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お気入俳人の俳句鑑賞します。
多側面から俳句を分類します。
俳句付きイラストを描きます。

俳句の箱庭

「箱庭へ風の粒子の粗く吹く」(透次) ◯浮かんだときが作るとき。作ることに無理はしないように。 ◯各俳人の情報は書籍・ネット他で一般に公開されたものから得ています。各俳人の情報は最新でない場合があります。各俳人の敬称略させていただきます。Tweet句については作者の承諾を得ていませんが、営利目的の要素はありませんのでご了承ください。 ◯「俳句の箱庭」ヽ(^ι_^)ゞノ♪透次

●五感俳句001・聴覚01(三色絵002)・三橋敏雄

2010-07-18 01:34:56 | 五感俳句

五感俳句001・聴覚01三色絵002)三橋敏雄

 

○「昭和衰へ馬の音する夕かな」(『眞神』1973)(三橋敏雄01)

○季語(無季)

【鑑賞】:昭和の末年に作られた句でしょうか。永かった昭和も衰えが見え始めました。馬の鈴の音かいななきの声がどこからともなく聞こえてきます。一日もまた衰え始める夕暮れです。


三橋敏雄(みつはしとしお)(1920~2001)

○好きな一句「戦争と畳の上の団扇かな」(『疊の上』1988)02

○季語(団扇・夏)

【Profile】:東京生まれ。1935年、新興俳句に共鳴して作句を開始。→渡辺白泉・→西東三鬼に師事。「句と評論」「広場」「→」「→京大俳句」「→天狼」「→俳句評論」「」を経て「ローム」監修。句集11冊。第14回現代俳句協会賞。『畳の上』で23回蛇笏賞。

三色絵使用ソフト 
作画:ウィンドウズXPペイント
額縁:JTrim(フリーソフト)

三橋敏雄掲載句

03立ちあがる直射日光被爆者忌(『長濤』1993)(無季)〈三色絵〉2010/8/5  

04僕の忌の畳を立ちて皆帰る(『まぼろしの鱶』1966)(無季)〈方法・幽体離脱〉2010/10/28 

05春風やにはたづみにもある渚風・三春)〈方法・再発見〉2011/3/3

06暗闇を殴りつつ行く五月かな(『長濤』1993)(五月・初夏)〈方法・抽象の具象化〉2011/5/19

07手をあげて此世の友は来りけり(『長濤』1993)(無季(無季)〈次元・此岸〉2012/6/17

08少年ありピカソの青のなかに病む(『まぼろしの鱶』1966)(無季)〈特集・画家俳句〉2016/4/22 

09かたちなき空美しや天瓜粉(『鷓鴣』1979)(天瓜粉・三夏)〈特集・美し俳句2-1〉2019/5/24 

10絶滅のかの狼を連れ歩く(無季)〈挿絵463透次477・例句〉2020/2/1

11油屋にむかしの油買ひにゆく(『眞神』1973)(無季)〈特集647商店俳句2-1〉2024/5/10

12かもめ来よ天金の書をひらくたび(『まぼろしの鱶』1966)(無季)〈色彩672・金箔1〉2024/10/27

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