『ベースボール不要論』

[副題]~大マスゴミと野球(よきょう)/現代日本の致命傷~
[副々題]~がんばれ日本! なくなれ読売!!~

第13章 時代の流れには逆らえませんよ![2]

2005年06月08日 | 第13章
[2]

 ようやく「あるべき姿」に向かって日本のスポーツ界は動き出しました。もう後戻りはしませんよ。この先、「とてもゆっくり」ということになりそうですが、「地域スポーツクラブ」を中心に日本のスポーツは発展していきます。
 たとえば将来、こんなことが起きたら御の字です。

  ある街のスポーツクラブのママさんバレー部門が、ある日突然、ということはなさそうですが、何かをきっかけにグングン強くなっていく。そして、当初はお気軽にママさんバレーを楽しんでいたチームがメキメキ実力をつけ、やがて日本のバレーボールの最高峰Vリーグに参戦する──。

 もしこんなことが起きたら万々歳です。そして、そんなトップレベルの選手たちの傍らで、地域の子どもたちもバレーボールを楽しんでいる。もしこんなことになったら最高です。
 で、それはバレーボールでも、ビーチバレーでも、水泳でも、バスケットボールでも、卓球でも、ラグビーでも、サッカーでも、柔道でも、スキーでも何でもいいのです。(野球はダメよ!!!)
 わが国のスポーツ界は各競技ごとにバラバラですが(野球界は野球界のなかでもバッラバラ。そもそも「日本野球協会」というものがない)、この地域スポーツクラブを中心にまとまればいいのです。そして、地域が主体となってこの国のスポーツを興し直すのです。これが日本のスポーツ界が向かっていく方向です。

  × × × × ×

 それでは、企業・学校を中心とする従来のスポーツ振興はどうなっていくのでしょう?
 考えるまでもありません。徐々に縮小ですね。
 高校野球のみならず、高校サッカーや高校ラグビーなどの「学校スポーツイベント」は、まだまだそこそこの隆盛を保っているようです。また企業スポーツの残骸もまだまだそこかしこに残っています。が、学校は勉強をするところです。企業は利益を追求するところです。わが国のスポーツは今後、地域・住民が主体となり、企業は一歩下がって、各地域スポーツクラブのパトロンになっていただきます。
 ということは? つまり、どういうこと? いまだに企業の論理が「剥き出し&最優先」で、また子どもたちへの奇々怪々なる教育をいまだに第一目的としている日本の野球界は、今後どうなっていくのでしょう?
 はい、立派な「抵抗勢力」とあいなります。おそらく野球界はシラを切って逃げ切ろうとするでしょう。ですから、みなさん、どうか先取り、先回りをしてください。お願いします。いまのうちから野球を弾き飛ばす。突き放す。それがカッコイイですし、また日本スポーツ界の今後の健全な発展のためだと思います。日本スポーツ界にとって、もはや野球は邪魔者。ザックリと置き去りにしましょうよ。(つづく)

  × × × × ×