憂太郎の教育Blog

教育に関する出来事を綴っています

新年度、新学期が始まりました

2012-04-07 17:28:36 | フラグメンツ(学校の風景)
 新年度である。
 ウチの娘は、4月より中学校にあがった。
 入学式があったけど、市内の小中学校は4月5日だった。
 これに、私はやや驚く。早いだろうと思う。
 今年は、新年度初日の4月1日が日曜日だったから、実質は2日が初日となる。そこから数えて3日間で新学期準備を終えなくてはいけないのだ。
 学年の持ち上がりだったら問題はないかもしれないが、異動者や新卒の学担は、3日で準備をあげるのは相当キツい。
 ツイッターでどこかの教師が、夏休みを減らしてもいいから、新年度準備の期日を確保すべきだとつぶやいていたが同感である。
 私の経験でいえば、3日はキツい。4日欲しい、というところだ。たかだか1日の違いじゃねえかと思うなかれ。この新年度準備というのは、学級経営の1年を決めてしまう、大事な大事な期間なのだ。だから、たった1日がもの凄く大事なのだ。これがあるかないかで、教師の1年間のリスクは大きく変わるのだと、主張したい。
 異動者は、この時期は新学期準備だけではない。地方に異動するほど、引っ越しや挨拶回りや金融機関への口座開設や飲み会やら、学校業務以外の雑務に忙殺をされる。じゃあ、大都市の大規模校なら雑務がない分、ゆとりがあるかというと、そんなことはなく、全体の職員会議がやたらと長く、そのほかにも学年会議や分掌会議や教科会議や、とにかく新年度の調整に関する様々な打ち合わせが勤務時間の大半を占める。その間隙を縫って、個々の教師の学級設営や授業準備が進められるということになる。

 こうした新学期準備で、いちばん負担が大きいのは誰かといえば、言うまでもなく新卒である。
 すべてが初めてなのだから、他の教師の何倍もの時間がかかる。単純にいえば、隣のベテラン教師が1日で終わらせることのできる新年度準備が、3日たっても終わらない。夜遅くまでかかっても終わらない。そして、終わらないまま新学期に突入する。そうなると、あとは、若さで何とかするしかない。隣の教師も、ある程度は手伝ってやるが、あとはなるようにしかならんから、と、わかったようなわからないようなアドバイスをして見守る、というのが、よくある学校の風景ということになる。
 やはり、これはマズいだろうと思う。
 私の提案としては、新学期準備期間はせめて4日間与えよ。
 今年のように4月1日が日曜の場合は、4月6日の金曜を入学式始業式とする。
 ただ、それだけ。こんなことは、市内や近郊の校長の誰かが声を出せば、実行できる問題に過ぎない。
 今日、これだけ新卒の学級崩壊やら、心の病やらが問題となっているのに、なんでまた、3日間しか準備期間がないのか。
 新学期準備にゆとりを与えるだけで、こうした新卒者のリスクは軽減されると思うのであるが、どうして放置されているのだろう。
 
 ちなみに、娘の担任は、新卒の女性であった。新年度準備の忙しさと思うと、同業者として同情を禁じ得ない。木曜日が入学式で、その2日後の土曜日が参観日だった。どこに歓迎会の飲み会が挟まっているかまでは、保護者の私は知らないけれど、とにかく若さで乗り切るにも、強烈なリスクがこの1週間に彼女の身に存分に降りかかっていることは間違いがない。そして、新卒の彼女は、それがどれくらい強烈なリスクかなど、知る由もないのである。
 保護者の私としては、この先、娘の学級が崩壊することは想定内としても、担任教師が倒れないことを願わずにはいられないのでありました。