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お気入俳人の俳句鑑賞します。
多側面から俳句を分類します。
俳句付きイラストを描きます。

●次元俳句007・再度=また01(時間)・原石鼎

2010-09-04 02:17:29 | 次元俳句

○次元俳句007・再度=また01(時間)・原石鼎

○「淋しさにまた銅鑼打つや鹿火屋守」(原石鼎01)

○季語(鹿火屋・秋)

※「鹿火屋」:かびや【鹿火屋/蚊火屋】田畑を鹿や猪(いのしし)などから守るために火をたく番小屋。一説に、蚊やり火をたく小屋とも。《季 秋》(大辞泉)「鹿火屋守」とはその番人のこと。

【鑑賞】:鹿火屋守の仕事は火を焚いたり銅鑼を打ったりして、動物から作物を守ることですが、一人でいるあまりの淋しさに銅鑼をさらにまた大きく打つ様子を詠んでいます。



原石鼎(はらせきてい)(1886~1951)

○好きな一句「蔓踏んで一山の露動きけり」02

○季語(露・秋)

【Profile】:島根県出雲市出身。京都医専中退。吉野山中において次兄の医業を手伝いながら「ホトトギス」に投じた俳句が→高浜虚子に認められ「深吉野の石鼎」の名をほしいままにした。上京して「ホトトギス」発行所に勤務。のち「東京日日新聞」俳句欄担当。1921年より「鹿火屋」を主宰。門下の合同句集に「鼎門句集」がある。1939年頃健康を害し、のち療養生活をよぎなくされる。神奈川県中郡二宮町にて生涯を終えた。

原石鼎掲載句

03掌に掬へば色なき水や夏の海(夏の海)〈五体・掌〉2012/8/28

04梟淋し人の如くに瞑る時(梟・冬)〈方法・比喩(直喩)ごとく〉2013/12/20


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