くにたちの声

国立市の市政について、国立市民・納税者の立場から発言していきたいと思います☆ presented by Y.Suzuki

驚くべき士気の低下! 一部市職員の荒廃ぶり・・・・(その2)

2011年06月27日 21時32分52秒 | 国立市政全般
前回(6月26日)に引き続き、中川市議の一般質問の内容をご紹介しましょう。

今日は、行財政改革に関連した3つの質問のうち、2番目の「時間外勤務手当の集計方法」からです。

中川市議によれば、国立市職員の時間外勤務手当は現在、端数が1分でも1時間分(平均3,100円)が支給されるとのことです。
つまり、残業をした結果、1時間未満の端数が出た場合、その端数が1分だとしても、1時間分の3,100円が支給されるということです。
1分残業しても3,100円もらえます!
もちろん私たち市民の税金で賄われています。

財政難に陥っている国立市で、こんな常識外れの時間外勤務手当が罷り通っているなんて、納税者としては驚きを通り越して怒りがこみ上げてきます。
中川市議は、平成22年5月に職員課の定期監査を実施した際に、このような信じがたい時間外勤務手当の存在を知り、この制度の改善を要望したそうです。
もちろん、こんな手当を支給しているのは、多摩26市中国立市のみだとか。

総務部長の答弁では、改善要望を受けて職員組合と協議をした結果、端数の切り上げを行わずに実時間で手当を支給するよう本年2月に組合側と協定を結んだとのこと。
システムの変更等に3ヶ月ほどかかるため、実時間での手当支給は本年8月頃からの実施となる予定だそうです。

それにしても、中川市議が指摘するまで、長い間こんな手当が支給され続けていたなんて、唖然としてしまいますね。


次に3番目の「職員の通勤経路の見直し」についてです。

国立市職員の通勤経路については、実態に基づく職員個々の届け出によるものとされているそうで、「職員の通勤手当に関する規則」において運賃相当額の算出は、「最も経済的かつ合理的と認められる運賃相当額によるものとする」と決められているとのことです。

中川市議の試算によると、例えば八王子から国立市役所までの通勤経路は、「JR八王子駅→JR谷保駅→徒歩」の場合、年間通勤定期代は、60,480円であるのに対し、「JR八王子駅→JR国立駅→バス→市役所入口」の場合、年間通勤定期代は、60,480円+バス定期代83,520円=144,000円とのこと。
現在、国立駅からバスを利用している職員は約50名いるそうです。
この50名がバス利用をやめて、谷保駅からの徒歩に変更すれば、年間約400万円の税金が節約できることになります。
財政難の折り、これらの職員には是非自発的な通勤経路の変更をお願いしたいものです。

中川市議は、監査によって税金の無駄が明るみに出るのではなくて、職員から改善の声が自発的に出るべきであって、職員の意識改革が必要だと述べています。
まったくその通りだと思います。
国立市の職員は、過去12年間の無法市政時代に、どっぷりとぬるま湯につかってしまっているのではないでしょうか。

現に、総務省が発表している資料によれば、国立市は、平成22年における全国市区町村1691団体(指定都市及び中核都市を除く)のラスパイレス指数上位50位に入っています。すなわち、国立市のラスパイレス指数は、103.2で第16位に顔を出しています。
言うまでもなくラスパイレス指数とは、地方公務員と国家公務員の給与を比較するためのもので、国家公務員の給与額を100としています。
地方公務員の給与は、平成16年から7年連続で国家公務員を下回っており、平成22年4月1日現在の全地方公共団体平均のラスパイレス指数は、98.8となっています。
こうした状況のなか、国立市の職員は、国家公務員よりも高い給与をもらって、そのうえ、前述のような常識外れの時間外手当を支給されているのです。
民間企業が、どこも乾いた雑巾をしぼるようにして節約をしている時代に、国立市だけがぬるま湯につかったままで惰眠を貪るわけにはいかないでしょう。

佐藤市長には、税金の無駄遣いを徹底的に洗い出していただくとともに、市職員の意識改革を早急に進めていただきたいと切望します。


最後に、監査委員としての仕事を全うされた中川市議に敬意を表したいと思います。
いままで本当にお疲れさまでした。








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驚くべき士気の低下! 一部市職員の荒廃ぶり・・・・(その1)

2011年06月26日 22時06分34秒 | 国立市政全般
この週末、国立市議会のインターネット中継(録画)を見て過ごしました。

国立市のホームページから簡単に見ることができます。
今日は、今年度第2回定例会における何人かの市議の一般質問の様子を見てみたのですが、その中で特に興味深く、印象に残ったものがあります。
それは、去る6月16日に行われた中川喜美代市議の一般質問です。

中川市議は、一般質問の後半部分において、ご自身の監査委員としての経験を踏まえ、行財政改革に関連した3つの質問をしています。
まず最初は、「職員の出勤状況」についてです。

中川市議によれば、平成21年10月、課長を含めた正職員46名で構成される企画部の定期監査を実施したところ、2割近くの職員が業務開始時刻である8時半間際になって出勤(8時27,28,29,30分にタイムカードを打刻)していた事実が判明したそうです。また、こうした間際の出勤は、日常化しているとのことでした。この監査結果は、公表されるとともに、これを受けて平成21年10月21日に総務部長名で、「業務開始時刻から職務に専念出来るよう出勤を心がけること」という連絡文書が各部課長宛に出されたということです。

この4ヶ月後の平成22年2月、今度は、生活環境部の定期監査を実施したところ、企画部と同じ状況であったため、再びその結果を公表し、平成22年3月23日に総務部長名で2度目の連絡文書を出したとのこと。

さらに、その3ヶ月後の平成22年5月には、職員課を定期監査したそうです。
職員課は職員の服務を統括しており、業務開始ぎりぎりに出勤している職員の業務改善に対して2度も連絡文書を出している担当課です。
にもかかわらず、課長を含めて9名しかいない職員課でも、数名の職員が日常的に業務開始ぎりぎりにタイムカードを打刻している事実があったとのこと。
この結果は、要望事項の第1番目に公表し、平成22年7月1日付けで3度目の連絡文書を出したそうです。
中川市議は、このような実態の職員課が何度連絡文書を出しても効果がないのは当然と考えると述べています。
まさに、その通りだと思います。
現に、この後平成22年10月に保健センターの定期監査を実施したところ、なんら改善していなかったとか。

そして、総務部長の答弁によると、平成23年4月のタイムカードをチェックした結果、依然として一部の職員が業務開始時刻ぎりぎりに出勤しているとのこと。

驚くべき士気の低下です
そして、目を覆いたくなるような職場の荒廃・・・・。

民間企業では考えられないことでしょう。
始業時刻の少なくとも15分前くらいには出勤して、着替えをしたり、机の上の拭き掃除をしたり、といった準備を整えて始業時刻を迎えるのが一般的です。
私は思わず、ポカ休やブラ勤が横行した旧国鉄の末期を思い出してしまいました。

中川市議は、この程度のことを監査で4回も取り上げたのに改善しなかったことについて、関口前市長の責任の重大さは言うまでもなく、該当する部長の責任も重いと述べています。
さらに、中川市議は、日常的に業務開始ぎりぎりに出勤している者がいることは上司も同僚も知っているはずなのに、誰も注意しないということは、自浄作用が働いていないのではないか、とも述べています。
まったく同感です。

佐藤市長は、このことについて答弁を求められ、「身が引き締まるというか、恥ずかしい思いです。8時半に執務するのは当然と解釈しているので、今後そのように指導していきたいと思います」と答えています。
今後は、是非しっかりと職員の出勤状況について監督していただきたいと思います。

最後に、国立市の職員が士気の低下した職員ばかりではないことをご紹介しておきましょう。
平成23年3月の定期監査を行った都市振興部には、業務開始時刻ぎりぎりに出勤する職員はいなかったそうです。
ここの職員は、伝統的に早く出勤することで知られ、上司の指導が行き届いているとのこと。
これを知って、市民・納税者としては、少しほっとした気分になりますね

(つづく)
コメント (2)
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