●五感俳句077・冷感07・鈴鹿野風呂・05-14
○「しぼり出すみどりつめたき新茶かな」(『野風呂句集』1926)(鈴鹿野風呂01)
○季語(新茶・初夏)
【鑑賞】:もちろんこの新茶は冷茶ではありません。熱い茶を急須から何度も念入りに絞り出しているのです。その新茶の新鮮なみどりいろから、むしろつめたさを感じ取ったというのがこの句の手柄です。
○鈴鹿野風呂(すずかのぶろ)(1887~1971)
○好きな一句:「春の泥ふところ紙に拭ひては」02
○季語(春の泥・三春)
【Profile】:京都生まれ。「ホトトギス」に投句、同人。1920年、→日野草城らと「京鹿子」創刊。「京鹿子」は子息→丸山海道が継承。生涯36万とも37万ともいわれる多作家。
↓
鈴鹿野風呂掲載句
03名月のあたりに星を近づけず(名月・仲秋)〈特集666・天体俳句2〉2024/9/20
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます