切られお富!

歌舞伎から時事ネタまで、世知辛い世の中に毒を撒き散らす!

2013年に聴いた落語

2014-01-04 23:59:59 | 新釈落語噺
数えてみたら、全然行ってないですね。でも、どれも良かったんだな~というところが、考えてみれば凄い一年だったということか。で、その中のベストアクトは・・・。


5月 立川談春 包丁 三方一両損

8月 柳家三三 壺算 団子坂奇談 唐茄子屋政談

11月 笑福亭鶴瓶 らくだ かんしゃく
   立川流 談志三回忌(イリュージョン編)


 ・立川談之助、立川キウイ、泉水亭錦魚、立川平林、立川談吉 「オープニングトーク」
 ・立川談笑「金明竹」
 ・立川雲水「日和違い」
 ・立川生志「反対俥」
 ~仲入~
 ・立川談四楼「岸柳島」
 ・立川左談次「町内の若い衆」
 ・立川志らく「親子酒」
 ・出演者全員「エンディングトーク」

12月 立川志らく 芝浜 そこつ長屋 やかん
   立川談春  芝浜 唖の釣


ということで、結論だけ。

①談春  包丁
②鶴瓶  らくだ
③志らく 親子酒

(次点) 三三 唐茄子屋政談

談春の「包丁」は、談志が「俺より上手い」と言ったという伝説的なものだったので、どうしても聴きたくて行ったんだけど、確かに凄かった。「包丁」ってこんな大ネタだったっけ?という疑問はなくはないんだけど、あれだけの「包丁」は談春だけでしょう。ということで、志らく党のわたしだけど、談春に一票。

鶴瓶の「らくだ」も数年ぶり(?)という伝説的な口演だったけど、仕事休んだ甲斐がありました。この人の落語をもっと聴きたいな。

志らくの「親子酒」は談志三回忌のときのものだけど、笑ったという意味では去年一番笑いました。やっぱりこの人の感性がわたしに一番フィットするなあ~。談春はさだまさしファンというところがわたしと距離感があるんで…。(ただ、「芝浜」の会のときに語った勘三郎の追悼会の話題は歌舞伎ファンとしても嬉しかったですが…。)

そして、三三の会は先輩にチケットを譲ってもらたったんですが、この日は3演目どれもよくて、「団子坂奇談」も忘れがたい。今年はもっと聴きたい落語家です。

そして、最後に、「芝浜」の話。

志らく、談春ふたりとも、談志の「芝浜」の呪縛から解き放たれようとしている「芝浜」だと思いました。志らくは一昨年より全然自然で、落とし噺っぽさのある「芝浜」だったし、談春はあのサゲまでいくのかヒヤヒヤするような、スリリングな「芝浜」。むしろ、2014年の脱「芝浜」以後が楽しみな口演だと思いました。

ということで、落語は結構いい時代かもしれませんね。小三治も健在だし。

2014年はもっとたくさん聴きに行きます!





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