切られお富!

歌舞伎から時事ネタまで、世知辛い世の中に毒を撒き散らす!

「十二月八日」 太宰治 著

2006-08-09 03:17:16 | 超読書日記
『初心者のための「文学」』(大塚英志 著)という本を読むまで、わたしは太宰治の短編に「十二月八日」という作品があるということを知らなかった。この作品は、長らく全集や選集にも収録されず、戦後しばらくは封印されていたといういわくつきのもの。内容は、昭和16年12月8日、「日米開戦の日」の主婦の独白という形式を取っており、太宰お得意の女性告白文体、「女生徒」のような作品の系譜に連なるものといえる。発表は . . . 本文を読む
コメント