俳句の箱庭 top

お気入俳人の俳句鑑賞します。
多側面から俳句を分類します。
俳句付きイラストを描きます。

俳句の箱庭

「箱庭へ風の粒子の粗く吹く」(透次) ◯浮かんだときが作るとき。作ることに無理はしないように。 ◯各俳人の情報は書籍・ネット他で一般に公開されたものから得ています。各俳人の情報は最新でない場合があります。各俳人の敬称略させていただきます。Tweet句については作者の承諾を得ていませんが、営利目的の要素はありませんのでご了承ください。 ◯「俳句の箱庭」ヽ(^ι_^)ゞノ♪透次

●次元俳句433・老い(時間)1・秋元不死男11・2019-05-26(日)

2019-05-26 04:56:00 | 次元俳句

●次元俳句433・老い(時間)1・秋元不死男11・2019-05-26(日)
○「煌々と夏場所終りまた老ゆる」(『万座』1967)(→秋元不死男11)
○季語(夏場所・初夏)(→「増殖する俳句歳時記」より引用)【→次元俳句-索引1索引2索引3 →俳人一覧(うえかきくけこしすせそちつてとにぬねのはひふへほみむめもや~)】

【鑑賞】:「煌々と」は土俵を照らし出す華やかな照明であろうか。今日は大相撲夏場所の千秋楽。すでに14日目、平幕の朝乃山の初優勝が決まっている。富山出身では103年ぶりだという。「おめでとう」と声をかけた栃ノ心の優しさに脱帽だ。またその季節がきてその季節が終わる。定期的に興行の行われる行事の終りに感じる「老い」である。

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●挿絵俳句432・海月透く・透次446・2019-05-25(土)

2019-05-25 04:56:00 | 挿絵俳句

●挿絵俳句432・海月透く・透次446・2019-05-25(土)
○「海月透く水族館の最深部」(→透次446)
○季語(海月・三夏)(くらげすくすいぞくかんのさいしんぶ)【→Haiku and Illustrationへ →俳人一覧(うえかきくけこしすせそちつてとにぬねのはひふへほみむめもや~)】

transparent jellyfish-
In the deepest place
of the aquarium / Touji

【作句メモ】:海浜水族館の 最も深い場所で 水母はゆらりと発光し そして透明度を極める

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●特集俳句432・美し俳句2-1・三橋敏雄9・2019-05-24(金)

2019-05-24 04:56:00 | 特集俳句

●特集俳句432・美し俳句2-1・三橋敏雄9・2019-05-24(金)
○「かたちなき空美しや天瓜粉」(『鷓鴣』1979)(→三橋敏雄9)
○季語(天瓜粉・三夏)【→特集俳句-索引1索引2検索3 →俳人一覧(うえかきくけこしすせそちつてとにぬねのはひふへほみむめもや~)】

【鑑賞】:新特集は「美し俳句」の第2弾。俳句ではなるべく使用しないほうがいい?とされる「美しい」という語句。しかし名句は数々あるようです。掲句も「天瓜粉」と「形なき空」を取り合わせた名句です。

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●方法俳句432・比喩(直喩)ごとく42・江見渉1・2019-05-23(木)

2019-05-23 04:56:00 | 方法俳句

●方法俳句432・比喩(直喩)ごとく42・江見渉1・2019-05-23(木)
○「鱚釣りや襤褸のごとく海女泳ぎ」(江見渉1)
○季語(鱚・三夏)(「俳句201411」より引用・第10回角川俳句賞受賞「一重帯」50句中の1句)※「襤褸らんる」:ぼろぼろの衣服。また、ぼろきれ。ぼろ。つづれ。【→方法俳句-索引1索引2索引3索引4 →俳人一覧(うえかきくけこしすせそちつてとにぬねのはひふへほみむめもや~)】

【鑑賞】:「キスの日」の今日は「鱚」の句を。のんびりと釣り糸を垂れている鱚釣の釣り人と、真剣勝負の戦いをしている海女たちを詠み込みました。

 

●江見渉(えみわたる)(1929~2003)
○好きな一句「羽抜鶏水没地区の水平ら」2
○季語(羽抜鶏・晩夏)(引用同上)

【Profile】:新潟県出身。「一重帯」50句にて第10回角川俳句賞受賞。受賞時は「」所属。

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●色彩俳句432・すみれ色1・吉沢紀子1・2019-05-22(水)

2019-05-22 04:56:00 | 色彩俳句

●色彩俳句432・すみれ色1・吉沢紀子1・2019-05-22(水)
○「青嶺また青嶺遠きはすみれ色」(吉沢紀子1)
○季語(青嶺・三夏)(「俳句界201307」より引用)【→色彩俳句-索引1索引2索引3索引4 →俳人一覧(うえかきくけこしすせそちつてとにぬねのはひふへほみむめもや~)】

【鑑賞】:季語は三夏・地理分類の「青嶺(あおね)」。「青嶺また青嶺」で軽く切れる。青嶺が奥へと連なっていることを挙げ、その遠い青嶺は「すみれ色#7058a3」にかすんでいるのだ。

 

●吉沢紀子(よしざわのりこ)
○好きな一句「水恋鳥聞かな墓石の裏山に」2
○季語(水恋鳥・三夏)(引用同上)※みずこいどり【水恋鳥】= アカショウビンの異名

【Profile】:1943年東京都出身。1976年→右城暮石に師事、「運河」入会。「運河」天水集同人。

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