五月の連休もおわり、陽気は
なんだか初夏のようである。
以前のエントリでも書いた通り、
ブログ主は去年より、自宅近くで
某企業の"地域貢献"サービスであるところの
家庭菜園などに取り組んでいるのだが、
この週末も、例によって畑いじりに汗を流してきた。
この時期、ほんとに植物の勢いって
スゴイものがあり、1週間もたつと、
いろんなものがグングン成長していて
見ているこっちが驚かされるほどである。
←ちなみに現在のイチゴはこんな感じ。無事、収穫なるか!?
もちろん、所詮は"素人の週末農業"であるからして、
プロの農家の方の気持ちなど分かるはずもないのだが、
こうして一丁前に畑仕事などしていると、
例の原発事故のことが、いろいろ頭に浮かんでくる。
暖かい日差しを浴びてグングン育っている
イチゴだとかアスパラを見ていると、なんつ~の?
「目に見えない」形で、あたり一面を汚染している(かもしれない)
放射性物質のことだとかが、本当に
トンデモナイものと実感されてくるのである。
はっきり言えば、アタマにきて仕方ないのである。
ついでに書くと、原発のような「危険きわまりない」ものを
メチャクチャいい加減に運用したうえ、
いざ事故を起こしたらシレッと「国による救済」を
求めてくる東京電力という組織のトンデモぶりも、
かなりのものである。その東電が、
今回の原発事故に関連した損害賠償の指針を作成する
原子力損害賠償紛争審議会に対し
「東電(の賠償能力)に対する配慮」を求める要望書を出したという。
これって、要するに「今回は、仕方ないから損害賠償に応じるけど、
オレらの持ってる金にも限度があるんだぜ?
そこらへんを考えて、きちんと手加減してくれよな!」ってことである。
なんつ~か……「盗人(ぬすっと)猛々しい」という言葉は、
こういうときに使うのではないだろうか?
というか、「おいおい、オレたち国民の
忍耐にも限度があるんだぜ?」……って感じだ。
そもそも、原発に関して彼らは
「ぜったい安全です!」と連呼してきたのではなかったか?
それを、いざ事故を起こしたら
国に支援を求めるって、どういう判断なのか?
もちろん原発の場合、いざ事故を起こしたら
被害が天文学的な規模に上ることは分かっていたわけで、
それを「払いきれない」というのであれば、
最初から「原発事業になど、手を出すな」というだけの話である。
たしかに、原子力政策は国を挙げて推進されてきた経緯があり、
「東電だけを責めて済む問題ではない」という指摘は、理解できる。
しかし、だからといって今回の「無責任極まりない」東電の姿勢を
許せるかと言えば、それはまったく別の話であろう。
オマケに、だ……。
ほかならぬ東電自身が「血を流す」部分、
いわゆるリストラに関する論議を聞いていると、
なんだか耳を疑うようなやりとりが行われているのである。
東電社員の給与を20パーセントカットという部分でも
個人的には「まだまだ甘い!」と思うのであるが、
真に驚くべきは、東電社員に支給される"ボーナスの扱い"についてだ。
これ、このままの調子で論議が続いていくと、どう考えても
「ボーナスを何パーセントカットするか」という話にしか、なりそうにない。
ハッキリと、率直な市民感情から言わせてもらえば
「は? ボーナスって……あんたら、もらえると思ってんの!?」である。
それも「今年夏のボーナス支給を見送る」とか、そういうレベルではなく
今後5年でも10年でも、要するに「福島第一原発の事態が収束するまで」は
東電の人間にボーナスなんて、とんでもないことだと考えている。
福島第一原発の事故が今後、どのように収束するにせよ
なんらかの形で"税金(← つまり、われわれのお金ですよ!)"が
投入されるのは、ほぼ間違いのないところなのだ。
で、あるならば……われわれの供出するお金が
(たとえ、その一部であっても)東電社員のボーナスに化けるなどという
事態は、何がどうあっても納得のいくものではない。
そもそも、この不景気で最初から「ボーナスの出ない」民間企業だって
中には、あるはずなのだ。そのような状況の下、
「これだけの不始末をやらかした」東電社員の皆様に
ボーナスが支給されるのだとしたら、その理由を教えていただきたいものである
(ただし、原発事故の現場で体を張って頑張っている
作業員の方たちに対して"だけ"は、なんらかの特例による対応が必要と思う)。
この部分に関しては、先日、枝野官房長官が
このような発言をしたと伝えられている。
ブログ主の場合、別に民主シンパでもなんでもなく、
枝野氏については「なんか、この人
カピバラに似てるなぁ……」程度の
認識しかなかったりするのだが(笑)、枝野氏が
東電の責任について「キッチリ追及する」というのであれば、
とことん頑張ってほしいと思う。本気で応援するぞ、カピバラw。
あと、このような「東電批判」のエントリについては、
いろいろなところで
「東電批判するなら、電気使うな!」的書き込みが行われている。
こうした書き込みについては、いわゆる
「"東電工作員"によるもの」といったイメージもあるが、
本当のところは、よくわからない。
ひょっとすると、"東電の社員"とか"東電の株主"といった
関係者以外に、純粋に「東電を擁護したい人」というのが、いるのかもしれない(笑)。
とりあえず、ここでは
このテの「東電を批判するなら、電気使うな!」的主張の
メチャクチャさ加減について、一応指摘しておきたい。
そもそも、電力自由化が行われていない現下の状況にあっては、
東電管内において「他社から電気を購入する」ことが事実上、不可能であり、
法律で保護された東電が「たまたま独占状態にある」から
東電から「電気を購入している」だけなのだ。その意味では
■「東電のファンだから、電気を使う」
■「東電がキライだから、電気を使わない」 という図式は、根本的に成立していない。
なので、「東電批判するなら、電気使うな!」的論法は、
そもそも最初から、破たんしているのである。
さらに書いておくと、ほかならぬ東電の清水社長自身が
かつて、このように語っている。詳しくは、下記のリンクから
経済誌『PRESIDENT』(2009年3月16日号)掲載の
インタビュー記事をご覧いただきたい。
清水社長いわく
「企業像を考えた場合、うちは
公益事業であることが最上位にきます。
電力の安定供給。嵐になれば現場にみんな駆けつける。
パブリックユーティリティであるという点が会社のDNAです」だそうである。
いや~、さすがは日本のインフラを担う一流企業の社長、
カッコ良いこと言うわァ……言ってるだけなんだけど(笑)。
←コソコソ逃げ隠れした時もあったけど、よっ、イカスね社長w!
そう、「電力の安定供給を担う、公益事業」……それが電力事業なのだ。
社会にとって不可欠な"電気"を供給するのは、
彼らにとって"当然の義務"のはずなのである。
そのような義務を負っているからこそ、民間ビジネスとしては異例の
"独占状態"という、と~~ってもオイシイ商売を許されてきたのだ。
そのような義務を放棄して、仮に"東電関係者"自身が
「オレらを批判するヤツには、電気売らない!」と言っているのであれば……
それって要するに、みずからの役割の完全否定に他ならない。
その場合、答えはカンタンだ。
東電の電気事業者免許、取り上げちゃえばいいのである(だって、仕事しないんだからさ)。
いい加減、みんなも気が付いた方がいいと思うのだ。
「東日本エリアに電気を供給すること」と
「"東京電力"という企業が存続すること」は決してイコールではない、ということに……。
少なくとも私の場合、電気は「絶対、必要だと思っている」けれども、
それが"東電ブランド"の電気である必要は「まったくない」と、このように考えている。
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