いま、最高賞金6億円という
宝くじ「BIG」のTVコマーシャルがオンエア中だ。
すでにご覧になった方も多いことと思うが、
このCM、一応は「正体不明」ということになっている
キャラクター、通称“BIGマン”を起用したもの。
ま、早い話が覆面姿のタレント・高田純次が
いつもの調子で、テキトーな仕事をしてるという
例のアレ(笑)なのであるが、それにしても
感心させられるのは、高田純次である。
たしか数年前に還暦を迎えているはずの
高田純次、もはや「肩の力が抜けた」とか
そういったレベルを遥かに超えた、
なんつ~か“前人未到”と呼ぶほかない
国宝級のテキトーぶりなのである
(この人、『適当伝説』ってタイトルのDVDも出してるんだよねw)。
思うに、このTVコマーシャルを収録する際に
NGとかって、1回も出てないのではなかろうか?
撮影中「いまのは、ちょっと…」なんて瞬間があっても
「ま、いっか?」で、すべてが一発オッケーにされている予感w。
こう考えると、みずからのアイデンティティを
「適当!」という言葉に集約させた
高田純次こそ、間違いなく人生の“勝ち組”であろう。
なんたって、芸風が「適当!」なのであるから、
芸を極めれば極めるほどに
「なんかテキトーにやってればいい」という、省エネ・モード(笑)。
そういえば、ウィルコムのCMでも
佐々木希を相手に、やりたい放題やってたよなぁ……。
世の中にはいろいろな仕事が存在しているが、
それが「どのようなものであれ」、
何かを極めようとしたら
「地道&真面目に努力すること」を要求される。
これは、プロスポーツなどの場合でも同様だ。
お笑い芸人などであっても、意外と
真面目にネタの勉強とか、やってたりするものである。
要するに、それが「精進する」ということなのであろう。
(たとえば、お気楽な芸風がウリのダチョウ倶楽部。
「押すなよ、ぜったい押すなよ!」の上島竜兵にせよ、
タイミングその他、いろいろと
緻密な計算をしたうえで、あのネタが成立しているのだ)。
ところが、ところが……。
「適当!」という分野に特化している人の場合、
「いい加減&テキトーにやってるほど」
周囲に認められるという、超オイシイ展開にw。
準備不足で失敗することが、むしろ期待されてるような按配だ。
要するに、目のつけどころ次第で
この世界、お気楽に世渡りしていく余地は
「まだまだありそうだ」と、そういう話である。
PS.
問題は、テキトーに手を抜いてやった
仕事が評価されるようなビジネス・モデル(w)を
実現させた人間が、この日本では
いまのところ「高田純次しかいない」と、そういうことなのだが……。 ←ただいま、テキトー仕事術を実践中の高田純次。
←還暦過ぎて、このやりたい放題…マジ最高っス!