としちゃん&VTR250

のんびり、ドキドキ、ブランク10年のリターンライダーの日記

北海道ツーリング 2000年

2018-10-18 23:00:00 | ツーリング

2000年 北海道ツーリングの日記


9月08日 金曜日 

横浜は午前中は雨、午後から晴れ、大洗は曇りで夜になってから雨
走行距離 196キロメートル

 午前中に今日の23時59分大洗発、苫小牧行のフェリーの予約と 明日泊まる苫小牧のビジネスホテルの予約をする。これで、いよいよ北海道へ行くことが決定する。

降っていた雨が上がったので、午後2時40分に横浜の自宅を出発。

首都高を走る頃にはすっかり晴れて、中は半袖のTシャツだが、冬用のジャケットを着ている私は暑くなった。特に長いトンネルに入るともう大変。それで、酒々井(しすい)での休憩時に首から背中にも風が入る様にしたら涼しくなった。

考えてみたら、湾岸線をバイクで走るのは初めてだ。車では気付かないお台場の観覧車もよく見える。

東関東自動車道は成田を過ぎると一気に交通量が減る。終点まで走り、後は国道51号線で大洗町へ。

途中の鹿島町ではサッカースタジアムを見る。大きくてデザインは斬新で道路は整備されていて素晴らしい。51号線は海岸沿いを走っているのだが、海は大洗に着くまで見えない。

午後6時に港に着き、晩御飯に美味しい(本当)エビフライ定食を食べる。あまり期待していなかったのだが、サンプル通りに大きい海老フライを3つ共食べてしまう。

 午後8時に乗船手続きが開始される。まだ乗客は殆ど居ない。ライダーが少しずつ入って来る。ひとり旅の人が多い。

近くに座っている人に話しかけたら、気さくに応じてくれて、今年で5年連続になるいう彼に、北海道の新しい情報を色々教えて貰う。

私が持つ地図は1989年のものなので、「この道路は開通していますよ。」とか「この道路はもうダートではありません。」とか「昔は木製の台が有るだけだった開陽台の展望台は、今は随分観光化されて、観光バスががんがん来ています。」とか その他新しいお店やユースホステルのことなど。背の高い彼は室蘭行きのフェリーに乗る人だった。

そこへ、もうひとりライダーが入って来る。夜になって到着した人は、みんな雨に降られて居たのだが、「いやあ、やられましたよ。」と笑いながら高校生の頃から乗って来たバイクの話をしてくれた。

今はヤマハのTZR1300に乗っている。後でまたがらせて貰ったら、大型バイクなのに足着きが良くてびっくりした。アクセルを吹かしてみると、開けても4000回転位にしかならず、レッドゾーンに針が行くことは無いのだろうと思う。とても綺麗なバイクだ。

ライダーは殆どが男性で私の他にひとりだけ見かけた女性はカップルだった。午後10時半に乗船開始になる。フェリー(さんふらわあ つくば)はバイク置き場がしっかり作られている。バイクを留めるベルトを通す金具が沢山有り、乗り上げると転倒しそうな気がしたので避けながら走った。

今日は2等寝台にしたのだが、つくばは新しい船なので、1室4名定員で綺麗だ。札幌の御夫婦と一緒になる。私の両親とほぼ同じ位の年齢だ。寝酒にと白桃酒を戴く。

顔を洗い、さんふらわあのパンフレットを見ながら横になったら即夢の中へ。本当に沢山の夢を見た。高校時代の同級生の鹿島君が出てきたのには驚いた。現在の年齢として高校生のまま登場したのだが、老けた人だったので全然違和感がなかった。(笑)

ネットの友達も出てきて、大勢で甘いお菓子をいっぱい食べて、絶対にはいれそうも無い細い路地に車ではいろうとする夢も見た。

他にはもぐりんとひろが出て来て、二人は犯罪を隠すために車に黒い砂をシャベルで必死でかけるが、刑事に高層ビルの窓からしっかり見られている、という夢も見た。

私は 地下室のマンションを買おうとしていたが、ひとりで住むのは寂しいからと止めた夢だった。

9月09日 土曜日 夜の苫小牧は雨
走行距離 4キロメートル

 朝、レストラン営業開始の放送で頭が目を覚ますが身体は眠ったまま。
「朝食は1000円のバイキング?全然おなか空いてないよ。今何時なんだろう。え?9時で朝のレストラン営業は終わり?9時なんて起床時間じゃないの~」そしてそのまままた夢の中へ。実際に起きたのは11時だった。

顔を洗って昨日の日記の続きを書いて正午にレストランへ。昼食は800円で丼とスープとサラダのセットになっている。中華丼を頼んだが、結構美味しい。うずらの茹で卵が3個入っているのが嬉しい。(笑)

レストランで乗船してから初めて外の景色を見る。外は海(当たり前)で雨が降っている。レストランの隣に無料のレストスペースが有るので、食後はそこで日記を書いたりして過ごす。

 フェリーターミナルで一緒になった人とそこでまた会っておしゃべりをする。私より10歳位年下の彼は、とても楽しい人で「この人が弟だったら楽しいだろうなあ。」と思う。

私の弟は今子育て真っ最中で、忙しくてなかなか一緒に遊べないから。
フェリーの中の弟は、「入港は風情が有りますねえ~」と言って私を楽しませた。ベテランだし事故の心配は無いと思うが、何と言っても1300ccのバイク乗りである。スピード違反で捕まりません様に。

 フェリーは20時に苫小牧港に入港し、雨の苫小牧を走る。港のすぐ近くのホテルなのですぐに到着し、数字の部屋が並ぶ中、私は「梅」という部屋に入る。予約が遅かったため、シングルがいっぱいでダブルの部屋になったから。広くてラッキー!

お風呂に入って数人にメールを送信。送ってすぐに梅ちゃんから電話が来て嬉しいびっくり。北海道の話をして、雨なら旭川の酒蔵見学をするといいよ、とアドバイスを貰う。

今回は道東にだけ行くつもりだったが、明日は西の方が天気が良くなりそうなので、予定変更になりそうだ。明日起きてから決定することにする。

 フェリーの中で寝過ぎたせいか、結局午前4時頃まで眠れず、テレビで1961年に作られたポーランドの「水の中のナイフ」という映画を観る。ストーリーは簡単だが寝ぼけた頭には少し難しい映画だった。主演女優が美人なのが印象に残る。

9月10日 日曜日 曇り時々雨、小樽は雨
走行距離 166キロメートル

 天気予報を見るために頑張って7時に起きる。しかし平日だと嫌という程放送される天気予報が日曜日のせいか殆ど無い。昨日までの西の方が午後から晴れるという予報(実際今日も同じ予報だった)を信じて行き先を西に変更する。

苫小牧から国道276号線→国道5号線と進み小樽まで行くことにする。
午前10時15分にワイパーを使わない車も有るという程度の雨の中、苫小牧を出発。曇り時々小雨という天気の中を走る。交通量はとても少なく、前後に1台もいないことが多い。信号の無い快適な道路だ。時々バイクと擦れ違い、久し振りにピースサインをされて、こちらからもお返しする。やっぱりここは北海道だ♪

 1時間位(53キロ走行)走ると大滝村の道の駅フォレスト276に着く。世界一のログハウスと言われるもので、私が札幌に住んでいた8年位前に出来たものだ。(当時は道の駅では無かったが。)

バイクも車も多く、とても賑わっている。バイクは札幌ナンバーが多い。ここで味噌ラーメンを残さず食べて種類の多いお土産ものを見る。車だったらつい買ってしまいそうなかわいいものも沢山有る。ここの雰囲気が気に入り、時間が経つ程天気が良くなるのだろうと思いのんびりする。

 少し寒いことも有り 上だけカッパを着る。(一応下も水をはじく素材)そうしたら、曇りだったのが雨になり、結局小樽は雨だった。雨の中をバイクで走るのは久し振りだ。

ずっと「雨はいつ上がるんだろう。」と思いながら走っていたが、途中で私が天気を気にしても気にしなくても天気は良くならなことに気が付き、北海道の景色を楽しむことにした。そうすると周りのこちらならではの風景がよく見えて来た。

蝦夷富士と呼ばれる羊蹄山はどっしりとした裾の方が見えただけだけど。ニッカウイスキーの工場が有ることで有名な余市に入ると、こちらに来て初めての渋滞にあう。小樽に入る時も渋滞が有り、バイクの有難みを感じる。左手に海を見ながら走るのは楽しい。

 小樽では駅のすぐ近くのビジネスホテルに泊まることにする。小樽にはユースホステルが有るのだが、冬はスキー場になる天狗山に有り、徒歩での市内散策には不向きだからだ。午後3時頃にホテルに入る。今日の走行距離は166キロでかなり少ない。

ホテルに入るとバイクと荷物を置いてすぐ近くの都通り商店街へ行き1000円の黒のサンダルを買う。バイクのブーツを濡らしてしまったからだ。これは、フェリーの中でもこの先のツーリング中にも大いに役立つことになる。

夜になると長袖Tシャツ1枚では寒いのでホテルに戻りサンダルに履き替えてジャケットを着て出掛ける。
昭和8年に出来た「純喫茶 光」でコーヒーを飲みテーブルの上のいかにも古そうなおみくじ(自分の星座の口に100円を入れてルーレットを回して出すタイプ)を引いてみる。「本当に当たる!」と書かれている。私は大吉運が出た。本当に当たると信じよう♪

本屋に入り、「北海道るるぶ」を買う。今回のツーリングは走ることが目的なので地図だけで良いと思っていたのだが、私の知らない新しいものが出来ているし、雨の場合には走行距離を抑えて見学をしようと思うからだ。

それから今日の夕食を取る「ニュー三幸」という店の2階の郷土料理のフロアーへ。定食と「鬼ころし」の生酒を頼む。味はまあまあという位かな。大勢なら定食ではなく色々頼めたのだけれど。こういう時はひとりは寂しいな、と思う。

ホテルに戻り「ちびまる子ちゃん」を半分見てお風呂に入り「さんまのからくりテレビ」を見て日記を書く。どこに居てもすることは同じだ。(笑)

天気予報では、明日は西、北が晴れるらしい。道央も旭川はまあまあだ。オホーツク海沿いを少し北上して、旭川か富良野に行こうかなあ。まだまだ1番行きたい道東には行けそうに無い。

9月11日 月曜日 
小樽、日本海沿いは晴れ、旭川は曇りで夜に雨になる
走行距離 231キロメートル

 朝起きてホテルの窓から海を見る。曇り空だか静かで落ち着いている。
テレビを見ながら片付けをしているうちに晴れて来る。9時15分には陽の光を浴びて出発!ジャケットの下に2枚着ると暑い位だ。

小樽市内でガソリンを満タンにする。暫く走るとマイカル小樽が見えて来る。昨日買ったるるぶで写真では見ていたのだが、実際に見るとその巨大さに驚く。小樽築港駅も綺麗になっている。小樽にまた遊び場所が増えたのね。

小樽市を抜ける時に5号線が渋滞する。渋滞を抜けて都会の札幌を避けて石狩方面へ左折し、日本海の海岸線を北上する。明らかに海沿いが晴れていて内陸部は雲がかかっている。今日は海を見ながらの快適なツーリング♪昨日のおみくじの大吉は当たりだったらしい。

 11時に浜益海浜公園に有る喫茶店で休憩する。広い海が見えて、緑色のさくらんぼの成る木が3列にずっと並んでいていい感じ♪
店に「海賊丼1000円」と書かれているのでここでお昼にする。その丼は、サザエ、アワビ、ウニ、ホタテ、イカ、エビ、カニが入っていてご機嫌になる。ウニ以外は甘辛く煮てある。御飯の味付けは甘い。のんびりと1時間居て外に出たら丁度正午で、有線放送でエーデルワイスの曲が流れていた。木菅がメロデイーを奏でて ピアノが3拍子の単純な伴奏をしている。

 穏やかな日本海を見ながら留萌市まで北上する。途中の増毛町がだいぶ観光化されているのにちょっとびっくりする。

留萌市内で給油。栃木ナンバーの8台のグループを見かける。(紋別でそのうちの2台と再会することになる。)15キロ先の幌糠駐車帯でトイレ休憩をする。トイレが意外に綺麗でびっくりする。

3時に旭川のホテルに到着する。バイクにも駐車料金がかかることを知る。300円だけど。

チェックインしてから梅の教えてくれた酒蔵「男山」へタクシーで行く。思ったより遠くて往復4千円近くになるが、安心して利き酒が出来て嬉しい。(笑)今は酒造りの季節では無いが、酒蔵がゆっくり見学出来る様になっている。北海道限定のお酒を3本買い送って貰うことにする。これは熊本へのお土産にする予定。

2人のライダーが利き酒をしているが、あの後ちゃんとバイクに乗れたのだろうか。
4時半位に外に出るとかなりの雨になっていた。タクシーに待っていて貰って正解だった。

 夜は雨のため出掛けるのを止めてホテルのレストランで夕食を取る。食欲が湧いて「ステーキ弁当」と生ビールを頼む。夜に出したひろへのメールに「とし@満腹より」と書いたら、ひろから「くまの丸焼きでも食べたの?(爆)」という返事が来た。(笑)

9月12日 火曜日
旭川は薄日が差す曇り、午後は今回初めての晴天♪
走行距離 302キロメートル

 朝は雨だった旭川も9時50分の出発時には晴れて、気持ち良く出発する。

国道39号線で東へ走り、上川町で殆どの車が層雲峡へ行く中、左折し、国道333号線へ進む。とても交通量の少ない道路で、前にも後ろにも誰も居ない中、気分良く走る。

白滝村付近で突然大きな鹿が道路にぴょこんと出て来て横断する。両側には畑が広がるだけの遮るものは何も無い直線道路なのだが、道路脇に背の高い草が生えているせいか出て来るまで全然気付かなかった。びっくりするのと、嬉しいのと、危なくてびびるのとが同時だった。
時速60キロで大人しく走っていたからブレーキが間に合ったが、もしも80キロ出していたら・・・想像すると怖い。

 11時50分~13時に丸瀬布町(まるせっぷ)の道の駅で休憩する。道の駅の隣にはヤマハ専用の木材置き場が有る。この木材がピアノになるらしい。

丸瀬布町は木工とSLで有名な所だそうで、道の駅も木材で出来た可愛らしい建物である。中にはヤマハのC7のピアノ(グランドピアノ)が有り、自動演奏中だった。自動演奏用のフロッピーはC7で再生するのがベストなのだが、ちゃんとC7になっているので感心する。

木工用品は、芸術の域に達していて、かわいいものも多く、お金を沢山持っていたらどんどん買いたくなる様なものでいっぱいだった。アップライトピアノの形をした食器棚やグランドピアノの形をしたワインを飾るものも有る。ここでは演奏会も開かれる様だ。

この道の駅にはレストランは無いので、トーストとコーヒーを頼む。久し振りにバターとジャムを塗って食べたトーストは、とても美味しくて満足する。

 丸瀬布町に入る時には晴れていて、この日はこの後ずっと雲が殆ど無い青天に恵まれた。
遠軽町を通り、オホーツク海に出る。予定ではこのまま南下して網走へ行くことにしていたのだが、あまりに晴れて気持ちが良いので、紋別まで北に走ることにする。

 オホーツク紋別の道の駅に行く。流氷科学館が有る所で、それは昔入ったことが有るので、今回はトイレ休憩だけにする。

そこで栃木ナンバーの二人連れのバイクの人に声をかけられる。自分でも「じいさん」と言っている人で、サラリーマンならもう退職した位かな。留萌で栃木ナンバーの8人グループを見かけた話をすると、なんとそれはその人達のグループだった。「はぐれちゃって~」と言って笑っていたが、私が思うには、どんどん二人で飛ばしちゃって他の人を置いて来た、って感じだ。(笑)案の定、そこを出てからそのグループの他の6人が道路脇に集まって何か相談しているのを見かけた。余程、後のふたりは紋別の道の駅に居ますよ、と教えてあげようかと思ったが、ぶーんと通り過ぎたのをUターンするのはしんどいので止める。まあ遅くとも今夜の宿泊先では合流出来るだろう。

 紋別からはひたすらオホーツク海沿いを南に走る。愛ランド湧別という道の駅の観覧車が目に飛び込んで来て、迷いなく入る。遊園地の有る道の駅で、もう夕方で人は少ないが、暫くのんびりする。

ここで紋別でも見かけた大阪のライダーと一緒になり、暫くおしゃべりする。短い時間だが、とても明るい人で楽しい。バイクツーリングしていると色々な人と出会って楽しいものだ。

 左手にサロマ湖を見ながら走る。晴れてるってこんなに楽しいことなのね♪ オホーツク海の景色ってこんなにも綺麗だったっけ。。。最高の日になった。

サロマ湖付近で茶色の小動物が道路を横切ったのだが、何だったのかは分からない。後日帯広でそらまめさんにそのことを話したら「きたないキタキツネでしょう。」と言って笑っていた。毛が生え変わる時期はきたないらしい。

忘れていたのだが能取湖(のとろこ)は、丁度サンゴ草が見頃の時期で、赤く夕日に染まってかわいい。嬉しくて能取岬へぐるりと走ることにする。

途中に工事箇所が2ヶ所有り、いきなりダート(しかも砂利が多い道)になり、かなりびびる。ずっとダートなのかもしれない、と思い、来たことを後悔するが、1部だけだったので安心する。ダートも固い土の道なら何でもないのだが、砂利道や砂地を走るのは嫌だ。

 能取岬は、16年前に初めて来た頃よりは、遊歩道が出来ていたりして整っているが、それでもそうひどく観光化されてはいないので嬉しい。バイクと灯台の写真を撮る。

網走市に入って、オホーツク水族館前の駐車場でユースホステルの場所を地図で確認してユースへ向かう。今回のツーリングでは初めてのユースホステル宿泊である。

 網走流氷の丘ユースホステルは、その名の通り小高い丘に建っていて、オホーツク海がよく見える。自転車とオートバイの人にはプレゼントしているという青い旗を貰う。

16年前にバイクで来た時には、私は旗を自分で買ってバイクに立てて走ったのだが、最近ではそういうことは無くて、旗を立てて走る人を見ると「若いなあ。。。」と思っていたのだが、今回は旗を貰ったので、私も「若いなあ。。」と思われる人になる。(笑)

 17時半にユースに到着して大急ぎでお風呂に入り、18時から夕食になる。1000円の夕食だが、北海道のユースホステルの食事はとても素晴らしく、今日は蟹がついていたが、おかずの種類も多くてお勧めである。

夕食時には同じテーブルの人と北海道の話を沢山する。隣に座った女の人は高知の人で懐かしい言葉を久し振りに聞いた。(高知県民の友達も居る愛媛県出身の私)自転車で回る学生や、今年の5月にバイクを買ったばかりだという男の子も居た。

 夜は網走湖畔に建つホテルの温泉へひとり500円でユースの人に連れて行って貰う。ワゴンに11人無理矢理乗る。結構乗れるものだ。(爆)

丁度今日は中秋の名月で、露天風呂から月を眺めて贅沢気分になる。月を愛でるなんて日頃の生活には無いことなので、旅行っていいなあと思う。

ユースに戻り、同室の人(夫婦でライダーの人も居る)と明日の予定など話す。
「明日の朝4時に起きて日の出を見に行きませんか。」と誘われる。オホーツク水族館の近くの二つ岩から見る朝日が素晴らしいのだそうだ。

バイクでそこから来た私は、その距離を歩くというのに抵抗が有るのと、4時に起きるということが無理そうなので、「多分無理だけど起きられたらね。(笑)」と答えた。
もうひとりのライダーは、「この部屋から見る日の出で十分かも。(笑)」と言っていた。
明日からのことを色々考えながらベッドに入る。

9月13日 水曜日 晴れ後曇り、帯広到着頃に雨
走行距離 303キロメートル(その内、雨走行は48キロ)

 同室の人は、ちゃんと朝4時に起きて歩いて日の出を見に行ったそうだ。私が起きた時にはユースの窓にはもう太陽が高く上っていた。(笑)

朝食を取って今日の行き先を決定し(実は北に行くか南に行くか迷っていた)9時55分にユースを出る。みんな出発が早いので私は最後だった。

 晴れた朝の道路を網走湖を右手に見ながら走る。昨日行ったホテルも見える。
網走から美幌峠へ向かう。ここは私の大好きな所だ。
天気は曇りだが明るく陽が時々射す位の曇りなので、山の稜線も屈斜路湖もよく見える。

景色を見ながら走り、10時半に屈斜路湖畔の砂湯でトイレ休憩する。
屈斜路湖畔の道路は黄葉が素晴らしくて、ここも私の大好きな所だ。今はまだ黄葉には早いので緑色だが、ほんのわずか黄葉が始まっている木も有る。

 硫黄山の前で道路にバイクを停めて写真を撮り、すぐに出発。今度は摩周湖へ向かう。摩周湖は標高の高い所に有り、上りも下りも急カーブが多い。昔左カーブでステップが着いたことがあるのだが、走っていると「ああ、このカーブだったな。」と分かる。でも今回はそんなにスピードは出していない。

11時に摩周湖の第三展望台(空いている方)の駐車場にバイクを停めて湖を見る。いつ見ても湖の中に有る小島がかわいい。冬に湖が凍るとその小島まで歩くスキーで行けるそうだ。

第三展望台には高知ナンバーのスクーターが来ていて、聞いてみると8月20日に高知を出発したのだとか。40代か50代の男の人である。(私は人の年齢があまり分からない。)スクーターの中には沢山のものが入ると聞いて、開けて中を写真に撮らせて貰った。

次は阿寒湖へ。最初は真っ直ぐの道が続くが、東から行くと急カーブが多い道になる。
12時10分に阿寒湖の到着。

まず給油して阿寒湖の遊覧船の船着場に行き、バイクを停めて2階に有る湖を見渡せるレストランに入る。この頃には晴れて来て、とても気持ち良くのんびりする。小学生のグループがカレーを食べていて、若くて綺麗な女の先生が集合場所の説明をしている。私は親子丼を食べながら、遊覧船が出たり入ったりするのを見る。

1階の土産物屋で耳掻きを買う。ここではマリモを被ったキティちゃんものを沢山目にする。13時40分まで、つまり1時間半も阿寒湖に居たことになり、後で帯広到着間際に雨になりここで時間を取り過ぎたことを少し後悔することになる。(爆)

足寄町を通る。駅を正面に見るが、淡いピンク色でかわいい駅だ。足寄町を出ると雨になる。
帯広が近づき、1度上がった雨がまた降り始める。

片側2車線の道路の右の車線で先頭で信号待ちをしていたら、隣の車線に来た軽四のトラックのおじさんが車の窓を開けて「どこまで行くの?」と聞く。それで「帯広です。」と答えると、「帯広は左だよ。」と教えてくれた。丁度信号が青に変わったので、おじさんに手を挙げてさっと左の車線に入る。教えてくれて有難う♪ 余計に走らずに済んでラッキー♪ そこは今日のユースで一緒になった車の人も間違えたそうだが、「→帯広」という文字が無いので間違える旅行者が多いそうだ。

予約時にユースの人に指示された通りに下士幌小学校の前でバイクを停めて携帯でユースに電話をして詳しい場所を聞く。丁度雨が上がっていたので電話し易くて良かった。
午後3時50分に北帯広ユースホステルに到着。おしゃれで赤い色がかわいいユースだ。まだ新しいらしく入り口のドアを開けると新鮮な木の匂いがぷーんとした。

片付けをしてお風呂に入り(1番風呂になる)洗濯をする。同室の人は若いふたり連れの女性ライダーだ。少し位の雨ならバイクで走ることが嬉しくて堪らない様子だった。私も乗り始めた頃はそうだったなあ。

ここの夕食も美味しくて嬉しいものだった。海の幸を見るとビールを飲みたくなる。(笑)昔はお酒は一切駄目だったのだが、今はユースホステルにもビールは置いてある。さすがに飲んだくれている人は見たことが無いが。(笑)

ここでは、長野から来たいとこ同士の女の子、双子の兄だというユースホステルの終身会員(5万円)の人、いいカメラを持っている千葉から来た人とおしゃべりをする。

学生のグループも居たが、やはりノリが違っている。学生の女の子は朝は「おっは~♪」と挨拶をしていた。ユースホステルでもたまに年配の人を見かけるが、私は年齢は高い方だ。この時期は社会人で20代後半~30代前半の人が多い様だ。

ペアレントさんは、関西出身で北海道には4年前に来たそうだ。何か仕事をするためにユースホステルを始めたとか。ユースホステルはまだ出来て1年だった。「もう街はいいかな。」と思って北海道に来たということだが、そう思ってもなかなか踏み切れないものである。ちょっと憧れる。

 夜に更別村に住む友達なおみちゃんに電話をする。今回は予定を立てない旅なので横浜を出て来る時に何も連絡をしていなかったのだが、小学生の子供が居る人だから平日なら家に居るだろうと思って安心していたのだ。ところが電話をすると「現在使われておりません。」コールが。(爆)明日帯広で会おうと思っていたので残念に思う。

それから折角来ているのだから夕食でもと思い、帯広に住むネットの友達のそらまめさんに電話をする。彼とは以前札幌オフで4人集まった時に賑やかにお酒を呑んだのだが、今回はちょっとかな~と思っていたら、明日は空いているから車で案内してあげるとのこと。ラッキー♪ そして感激♪ やっぱり自営業っていいなあと思う。嬉しい気持ちでベッドに入る。

9月14日 木曜日 曇り所により雨
走行距離 12キロメートル

10時にユースのペアレントさんと犬(イエローラブ)のごまちゃん、千葉の山口さんに見送られて出発する。

帯広駅の近くのホテルパコ第3に2泊予約しているので、そちらにバイクを置かせて貰うことにする。帯広駅の標識を頼りに行き、ホテルを探すが見つからず、ガソリンスタンドに入って給油がてら教えて貰う。後で知るのだが、このガソリンスタンドはそらちゃんがよく使う所で、かわいい女の子が居る所である。(笑)慣れるとそうでもないが、帯広中心部は一方通行が多いので最初は少し戸惑う。

 ホテルにチェックインして11時にそらちゃんと合流する。そらちゃんの車は4WDで北海道のどこにでも行けそうな感じだ。仕事にも写真旅行にも使っているそうだ。
そらちゃんは私よりも3歳年下なのだが、以前札幌で会った時よりも随分若く見えてびっくりする。「若く見えるね~」って10回位言ったかもしれない。(笑)

 まず神田日勝記念館へ連れて行って貰う。ここは北海道の農民でもある神田日勝の描いた絵が展示されているのだが、中でも「馬」という作品が見たくてリクエストした。これは内田康夫のミステリー小説に出て来るもので主人公が、殺された人がいい残した「半分の馬」と「にっしょう」いう言葉からここを探り当てるものだ。神田日勝は馬の絵を描きかけで亡くなってしまったのだ。まだ本を読んでいない人にはネタバレになってごめんなさい。

普通同じ画家の絵はなんとなく似ているものだが(年齢で画風が変わるということは有るが)この人の絵は同じ年代の絵でも何種類も全然違うものが有り、驚く。ここでは「馬」の絵葉書を買う。

 次は「十勝牧場」に行く。ここはそらちゃんお勧めの場所で、展望台や白樺並木など広くて美しい景色が楽しめるのに誰も来ない穴場なのだそうだ。確かに私達以外は誰も来ていなかった。普段は馬が沢山居るのだそうだが、今日は静かだ。晴れてはいないが、雨も上がって気分はとてもいい♪

 帯広市内に戻り、帯広名物の豚丼を鶴橋という店で食べる。真っ黒な色をしていて面白い。味は濃いので丼の御飯を残さず食べることが出来た。豆腐の味噌汁は白味噌で私の好きな味だ。

この店のご主人が面白い人で、店を出る時に「どうも有難う御座います。またのお越しをお待ちしております。」という意味の言葉を浪花節の様な声で長々としゃべっていた。いつもそうらしい。録音して帰りたかった。(笑)

 次に中札内美術村へ行く。ここは六花亭が企画運営している所で、広い敷地に相原求一朗美術館、坂本直行記念館、北の大地館、関口哲也写真ギャラリー、レストラン、売店などが有る。

建物も由緒あるもので、遊歩道には枕木が使われている。少し雨が降っていたがちゃんと傘が用意されていて有り難い。相原求一朗の絵を見ると、神田日勝の絵が暗かったことがよく分かる。農民の生活が表れていたのだろう。相原求一朗の絵には落ち着いた明るさが有る。

 その相原求一朗のデッサン館が帯広市内に有るというので、そちらに向かう。閉館時間の午後5時には間に合いそうになかったが、建物だけでも見ようということで行って貰う。着いたのは丁度5時だったのだが、その館の女性が温かい人で、入れてくれた。そらちゃんの知っている人だった。絵も少し展示されている。コーヒーとクッキーは無料サービスになっていて「六花亭っていい会社だなあ。」と思う。ここではフランスの灯台が描かれた絵葉書を買う。

 ホテルまでそらちゃんに送って貰って今日はここで解散する。今日はオリンピックのサッカーの予選(日本VS南アフリカ)が有る日で、そらちゃんは午後6時にはテレビの前に座っていたいということだ。私は夜中にダイジェストで見たが、はらはらドキドキで勝つという最高のゲームだった様だ。

今日の夕食は六花亭のショートケーキ2個にする。(白桃のケーキとポテロール)それでコンビニで紙皿とプラスチックのフォークとコーヒーを買って来る。六花亭のケーキは甘すぎなくてとても美味しい。しかも170円と とても安い。ホテルパコ第3は、六花亭の本店の斜め前という最高の場所に有る。嬉しいホテルだ。

9月15日 金曜日 雨
走行距離 89キロメートル

 雨なのでなるべく屋内での観光にしようということで、目的地を広尾町のサンタランドに決める。
ホテルを9時15分に出発し、南へ走る。途中に幸福駅の標識を見つけて左折する。

幸福駅はやはりカップルが多い。旧駅舎には名刺や反則切符などびっくりする程の量が貼りつけられている。内田康夫はこの状態を小説の中で嘆いていたが、私はこれはこれで面白い風景だと思う。会社の名刺を見ると「こんな所に貼って大丈夫なのかしらん。」と思ったが。

 幸福駅では写真を撮り、幸福駅の切符やTシャツを買う。幸福駅の切符は幸福になって欲しい人にあげようと思うが、誰がいいかな。みんなもう幸福そうだから必要な人は少ないかな。

 幸福駅を後にして、南へ走る。更別村に入り、南○番線という標識を見かける。この村の住所はとても簡単で(家もとても少ない)分かりそうなので、友達なおみちゃんが住んでいた家を住所を頼りに探してみる。そこは教員住宅で聞くと友達の家は転勤で引っ越したとのこと。ところがその引越し先はなんと帯広だと言う。引越し先の住所と電話番号を教えて貰って携帯からかけてみると、今日は1日家に居るとのこと。それですぐに帯広に引き返す。ホテルに戻ったのは正午だった。

 雨に濡れたので、シャワーを浴びて用意をして、午後1時半に六花亭の本店まで車で迎えに来て貰う。久し振りに会った彼女は少しふっくらしていたが、可愛らしさは昔のままだった。

彼女には3人の女の子が居るのだが、今日は幼稚園児の次女ちゃんの運動会の予定だったのが、雨で延期になりたまたま家に居たのだそうだ。今日が雨で良かった。

7歳、4歳、1歳の女の子はみんなかわいくて夕方まで一緒に遊ぶ。長女ちゃんはピアノを聴かせてくれてキーホルダーをプレゼントしてくれた。六花亭のケーキをお土産に持って行ったので、私もまた1個食べることが出来た。レアチーズケーキもなかなか美味しい。旦那さんとも少しおしゃべりをして写真を沢山撮ってお暇し、ホテルまで送って貰う。午後5時半にホテルに着き、6時にはそらちゃんに来て貰って夕食を食べに出る。

 ホテルの目の前の居酒屋に入り、ビールを飲んでかなり満腹に近い状態に食べて、それから珍しい斬新なデザインのビアレストランに行く。
色々な種類のビールが有り、色々飲む。料理も美味しくてお気に入りの店になる。

この店からそらちゃんをよく知っている人に電話をする。今日が誕生日の7ちゃん、そらちゃんと会ったことのあるもぐりんとぽぽらちゃん。そのうち繋がったのは ぽぽらちゃんだけだったが、楽しい強制電話参加になった。(笑)

 今日はそらちゃんの友達の店はお休みで、10時半にはホテルまで送って貰いお開きにする。帯広は雨だったけれど、とても楽しい日になった。ビールを飲んだこともあって、ぐっすりと眠る。

9月16日 土曜日 曇り、正午のえりも岬から晴れ
走行距離 313キロメートル

荷物を軽くしたくてホテルから宅急便で1箱送る。その時にユースで貰った青い旗も箱に入れる。

9時50分にホテルを出発。南へ走る。
天気予報では雨も少しは降ると言っていたのだが、段々明るくなって来たので、えりも岬へ行くことにする。えりも岬手前の黄金道路に入ると、サーファーを沢山見かける。バイクで走って手がかじかむ位寒いのに(今回のツーリングでは初めての寒さ)ウエットスーツで凄いなあと感心。しかも波は高い。初心者だと危なそうだ。

12時7分にえりも岬に到着する。岬には「風の館」が出来ていて入館料は500円だが綺麗なトイレが使えるだけでもいいから、と入ってみる。結果的には大正解で、建物の中から岬がよく見えて、無料で望遠鏡を貸してくれるので有り難い。
初めてえりも岬であざらしを見ることが出来た。(正午のあざらしの数は404頭)岩の上におでぶちんのあざらしがごろごろしていて、望遠鏡で見るとびっくりして笑ってしまう。鳥も色々な種類の鳥が居る。

ここには風の体験コーナーが有り、風速○メートルがどの位の強さなのか体験出来る様になっている。体重が軽いと飛ばされるというのが理解出来る。
ここで今回初めての女性のソロライダーに会う。えりもには1時間以上居て、午後1時15分に出発する。空は風の館に入っている間にぱあっと晴れて来て、以後ずっと晴れる。天気予報も良い方に外れると腹が立たない。(笑)

 えりも岬を出ると暫くは右手にも左手にも海を見て走ることが出来る。浜では昆布干しの作業をしている人を多く見かける。それから進むと右手に牧場が見えて来る。えりもから西の海岸沿いの道路を走ると、ずっと右手に牧場、左手に太平洋を見ることが出来るのだ。ここも私の好きな道である。

午後2時35分に静内町のほくれんで給油する。ここでは黄色の旗を貰い、またまた旗を立てて走ることになる。これは横浜の自宅に着くまで立てて走ることになった。晴れて気温が上がり暑くてたまらないのでこのガソリンスタンドで1枚脱ぐ。

3時5分にサラブレッドロード新冠(にいかっぷ)の道の駅に到着する。この町にはサラブレッド銀座という道路が有り、名馬を見ることが出来る。今日は時間が無いので観光はしないが、名馬比べをするのも面白いかもしれない。
この道の駅には音楽のコーナーが有り、古いレコードが沢山用意されていて聴かせて貰える様になっている。 

レストランが営業していないので、売店でじゃが丸君というじゃがいもが丸ごと入ったパンを買う。1個食べた後で美味しくてもう1個買う。これは今日の夕食になる。
40分位ここで過ごして出発する。

 苫小牧まで真っ直ぐの道を走る。右手に高速道路があり、左側を私が走る国道が有る。一般道は大体時速80キロ位で流れている。(制限速度は60キロ)ふと上を見ると、高速道路の制限速度は80キロになっている。バイクだと北海道では高速は使わない私である。

苫小牧近くで道路脇に花束を供えに来ている人達を見かける。4人居て見た感じは家族の様だ。何も無い直線道路なので事故の原因は分からないが、ここで死んだ人が居るのだなあ、と悲しくなる。時々道路に花束が置いてあるのを見かけるが、丁度供えている時に出会うのは初めてだったので、実際に見てしまうと「事故をしない様に走らなきゃ。」と改めて思う。

 午後5時に苫小牧のホテルに到着する。今回は頼まなかったのだがビジネスホテルでも夕食はなかなか美味しそうだ。今度来る時には頼んでみよう。

今日はもう外に出るのが面倒だったので道の駅で買ったじゃが丸君とコーヒーで簡単に夕食にする。
今日は柔道の田村亮子が金メダルを取り、相撲の武蔵丸が優勝していた。ふたりともおめでとう。特に田村亮子には絶対に金メダルを取って欲しかったのでとても嬉しい。

9月17日 日曜日 曇り
走行距離 4キロメートル

 朝早く目が覚めたので、6時45分にホテルを出発する。5分でフェリーターミナルに到着し、バイクを置いて中で休憩する。帯広の相原求一朗デッサン館で貰ったクッキー2枚とコーヒーが今日の朝御飯になる。乗船手続き開始時間が8時だったので少し時間を持て余したが、売店で土産物を見たりして過ごす。

「台風が太平洋側を北上しているので、影響を受けてフェリーの到着が大幅に遅れるかもしれません。」と言われる。時間は遅れてもかまわないのだが、揺れるのはきついのでツインタイプの1等船室にして貰う。今日の船「さんふらわあ えりも」は古いタイプなので1等もあまり高くないのがいい。ツインにひとりで乗るとどうしても割高になるから。
あ~でもフェリーはいつも特等よ~って生活してみたいなあ♪(笑)

 午前9時に乗船する。1番下の階に駐車し、エレベーターが無いので階段を上まで上がる。5階分位上がった様な気がする。
船室からは外の景色が見える。これでいよいよ北海道ともお別れだなあと思うと汽笛の音が悲しい。港に入る時とは全然違うね。赤い灯台が可愛らしく見送ってくれる。

フェリーでは昼は中華丼を食べる。夜はバイキングになっているので、あっさりしたものや野菜を中心に取る。デザートも有るのだが、見ていると殆どの男の人が甘いデザートを取っている。お菓子が好きなのは女の人だけじゃないのね。

フェリーの中では世田谷に住むというライダーに話しかけられて、北海道の話をする。彼はまだあまり北海道を走っていないようで、これから面白くなるのだろう。雨の日の方が取り締まりが無くて安心だからスピードを出すという人だった。安全運転の私とは反対だ~

 船は夜に少し揺れたが、地震の揺れとは違ってぐい~ぐい~と大きく揺れるので、ベッドに横になっていると揺り籠で揺られている様で面白くて気持ち良くて酔わない。ベッドが良かったのかもしれない。
ベッドの中で帯広の古本屋で50円で買った文庫本(ミステリーの短編集)を読んで寝る。

9月18日 月曜日 晴れ
走行距離 393キロメートル

 朝6時に船内放送で目が覚める。「台風の影響を殆ど受けず定刻の6時半に入港します。」
ええ?あと30分で下船?急いで準備をしなくちゃ!!
慌てて起きて顔を洗って荷物の整理をする。外を見ると晴れている。急ぎながらも大洗港の写真を撮る。
フェリーからは6時45分に降りる。昨日まで決めていなかったのだが、晴れているので房総半島の海岸沿いをぐるりと走って帰ることにする。

 通勤時間帯に重なり、少し渋滞するが、バイクなのでお先に失礼する。
8時半に犬吠埼へ到着。休憩はしないで写真だけ撮ってすぐに出発する。今日はとにかく海岸線を走ることにして1部有料道路も通る。しかし海は見えない所が多い。西へ行く程海が見えて来る。

11時25分に鴨川オーシャンパークという道の駅に到着する。ここでは1時間10分休憩する。レストランで海老かに合戦丼、ラベンダージュース、アイスコーヒーを頼む。海を見ながらの食事は嬉しい。それから1階の売店で道の駅の地図を100円で買う。

冬用のジャケットは高速道路では我慢出来ても一般道路のスピードでは我慢出来ず、暑くて堪らないので ジャケットをリュックにしまって やまももの草木染めの長袖Tシャツを買う。これを半袖Tシャツの上に着たら、走るのに丁度良くなった。

 道の駅で千葉のライダーと少しおしゃべりをして出発する。海岸沿いの道路は風が強いが気持ちはいい。フラワーロードの街灯はライトの所が灯台の形になっている。海は波が高い様だ。

久里浜からフェリーに乗るつもりだったが、波が高いのでフェリーは目で見るだけにしてそのまま進む。木更津南インターから高速に入り、そのままアクアラインへ。私にとっては初めての東京湾横断道路体験だ。海ほたるまでは海の上を走っている感覚が素敵だ。

15時25分に海ほたるに到着。海ほたるは平日で空いているので入ってみることにしたのだ。
ここはまるで大きな船の上に居る様だ。景色も良いし、お店も色々有るし、ここだけに来る人が居るのが理解出来る。

ロイヤルフードコートで軽く食べてひとりでプリクラを撮る。すっぴんですっきりした顔をしている。ここのプリクラが細く写るのかな。絵葉書を買って午後4時に出発する。

海ほたるから川崎方面への道はトンネルなのであまり面白い道ではない。あっという間に湾岸線に入り、横浜へ向かう。

遠くは少し煙っているが、横浜のみなとみらいの観覧車の有る景色はちゃんと見える。ベイブリッジも美しい。インターを下りて一般道路に出ると、またいつもの渋滞になっている。

家には午後4時50分に着く。北海道でどろどろになったバイクを洗って中に入ると、帯広から送った荷物が届く。お風呂に入って、洗濯をしてさっぱりする。

晴れたせいだが、結局今日の最終日が1番走行距離が長くなった。最後まで楽しいツーリングになった。そしてまたツーリングに行きたくなった。


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