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お気入俳人の俳句鑑賞します。
多側面から俳句を分類します。
俳句付きイラストを描きます。

●方法俳句0239・自由律023・松尾あつゆき01・2015-08-09(日)

2015-08-09 04:56:00 | 方法俳句

●方法俳句0239・自由律023・松尾あつゆき01・2015-08-09(日)

【→方法俳句-索引01方法俳句-索引02 →俳人一覧()】

 

○「なにもかもなくした手に四枚の爆死証明」(「十五日妻を焼く、終戦の詔下る。」の前書き)(松尾あつゆき01)

季語(無季) 「なにかもかもなくしたてによんまいのばくししょうめい」(「長崎平和研究所・長崎の証言の会・永井隆、松尾あつゆきの作品と子供達の手記・松尾あつゆき原爆句」より引用http://www.nagasaki-heiwa.org/n3/t2/E2.html

【鑑賞】:定型の入れ物ではおさまりきれない憤りを自由律は抱合できるのでしょうか。さらに「無季」。「四枚の爆死証明」は季など寄せ付けずに手元にあります。

 

松尾あつゆき(まつおあつゆき)(1904~1983)

○好きな一句「降伏のみことのり、妻をやく火いまぞ熾りつ」02

季語(無季) 「こうふくのみことのり、つまをやくひいまぞおこりつ」(長崎原爆原爆資料館周辺に句碑)

【Profile】:長崎県北松浦郡出身。長崎高商卒後、長崎商業学校の教員になり、俳句は、自由律俳句の→荻原井泉水に師事して「層雲」による。勤務中に被爆、妻子4人を失う。この時の「原爆句抄」句碑が長崎平和公園の一角にある。


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