・不適格教員は存在する
毎日のように教師の不祥事がマスコミを賑わしている。全国的なものから地方のベタ記事程度のものにいたるまで、教師の不祥事は実に多い。
ところで、教師の不祥事のなかで、いちばんニュースバリューがあるのは何だろうか。それは、何と言っても教師のハレンチ行為じゃないだろうか。そのなかでも、教え子に手を出すなんていうが、不祥事のなかでは最たるものだろう。その次に、出会い系やらで中学生や高校生を買春する教師だろう。
ハレンチ行為の他にも、トンデモ教育もマスコミに取り上げられやすいだろう。イジメに荷担したり、生徒に「死ね」とか言うのも、かなり世間的にはインパクトが強いだろう。
こうしたモンダイ教師のニュースには事欠かないのが、現在の教育現場だ。
さて、私が不適格教員に対する主張はこうだ。いたってシンプルである。
触法行為に及んだ教員は、すみやかに処分するべきである。
ただ一口に処分といっても、クビを指す懲戒免職から昇給にかかわる戒告まで、軽重はさまざまだ。それは触法行為の軽重によって決定するべきであろう。
といっても、この主張は、目新しいことでも何でもなく、現行の教育公務員の行政処分はそうなっている。基本的に何らかの触法行為があった場合は、教師は行政処分を受ける。そして、私が教師になってから、その処分はずっと厳罰化に向かっている。つまり、15年前だったら訓告で済んだ触法行為(これは、頭をひっぱたくといった体罰など)が、現在では減給や停職となる。あるいは、停職や諭旨免職だった事案が有無を言わさぬ懲戒免職になっているということである。
この厳罰化の流れは、今後より厳しくなることはあっても、今よりも緩くなることはないだろうし、これだけ教師の不祥事が多くなっていることからしても、当然の流れであろうと思う。
・不適格教員はなくならない
では、このような厳罰化の方向によって、近い将来、モンダイ教師を教育現場から駆逐することはできるだろうか?
私は、残念ながら、今後も不適格教員は増え続けると思っている。たとえば、ハレンチ行為で捕まるモンダイ教師。この類は、今後特に増え続けるだろうと思う。
私がいつも思うのは、ハレンチ行為で一線を越えた教師というのは、要は自分の欲望を抑えられなかったということであり、もしわが国の社会が教師という職業に対してもう少し誇りを持たせてくれるのであれば、ハレンチ教師はグッと減っていくだろうにということである。
ただ、これは教師の甘ったれた戯れ言に過ぎないだろう。われわれ教師だって、風当たりが強いことはよくわかっている。だから、教師のプライドは何かと問われても、口をつぐんでしまう。そんなプライドのないところに、矜持を持てといっても、ムリな話。いきおい、一線は越えやすくなる。
教師に、教師としての誇りを持たせることは、結果的に児童生徒を不幸にさせないことになるのだけれど、わが国は、そういう方向には向かわないであろう。これが、ハレンチ教師の減らないと予想する理由である。
例えば、5年ほど前に、北海道では度重なる教師の不祥事への対策として「教職員の服務ハンドブック」というのをすべての教職員に配布した。
これが、行政の発想を端的にあらわしている。
服務についてのハンドブックであるから、地方公務員の心構えやら職務専念義務やらが書かれてある。そして、懲戒処分の事例も数頁にわたって記載されている。当時、どのような不祥事で、どのような処分が出されたかが記載されているのだ。
こういう事例を載せる発想というのは、こういうことをやったらこういうヤバいことになるからやったらダメだよ、ということ。
そこには、教職としての崇高な職務を担っているとかの記述は何もない。身の破滅をしたくなかったら、こういう不祥事は起さないことだとう発想に貫かれているのである。
他方、学校現場には、教職員が新聞に載るような不祥事を起した場合、ほぼ必ず再発防止の通知が教育委員会から降りてくる。その多くは、交通違反によるものが多いのだが。USBメモリーが紛失してしまったときの処分一覧とか、もちろん窃盗やハレンチ行為とかそんなものについても処分一覧もある。これもまた、とにかく触法行為をすれば、ヤバいからやめさないという再発防止の発想に貫かれているのである。
・自分の子どもをまもる方法
なお、保護者にとっては、こういう不適格教員、とくにハレンチ教師は、即刻排除して欲しいと願っていると思われる。ましてや、担任になって、我が子に万が一のことがあったら…、と思うと、恐ろしいと思うことであろう。
このようなモンダイ教師に対して、自分の子どもを守る方法をお知らせしておく。
現在、公立小中学校では、保護者に「学校評価」のアンケートを実施している。これは、学校教育について、保護者がどう評価しているかをアンケート方式でおこなっているものである。小中学校に子どもを通わせている方であれば、見た記憶もあるだろう。
これに、自由記述欄があるから、そこにそのような危惧をしていると書くことである。これは、間違いなく管理職が一枚一枚読むから、管理職の監督責任において何らかの措置が講じられよう。
あるいは、この学校評価には、児童生徒が書くものもある。「あなたは学校が楽しいですか」とか「あなたは授業がわかりますか」とかを、調査する用紙である。これに、質問項目として「あなたは先生からセクシャルハラスメントを受けたことがありますか」という項目を加えてもらうことである。このような要望は、学校側にとってそんなに面倒なことではないので、すぐに要望は聞き入れてくれるはずである。この項目が学校評価に加わるだけで、十分な抑止効果はあるはずである。
毎日のように教師の不祥事がマスコミを賑わしている。全国的なものから地方のベタ記事程度のものにいたるまで、教師の不祥事は実に多い。
ところで、教師の不祥事のなかで、いちばんニュースバリューがあるのは何だろうか。それは、何と言っても教師のハレンチ行為じゃないだろうか。そのなかでも、教え子に手を出すなんていうが、不祥事のなかでは最たるものだろう。その次に、出会い系やらで中学生や高校生を買春する教師だろう。
ハレンチ行為の他にも、トンデモ教育もマスコミに取り上げられやすいだろう。イジメに荷担したり、生徒に「死ね」とか言うのも、かなり世間的にはインパクトが強いだろう。
こうしたモンダイ教師のニュースには事欠かないのが、現在の教育現場だ。
さて、私が不適格教員に対する主張はこうだ。いたってシンプルである。
触法行為に及んだ教員は、すみやかに処分するべきである。
ただ一口に処分といっても、クビを指す懲戒免職から昇給にかかわる戒告まで、軽重はさまざまだ。それは触法行為の軽重によって決定するべきであろう。
といっても、この主張は、目新しいことでも何でもなく、現行の教育公務員の行政処分はそうなっている。基本的に何らかの触法行為があった場合は、教師は行政処分を受ける。そして、私が教師になってから、その処分はずっと厳罰化に向かっている。つまり、15年前だったら訓告で済んだ触法行為(これは、頭をひっぱたくといった体罰など)が、現在では減給や停職となる。あるいは、停職や諭旨免職だった事案が有無を言わさぬ懲戒免職になっているということである。
この厳罰化の流れは、今後より厳しくなることはあっても、今よりも緩くなることはないだろうし、これだけ教師の不祥事が多くなっていることからしても、当然の流れであろうと思う。
・不適格教員はなくならない
では、このような厳罰化の方向によって、近い将来、モンダイ教師を教育現場から駆逐することはできるだろうか?
私は、残念ながら、今後も不適格教員は増え続けると思っている。たとえば、ハレンチ行為で捕まるモンダイ教師。この類は、今後特に増え続けるだろうと思う。
私がいつも思うのは、ハレンチ行為で一線を越えた教師というのは、要は自分の欲望を抑えられなかったということであり、もしわが国の社会が教師という職業に対してもう少し誇りを持たせてくれるのであれば、ハレンチ教師はグッと減っていくだろうにということである。
ただ、これは教師の甘ったれた戯れ言に過ぎないだろう。われわれ教師だって、風当たりが強いことはよくわかっている。だから、教師のプライドは何かと問われても、口をつぐんでしまう。そんなプライドのないところに、矜持を持てといっても、ムリな話。いきおい、一線は越えやすくなる。
教師に、教師としての誇りを持たせることは、結果的に児童生徒を不幸にさせないことになるのだけれど、わが国は、そういう方向には向かわないであろう。これが、ハレンチ教師の減らないと予想する理由である。
例えば、5年ほど前に、北海道では度重なる教師の不祥事への対策として「教職員の服務ハンドブック」というのをすべての教職員に配布した。
これが、行政の発想を端的にあらわしている。
服務についてのハンドブックであるから、地方公務員の心構えやら職務専念義務やらが書かれてある。そして、懲戒処分の事例も数頁にわたって記載されている。当時、どのような不祥事で、どのような処分が出されたかが記載されているのだ。
こういう事例を載せる発想というのは、こういうことをやったらこういうヤバいことになるからやったらダメだよ、ということ。
そこには、教職としての崇高な職務を担っているとかの記述は何もない。身の破滅をしたくなかったら、こういう不祥事は起さないことだとう発想に貫かれているのである。
他方、学校現場には、教職員が新聞に載るような不祥事を起した場合、ほぼ必ず再発防止の通知が教育委員会から降りてくる。その多くは、交通違反によるものが多いのだが。USBメモリーが紛失してしまったときの処分一覧とか、もちろん窃盗やハレンチ行為とかそんなものについても処分一覧もある。これもまた、とにかく触法行為をすれば、ヤバいからやめさないという再発防止の発想に貫かれているのである。
・自分の子どもをまもる方法
なお、保護者にとっては、こういう不適格教員、とくにハレンチ教師は、即刻排除して欲しいと願っていると思われる。ましてや、担任になって、我が子に万が一のことがあったら…、と思うと、恐ろしいと思うことであろう。
このようなモンダイ教師に対して、自分の子どもを守る方法をお知らせしておく。
現在、公立小中学校では、保護者に「学校評価」のアンケートを実施している。これは、学校教育について、保護者がどう評価しているかをアンケート方式でおこなっているものである。小中学校に子どもを通わせている方であれば、見た記憶もあるだろう。
これに、自由記述欄があるから、そこにそのような危惧をしていると書くことである。これは、間違いなく管理職が一枚一枚読むから、管理職の監督責任において何らかの措置が講じられよう。
あるいは、この学校評価には、児童生徒が書くものもある。「あなたは学校が楽しいですか」とか「あなたは授業がわかりますか」とかを、調査する用紙である。これに、質問項目として「あなたは先生からセクシャルハラスメントを受けたことがありますか」という項目を加えてもらうことである。このような要望は、学校側にとってそんなに面倒なことではないので、すぐに要望は聞き入れてくれるはずである。この項目が学校評価に加わるだけで、十分な抑止効果はあるはずである。