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お気入俳人の俳句鑑賞します。
多側面から俳句を分類します。
俳句付きイラストを描きます。

●五感俳句077・冷感07・鈴鹿野風呂・05-14

2012-05-14 00:23:36 | 五感俳句

●五感俳句077・冷感07・鈴鹿野風呂・05-14


○「しぼり出すみどりつめたき新茶かな」(『野風呂句集』1926)(鈴鹿野風呂01)

○季語(新茶・初夏)

【鑑賞】:もちろんこの新茶は冷茶ではありません。熱い茶を急須から何度も念入りに絞り出しているのです。その新茶の新鮮なみどりいろから、むしろつめたさを感じ取ったというのがこの句の手柄です。

 

鈴鹿野風呂(すずかのぶろ)(1887~1971)

○好きな一句:「春の泥ふところ紙に拭ひては」02

○季語(春の泥・三春)

【Profile】:京都生まれ。「ホトトギス」に投句、同人。1920年、→日野草城らと「京鹿子」創刊。「京鹿子」は子息→丸山海道が継承。生涯36万とも37万ともいわれる多作家。


鈴鹿野風呂掲載句
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