画の研究や技術開発、普及活動をめざしています。

緊急速報 ~BIG ART「壁画スタッフ研修生」を2名追加募集します!!

2011-03-27 11:31:03 | 塾生募集
先に募集したビッグアート「制作スタッフの特別受入れ制度」、受け入れ枠を2名だけ追加し、緊急募集いたします。

・壁画制作の仕事の経験がない。
・美大や専門学校は出たが、技術的に自信がない。
・壁画制作の仕事に向いているか自信がない。
などの問題で制作スタッフへの応募を躊躇している人向けの特別受入れ制度です。

6ヶ月の壁画制作の座学と実技そしてOJT(現場実習)を経て、所定の評価を得た人を社員として採用する制度です。
また、その6ヶ月の研修期間中、毎月14万円の生活応援給付金が支給されます。
この制度は、公的支援を受けて実施されます。
なお、給付金支給付きの研修制度は、今回の募集限りとなりますので、ご希望の方はこの機会をお見逃しなく!

募集期間は、3月31日をもって終了とさせていただきます。

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BIG ART 壁画スタッフ研修生
2011年4月生☆追加募集


●訓練期間: 2011年4月1日~9月30日(6ヶ月間)
●スケジュール: 月~土(週6日間) 8:00~17:00
●定員: 2名
●応募資格: ・ビッグアートに入社を希望する人。
       ・平成20年3月から平成23年3月までに、
        美大または美術・デザイン専門学校を卒業した人。
        (今年の新卒者も含まれます。)
       ・ある程度絵が描ける人。
       ・Mac(Illustrator、Photoshop)が使える人。
       ・車の運転ができる人を優先。
●授業料: 無料
●給付金: 月140,000円を支給(6ヶ月間)
●本人負担: 交通費、教材費(画材、スプレーガン等の用具代として約3万円)
        *宿舎等の用意はありません。
●選考方法: 書類選考、面接(ポートフォリオ持参)
●応募期間: 2011年3月31日(当日までに面接に来れる方に限ります!)
●合否発表: 2011年3月31日


問い合わせ先:
有限会社ビッグアート
〒344-0006 埼玉県春日部市八丁目271番地
TEL 048-763-7220 FAX 048-763-7234
E-mail info@bigart.co.jp 
*受付時間: 月~金 9;00~18:00

*〆切り期限が迫っているため、応募は電話にておねがいします。
必ず、「壁画スタッフ研修生」希望と申し出てください。

南桜井地下道の壁画制作(8) ~地上部~

2011-03-19 19:49:03 | 制作現場
地下道の内部は非日常的な幻想的な空間ですが、地上部分は内部の非日常性を匂わせながらも、日常空間に近いテイストに仕上げました。

地下空間に入った時の驚きを作り出すために、外と中の落差をつくるようにしました。

といいながらも、通りがかりの人に「おやっ」と思わせるフックが必要です。

それに、内部の幻想的なドラマ空間の導入部の役割も忘れてはなりません。

そこで、こんな形になりました。





遊び心で少しいたずらなトリック画も描きました。







最後に、この地域のシンボルである「庄和の大凧」を地下道の目印として描きました。








南桜井地下道の壁画制作(7) ~雲~

2011-03-16 19:24:22 | 制作現場
地下道の内部と外部がすべて空のシーンで構成されるこの壁画。

さまざまなものが登場します。

途中段階で見たら、一見バラバラなパーツのオンパレードのようにも見えます。

実は、それらを有機的に結びつけ、全体のつながりや流れをつくっていく最も重要な役割を果たすのが「雲」です。

パーツとパーツを関連づけて、ストーリづくりをする役割の雲。

パーツにリアリティをもたらす役割の雲。

シーンの雰囲気を演出する雲。

雲の形や色、遠近感など一つ一つの雲にこだわりました。

そのため、一旦描き上がった雲をほとんど全部描き直しました。

エアブラシを使って制作する風景と、様々な雲の表情の一例を紹介します。





















南桜井地下道の壁画制作(6) ~仕上げレベル~

2011-03-15 18:39:49 | 制作現場
前回の中仕上げ段階では、一応絵にはなっていてもストーリー性にリアリティが足りませんでした。

例えば、クジラバスの機体の清掃や整備をする犬のユニホームや帽子のマーク。





羽ばたき飛行する男の飛行服のワッペン。



パラシュートでのんびりと降りているブタのパイロットの手のパイプや読んでいる本の内容。



故障した飛行機の胴体や尾翼のマーク。



これらを詳細に表現することで、絵の中に登場するものすべてが物語のあるシーンの中で生き生きとしてきます。

壁画とは、空間にストーリー性をもたらすことができます。

ビッグアートの制作する壁画は、ドラマ性の表現に常にこだわっています。








南桜井地下道の壁画制作(5) ~中仕上げ完了~

2011-03-14 18:23:00 | 制作現場
中仕上げレベルのパーツがどんどん仕上がっていきます。

一旦、この段階で止めます。

この後殿程度まで仕上げるかを検討します。

ストーリー性やリアリティを高めるためには、ディテール表現が求められます。

一方、仕上げのレベルが全体的に均一でなければなりません。

残された工期で、途中時間切れになったら大変です。

ここの判断が一番緊張します。

納得するできばえと与えられた時間の綱引きです。

以下は、中仕上げのレベルです。

さあ、思案の分かれ目です。

 









南桜井地下道の壁画制作(3) ~地塗り作業~

2011-03-11 17:18:42 | 制作現場
壁画の最初の段階は、全員でひたすら地塗り作業です。

その都度仕上げていくとタッチのバラツキが生じるからです。

第一工程は全体の地塗りです。

これは、中央通路の地塗りの風景です。

この段階で全体の色のトーンを調整していきます。

今回の絵のテイストは「懐かしさ」「温かさ」なので、ペールトーンで統一していきます。








南桜井地下道の壁画制作(2) ~トレースと地塗り作業~

2011-03-11 16:47:53 | 制作現場
いよいよ現場制作です。

今回、壁画のモチーフは「空」。

地下道の内部も外部もぜ~んぶ「空」という設定です。

そのため、壁面はすべてベース色のブルー。

本来は、現場のケレンや下地調整、塗装まで自分たちで行うのですが、今回は塗装業者さんにお願いすることになりました。

つまり、ブルーに塗装された状態からの制作スタートです。

まずは、原寸大の下絵原稿を壁面に貼って、トレース作業です。



次は、地塗りです。

この段階で、デッサンのおかしい部分は修正しながら塗っていきます。




南桜井地下道の壁画制作(1) ~トレース原稿の作成~

2011-03-10 16:08:47 | 制作現場
南桜井駅地下道(春日部市内)の壁画制作の現場乗り込みが目前です。
アトリエでの準備作業が慌ただしくなってきました。

アトリエでの事前作業とは
・実寸大の下絵原稿の作成
・絵のタッチやディテール表現の参考資料作成
・主要色の調色
・現場で使用する材料や道具、備品の点検
などです。

これは実寸大の下絵原稿を作成している風景です。



OHPプロジェクターで原稿用紙にデザイン原稿を投影して実寸大の原稿(トレース原稿)を作成します。

次は、トレース原稿の裏からのチョークでなぞって複写できるようにします。

原稿の大きさは、小さいものでは1m×1m位で、大きいものでは3m×6m以上にも及びます。

壁画のパーツごとに何十枚もあるので、結構大変です。