憂太郎の教育Blog

教育に関する出来事を綴っています

参観日でした

2011-04-29 20:58:23 | フラグメンツ(学校の風景)
 参観日といっても、自分の職場ではなく、娘と息子の小学校。
 休日の参観日だったので、久しぶりに普通小学校の様子をうかがいにでかける。
 私の住んでいる地域は新興分譲区域で、私たちのような小学生の子どもを持った家庭ばかりが住んでいると言っていいところである。近くの公園からは子どものかわいい声が聞こえてくるという何ともなごやかな地域である。多分10年後は、そんなかわいい子どもたちも何人かはヤンキーとなり、あの近く公園がヤンキーのたまり場となるんだろう。
 そんなことを思いつつ、学校に到着し教室へ。娘は小学6年生。社会科の歴史の時間だった。
 3クラスあって、どの教室も同じ教材で同じ授業をやっていたから、それぞれ教師によって授業の流し方の見比べができて面白かった。子どもの参観日でさえ、他クラスに行って授業を見たりするなんていうのは、しがない教師の習性というところか。
 縄文から弥生に変わって、人々の暮らしはどのように変化したのかが主発問。良くなった点と、悪くなった点をイラストから見つけるというもの。そして、見つけたことをそれぞれ発表するという、オーソドックスな授業展開だった。授業の終わりに教師が、歴史は見方によって良い点もあれば悪い点もある、ということを子ども達に伝えて終わる。両論併記の授業ということだろう。
 旧来だったら、この対立で討論をさせたりしたのだけど、どうも最近は、両論併記で終わるのが一般的なようである。
 もちろん、私が中学校の社会科教師だった頃だって、討論をさせて意見を深めさせることもあれば、意見を出させて終わりにしたこともある。ただ、中学1年生くらいまでだったら、割と簡単に討論を仕組むことができたから、小学6年生でもやったらいいのになあと思っていた。
 時数の関係とか準備の大変さとかいろいろあるけれど、そんなに面倒じゃないだろうと思いながらみていた。いずれにせよ、こうした意見対立を対立したままでどっちもどっちであるという結論を付けていくやりかたは、学校教育の主流となっていくことは間違いがない。
 学校教育での討論文化の衰退とか、そういう込み入った議論ではなく、単純に対立を煽って意見を深めさせていくという学習形態が学校現場で、何となく忌避されていることなのだろうと思う。多分、それはウチの地域の小学校だけの話じゃなくて、全国的な傾向じゃあないかとも思っている。
 そんなことを考えながら学校を後にする。
 それにしても、学校の中は保護者がいっぱいだった。
 私が中学校の教員だった頃はこんなに参観する保護者はいなかったけど、これは小学校と中学校の違いなのか、それともここ数年の傾向なのか、これはちょっとわからなかった。


1 コメント

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個人的な印象では… (たかぴろ)
2011-05-05 17:38:58
「ここ数年の傾向」のような気はしますけど。
って、オラは引きこもりみたいなもんですけどねorz
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