●五感俳句001・聴覚01(三色絵002)・三橋敏雄
○「昭和衰へ馬の音する夕かな」(『眞神』1973)(三橋敏雄01)
○季語(無季)
【鑑賞】:昭和の末年に作られた句でしょうか。永かった昭和も衰えが見え始めました。馬の鈴の音かいななきの声がどこからともなく聞こえてきます。一日もまた衰え始める夕暮れです。
○三橋敏雄(みつはしとしお)(1920~2001)
○好きな一句「戦争と畳の上の団扇かな」(『疊の上』1988)02
○季語(団扇・夏)
【Profile】:東京生まれ。1935年、新興俳句に共鳴して作句を開始。→渡辺白泉・→西東三鬼に師事。「句と評論」「広場」「→風」「→京大俳句」「→天狼」「→俳句評論」「面」を経て「ローム」監修。句集11冊。第14回現代俳句協会賞。『畳の上』で23回蛇笏賞。
三色絵使用ソフト
作画:ウィンドウズXPペイント
額縁:JTrim(フリーソフト)
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三橋敏雄掲載句
03立ちあがる直射日光被爆者忌(『長濤』1993)(無季)〈三色絵〉2010/8/5
04僕の忌の畳を立ちて皆帰る(『まぼろしの鱶』1966)(無季)〈方法・幽体離脱〉2010/10/28
05春風やにはたづみにもある渚(春風・三春)〈方法・再発見〉2011/3/3
06暗闇を殴りつつ行く五月かな(『長濤』1993)(五月・初夏)〈方法・抽象の具象化〉2011/5/19
07手をあげて此世の友は来りけり(『長濤』1993)(無季(無季)〈次元・此岸〉2012/6/17
08少年ありピカソの青のなかに病む(『まぼろしの鱶』1966)(無季)〈特集・画家俳句〉2016/4/22
09かたちなき空美しや天瓜粉(『鷓鴣』1979)(天瓜粉・三夏)〈特集・美し俳句2-1〉2019/5/24
10絶滅のかの狼を連れ歩く(無季)〈挿絵463透次477・例句〉2020/2/1
11油屋にむかしの油買ひにゆく(『眞神』1973)(無季)〈特集647商店俳句2-1〉2024/5/10
12かもめ来よ天金の書をひらくたび(『まぼろしの鱶』1966)(無季)〈色彩672・金箔1〉2024/10/27