BIG ART壁画プロ養成所

旧・かすかべ壁画塾。6ヶ月間・週6日間・全日制の壁画プロ養成所。壁画の研究や技術開発、普及活動をめざしています。

給付金付き訓練・2011年4月生募集!

2011-02-13 11:05:58 | 塾生募集
ウォールアート制作会社「ビッグアート」は、ウォールアートの新規事業に向けてスタッフを募集いたします。
即戦力が求められるため、6ヶ月間の訓練を実施し、所定の技能を習得した人を採用することにしました。
募集要項は、下記の通りです。

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BIG ART 壁画プロ養成コース
2011年4月生募集要項


●訓練期間: 2011年4月1日~9月30日(6ヶ月間)
●スケジュール: 月~土(週6日間) 8:00~17:00
●定員: 5名
●応募資格: ・ビッグアートに入社を希望する人。
       ・平成20年3月から平成23年3月までに、
        美大または美術・デザイン専門学校を卒業した人。
        (今年の新卒者も含まれます。)
       ・ある程度絵が描ける人。
       ・Mac(Illustrator、Photoshop)が使える人。
       ・車の運転ができる人を優先。
●授業料: 無料
●給付金: 月140,000円を支給(6ヶ月間)
●本人負担: 交通費、教材費(画材、スプレーガン等の用具代)
        *宿舎等の用意はありません。
●選考方法: 書類選考、面接、実技試験
●応募期間: 2011年2月15日~3月5日(当日受付分まで有効)
●合否発表: 2011年3月15日


問い合わせ先:
有限会社ビッグアート
〒344-0006 埼玉県春日部市八丁目271番地
TEL 048-763-7220 FAX 048-763-7234
E-mail info@bigart.co.jp
*必ず、「BIG ART 壁画プロ養成コース」希望と明記してください。



南桜井地下道の壁画プラン~絵のストーリー

2011-02-10 15:58:57 | 活動レポート
地下道といえば、「冷たい」「暗い」「怖い」という悪いイメージがつきものですね。
コンクリート壁の持つ無機的で冷たく殺伐としたイメージ。
地下の閉所空間という特性からくる危険感や不安感。
そのため、落書きや痴漢犯罪の名所になっているケースが少なくありません。
本来は、交通の利便さのために設置された地下道が、実情は利用者が少ないのもそのためです。

地下道に限らず街中には、ネガティブ空間とかデッド空間と呼ばれる場所があちこちに見られます。

そして私たちの仕事は、ほとんどの場合がネガティブな空間がターゲットです。

よく「壁画を描けば落書きがなくなる」と言う人がいますが、実は必ずしもそうではありません。
描かれた壁画のデザインによって結果は大きく異なるようです。
つまり、描かれた壁画が見る人をどんな気分にするかによります。

絵のテーマ内容や色使いが、「冷たい「暗い」「怖い」では当然逆効果です。

絵の内容や色使いを武器にして、その場の持つ空気感を変えることが私たちの仕事の本質です。
ですから、地下道の壁画のデザインに当たっては当然、
・明るい。
・温かい。
・楽しい。
・ユーモラス。
・開放的である。
というイメージをめざします。

今回、市からいただいた題材は「空」です。
出入口は、南北にそれぞれ2カ所ずつ計4カ所あります。
利用者は、小学生を中心に地元住民の老若男女。

そこで、南側の出入口を「ファンタジーゾーン」、北側の出入口を「ノスタルジーゾーン」と位置づけました。
ファンタジーゾーンには、イルカやゾウをはじめ、空飛ぶお城、海賊船、空飛ぶジュウタン、孫悟空、魔法使い、火の鳥、ペガサスなどが地上の楽園をめざして飛んでいます。
一方のノスタルジーゾーンには、500年以上昔のレオナルド・ダ・ビンチに始まる人力羽ばたき機やファンタジックな飛行船など様々な懐かしい飛行機が地上の楽園をめざして飛んでいます。
2つの異なるイメージの入口から地下中央通路の「地上の楽園」に向かうというシーン設定です。
ということは、現実の地上はこの壁画の中では上空です。
利用者は上空から地上の楽園に向かって舞い降りていく、というちょっと浮遊感を味わってもらいます。

そして、地上にはのどかな草原と見たことのない不思議な建物。
メインとなるのは、空飛ぶくじらバス。
ゆっくりと体を休め出発を待っています。
動物の整備士たちも準備に余念がありません。
バス停の大きな木の売店でコーヒーを飲みながら待つ山羊やキツネ。
猫の紳士と貴婦人も愛と語らっているようです。

かいつまんで説明すると、ざっとこんなストーリーと場面設定です。

地下道の中にいても、開放的な空の空間。
そして、全体的に温かくて、ほのぼのとした幻想的な夢空間。
「となりのトトロ」にちょっと近い情景です。

行き交う人の心を癒し、やさしい穏やかな気持ちになってもらいたいという願いを込めて制作します。

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1月24日から現場制作を開始し、3月下旬完成をめざします。

お近くの方はぜひ私たちの制作風景も見に来てくださいね。




南桜井地下道の大壁画がスタート!

2011-02-09 18:18:01 | 活動レポート
東武野田線「南桜井駅」の南北をつなぐ地下道に壁画を描くことになりました。
面積800㎡の大壁画です。
まずは、現場調査です。

サイズの計測は勿論ですが、
・壁面の下地の状態や障害物
・内部の明るさ
・利用者の客層
・利用者の動線
などを細かくチェックします。

次に、地元代表の方々からのヒアリングです。
商店会、自治会、学校、商工会議所、市役所などの代表者が約30名集まり、
・利用状況
・問題と課題
・希望事項
などについて意見を出してもらいます。

いただいたテーマは「空」です。
地元小学校の生徒たちからも多くの絵とネーミング案が寄せられ、預かることになりました。

こうして、地元の方々の要望や希望を整理しまとめることからスタートです。
格好の事例ですので、壁画のプランニングからデザイン、制作・施工までをレポートしていくことにします。
下の写真が現場の現状写真です。

さて、これがどんな壁画になるのでしょうか。