としちゃん&VTR250

のんびり、ドキドキ、ブランク10年のリターンライダーの日記

北海道ツーリング 2000年

2018-10-18 23:00:00 | ツーリング

2000年 北海道ツーリングの日記


9月08日 金曜日 

横浜は午前中は雨、午後から晴れ、大洗は曇りで夜になってから雨
走行距離 196キロメートル

 午前中に今日の23時59分大洗発、苫小牧行のフェリーの予約と 明日泊まる苫小牧のビジネスホテルの予約をする。これで、いよいよ北海道へ行くことが決定する。

降っていた雨が上がったので、午後2時40分に横浜の自宅を出発。

首都高を走る頃にはすっかり晴れて、中は半袖のTシャツだが、冬用のジャケットを着ている私は暑くなった。特に長いトンネルに入るともう大変。それで、酒々井(しすい)での休憩時に首から背中にも風が入る様にしたら涼しくなった。

考えてみたら、湾岸線をバイクで走るのは初めてだ。車では気付かないお台場の観覧車もよく見える。

東関東自動車道は成田を過ぎると一気に交通量が減る。終点まで走り、後は国道51号線で大洗町へ。

途中の鹿島町ではサッカースタジアムを見る。大きくてデザインは斬新で道路は整備されていて素晴らしい。51号線は海岸沿いを走っているのだが、海は大洗に着くまで見えない。

午後6時に港に着き、晩御飯に美味しい(本当)エビフライ定食を食べる。あまり期待していなかったのだが、サンプル通りに大きい海老フライを3つ共食べてしまう。

 午後8時に乗船手続きが開始される。まだ乗客は殆ど居ない。ライダーが少しずつ入って来る。ひとり旅の人が多い。

近くに座っている人に話しかけたら、気さくに応じてくれて、今年で5年連続になるいう彼に、北海道の新しい情報を色々教えて貰う。

私が持つ地図は1989年のものなので、「この道路は開通していますよ。」とか「この道路はもうダートではありません。」とか「昔は木製の台が有るだけだった開陽台の展望台は、今は随分観光化されて、観光バスががんがん来ています。」とか その他新しいお店やユースホステルのことなど。背の高い彼は室蘭行きのフェリーに乗る人だった。

そこへ、もうひとりライダーが入って来る。夜になって到着した人は、みんな雨に降られて居たのだが、「いやあ、やられましたよ。」と笑いながら高校生の頃から乗って来たバイクの話をしてくれた。

今はヤマハのTZR1300に乗っている。後でまたがらせて貰ったら、大型バイクなのに足着きが良くてびっくりした。アクセルを吹かしてみると、開けても4000回転位にしかならず、レッドゾーンに針が行くことは無いのだろうと思う。とても綺麗なバイクだ。

ライダーは殆どが男性で私の他にひとりだけ見かけた女性はカップルだった。午後10時半に乗船開始になる。フェリー(さんふらわあ つくば)はバイク置き場がしっかり作られている。バイクを留めるベルトを通す金具が沢山有り、乗り上げると転倒しそうな気がしたので避けながら走った。

今日は2等寝台にしたのだが、つくばは新しい船なので、1室4名定員で綺麗だ。札幌の御夫婦と一緒になる。私の両親とほぼ同じ位の年齢だ。寝酒にと白桃酒を戴く。

顔を洗い、さんふらわあのパンフレットを見ながら横になったら即夢の中へ。本当に沢山の夢を見た。高校時代の同級生の鹿島君が出てきたのには驚いた。現在の年齢として高校生のまま登場したのだが、老けた人だったので全然違和感がなかった。(笑)

ネットの友達も出てきて、大勢で甘いお菓子をいっぱい食べて、絶対にはいれそうも無い細い路地に車ではいろうとする夢も見た。

他にはもぐりんとひろが出て来て、二人は犯罪を隠すために車に黒い砂をシャベルで必死でかけるが、刑事に高層ビルの窓からしっかり見られている、という夢も見た。

私は 地下室のマンションを買おうとしていたが、ひとりで住むのは寂しいからと止めた夢だった。

9月09日 土曜日 夜の苫小牧は雨
走行距離 4キロメートル

 朝、レストラン営業開始の放送で頭が目を覚ますが身体は眠ったまま。
「朝食は1000円のバイキング?全然おなか空いてないよ。今何時なんだろう。え?9時で朝のレストラン営業は終わり?9時なんて起床時間じゃないの~」そしてそのまままた夢の中へ。実際に起きたのは11時だった。

顔を洗って昨日の日記の続きを書いて正午にレストランへ。昼食は800円で丼とスープとサラダのセットになっている。中華丼を頼んだが、結構美味しい。うずらの茹で卵が3個入っているのが嬉しい。(笑)

レストランで乗船してから初めて外の景色を見る。外は海(当たり前)で雨が降っている。レストランの隣に無料のレストスペースが有るので、食後はそこで日記を書いたりして過ごす。

 フェリーターミナルで一緒になった人とそこでまた会っておしゃべりをする。私より10歳位年下の彼は、とても楽しい人で「この人が弟だったら楽しいだろうなあ。」と思う。

私の弟は今子育て真っ最中で、忙しくてなかなか一緒に遊べないから。
フェリーの中の弟は、「入港は風情が有りますねえ~」と言って私を楽しませた。ベテランだし事故の心配は無いと思うが、何と言っても1300ccのバイク乗りである。スピード違反で捕まりません様に。

 フェリーは20時に苫小牧港に入港し、雨の苫小牧を走る。港のすぐ近くのホテルなのですぐに到着し、数字の部屋が並ぶ中、私は「梅」という部屋に入る。予約が遅かったため、シングルがいっぱいでダブルの部屋になったから。広くてラッキー!

お風呂に入って数人にメールを送信。送ってすぐに梅ちゃんから電話が来て嬉しいびっくり。北海道の話をして、雨なら旭川の酒蔵見学をするといいよ、とアドバイスを貰う。

今回は道東にだけ行くつもりだったが、明日は西の方が天気が良くなりそうなので、予定変更になりそうだ。明日起きてから決定することにする。

 フェリーの中で寝過ぎたせいか、結局午前4時頃まで眠れず、テレビで1961年に作られたポーランドの「水の中のナイフ」という映画を観る。ストーリーは簡単だが寝ぼけた頭には少し難しい映画だった。主演女優が美人なのが印象に残る。

9月10日 日曜日 曇り時々雨、小樽は雨
走行距離 166キロメートル

 天気予報を見るために頑張って7時に起きる。しかし平日だと嫌という程放送される天気予報が日曜日のせいか殆ど無い。昨日までの西の方が午後から晴れるという予報(実際今日も同じ予報だった)を信じて行き先を西に変更する。

苫小牧から国道276号線→国道5号線と進み小樽まで行くことにする。
午前10時15分にワイパーを使わない車も有るという程度の雨の中、苫小牧を出発。曇り時々小雨という天気の中を走る。交通量はとても少なく、前後に1台もいないことが多い。信号の無い快適な道路だ。時々バイクと擦れ違い、久し振りにピースサインをされて、こちらからもお返しする。やっぱりここは北海道だ♪

 1時間位(53キロ走行)走ると大滝村の道の駅フォレスト276に着く。世界一のログハウスと言われるもので、私が札幌に住んでいた8年位前に出来たものだ。(当時は道の駅では無かったが。)

バイクも車も多く、とても賑わっている。バイクは札幌ナンバーが多い。ここで味噌ラーメンを残さず食べて種類の多いお土産ものを見る。車だったらつい買ってしまいそうなかわいいものも沢山有る。ここの雰囲気が気に入り、時間が経つ程天気が良くなるのだろうと思いのんびりする。

 少し寒いことも有り 上だけカッパを着る。(一応下も水をはじく素材)そうしたら、曇りだったのが雨になり、結局小樽は雨だった。雨の中をバイクで走るのは久し振りだ。

ずっと「雨はいつ上がるんだろう。」と思いながら走っていたが、途中で私が天気を気にしても気にしなくても天気は良くならなことに気が付き、北海道の景色を楽しむことにした。そうすると周りのこちらならではの風景がよく見えて来た。

蝦夷富士と呼ばれる羊蹄山はどっしりとした裾の方が見えただけだけど。ニッカウイスキーの工場が有ることで有名な余市に入ると、こちらに来て初めての渋滞にあう。小樽に入る時も渋滞が有り、バイクの有難みを感じる。左手に海を見ながら走るのは楽しい。

 小樽では駅のすぐ近くのビジネスホテルに泊まることにする。小樽にはユースホステルが有るのだが、冬はスキー場になる天狗山に有り、徒歩での市内散策には不向きだからだ。午後3時頃にホテルに入る。今日の走行距離は166キロでかなり少ない。

ホテルに入るとバイクと荷物を置いてすぐ近くの都通り商店街へ行き1000円の黒のサンダルを買う。バイクのブーツを濡らしてしまったからだ。これは、フェリーの中でもこの先のツーリング中にも大いに役立つことになる。

夜になると長袖Tシャツ1枚では寒いのでホテルに戻りサンダルに履き替えてジャケットを着て出掛ける。
昭和8年に出来た「純喫茶 光」でコーヒーを飲みテーブルの上のいかにも古そうなおみくじ(自分の星座の口に100円を入れてルーレットを回して出すタイプ)を引いてみる。「本当に当たる!」と書かれている。私は大吉運が出た。本当に当たると信じよう♪

本屋に入り、「北海道るるぶ」を買う。今回のツーリングは走ることが目的なので地図だけで良いと思っていたのだが、私の知らない新しいものが出来ているし、雨の場合には走行距離を抑えて見学をしようと思うからだ。

それから今日の夕食を取る「ニュー三幸」という店の2階の郷土料理のフロアーへ。定食と「鬼ころし」の生酒を頼む。味はまあまあという位かな。大勢なら定食ではなく色々頼めたのだけれど。こういう時はひとりは寂しいな、と思う。

ホテルに戻り「ちびまる子ちゃん」を半分見てお風呂に入り「さんまのからくりテレビ」を見て日記を書く。どこに居てもすることは同じだ。(笑)

天気予報では、明日は西、北が晴れるらしい。道央も旭川はまあまあだ。オホーツク海沿いを少し北上して、旭川か富良野に行こうかなあ。まだまだ1番行きたい道東には行けそうに無い。

9月11日 月曜日 
小樽、日本海沿いは晴れ、旭川は曇りで夜に雨になる
走行距離 231キロメートル

 朝起きてホテルの窓から海を見る。曇り空だか静かで落ち着いている。
テレビを見ながら片付けをしているうちに晴れて来る。9時15分には陽の光を浴びて出発!ジャケットの下に2枚着ると暑い位だ。

小樽市内でガソリンを満タンにする。暫く走るとマイカル小樽が見えて来る。昨日買ったるるぶで写真では見ていたのだが、実際に見るとその巨大さに驚く。小樽築港駅も綺麗になっている。小樽にまた遊び場所が増えたのね。

小樽市を抜ける時に5号線が渋滞する。渋滞を抜けて都会の札幌を避けて石狩方面へ左折し、日本海の海岸線を北上する。明らかに海沿いが晴れていて内陸部は雲がかかっている。今日は海を見ながらの快適なツーリング♪昨日のおみくじの大吉は当たりだったらしい。

 11時に浜益海浜公園に有る喫茶店で休憩する。広い海が見えて、緑色のさくらんぼの成る木が3列にずっと並んでいていい感じ♪
店に「海賊丼1000円」と書かれているのでここでお昼にする。その丼は、サザエ、アワビ、ウニ、ホタテ、イカ、エビ、カニが入っていてご機嫌になる。ウニ以外は甘辛く煮てある。御飯の味付けは甘い。のんびりと1時間居て外に出たら丁度正午で、有線放送でエーデルワイスの曲が流れていた。木菅がメロデイーを奏でて ピアノが3拍子の単純な伴奏をしている。

 穏やかな日本海を見ながら留萌市まで北上する。途中の増毛町がだいぶ観光化されているのにちょっとびっくりする。

留萌市内で給油。栃木ナンバーの8台のグループを見かける。(紋別でそのうちの2台と再会することになる。)15キロ先の幌糠駐車帯でトイレ休憩をする。トイレが意外に綺麗でびっくりする。

3時に旭川のホテルに到着する。バイクにも駐車料金がかかることを知る。300円だけど。

チェックインしてから梅の教えてくれた酒蔵「男山」へタクシーで行く。思ったより遠くて往復4千円近くになるが、安心して利き酒が出来て嬉しい。(笑)今は酒造りの季節では無いが、酒蔵がゆっくり見学出来る様になっている。北海道限定のお酒を3本買い送って貰うことにする。これは熊本へのお土産にする予定。

2人のライダーが利き酒をしているが、あの後ちゃんとバイクに乗れたのだろうか。
4時半位に外に出るとかなりの雨になっていた。タクシーに待っていて貰って正解だった。

 夜は雨のため出掛けるのを止めてホテルのレストランで夕食を取る。食欲が湧いて「ステーキ弁当」と生ビールを頼む。夜に出したひろへのメールに「とし@満腹より」と書いたら、ひろから「くまの丸焼きでも食べたの?(爆)」という返事が来た。(笑)

9月12日 火曜日
旭川は薄日が差す曇り、午後は今回初めての晴天♪
走行距離 302キロメートル

 朝は雨だった旭川も9時50分の出発時には晴れて、気持ち良く出発する。

国道39号線で東へ走り、上川町で殆どの車が層雲峡へ行く中、左折し、国道333号線へ進む。とても交通量の少ない道路で、前にも後ろにも誰も居ない中、気分良く走る。

白滝村付近で突然大きな鹿が道路にぴょこんと出て来て横断する。両側には畑が広がるだけの遮るものは何も無い直線道路なのだが、道路脇に背の高い草が生えているせいか出て来るまで全然気付かなかった。びっくりするのと、嬉しいのと、危なくてびびるのとが同時だった。
時速60キロで大人しく走っていたからブレーキが間に合ったが、もしも80キロ出していたら・・・想像すると怖い。

 11時50分~13時に丸瀬布町(まるせっぷ)の道の駅で休憩する。道の駅の隣にはヤマハ専用の木材置き場が有る。この木材がピアノになるらしい。

丸瀬布町は木工とSLで有名な所だそうで、道の駅も木材で出来た可愛らしい建物である。中にはヤマハのC7のピアノ(グランドピアノ)が有り、自動演奏中だった。自動演奏用のフロッピーはC7で再生するのがベストなのだが、ちゃんとC7になっているので感心する。

木工用品は、芸術の域に達していて、かわいいものも多く、お金を沢山持っていたらどんどん買いたくなる様なものでいっぱいだった。アップライトピアノの形をした食器棚やグランドピアノの形をしたワインを飾るものも有る。ここでは演奏会も開かれる様だ。

この道の駅にはレストランは無いので、トーストとコーヒーを頼む。久し振りにバターとジャムを塗って食べたトーストは、とても美味しくて満足する。

 丸瀬布町に入る時には晴れていて、この日はこの後ずっと雲が殆ど無い青天に恵まれた。
遠軽町を通り、オホーツク海に出る。予定ではこのまま南下して網走へ行くことにしていたのだが、あまりに晴れて気持ちが良いので、紋別まで北に走ることにする。

 オホーツク紋別の道の駅に行く。流氷科学館が有る所で、それは昔入ったことが有るので、今回はトイレ休憩だけにする。

そこで栃木ナンバーの二人連れのバイクの人に声をかけられる。自分でも「じいさん」と言っている人で、サラリーマンならもう退職した位かな。留萌で栃木ナンバーの8人グループを見かけた話をすると、なんとそれはその人達のグループだった。「はぐれちゃって~」と言って笑っていたが、私が思うには、どんどん二人で飛ばしちゃって他の人を置いて来た、って感じだ。(笑)案の定、そこを出てからそのグループの他の6人が道路脇に集まって何か相談しているのを見かけた。余程、後のふたりは紋別の道の駅に居ますよ、と教えてあげようかと思ったが、ぶーんと通り過ぎたのをUターンするのはしんどいので止める。まあ遅くとも今夜の宿泊先では合流出来るだろう。

 紋別からはひたすらオホーツク海沿いを南に走る。愛ランド湧別という道の駅の観覧車が目に飛び込んで来て、迷いなく入る。遊園地の有る道の駅で、もう夕方で人は少ないが、暫くのんびりする。

ここで紋別でも見かけた大阪のライダーと一緒になり、暫くおしゃべりする。短い時間だが、とても明るい人で楽しい。バイクツーリングしていると色々な人と出会って楽しいものだ。

 左手にサロマ湖を見ながら走る。晴れてるってこんなに楽しいことなのね♪ オホーツク海の景色ってこんなにも綺麗だったっけ。。。最高の日になった。

サロマ湖付近で茶色の小動物が道路を横切ったのだが、何だったのかは分からない。後日帯広でそらまめさんにそのことを話したら「きたないキタキツネでしょう。」と言って笑っていた。毛が生え変わる時期はきたないらしい。

忘れていたのだが能取湖(のとろこ)は、丁度サンゴ草が見頃の時期で、赤く夕日に染まってかわいい。嬉しくて能取岬へぐるりと走ることにする。

途中に工事箇所が2ヶ所有り、いきなりダート(しかも砂利が多い道)になり、かなりびびる。ずっとダートなのかもしれない、と思い、来たことを後悔するが、1部だけだったので安心する。ダートも固い土の道なら何でもないのだが、砂利道や砂地を走るのは嫌だ。

 能取岬は、16年前に初めて来た頃よりは、遊歩道が出来ていたりして整っているが、それでもそうひどく観光化されてはいないので嬉しい。バイクと灯台の写真を撮る。

網走市に入って、オホーツク水族館前の駐車場でユースホステルの場所を地図で確認してユースへ向かう。今回のツーリングでは初めてのユースホステル宿泊である。

 網走流氷の丘ユースホステルは、その名の通り小高い丘に建っていて、オホーツク海がよく見える。自転車とオートバイの人にはプレゼントしているという青い旗を貰う。

16年前にバイクで来た時には、私は旗を自分で買ってバイクに立てて走ったのだが、最近ではそういうことは無くて、旗を立てて走る人を見ると「若いなあ。。。」と思っていたのだが、今回は旗を貰ったので、私も「若いなあ。。」と思われる人になる。(笑)

 17時半にユースに到着して大急ぎでお風呂に入り、18時から夕食になる。1000円の夕食だが、北海道のユースホステルの食事はとても素晴らしく、今日は蟹がついていたが、おかずの種類も多くてお勧めである。

夕食時には同じテーブルの人と北海道の話を沢山する。隣に座った女の人は高知の人で懐かしい言葉を久し振りに聞いた。(高知県民の友達も居る愛媛県出身の私)自転車で回る学生や、今年の5月にバイクを買ったばかりだという男の子も居た。

 夜は網走湖畔に建つホテルの温泉へひとり500円でユースの人に連れて行って貰う。ワゴンに11人無理矢理乗る。結構乗れるものだ。(爆)

丁度今日は中秋の名月で、露天風呂から月を眺めて贅沢気分になる。月を愛でるなんて日頃の生活には無いことなので、旅行っていいなあと思う。

ユースに戻り、同室の人(夫婦でライダーの人も居る)と明日の予定など話す。
「明日の朝4時に起きて日の出を見に行きませんか。」と誘われる。オホーツク水族館の近くの二つ岩から見る朝日が素晴らしいのだそうだ。

バイクでそこから来た私は、その距離を歩くというのに抵抗が有るのと、4時に起きるということが無理そうなので、「多分無理だけど起きられたらね。(笑)」と答えた。
もうひとりのライダーは、「この部屋から見る日の出で十分かも。(笑)」と言っていた。
明日からのことを色々考えながらベッドに入る。

9月13日 水曜日 晴れ後曇り、帯広到着頃に雨
走行距離 303キロメートル(その内、雨走行は48キロ)

 同室の人は、ちゃんと朝4時に起きて歩いて日の出を見に行ったそうだ。私が起きた時にはユースの窓にはもう太陽が高く上っていた。(笑)

朝食を取って今日の行き先を決定し(実は北に行くか南に行くか迷っていた)9時55分にユースを出る。みんな出発が早いので私は最後だった。

 晴れた朝の道路を網走湖を右手に見ながら走る。昨日行ったホテルも見える。
網走から美幌峠へ向かう。ここは私の大好きな所だ。
天気は曇りだが明るく陽が時々射す位の曇りなので、山の稜線も屈斜路湖もよく見える。

景色を見ながら走り、10時半に屈斜路湖畔の砂湯でトイレ休憩する。
屈斜路湖畔の道路は黄葉が素晴らしくて、ここも私の大好きな所だ。今はまだ黄葉には早いので緑色だが、ほんのわずか黄葉が始まっている木も有る。

 硫黄山の前で道路にバイクを停めて写真を撮り、すぐに出発。今度は摩周湖へ向かう。摩周湖は標高の高い所に有り、上りも下りも急カーブが多い。昔左カーブでステップが着いたことがあるのだが、走っていると「ああ、このカーブだったな。」と分かる。でも今回はそんなにスピードは出していない。

11時に摩周湖の第三展望台(空いている方)の駐車場にバイクを停めて湖を見る。いつ見ても湖の中に有る小島がかわいい。冬に湖が凍るとその小島まで歩くスキーで行けるそうだ。

第三展望台には高知ナンバーのスクーターが来ていて、聞いてみると8月20日に高知を出発したのだとか。40代か50代の男の人である。(私は人の年齢があまり分からない。)スクーターの中には沢山のものが入ると聞いて、開けて中を写真に撮らせて貰った。

次は阿寒湖へ。最初は真っ直ぐの道が続くが、東から行くと急カーブが多い道になる。
12時10分に阿寒湖の到着。

まず給油して阿寒湖の遊覧船の船着場に行き、バイクを停めて2階に有る湖を見渡せるレストランに入る。この頃には晴れて来て、とても気持ち良くのんびりする。小学生のグループがカレーを食べていて、若くて綺麗な女の先生が集合場所の説明をしている。私は親子丼を食べながら、遊覧船が出たり入ったりするのを見る。

1階の土産物屋で耳掻きを買う。ここではマリモを被ったキティちゃんものを沢山目にする。13時40分まで、つまり1時間半も阿寒湖に居たことになり、後で帯広到着間際に雨になりここで時間を取り過ぎたことを少し後悔することになる。(爆)

足寄町を通る。駅を正面に見るが、淡いピンク色でかわいい駅だ。足寄町を出ると雨になる。
帯広が近づき、1度上がった雨がまた降り始める。

片側2車線の道路の右の車線で先頭で信号待ちをしていたら、隣の車線に来た軽四のトラックのおじさんが車の窓を開けて「どこまで行くの?」と聞く。それで「帯広です。」と答えると、「帯広は左だよ。」と教えてくれた。丁度信号が青に変わったので、おじさんに手を挙げてさっと左の車線に入る。教えてくれて有難う♪ 余計に走らずに済んでラッキー♪ そこは今日のユースで一緒になった車の人も間違えたそうだが、「→帯広」という文字が無いので間違える旅行者が多いそうだ。

予約時にユースの人に指示された通りに下士幌小学校の前でバイクを停めて携帯でユースに電話をして詳しい場所を聞く。丁度雨が上がっていたので電話し易くて良かった。
午後3時50分に北帯広ユースホステルに到着。おしゃれで赤い色がかわいいユースだ。まだ新しいらしく入り口のドアを開けると新鮮な木の匂いがぷーんとした。

片付けをしてお風呂に入り(1番風呂になる)洗濯をする。同室の人は若いふたり連れの女性ライダーだ。少し位の雨ならバイクで走ることが嬉しくて堪らない様子だった。私も乗り始めた頃はそうだったなあ。

ここの夕食も美味しくて嬉しいものだった。海の幸を見るとビールを飲みたくなる。(笑)昔はお酒は一切駄目だったのだが、今はユースホステルにもビールは置いてある。さすがに飲んだくれている人は見たことが無いが。(笑)

ここでは、長野から来たいとこ同士の女の子、双子の兄だというユースホステルの終身会員(5万円)の人、いいカメラを持っている千葉から来た人とおしゃべりをする。

学生のグループも居たが、やはりノリが違っている。学生の女の子は朝は「おっは~♪」と挨拶をしていた。ユースホステルでもたまに年配の人を見かけるが、私は年齢は高い方だ。この時期は社会人で20代後半~30代前半の人が多い様だ。

ペアレントさんは、関西出身で北海道には4年前に来たそうだ。何か仕事をするためにユースホステルを始めたとか。ユースホステルはまだ出来て1年だった。「もう街はいいかな。」と思って北海道に来たということだが、そう思ってもなかなか踏み切れないものである。ちょっと憧れる。

 夜に更別村に住む友達なおみちゃんに電話をする。今回は予定を立てない旅なので横浜を出て来る時に何も連絡をしていなかったのだが、小学生の子供が居る人だから平日なら家に居るだろうと思って安心していたのだ。ところが電話をすると「現在使われておりません。」コールが。(爆)明日帯広で会おうと思っていたので残念に思う。

それから折角来ているのだから夕食でもと思い、帯広に住むネットの友達のそらまめさんに電話をする。彼とは以前札幌オフで4人集まった時に賑やかにお酒を呑んだのだが、今回はちょっとかな~と思っていたら、明日は空いているから車で案内してあげるとのこと。ラッキー♪ そして感激♪ やっぱり自営業っていいなあと思う。嬉しい気持ちでベッドに入る。

9月14日 木曜日 曇り所により雨
走行距離 12キロメートル

10時にユースのペアレントさんと犬(イエローラブ)のごまちゃん、千葉の山口さんに見送られて出発する。

帯広駅の近くのホテルパコ第3に2泊予約しているので、そちらにバイクを置かせて貰うことにする。帯広駅の標識を頼りに行き、ホテルを探すが見つからず、ガソリンスタンドに入って給油がてら教えて貰う。後で知るのだが、このガソリンスタンドはそらちゃんがよく使う所で、かわいい女の子が居る所である。(笑)慣れるとそうでもないが、帯広中心部は一方通行が多いので最初は少し戸惑う。

 ホテルにチェックインして11時にそらちゃんと合流する。そらちゃんの車は4WDで北海道のどこにでも行けそうな感じだ。仕事にも写真旅行にも使っているそうだ。
そらちゃんは私よりも3歳年下なのだが、以前札幌で会った時よりも随分若く見えてびっくりする。「若く見えるね~」って10回位言ったかもしれない。(笑)

 まず神田日勝記念館へ連れて行って貰う。ここは北海道の農民でもある神田日勝の描いた絵が展示されているのだが、中でも「馬」という作品が見たくてリクエストした。これは内田康夫のミステリー小説に出て来るもので主人公が、殺された人がいい残した「半分の馬」と「にっしょう」いう言葉からここを探り当てるものだ。神田日勝は馬の絵を描きかけで亡くなってしまったのだ。まだ本を読んでいない人にはネタバレになってごめんなさい。

普通同じ画家の絵はなんとなく似ているものだが(年齢で画風が変わるということは有るが)この人の絵は同じ年代の絵でも何種類も全然違うものが有り、驚く。ここでは「馬」の絵葉書を買う。

 次は「十勝牧場」に行く。ここはそらちゃんお勧めの場所で、展望台や白樺並木など広くて美しい景色が楽しめるのに誰も来ない穴場なのだそうだ。確かに私達以外は誰も来ていなかった。普段は馬が沢山居るのだそうだが、今日は静かだ。晴れてはいないが、雨も上がって気分はとてもいい♪

 帯広市内に戻り、帯広名物の豚丼を鶴橋という店で食べる。真っ黒な色をしていて面白い。味は濃いので丼の御飯を残さず食べることが出来た。豆腐の味噌汁は白味噌で私の好きな味だ。

この店のご主人が面白い人で、店を出る時に「どうも有難う御座います。またのお越しをお待ちしております。」という意味の言葉を浪花節の様な声で長々としゃべっていた。いつもそうらしい。録音して帰りたかった。(笑)

 次に中札内美術村へ行く。ここは六花亭が企画運営している所で、広い敷地に相原求一朗美術館、坂本直行記念館、北の大地館、関口哲也写真ギャラリー、レストラン、売店などが有る。

建物も由緒あるもので、遊歩道には枕木が使われている。少し雨が降っていたがちゃんと傘が用意されていて有り難い。相原求一朗の絵を見ると、神田日勝の絵が暗かったことがよく分かる。農民の生活が表れていたのだろう。相原求一朗の絵には落ち着いた明るさが有る。

 その相原求一朗のデッサン館が帯広市内に有るというので、そちらに向かう。閉館時間の午後5時には間に合いそうになかったが、建物だけでも見ようということで行って貰う。着いたのは丁度5時だったのだが、その館の女性が温かい人で、入れてくれた。そらちゃんの知っている人だった。絵も少し展示されている。コーヒーとクッキーは無料サービスになっていて「六花亭っていい会社だなあ。」と思う。ここではフランスの灯台が描かれた絵葉書を買う。

 ホテルまでそらちゃんに送って貰って今日はここで解散する。今日はオリンピックのサッカーの予選(日本VS南アフリカ)が有る日で、そらちゃんは午後6時にはテレビの前に座っていたいということだ。私は夜中にダイジェストで見たが、はらはらドキドキで勝つという最高のゲームだった様だ。

今日の夕食は六花亭のショートケーキ2個にする。(白桃のケーキとポテロール)それでコンビニで紙皿とプラスチックのフォークとコーヒーを買って来る。六花亭のケーキは甘すぎなくてとても美味しい。しかも170円と とても安い。ホテルパコ第3は、六花亭の本店の斜め前という最高の場所に有る。嬉しいホテルだ。

9月15日 金曜日 雨
走行距離 89キロメートル

 雨なのでなるべく屋内での観光にしようということで、目的地を広尾町のサンタランドに決める。
ホテルを9時15分に出発し、南へ走る。途中に幸福駅の標識を見つけて左折する。

幸福駅はやはりカップルが多い。旧駅舎には名刺や反則切符などびっくりする程の量が貼りつけられている。内田康夫はこの状態を小説の中で嘆いていたが、私はこれはこれで面白い風景だと思う。会社の名刺を見ると「こんな所に貼って大丈夫なのかしらん。」と思ったが。

 幸福駅では写真を撮り、幸福駅の切符やTシャツを買う。幸福駅の切符は幸福になって欲しい人にあげようと思うが、誰がいいかな。みんなもう幸福そうだから必要な人は少ないかな。

 幸福駅を後にして、南へ走る。更別村に入り、南○番線という標識を見かける。この村の住所はとても簡単で(家もとても少ない)分かりそうなので、友達なおみちゃんが住んでいた家を住所を頼りに探してみる。そこは教員住宅で聞くと友達の家は転勤で引っ越したとのこと。ところがその引越し先はなんと帯広だと言う。引越し先の住所と電話番号を教えて貰って携帯からかけてみると、今日は1日家に居るとのこと。それですぐに帯広に引き返す。ホテルに戻ったのは正午だった。

 雨に濡れたので、シャワーを浴びて用意をして、午後1時半に六花亭の本店まで車で迎えに来て貰う。久し振りに会った彼女は少しふっくらしていたが、可愛らしさは昔のままだった。

彼女には3人の女の子が居るのだが、今日は幼稚園児の次女ちゃんの運動会の予定だったのが、雨で延期になりたまたま家に居たのだそうだ。今日が雨で良かった。

7歳、4歳、1歳の女の子はみんなかわいくて夕方まで一緒に遊ぶ。長女ちゃんはピアノを聴かせてくれてキーホルダーをプレゼントしてくれた。六花亭のケーキをお土産に持って行ったので、私もまた1個食べることが出来た。レアチーズケーキもなかなか美味しい。旦那さんとも少しおしゃべりをして写真を沢山撮ってお暇し、ホテルまで送って貰う。午後5時半にホテルに着き、6時にはそらちゃんに来て貰って夕食を食べに出る。

 ホテルの目の前の居酒屋に入り、ビールを飲んでかなり満腹に近い状態に食べて、それから珍しい斬新なデザインのビアレストランに行く。
色々な種類のビールが有り、色々飲む。料理も美味しくてお気に入りの店になる。

この店からそらちゃんをよく知っている人に電話をする。今日が誕生日の7ちゃん、そらちゃんと会ったことのあるもぐりんとぽぽらちゃん。そのうち繋がったのは ぽぽらちゃんだけだったが、楽しい強制電話参加になった。(笑)

 今日はそらちゃんの友達の店はお休みで、10時半にはホテルまで送って貰いお開きにする。帯広は雨だったけれど、とても楽しい日になった。ビールを飲んだこともあって、ぐっすりと眠る。

9月16日 土曜日 曇り、正午のえりも岬から晴れ
走行距離 313キロメートル

荷物を軽くしたくてホテルから宅急便で1箱送る。その時にユースで貰った青い旗も箱に入れる。

9時50分にホテルを出発。南へ走る。
天気予報では雨も少しは降ると言っていたのだが、段々明るくなって来たので、えりも岬へ行くことにする。えりも岬手前の黄金道路に入ると、サーファーを沢山見かける。バイクで走って手がかじかむ位寒いのに(今回のツーリングでは初めての寒さ)ウエットスーツで凄いなあと感心。しかも波は高い。初心者だと危なそうだ。

12時7分にえりも岬に到着する。岬には「風の館」が出来ていて入館料は500円だが綺麗なトイレが使えるだけでもいいから、と入ってみる。結果的には大正解で、建物の中から岬がよく見えて、無料で望遠鏡を貸してくれるので有り難い。
初めてえりも岬であざらしを見ることが出来た。(正午のあざらしの数は404頭)岩の上におでぶちんのあざらしがごろごろしていて、望遠鏡で見るとびっくりして笑ってしまう。鳥も色々な種類の鳥が居る。

ここには風の体験コーナーが有り、風速○メートルがどの位の強さなのか体験出来る様になっている。体重が軽いと飛ばされるというのが理解出来る。
ここで今回初めての女性のソロライダーに会う。えりもには1時間以上居て、午後1時15分に出発する。空は風の館に入っている間にぱあっと晴れて来て、以後ずっと晴れる。天気予報も良い方に外れると腹が立たない。(笑)

 えりも岬を出ると暫くは右手にも左手にも海を見て走ることが出来る。浜では昆布干しの作業をしている人を多く見かける。それから進むと右手に牧場が見えて来る。えりもから西の海岸沿いの道路を走ると、ずっと右手に牧場、左手に太平洋を見ることが出来るのだ。ここも私の好きな道である。

午後2時35分に静内町のほくれんで給油する。ここでは黄色の旗を貰い、またまた旗を立てて走ることになる。これは横浜の自宅に着くまで立てて走ることになった。晴れて気温が上がり暑くてたまらないのでこのガソリンスタンドで1枚脱ぐ。

3時5分にサラブレッドロード新冠(にいかっぷ)の道の駅に到着する。この町にはサラブレッド銀座という道路が有り、名馬を見ることが出来る。今日は時間が無いので観光はしないが、名馬比べをするのも面白いかもしれない。
この道の駅には音楽のコーナーが有り、古いレコードが沢山用意されていて聴かせて貰える様になっている。 

レストランが営業していないので、売店でじゃが丸君というじゃがいもが丸ごと入ったパンを買う。1個食べた後で美味しくてもう1個買う。これは今日の夕食になる。
40分位ここで過ごして出発する。

 苫小牧まで真っ直ぐの道を走る。右手に高速道路があり、左側を私が走る国道が有る。一般道は大体時速80キロ位で流れている。(制限速度は60キロ)ふと上を見ると、高速道路の制限速度は80キロになっている。バイクだと北海道では高速は使わない私である。

苫小牧近くで道路脇に花束を供えに来ている人達を見かける。4人居て見た感じは家族の様だ。何も無い直線道路なので事故の原因は分からないが、ここで死んだ人が居るのだなあ、と悲しくなる。時々道路に花束が置いてあるのを見かけるが、丁度供えている時に出会うのは初めてだったので、実際に見てしまうと「事故をしない様に走らなきゃ。」と改めて思う。

 午後5時に苫小牧のホテルに到着する。今回は頼まなかったのだがビジネスホテルでも夕食はなかなか美味しそうだ。今度来る時には頼んでみよう。

今日はもう外に出るのが面倒だったので道の駅で買ったじゃが丸君とコーヒーで簡単に夕食にする。
今日は柔道の田村亮子が金メダルを取り、相撲の武蔵丸が優勝していた。ふたりともおめでとう。特に田村亮子には絶対に金メダルを取って欲しかったのでとても嬉しい。

9月17日 日曜日 曇り
走行距離 4キロメートル

 朝早く目が覚めたので、6時45分にホテルを出発する。5分でフェリーターミナルに到着し、バイクを置いて中で休憩する。帯広の相原求一朗デッサン館で貰ったクッキー2枚とコーヒーが今日の朝御飯になる。乗船手続き開始時間が8時だったので少し時間を持て余したが、売店で土産物を見たりして過ごす。

「台風が太平洋側を北上しているので、影響を受けてフェリーの到着が大幅に遅れるかもしれません。」と言われる。時間は遅れてもかまわないのだが、揺れるのはきついのでツインタイプの1等船室にして貰う。今日の船「さんふらわあ えりも」は古いタイプなので1等もあまり高くないのがいい。ツインにひとりで乗るとどうしても割高になるから。
あ~でもフェリーはいつも特等よ~って生活してみたいなあ♪(笑)

 午前9時に乗船する。1番下の階に駐車し、エレベーターが無いので階段を上まで上がる。5階分位上がった様な気がする。
船室からは外の景色が見える。これでいよいよ北海道ともお別れだなあと思うと汽笛の音が悲しい。港に入る時とは全然違うね。赤い灯台が可愛らしく見送ってくれる。

フェリーでは昼は中華丼を食べる。夜はバイキングになっているので、あっさりしたものや野菜を中心に取る。デザートも有るのだが、見ていると殆どの男の人が甘いデザートを取っている。お菓子が好きなのは女の人だけじゃないのね。

フェリーの中では世田谷に住むというライダーに話しかけられて、北海道の話をする。彼はまだあまり北海道を走っていないようで、これから面白くなるのだろう。雨の日の方が取り締まりが無くて安心だからスピードを出すという人だった。安全運転の私とは反対だ~

 船は夜に少し揺れたが、地震の揺れとは違ってぐい~ぐい~と大きく揺れるので、ベッドに横になっていると揺り籠で揺られている様で面白くて気持ち良くて酔わない。ベッドが良かったのかもしれない。
ベッドの中で帯広の古本屋で50円で買った文庫本(ミステリーの短編集)を読んで寝る。

9月18日 月曜日 晴れ
走行距離 393キロメートル

 朝6時に船内放送で目が覚める。「台風の影響を殆ど受けず定刻の6時半に入港します。」
ええ?あと30分で下船?急いで準備をしなくちゃ!!
慌てて起きて顔を洗って荷物の整理をする。外を見ると晴れている。急ぎながらも大洗港の写真を撮る。
フェリーからは6時45分に降りる。昨日まで決めていなかったのだが、晴れているので房総半島の海岸沿いをぐるりと走って帰ることにする。

 通勤時間帯に重なり、少し渋滞するが、バイクなのでお先に失礼する。
8時半に犬吠埼へ到着。休憩はしないで写真だけ撮ってすぐに出発する。今日はとにかく海岸線を走ることにして1部有料道路も通る。しかし海は見えない所が多い。西へ行く程海が見えて来る。

11時25分に鴨川オーシャンパークという道の駅に到着する。ここでは1時間10分休憩する。レストランで海老かに合戦丼、ラベンダージュース、アイスコーヒーを頼む。海を見ながらの食事は嬉しい。それから1階の売店で道の駅の地図を100円で買う。

冬用のジャケットは高速道路では我慢出来ても一般道路のスピードでは我慢出来ず、暑くて堪らないので ジャケットをリュックにしまって やまももの草木染めの長袖Tシャツを買う。これを半袖Tシャツの上に着たら、走るのに丁度良くなった。

 道の駅で千葉のライダーと少しおしゃべりをして出発する。海岸沿いの道路は風が強いが気持ちはいい。フラワーロードの街灯はライトの所が灯台の形になっている。海は波が高い様だ。

久里浜からフェリーに乗るつもりだったが、波が高いのでフェリーは目で見るだけにしてそのまま進む。木更津南インターから高速に入り、そのままアクアラインへ。私にとっては初めての東京湾横断道路体験だ。海ほたるまでは海の上を走っている感覚が素敵だ。

15時25分に海ほたるに到着。海ほたるは平日で空いているので入ってみることにしたのだ。
ここはまるで大きな船の上に居る様だ。景色も良いし、お店も色々有るし、ここだけに来る人が居るのが理解出来る。

ロイヤルフードコートで軽く食べてひとりでプリクラを撮る。すっぴんですっきりした顔をしている。ここのプリクラが細く写るのかな。絵葉書を買って午後4時に出発する。

海ほたるから川崎方面への道はトンネルなのであまり面白い道ではない。あっという間に湾岸線に入り、横浜へ向かう。

遠くは少し煙っているが、横浜のみなとみらいの観覧車の有る景色はちゃんと見える。ベイブリッジも美しい。インターを下りて一般道路に出ると、またいつもの渋滞になっている。

家には午後4時50分に着く。北海道でどろどろになったバイクを洗って中に入ると、帯広から送った荷物が届く。お風呂に入って、洗濯をしてさっぱりする。

晴れたせいだが、結局今日の最終日が1番走行距離が長くなった。最後まで楽しいツーリングになった。そしてまたツーリングに行きたくなった。


花火オフ会 2000年

2018-10-18 22:10:00 | オフ会
2000年花火オフの日記

9月1日 金曜日 晴れ

 歯の治療へ行った後に明日のオフのための買い物をする。食材は当日買うことにして、日本酒(4合瓶)2本、ワイン1本、ビール24缶。

ひろ用のバーボンはもぐりんが買って来てくれることになっている。ひろの愛飲するアーリータイムズには色々種類が有るそうで、ひろが日頃飲むものより高いものを買ったもぐりんは、オフ当日にそれを知って「なんだ、しまった!」という顔をしていた。(笑)

帰宅してからは、いつもは1階の床に置きっぱなしにしているカバンを片付けたりして、いつもよりは丁寧に掃除をする。来客が有ると家が綺麗になるので、自宅オフは私にとってとても良いことなのだ。(笑)

9月2日 土曜日 晴れ 真夏並の暑い日

 参加者は、私の他は、もぐりん、ひろ、ぽぽらの3人で、開催場所は私の家である。
何となく始まった9月の第一土曜日の花火オフだが、メンバーは多少入れ替わりは有るものの、今年で3回目になった。

 朝起きると、とても暑い。クーラーをかけてそのままもう1度眠りたい所だったが、今日はゴミ出しの日なので頑張って起きる。

ゴミを出して、パソコンの電源を入れて、なんとなくハーツを始めてはまっていたら、もぐりんから電話が入る。11時半位には待ち合わせの駅に着くとのこと。その電話で我に返った私は、パソコンゲームを止めて布団干しにかかる。今日が晴れて良かった。

 駅でもぐりんを拾ってから家の近くのダイエーへ行き、オフ用の食材の買い物をする。土曜日ということでダイエーは賑わっている。お惣菜、お酒のおつまみなど殆どここで調達する。

 家に着いてから食材の整理をして、親分のフォークギターを出してみる。そして私のクラシックギターの弦を6本とも もぐりんに張り替えて貰う。私は、自分でも出来る様になりたいから1本位は自分で張り替えようと思っていたのだが、面倒そうなので結局見ていただけだった。(爆)

弦の張り替えが終わり、私はエレクトーンやピアノを弾き、もぐりんは弾いたそばから狂って来る弦を合わせて、軽く食事をする。そのうちにもぐりんは「眠くなった・・・」と言って、ピアノの部屋のソファーに横になる。 

 丁度その頃、ひろから待ち合わせ場所に到着した、との電話が入る。4時到着の予定が3時に着いたとのこと。とても分かり易い道なので、すんなり来られて早めに到着するだろうと思っていたので、時間については驚かなかったのだが、私の「暑いからそのコンビニの中で涼んでて。」という言葉に対し、「いや、日陰に居るだけでも涼しいよ。」とのひろの言葉、これにはびっくり!!こんなに暑い日なのに・・・

後で分かったことは、革ジャンを着ていたので、脱いだだけでも涼しいということ。ひろの革ジャンは通気性がとても良くて走っている分には夏でも涼しいそうだが、やはり止まると暑いらしい。でも黒のバイクに黒の革ジャンはかっこいい~♪これからは丁度良い季節になるね。

 そのコンビニへは歩いて行く方が速い位近いのだが、バイクを徒歩で誘導する自信が無いので、バイクで迎えに行く。最初愛媛ナンバーのアメリカンバイクしか見えなかったので、てっきり違うコンビニへ行ってしまったんだと思い焦ったが、少し離れた所にひろを見つけてほっとする。

 午後4時を過ぎて「そろそろ支度をしよう。」ともぐりんが焼肉用の野菜を切り始める。
私は駅に着いたぽぽらちゃんから電話が入り、車で迎えに行く。
これで参加者全員集合♪

 みんな揃っておしゃべりをしながら、呑み会の始まり♪
今回は去年と同じくメインは焼肉で、牛肉、牛タン、合鴨肉と色々用意してみた。

珍しいものはもぐりんが持って来てくれた茹で落花生だ。冷凍されていたので、試しに冷凍したままでも食べてみる。ひろは冷凍したままの方が良かったそうで、後でレンジでチンしたらもう食べられなかった。触感が駄目らしい。茄子と似ているとか。そう言われてみればそうかな。

とりあえずビールから始めて、ひろともぐりんは「アーリータイムズ」を、ぽぽらちゃんと私は日本酒を呑む。
かなり食べて気持ち良くなった段階で、いよいよ花火へ。

 今年は初めて「8連発」やねずみ花火、そして1本だけロケット花火をしてみた。住宅地なのでちょっとまずいかな、と思いつつも酔った勢いで「1本位いいかな~♪」と。(笑)
人気が有ったのが意外にも線香花火だ。みんな大人なのね、なんとなく哀愁を感じる線香花火♪

 花火を終えてまたみんなでおしゃべりをする。いつの間にか午後10時を過ぎていて、日帰り参加予定のぽぽらちゃんを引きとめたが、(おうちに電話までしちゃった。)「べびぽを置いて来たのでやっぱり帰る。」という結論に達し、近くのバス停まで送って行く。

バスがまだ走っているのかどうか不安だったのだが、深夜の12時45分までバスが有ることを知ってびっくり。電車の時間さえ確かめておけば、バスの時間は心配無い様だ。
帰りにひろを迎えに行ったコンビニに寄って、アイスクリームを買う。

 いよいよ音楽の時間の始まり♪
夜なので、弱音設定にしてピアノを弾く。日本酒で相当酔っているため、ショパンのノクターンは間違えてばかりで弾けない。(黒鍵から白鍵へ指が落ちてしまう。)「エリーゼのために」がやっとだ。しかも酔って指に力が入らないので、意識して指に力を入れて弾いた。軽い酔い方だと弾けるのかな、今度実験してみようかな。(笑)

 そしてお待ちかねの ひろともぐりんのフォークソングタイム♪
フォーク大全集みたいな本をひろが持って来てくれていて、適当にページを開いては、そこに載っている曲を歌う、という素晴らしい企画で進む。沢山の歌を聞かせて貰って幸せなオフになった。

ひろの本には懐かしい曲が沢山載っていて、今まで1番しか知らなかった歌の2~3番の歌詞を知ることが出来てとても嬉しい。例えば「さなえちゃん」とか「受験生ブルース」とか。(笑)
20代のひろは 私とは世代が違うのだが、歌う歌は私世代のものが多い。

 もぐりんは「眠くなった。」と言って先に2階に上がる。
ひろとは4時位までおしゃべりをする。何をしゃべったのか、覚えていることも有り、忘れていることも有り。(笑)ひろはみんな覚えているのだろうか。。

 2階に上がると、客室に布団を敷いていなかったせいか、もぐりんが私のベッドで寝ている。
「あ~ベッドを取られちゃった~」と言って起こそうとするが、本当に眠そうなので、私が客間で寝ることにする。「鼾をかかなければいいなあ~」と思いつつ横になるとすぐに深い眠りに入る。

9月3日 日曜日 晴れ 昨日に続き暑い日

 朝、隣の部屋の音で意識が少し戻る。どうやら昨日1番に寝たもぐりんが起きたらしい。隣を見ると枕の所にひろが居ない。「ひろも起きたんだ。」と思ったが、よく見るとすぐ隣で寝ている。どうやら寝返りをうって移動したらしい。なんだかとても可笑しくなって、「かわいいなあ~♪」と思ってにこにこしてしまった。

まだみんな眠い様なので、みんなに合わせてもう一寝入りすることにした。そうしたら結果的には自分が最後まで寝ることになった。(爆)

 バイクで帰るひろを送るため外へ出ると、隣のおじさんが植木の手入れをしている所だった。
おじさん「そのバイクは八王子ナンバーだね。」
わたし「八王子の人が来てるんです。」
おじさん「昨日は遅くまで賑やかだったね。(笑)」
わたし「あっ!そうでした、すみませんでした。」(思い切り笑いながら)
おじさん「いや、気にしなくていいんだよ、いつもは静かな家が珍しいな、と思って。(笑)」
やっぱり音はかなり聴こえていたらしい。(笑)でも1年に1回位だから許してね♪

 みんなを送ってからシャワーを浴びたら、眠くなってまたまた睡眠タイム。
吐き気や頭痛はしないのだが、しんどいこの状態はやはり二日酔いというものなのだろう。ぽぽらちゃんが持って来てくれたゼリーを食べてから横になり、目が覚めたらもう夜の9時過ぎだった。

巻き寿司を少し食べたが、ネットに繋ぐ元気が無く、そのまま睡眠時間に・・・
こんなに寝るのは初めてかもしれない。
みんな無事に着いたかな~と思いながら1日はあっと言う間に終わってしまった。

9月4日 月曜日 曇り時々晴れ、時々雨

 花火オフが終わった途端に一気に秋らしい日になった。オフの2日間はガンガンかけていたクーラーも今日はスイッチを入れることもなく、秋風を部屋に入れて掃除や洗濯をする。
狭い家だけど、またみんな遊びに来てね♪


大曲全国花火大会と 山寺観光 2000年

2018-10-18 22:00:00 | 旅行
大曲全国花火大会と山寺観光の日記

8月25日 金曜日 晴れ

 午後になって横浜の自宅を出発する。

横浜駅西口の金券ショップで東京→仙台の往復の新幹線のチケットを買い 歩いていると、文明堂にとてもかわいいくまのプーさんが沢山並んでいる。「横浜ではここだけ!」と書かれていて、くまのプーさんのカステラなど色々有る。多賀城のもぐちゃんへのお土産に風呂敷付きくまのプーさんカステラを買うことにする。もちろんお土産は中身のカステラだけ。(笑)

仙台から新しい仙石線で多賀城へ。駅前の長崎屋で買い物をしてからもぐちゃんの家へ行く。
もぐちゃんは元気そうだった。

8月26日 土曜日 晴れ後曇り時々雨

 大曲花火競技大会見学ツアーのバスが 近くの中学校前に迎えに来てくれるので、6時半頃に多賀城市の家を出る。集合は6時45分。ここから乗る人は結構多い。

多賀城市は今日は晴れである。秋田の午後の天気予報は雨なので、花火大会は果たして無事に開催されるのかどうか不安な気持ちのままバスに乗る。

 早起きをしたので、バスの中では殆どうとうとしていたが、バスは東北道は古川インターで下りて後は一般道を走るため、途中の鬼首(おにこうべ)などの景色を楽しむ。
紅葉が始まっている木や 少し色づきかけた林檎のなる木や コスモスなどを見ると、こちら東北にはもう秋が訪れているのがよく分かる。

 今回のツアーは高速を下りた後は、国道108号線→国道13号線を行く。
添乗員さんの言葉通り横手市からは渋滞が始まる。その横手市で稲庭うどんの昼食を取る。汁につけて食べるとあまり美味しくないのだが、汁をつけずに食べると塩味が効いていてなかなか美味しい。

横手市のあたりから空は曇り空になり、突然雨がひどく降り始めたりして天気予報が当たっていることに気が付く。

 大曲市の花火大会会場には午後3時頃に到着する。河川敷のかなり広い範囲に人が集まり始めている。

ここ大曲市は人口4万人なのだが、この花火大会には62万人の人が集まるということで、観光バスの数も驚く程だ。大きな観光スキー場(札幌のテイネハイランド)でスキーバスの数の多さに驚いたことが有るが、今回はそれを上回っている。

トイレは簡易水洗の仮設トイレが沢山用意されていて、トイレ行列に悩むことは無かった。ここに来るまでのトイレ休憩で停まった場所での行列は酷いものだったが。

 桟敷席は花火を見るのに1番良い場所に作られていて、2メートル位の高さが有る。板に番号が書かれていて私達の席は前から2番目の板だ。大勢の仲間と参加し、お酒やおつまみなど用意して宴会状態になっているグループもある。私達はおにぎりとお茶で落ち着いて見る。

今回は花火競技大会なので、規定の大玉二つと創作花火の2種類を花火店がプログラム順にあげて行く。
夕方5時に昼花火部門が始まる。初めて見る昼花火は色とりどりに綺麗だ。ただ曇天のため、バックが青い色なら綺麗に見えるのに灰色のため見え難いというものも有る。

昼花火の後はいよいよ夜花火が始まる。やはり花火は夜が素晴らしい。
審査の有る競技大会ということで、普通の花火大会ならトリを飾るレベルの花火がどんどん打ち上げられる。音楽も日本的なものからポップなものまで幅広い。

今日の結果は後日分かるのだが、私が面白いと思ったのは、「ドレミの歌」に合わせて打ち上げられたもので、ド~レ~ミ~・・・と花火の音が音階を出していた。中には上がり切っていない音も有ったが、音階の種類の音を変えて出すのは難しいのではないかと思う。この花火は残念ながら入賞からは漏れていた。

 花火大会が午後9時過ぎに終了する。大型バスは11時半にならないと駐車場から出てはいけない、ということで、集合時間は11時になるが、特にすることも無いので、トイレに行ってからバスに乗る。宴会組は「よ~し、11時まで宴会だ~♪」と盛り上がっていたが、あまりに酔って踊り始めたので、係の人から「桟敷に残っている人は降りて下さい。」と注意されていた。確かにあのまま呑んでいたら、酔って桟敷から落ちる人が出たかもしれない。

 バスの中で眠っていて、ふと目を覚ますと午前2時になっている。でも外を見ると、まだ駐車場付近で停まっている。大渋滞しているらしい。途中、高速道路のサービスエリアでトイレ休憩をする。バスの中では殆どうとうとして過ごす。

8月27日 日曜日 晴れ

 午前5時半~6時に仙台に到着予定だったのが、渋滞のため8時に着く。来る時は多賀城市内から乗車したが、今日は仙台市の苦竹駅で降りる。それは私が山寺観光をしたかったからだ。家族でなぜか私だけ山寺に行きそびれていたから。

 苦竹駅から仙石線で仙台駅へ。ここから山形へ行くJR仙山線に乗ろうとするが、数分前に快速は行ってしまっていて、それなら各駅停車でも、と思うが、途中駅の作並駅まで行く電車しか無い。山形寄りの山寺駅に行く電車は快速だけで乗れなかった8時13分発の次は9時37分発だ。

暫くは仙台駅構内で買った「四国宇和島殺人事件」という本を読んでいたが(地元の自分も知らないことが書かれていて勉強になる)、各駅停車で作並駅まで行くことにする。この電車はがらがらで最後まで同じ状態だった。本数が少ないのも仕方が無い様だ。但し、作並から乗った快速では座れなかった。

 山寺は駅の目の前でホームからもよく見える。暑い中、徒歩で登る。四国の金毘羅さんと言い、山寺と言い、なぜか8月に行くことになる私である。(笑)

でも金毘羅さん程長い距離を歩く訳では無いのでまだ楽だ。山の上から町を見下ろして、登り口とは違う方へ降りる。降りた所には美味しそうなお蕎麦屋さんが有るが、兎に角暑くてかき氷を食べたいのでその隣の店に入る。川沿いのその店は客は私達だけだが店の人も雰囲気の良い店だ。

 店を出てから巨大な石の前で写真を撮る。後で出来上がった写真を見ると「ラ・フランスのソフトクリーム」の看板が有る。気付いていれば食べたのに、残念。

山寺の記念館に入り、本を買って出る。レストランで冷やし蕎麦御膳を食べて売店に寄り、さくらんぼ耳掻きや箸や扇子を買う。ここは山寺参拝から観光まですべて徒歩圏内に有る便利な所だ。

 帰りも仙山線、仙石線で山寺→仙台→多賀城と帰る。駅で夕食の買い物をしてもぐちゃんの家へ。ビールを飲んでぐっすり眠る。

8月28日 月曜日 多賀城は曇り時々雨、横浜は晴れ

 いつもの様に住宅前を9時39分に出るバスに乗り多賀城駅へ。仙台駅では9月2日に予定している自宅での花火オフ用に牛タンを買う。丁度来た新幹線に乗るが、私は初めてのMAXだった。MAXは空いていて2階席に座ってゆったりと帰る。午後2時に横浜の自宅に到着。

大曲の花火大会は面白い経験になって嬉しいが、来年も誘われたら今度は多分断るだろう。理由は混み過ぎるから。でも「去年の席はあそこだった。」と話している人達も結構居たから、はまると楽しい行事なのだろう。

秋田魁新報 2000.8.27(日)付のニュース

光と音が競演、夜空に絵巻/大曲で全国花火大会

 “ミレニアム花火”が雨雲を吹き飛ばす―。大曲市の第七十四回全国花火競技大会(大曲市、大曲商工会議所、市観光物産協会主催)が二十六日、同市の雄物川河川敷で開かれた。日中、時折小雨のぱらつく曇天も夜にはほぼ回復、過去最多の六十二万人(昨年六十万人)が会場とその周辺を埋め尽くし、光と音が繰りなす華麗な舞台に酔いしれた。

伝統と格式を誇り、全国の花火師が技術の粋を尽くす大曲の花火。今回は最優秀花火師に新たに総理大臣賞が設けられた。競技には県内四社を含む三十社が参加、昼花火と夜花火でそれぞれの技を披露した。

 午後六時五十分、恒例の五百メートルナイアガラに大スターマインが輝き、夜花火の幕が開いた。続いて芯(しん)入りの課題玉と自由玉の十号割物二発、さらに創造花火による競技が繰り広げられた。仕掛け花火を織り込みながら、花火師たちが精魂込めた玉が次々と打ち上げられ、夜空を彩った。

 圧巻は大会提供花火。今年のテーマは「カウントダウン2000―新世紀への序曲」。コンピューター制御による点火など最新の技術を一部導入し、二十世紀への郷愁と二十一世紀への夢や希望を五分間にわたって夜空に描き、観客の目をくぎ付けにした。

★田園都市が人で埋まる/昼過ぎの雨に騒然

 「日本一の花火」とのうわさを聞き、初めて訪れた人。病みつきになって二度目、三度目の人…。二十六日、人口四万人足らずの街に、六十二万人もの人々が詰め掛けた大曲の花火。普段はのどかな田園都市も、この日ばかりは街全体が“狂想曲”を奏でるような光景が繰り広げられた。花火一色となった大曲の一日を追った。

 午前2時 会場から二キロ以上離れた玉川橋近くの駐車場(二百五十台収容)が早くも満車に。この時点で市内に十七カ所ある無料駐車場のうち六カ所が二千七百台以上の車で埋め尽くされた。「昨年も午前中には一杯になったが、今年は出足が早い」と警備担当の市職員もあきれ顔。

午前4時 市内の料亭で花火客用の折り詰めが完成。徹夜で約三百食を仕上げた。「今日も花火開始まで予約客でいっぱい。当日に作っていては間に合わない」と店員。

 午前10時 到着する列車は朝からすべて乗車率一〇〇%以上。ごった返すJR大曲駅に、ホームから直接外に出られる臨時改札口が設けられた。「ピークは午後四時すぎになりそうだが、朝からずっとこの調子です」と研修中の駅員も目を丸くした。

 午後1時 スコールのような大雨が降りだし、会場に傘の花が咲いた。敷いていたビニールシートをかぶり、雨が過ぎ去るのをじっと待つ客や、テントに逃げ込む客も出るなど騒然とした雰囲気に。

 午後2時 河川敷はテント、シート、観客でほぼ埋め尽くされた。仮設トイレは約五百基設置されたが、いずれも長蛇の列。女性用は三十分待ちもざらに。回転のよい男子トイレを横目に、「百円くらい払うから、トイレをもっと増やしてほしい」と嘆く女性客。

 午後3時 時間を追うごとに路上駐車も増加。中には大曲警察署の目の前(もちろん駐車禁止)に堂々と止めるドライバーも。「レッカー車を呼んでも運び出す場所もない。どうすればよいものか」。署員たちも困惑ぎみ。

 午後4時 会場周辺の道路は会場に向かう人波で大混雑。観光バスが駐車場になかなかたどり着けない。市役所内に設置された花火交通対策本部の職員たちが外部と連絡を取り合い、誘導に苦慮。対策本部詰めの職員たちは、二十五日朝から二十七日未明まで不眠不休。「今は緊張しているが、夜花火が始まるころには客も落ち着くので、ちょっと眠気がさすかも」と田口誠一市商工観光課長(50)。

 午後6時半 堤防のすぐ近くに、一人三百円で自宅のトイレを貸す民家。そこにも、女性三十人余りが行列をつくった。

 午後8時 バスの荷物入れに横になりながら花火に見入る手塚光幸さん(34)と星貴博さん(35)。宇都宮市を午前三時に出発、交代で運転しながら午後五時に到着した。「昼ごろには(秋田自動車道の)大森パーキングエリアまで来ていたがそれからが大変だった」(手塚さん)、「もう少しうまく誘導してほしかった」(星さん)とさすがに疲れた様子。とはいえ、「終了後すぐ出発するので駐車場から離れられないが、こんな近くで花火が見られるとは感激」。


鎌倉散策オフ会 2000年

2018-10-18 18:25:00 | オフ会
鎌倉散策オフの日記

2000年 6月24日 土曜日 鎌倉散策オフの日記

★参加者は、ぽぽら&べびぽ、もぐりん、私の4人。

★集合~明月院

 正午に北鎌倉駅に集合する。雨は一時的に上がっている。今日1日傘を差したり閉じたりという日になるが、どしゃぶりになることは無かったので、暑くなくて良かったのかもしれない。

べびぽは今日はベビーカーではなく、ぽぽらちゃんの背中の上だ。後姿もかわいい二人♪

それから、前に会った時には髭面だったもぐりんが髭を剃っていて童顔が強調されている。(笑)
ぽぽら&私の意見は「髭もぐの方が良い♪」ということで一致する。
ぽぽらちゃん曰く「髭が有る方が年相応。」とのこと。それにも賛成。(笑)

 私は今日の記念に北鎌倉駅で千円の明月院のイオカードを買う。このカードはこの日の帰りと翌日のサントリーホールへの往復で使い切ることになる。

 週末の鎌倉は人がいっぱいだが、その中でも明月院は特に人が多い。ガイドブックやテレビで何度も紫陽花寺として紹介されているせいだろう。
紫陽花はまだ少なめで、青い紫陽花、白い紫陽花が雨に濡れて咲いている。来週末もまだまだ見られそうだ。

★一茶庵~鶴岡八幡宮

 お腹が空いたので、ガイドブックによく載っている蕎麦屋「一茶庵」へ行く。
私ともぐりんは三色蕎麦(3種類の麺のざる蕎麦)、ぽぽら&べびぽは鴨南蛮うどんを頼む。今日は肌寒い日なので温かい蕎麦も美味しそうだ。

今までぽぽらちゃんに背負われていたべびぽは畳におろした貰った途端に、思い切り笑顔になる。やっと自由になれた~って感じ♪ それを見て私達は大笑い。(爆)だってあまりに表情の落差が大きかったから。やっぱり楽ちんなのがいいのね。
店を出る時に、べびぽはまた「縛り付けの刑」になって(笑)すぐ近くの鶴岡八幡宮へ。

 雨が降り始めたので、べびぽは赤いカッパを着せられる。頭の部分がすっぽりと入って前が見えなくなり、べびぽが足をバタバタさせる。可愛そうだけど、見ているとかわいくて面白い。(爆)ぽぽらちゃんの後ろ姿は「赤いランドセルをしょった女の子」状態になる♪ 当然記念写真をパチリ♪

 私は今年買ったばかりのくまのプーさんの傘を初めて使う。外側は紺色の無地になっており、内側は水色(青空)の地に くまのプーさんやピグレットなどのキャラクターが風船につかまって飛んでいる絵が描かれている。パッと見が地味なので安心して迷わず通信販売で購入したもの。お気に入りの傘を差して嬉しいなんて子供の頃以来の気持ちかもしれない。(笑)

 鶴岡八幡宮では綿帽子をかぶった花嫁さんを見かける。(もちろん花婿さんも一緒である。(笑)) 雨で大変だろうと思うが、後で「あの時は雨で大変だったなあ。」と印象には強く残るだろう。どうぞ幸せになって下さい♪

 境内で炒り立ての銀杏を買う。一粒だけ食べてみるが、前に食べた時より苦味が強くそんなに美味しくない。「前は美味しいと思ったのになあ。」と残念に思うが、帰宅後に電子レンジでチンして食べてみたら、甘くて美味しいものも結構有った。銀杏にも当たりはずれが有るのね。

もう一人銀杏を買ったもぐりんは、鎌倉散策中に歩きながら全部食べてしまったとのこと。そう言えばリスの様にいつも口を動かしていたね。(笑)楽しいリス発言はぽぽらちゃんのもの♪(笑)

★お買い物

 まず、小町通りで買い物をする。
ぽぽらちゃんに教えて貰った店で、梅味と唐辛子味の乾燥納豆と黒豆の甘納豆を買う。

試食してから買ったのだが、私は乾燥納豆自体初めて食べるものだった。味はもちろん納豆なのだが、普通の納豆より食べ易い。ビールのおつまみとしても良い感じ♪ 黒豆の甘納豆は、想像通りの味だ。甘くて美味しい。

 若宮大路へ出て、熊本に行った梅ちゃんに送るため、ガイドブックに有る「この店にしか置いていない。」というお酒をみんなで買う。店から梅ちゃんに電話をすると、
「電器屋で扇風機を買って今出て来た所~」とのこと。雨が小止みになったので今がチャンスと店を出た所だったらしい。少しだけおしゃべりをする。

やはりぽぽらちゃんお勧めの西京味噌漬けまぐろの店にも行く。試食してみると、なるほど美味しい♪ こちらも梅ちゃんに送ろうか、という話になったが、お酒と合わせて少しだけ送るというのが難しいので、今回は止めることにする。個人的にも買って帰りたい位美味しいので、帰り際に店に寄れる時には本当に買おうと思う。

★銭洗弁財天 宇賀福神社

 時刻は午後4時になっている。急ごうということで、鎌倉駅からタクシーに乗って銭洗弁天へ。
タクシーの運転手さんが親切に「次からは西口から乗ると近いですよ。」とアドバイスしてくれた。 確かにそうなのだが、(私とぽぽらちゃんは初めてではない)そこまで考えていなかった。

途中に御用邸が有った場所を通り、運転手さんが色々解説をしてくれた。現在は御成小学校になっている所だ。御成町は「おなりになる」からそういう名前になったのだと言うことを知る。

 週末は銭洗弁天前までは許可のある車でないと入れないそうで、少し歩くことになる。最後の上り坂は、かなりの急坂だ。雨で夕方ということもあり、銭洗弁天の入り口は暗くて寂しい。
入り口のトンネルを抜けると見覚えのある景色になる。

 前に来た時には100円玉を数個洗って、いつの間にか使ってしまったのだが、今回は500円玉をひとつだけ洗って、記念に取っておくことにする。
ぽぽらちゃんは1万円札を1枚、もぐりんは財布から真剣にお札を色々出している。(笑)

1万円札や千円札を数枚ずつかな。私は本当にお札を洗う人を初めて見たので、大受けして写真に撮らせて貰う。
後日チャットで、元鎌倉市民だというたここちゃんが「みんなお札を洗うよ~」と言っていたので、そう驚くことでは無い様だ。でも、やっぱり私には面白かった。
ぽぽらちゃん曰く「濡れているお札は使えないのでお金が溜まる。」(笑)

 ここでは記念にお守りをひとつ買う。お守りも色々な種類が有って面白い。私は「銭洗弁財天 宇賀福神社」の文字が入っている小さいお守りにする。ここにもキティちゃんお守りが置かれている。もしもくまのプーさんのお守りが有ったら、私は迷わずそれを買っただろう。(笑)

 もう店は終わっているので、ぽぽらちゃんは広い所でゆっくりべびぽのおむつ替えをしている。おむつ替えは出来る場所に限りが有るので、出掛ける時にはそういうことも考えているそうだ。
鎌倉には2箇所有るそうだが、それはネットで教えて貰った情報らしい。インターネットはそういう所でもとても便利だと思う。

 銭洗弁天を出る時に、べびぽが「おかあさ~ん・・・」と言ったのでびっくりする。空耳かと思ったが、本当だった。たまに「おかあさん」と言うらしい。少し疲れたのかもしれないとのこと。べびぽの赤ちゃん顔を見ていると「おかあさん」と言えることが不思議で感動した。どんどんおしゃべりする様になれば、ますます楽しくなりそうだ♪
私達も疲れたので、鎌倉駅まで行く途中に休憩し、和菓子や抹茶を頂く。

★和民でお食事

 鎌倉駅で解散にするかどうかという話になるが、もう午後6時だし、夕食も一緒に取ろうということで駅の近くの和民に入る。座敷の予約が8時半から入っているということなので、8時まで座敷でみんなで食事をする。

昼食を取った蕎麦屋の一茶庵では「お子様を入れて4名様ですね。」と言われたのだが、ここでは最初から「3名様です~」と言われたので、お店によっては、べびぽは人間ではなくなることが判明する。(笑)

和民には私は初めて入ったのだが、所謂「居酒屋」である。しかし今日は近くのテーブルには子供連れが多く(最年少はべびぽだが)ぽぽらちゃんもほっとしている。

べびぽは大人しい赤ちゃんなので周りに迷惑をかけることは無いのだが、それでも帰る時には急に泣き出して回りの温かい注目を集めていた。(笑)
今日はもぐりんが唯一の男性参加者であり、べびぽを抱いてよくあやしていたので、周りの人達はもぐりんがべびぽのパパだと思ったかもしれない。

★解散

 鎌倉駅のホームで解散になる。
私は夕食を沢山取ったにも関わらず、最寄駅に有るコンビニでおにぎりやパンを買い、 帰宅後にまた食べた。(爆)日本酒を少し呑んで酔っていたからかもしれない。

久し振りに沢山歩いたので、夜にはぐっすり眠ることが出来た。
翌日にふくらはぎが筋肉痛になるというおまけ付きだが、雨でもとても楽しい鎌倉での1日だった。



名古屋旅行 2000年

2018-10-18 17:50:00 | 旅行

名古屋旅行の日記

2000年 名古屋旅行の日記

5月05日 金曜日 晴れ

★出発(東名高速道路)

 どこに出かけるのか前日まで決めていなかったのだが、突然名古屋に行くことに決定する。
名古屋は通り過ぎるだけで、市内散策は1度もしたことが無かったからだ。

GWの後半はバイクを使う予定だったが、今回は高速を行って帰るだけなので、車を使うことにした。
バイクもいずれ高速道路上での制限速度が普通乗用車と同じ100キロになるらしいが、今はまだ80キロなので、それを守って走ろうとすると車の流れに乗って走れなくてストレスが溜まる。

今回高速上で見かけたバイクの中には明らかに制限速度プラス20キロ以内に抑えて走っているバイクが居て、車より20キロ遅いのはやはり面倒そうだ。もちろん風の様に走り去って見えなくなるバイクも居たけれど。(それは車も同じ。)

★浜名湖SAにて

 割合寄ることの多いSAである。ここでは初めて少し奥まで歩き、海がとても近くに見える所で天むすを食べる。風が強い日で、こいのぼりが気持ち良さそうに泳いでいる。

子供連れやカップルが多いが、女性でひとりのライダーを見かける。彼女のバイクは250ccのブルーで、まだ新しい。最近バイクを見ると、自分の次のバイクにどうかなあ、と考えている私である。

★名古屋市内の道路

 名古屋インターから少し東名阪を走り、名古屋駅から見ると方向としては東北東から市内に入ることになる。市内に入って名古屋の道路に驚く。

まず、バス停が道路の真中に有ること。(最初は路面電車のホームかと思った。)そのため、1番右の車線は路面が黄色に塗られておりバスが走る様になっている。

ルールがどうなっているのか知らないが、一般乗用車は速い車がそこを走っている。バス停を過ぎると、左を走っている私からすると、まるで右から車が突然合流して来る様な感じだ。

片側4車線の道路では、レーンが左側から、左折&直進、直進、右折、直進となっていたり、片側6車線の道路では、左側から、左折、直進、直進、右折、右折、直進となっていたり、つまり1番右側の車線が右折では無い、という面白いことになるのだ。そのため、信号は矢印信号ばかり。上の赤青黄色信号は要らないのでは、なんて思ってしまった。

走っているうちにこの道路にも慣れたが、兎に角最初は驚いた。ただ、翌日帰る時に市内の南の方を走った時にはこの様な道路は無かったので、市内全域がそうなっている訳では無い様だ。

 走行中、右手遠くに名古屋ドームが見えた。そして市内中心部では、乗用車が事故を起こした所に出会い、車の前部が無くなっていて、怪我をした人が救急車の中に運ばれた所だった。ガソリンが漏れたせいか消防自動車も後から来た。事故の原因は分からないが、市内を走る車は時速70キロ位出すものが多いので、スピードオーバーかもしれない。市内に入ってすぐに「名古屋の人はスピードを出すなあ。」と思ったから。でも、それにもすぐに慣れたけれど。(爆)

★徳川美術館

 茶道のメーリングリストで時々目にしていた「徳川美術館」へ行く。
これは大正解で、丁度開館65周年記念春季特別展「名品でつづる大名の茶の湯」か開かれている所だった。(6月4日日曜日まで)

お茶の道具、しかも名品を1度に沢山見るのは初めてなのでとても嬉しく感激した。「この道具は扱いが簡単かな。」などと思いながら見てしまうが、中には大ぶりのものも多く、男性の大きな手でないと扱いが大変そうだ。

常設展でも、茶室など茶の湯に関するものに目が行くし、楽しい。
重いけれど車なので、茶の湯道具の本(2500円)と扇子(1800円)他パンフレットや絵葉書を記念に買う。

★栄へ(ホテル)

 徳川美術館を後にして、栄に有るビジネスホテルへ。
宿泊者は1泊千円という駐車料金を支払い、ひとまずチェックインしてから荷物を置いて地下鉄で栄駅から名古屋駅へと向かう。

途中、栄の地下街で一口ういろう4個入り(500円)を買う。これは夜にホテルの部屋で食べることになるのだが、あっさりした甘さでとても美味しい。私が買ったのは「大須」という会社のものだ。食べ比べた訳では無いので、他の会社のものも美味しいのかもしれない。色では好きな順番が、黒いういろう、白、緑、ピンクだ。生菓子なのであまりもたないということでお土産としては買わなかった。

地下街を歩いて栄駅へ出る。名古屋の地下鉄では1番安い料金が200円なので少し高いな、と思う。栄→伏見→名古屋と2駅乗る。

★名古屋駅にて

 出来たてほやほやのJRセントラルタワーズへ。名古屋駅ビルでもあり、ツインタワーズになっていて遠くから見ると特に綺麗だ。(翌日行った名古屋城からもよく見えた。)

まず12階の乗り場から51階地上245メートルに有るパノラマハウスへ。横浜のランドマークタワーと同じく、料金は千円だ。待ち時間10分程でエレベーターで一気に上へ。

名古屋の景色はやはり都会の景色だ。大阪に比べると川が少ないかな。晴れているが遠くは煙ってよく見えないのが残念。夜景も綺麗だろうなあ、と想像しながら売店で記念にツインタワーズの耳かきを買う。(いつの頃からか、旅行先で記念に耳かきを買う様になった。安くて保存し易くて私のお気に入り。)

 ビルの12、13階にタワーズプラザが有り、沢山のレストランが入っている。最初はここで晩御飯を食べようと思っていたのだが、夕方6時頃でどの店にも長い行列が出来ているので、一応店を見て回った後に諦めて栄に戻ることにした。
帰りも地下鉄を使う。人は多いがぎゅうぎゅう詰めという程ではない。

★栄で晩御飯

 デパートの地下の食品売り場の入り口付近に有るコーヒーショップ(午後7時半閉店)でアイスコーヒーを飲みながら晩御飯を食べる店をガイドブックで探す。椅子に座ってみると足が疲れていることに気が付く。美術館でゆっくりじわじわ歩きをしたせいかもしれない。

結局すぐ近くに有る「台所はせがわ」という和食の店に決める。鯖の味噌煮が名物だという文章に惹かれたのかもしれない。(笑)

 結論から言うと、「今度名古屋に来る時もここで食べよう♪」と思う位美味しくて、趣の有る食器を使っていて、値段も安くて、良い店だった。

特に鯖の味噌煮、茄子とホタテのオイル焼きは最高だ。味噌で食べる串カツの味噌と鯖の味噌煮の味噌が甘めで美味しくて同じなので、お店の人に聞いてみると、八丁味噌と西京味噌の合わせ味噌だった。味噌カツの味噌が八丁味噌とみりんとだしで作ると聞いているので、翌日八丁味噌を買うことする。(ちゃんと買った。)

この店にはカレー塩、うぐいす塩、唐辛子塩の3種類の塩がテーブルに置かれている。
串カツに付いて来た味付けされていない生のキャベツにカレー塩をかけて食べてみたら、これがなかなかいけるのだ。細かくてさらさらした塩だが、名古屋の人はこういう塩を普通にかけて食べるのだろうか。お気に入りがまた増えた。

 入った時には居た一組のお客さんも、私が入って暫くしたら出て行って、私が居る間はずっと貸切状態だった。平日にサラリーマンなどで賑わう店なのだろう。
日本酒を2合、開運と美田恵醸(福岡、山廃純米)呑んで、おなかいっぱい食べて幸せ気分で店を出る。

★ホテルで

 ホテルに帰って、一口ういろうを食べてお風呂に入って、明日の計画を頭の中で立てながらベッドに入る。心地よい疲れとお酒のせいで気持ち良く眠ることが出来た。ホテルは綺麗だが、窓の外は隣のビルの壁である。綺麗なホテルだし、眠るだけなら関係無いね。トイレがウオシュレットになっているのが嬉しい。

5月06日 土曜日 晴れ

★朝ご飯

 ホテル内のレストランで朝食を取る。
朝食セットの内容は、パン2個、コーンクリームスープ、飲み物(コーヒー)とあっさりしたものだ。昨日沢山食べても蕁麻疹が出なかったので、パンは2個共食べる。(結局大丈夫だった。)パンには苺ジャムとマーマレードを付けて食べる。子供の頃は大嫌いだったマーマレードだが、今はとても美味しい。

小さい子供連れの家族が3家族、近くに座っている。ここも平日はビジネスマンだらけなのだろうが、今日は観光客らしい人ばかりだ。 

★名古屋城へ

 9時半に名城公園正面前駐車場に車を入れる。まだ車は少ない。(正午に帰る頃にはいっぱいになっていた。)気温が上がっているらしく上着を脱いで長袖Tシャツ1枚になる。

名古屋城は想像していた通り大きな城だ。天守閣の中に入って中を見学する。エレベーターも有るが、1階ずつ階段を歩いて上る。

外国人の観光客も多く、唯一撮影可能なしゃちほこには外国人の子供たちがはしゃいで座っている。私が「代わって下さい。」というと素直におりてくれた。どこの国の子供たちなのかは分からなかった。

 外に出て、天守閣の近くに有る休憩所で味噌ソースのたこ焼を食べる。味噌ソースは1個目を 食べる時には「珍しくて美味しいな。」と思ったが、やはり普通のたこ焼ソースの方が私は好きかな。

ここでは、八丁味噌としゃちほこの耳かきを買う。
名城公園を出る前に出口近くに有る売店に入り、日本の城の本(200円)と天むす、きしめんの耳かき(それぞれ320円)を買う。名古屋では4本の耳かきを買ってしまった。(笑)

★熱田神宮にて

 南に有る熱田神宮へ行く。
良い日なのだろうか、結婚式を挙げるカップルを2組見かける。

本殿には入れないので、少し歩いてから車はそのままにして近くに有る名古屋名物ひつまぶしで有名な蓬莱軒に行く。ガイドブックによると、明治6年創業の老舗だそうだ。しかし午後1時半にもかかわらず行列が出来ている。かなり待ち時間が有りそうなので、あっさり諦めまた熱田神宮へ戻る。

神宮の敷地内に有る「宮きしめん」で外のテーブル席で「とろろざるきしめん」を食べる。暑い日なので、冷たいきしめんが美味しいが、日陰に居ると涼しい位で、熱いきしめんも美味しそうだ。一応とろろの中に入っているうずら卵だけは抜いて食べた。

車を停めた所に有る熱田図書館のトイレを借りて、車に戻る。名古屋城も栄も駐車料金は結構高かったが、ここは無料になっている。街中からは外れているので、違法駐車をする人は少ないのだろう。 

★名古屋を出る

 旅行に出る前のニュースで、「6日は朝から午後まで東名高速上り線は渋滞するでしょう。」と言っていたのを思い出し、熱田神宮のすぐそばを通っている国道1号線で帰ることにする。
市内を出る前にガソリンを満タンにする。1リットル95円とガソリンは安い。

 寄らなかったが、名古屋を出てすぐの所に「桶狭間古戦場」、「戦人塚」が有る。
旧東海道松並木は 現国道からも見ることが出来た。当然旧国道は狭い。
ずっと国道だけで帰るのはきついなあ、と思いながら運転していると岡崎市の標識が。
折角だから岡崎城を見学することにする。

★岡崎城にて

 岡崎城は徳川家康が誕生した城として有名だ。
城の大きさでは名古屋城と比較にはならないが、城の周りの庭園や今が盛りの藤棚の美しさなど、私はこちらの城の方が好きだ。
城の南を流れる乙川には潜水橋が有る。(川が増水すると潜ってしまうらしい。)

天守閣の中を見学した後は、「三河武士のやかた家康館」へ行く。
本多忠勝所用の兜が派手なのにはびっくり。鹿(?)の角の形をしているのだ。あれは合戦場では相当目立っただろうなあ。

出る前には関が原の戦いのお話を、映像と解説付きで聞く。戦いは偶然の結果では無く、家康の根回しの勝利ということだ。
はやり行き当たりばったりでは駄目なのだなあ。

★帰り道

 岡崎市内の国道1号線から東名高速岡崎インターまではとても近いので、おそるおそる高速に乗ってみる。すると意外なことに高速は空いているのだ。
それで、そのまま高速で帰ることにする。

途中牧之原SAに夕食を取るために寄るが、食べたいものが無いので食事をするのは止める。
今は蕁麻疹が出る恐れが有るので駄目だが、ここのレストランのメニューにはケーキバイキング450円、サラダバイキング270円が有る。ケーキの好きな人はここに寄ったら是非どうぞ。
ここでは飲み物だけ買って、少し休んですぐに出発する。

チョコレートとコーヒーとブランデーの味がするという変な飲み物を飲みながら、手持ちのチョコレートを食べながら車を走らせる。

帰宅は夜になったが、そう疲れた感じもせず、蕁麻疹も出なくて良かった。

今回の旅行で残念だったのは、名古屋弁を聞くことが出来なかったことだ。私が訪れた所は観光客が行く所ばかりだったせいかもしれない。

それから本場のひつまぶしが食べられなかったこと。でも、これは蕁麻疹が出る恐れが大いに有ったので、またの機会になって良かったのかもしれない。

今度東名高速を通る時には、名古屋を通り過ぎてしまわないで、また寄ってみようかな、と思う。