○技法俳句004・リフレーン01・星野立子
○「秋燈を明うせよ秋燈を明うせよ」(星野立子01)
○季語(秋燈・三秋)
【鑑賞】:俳句の技法の一つであるリフレーン(繰り返し)。17文字の形式である俳句としては、このうえもなく贅沢な技法です。繰り返さざるを得ない作者の切実な心情。秋の夕べ、一人で部屋にいます。照明を明々と灯しましょう。せめてちっぽけな燈台のように。
○星野立子(ほしのたつこ)(1903~1984)
○好きな一句「大仏の冬日は山に移りけり」02
○季語(冬日・三冬)
【Profile】:高浜虚子の次女。虚子三十歳の時の誕生で「三十にして立つ」という意味をこめて「立子」と命名。1924年、東京女子大高等部卒。1925年星野吉人に嫁し、虚子指導の下に俳句一筋の生活を続ける。→長谷川かな女・→阿部みどり女・→杉田久女らと親交し、女流俳人としての名をなす。1930年、俳誌「玉藻」を創刊主宰する。1934年「ホトトギス」同人となる。→中村汀女とともに女流俳句の双璧と称され、後に→三橋鷹女・→橋本多佳子とあわせて四Sと称された。
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星野立子掲載句
03鞦韆に腰かけて読む手紙かな(鞦韆・春)〈五体31・腰1〉2011/2/22
04吾も春の野に下り立てば紫に(春の野)〈色彩33・紫1〉2011/3/9
05香水の正札瓶を透きとほり(香水・夏)〈色彩43・透明3〉2011/6/1
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