切られお富!

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『僕はこうして日本語を覚えた』 デーブ・スペクター 著

2016-01-28 21:54:42 | 超読書日記
たまたま人から教わって読んでみたら、凄い本でした。絶版なんですが、どこかの出版社で文庫にしたら売れるんじゃないですかね。デーブ・スペクターの日本語学習の歴史と方法が書かれています。やっぱり達人レベルの語学力の持ち主は尊敬に値しますね。おすすめ。

「いまだに一日3語をノルマとして、知らない日本語を覚える」、「車のなかで、ラジオのアナウンサーの声を追っかけて発音の練習(今でいうシャドウイングのことか)」など、本人は努力という言葉を使っていないんだけど、大変な努力家だと思いました。また、言葉を覚えるために使っている「漢字ノート」が公開されているんですが、これが凄いです。細かい字で知らない言葉や表現が事細かにメモされている。実物はファイロファックスのミニ版なんだそうですが、たえず見返しては覚えるんだとか。やはり、語学の達人は凄いです。

むかし、椎名林檎の歌「あおぞら」のなかで、「この世で一番輝いてる人は、努力しているって、教えてくれたね♪」というのがありましたけど、まさにそんな感じ。

本の最後に「デーブの語学学習十箇条」というのがあるんですが、十番目がいいんです。「その国のユーモアを理解したとき、あなたはその国を理解したといえる」。

ま、とにかく、頭が下がります。これくらいやってるから、固い討論番組からおちゃらけ番組までこなせる語学力なんだと。

ということで、図書館で借りて読んでください。おすすめ。


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