フィエスタの谷 山行記録

【福島県勤労者山岳連盟所属】フィエスタの谷は山に登る事が好きな仲間の集まりです

レスキュー講習会(2018/7/22)

2018-07-28 | 山行記録

メンバー:K野さん(記)

労山宮城県連の橋本さんから依頼を受けて、レスキュー講習会の講師として指導した。
参加者は福島登高会の方と宮城県の方で約20名程度。

内容としては、支点作成、引き揚げシステム、ハイライン系の設定をRescue的な目線で指導してきました。
あくまで、救助活動が主体なので、セルフレスキューのような手持ちの資材で~なんとか救出ではなく~
ちゃんとした設定と活動の原理原則を指導。
この中から自分の山行形態にあった、使える技術を学んでもらえれば良いのではと思い行ってまいりました。

手持ちの少ない資機材で救助活動することも可能ですが、資機材を減らすリスク、増える手順と労力を総合的に判断できれば、
バックアップが2重・3重になくとも、セルフレスキューとしては「あり」だと思います。

 

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石転び沢 リベンジ(2018/7/17~18)

2018-07-25 | 山行記録

メンバー:K野さん(記)

このところ雨が少なく、お天気続きである。
全国的に高温注意報発令中。
登山シーズまっただ中の7月、8月に予定が無く、フィエスタの雨男を自負している私にとって、仕事休みを有効に使わねばもったいないので・・・

以前、大雨で敗退した石転び雪渓を登ってきた。
石転び、丸森尾根下山コースですが、ちょいと脇道にそれ、宿泊場所は頼母木小屋にした。

ちょうど、写真展もやっているし~、ときどき小屋番している。先輩クライマーのA妻氏にも会えるかな~との思惑もあり、酒と肴を担いでの登山となった。

飯豊山荘の駐車場を5時にはスタートし、温身平を目指します。
前回、雪渓の出合までは確認していたので、アプローチに不安はありません。
しかし、行けども雪渓は現れず・・・・
雪渓は石転びの出合まで後退していました。
   

前回の敗退で確認していたのは、梅花皮の出合の雪渓のようでした。
今回はアイゼンを装着しなければならないので、KZUMIのとーちゃんから安く譲ってもらった、スポルティバのトランゴを初めて履いてみた。

雪渓までの崩れかけたアプローチ、濡れた石畳でコケて、危うく谷底まで落ちそうになった。
ファイブテンや沢靴感覚で濡れた岩畳に載ってしまった、尻もちで2段ほど落下した後、ザックを背負った体を回転させ、腹ばいで水が流れる岩にしがみ付いた。
全身ずぶ濡れになった。
ドライな岩なら、そこそこグリップ靴ですが・・・濡れていると、やばいです。


途中、登山者1名を追い抜き、石転び雪渓に到着、アイゼンを装着して登り始める。
斜度は、磐梯山の東壁や白馬主稜ほど急には感じられない、前爪利かせて登る斜度でもないし、直登でテクテク歩いてゆくと踵とシューズと擦れて痛くなってきた。
踵が擦れて痛いので、踵を上げるストローク幅を短くするため~斜面に対してジグザグに進むと若干解消できた。
   

雪渓上にはその名の通り、落石が多数転している。
地図にも北股沢は落石の多発地帯と書いてある。このままジグザグに歩き続けると、何度か落石多発地帯の北股沢に近づいてしまう。
電子レンジ位の岩が多数転がっている北股沢直下は、フォールラインを避けるため、短い幅でジグザグに左側を進む。
しばらくすると、鳥の羽ばたきか扇風機の羽音に似た音とともに、北股沢から岩が落ちていった。
ずいぶん下だが、先ほど追い抜いた登山者がいたので、大きな声で落石を知らせた。
  

雪渓は比較的安定しており、「草付辺りで夏道に合流できるよ」と登山届で係りのおじさんに言われていたが、ガスで夏道が分からず・・・
稜線まで、高度計で100mほどなので、草薮をそのまま直登することにしたが、草付でアイゼンも外しているし、藪でスタンスは見えない。おまけに濡れた直登なので~シビアな登りとなった。
息が上がり、途中座り込んでしまったが・・・ガスが切れた瞬間、梅花皮小屋が目前に見えた。結構近くまで迫っていたのにガスで気づかなかった。

計画より1時間近く時間がかかり、11時30分雪渓を登り切った。
頼母木小屋まで、15時には到着したいので、休憩もそこそこに、パンをかじりながら先を急いだ。
以前、梶川尾根までは経験があるので、不安はなかったが~雪渓を登った直後で、亀の歩みで進む。
途中、疲れと空腹で、門内小屋でコーラーを調達し、エネルギーをチャージ。予定とおり15時には草原の中の素敵な頼母木小屋にたどり着いた。
  

小屋番さんは、A妻先輩とは違っていたが、気さくな小屋番さんだった。
寝床を整え、小屋で缶ビールを仕入れ、背負ってきたワインも持って帰るのも重いので、山小屋のお客さんと景色を眺めながらいただくことにした。
小屋では新潟在住の、母娘と単独のおじさんと一緒になった。
酒のお礼に、鮭の塩漬けの干物をいただいた。
新潟は鮭文化らしく、知り合いの加工場に特別に造っていただいたものだそうで~酒のすすむ肴だった。

翌朝、下山だけなので~
早朝の景色を楽しんだ後,丸森尾根を通り下山した。
稜線をぬける強い風は今日も吹いていた。
暑くはないが、風を受け続け、お肌が乾燥しそうであったが~
40代後半のおやじの顔は脂ぎっていた。
若干・・・臭いも気になる~
風呂入っていないし「下山したら温泉に行こう」と心に誓った。
 

前日の疲れも一変し、
軽快に、丸森尾根を進む。梶川尾根と比べると、若干なだらかで歩きやすい感じはするが、所々崩壊地帯があり、シビアなポイントや、ストックから両手離し、クライムダウンを強いられる場面もある。
 

標高1300mまで下ると、暑さが堪える。
山形市内は連日35度超え、飯豊山荘近くも10時頃で32~33度あった。
頼母木小屋から約4時間の行程で下山、あと1時間歩いていたら、暑さでやられていた。
温泉は取りやめて、ゲート横の湯沢にダイブして体を冷やした。
   

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朝日連峰 角樽沢(2018/6/23~24)

2018-07-03 | 山行記録

メンバー:N会長、K野さん(記)、A坂さん

今月の週休は・・・仕事関係の用事(飲み会)がたて続き~休んだ気がしない。

後輩と土日の休みの交換で~久しぶりに山に行くことができた・・・
山岳会に所属しているが、土日の山行計画が多く~こうでもしないとなかなか参加できない。

今回、訪れたのは朝日連峰の「角楢沢」・・・沢登りである
土曜に夜勤明けで、移動。
角楢沢の出合いで、キャンプ&宴会である。
 

新入会員のA坂さんに車を出していただいた。
彼とは、大沢の山行でもご一緒したなかである。
数人まとまってのお出かけだと、おこずかい制の~私の財布にも優しくて助かる。

今まで、数回沢登を経験しているが・・・・どれも、ほとんど水のない枯れ沢~
今回、水ポチャがあるらしい。

先に進むほど~だんだんと細くなる吊り橋を3つくらい渡り、出会いまで進む~
激細の吊り橋で、重いザックを背負っているので~バランス感覚が必要。
 

とりあえず、出会いに到着。
沢屋はとりあえず、火をおこす。

すぐさま枯れ枝を集めだすA坂さん。
宴会・たき火・・・と言わず、緊急ビバークと・・・強く言われた。【N会長 談】

明るいうちに、幕営地に入り~
明日に備えのんびり過ごす。
のみなさん。それぞれ食糧を持ち込み。
大量の食材を前に~食べきれるのか・・・と心配になった。
日常から離れ~
ぼーっとできる時間がうれしい。
 

露天でのビーバークをすすめられたが~
新たに購入した、クロスオーバードームも試したいので、端のスペースに建てさせてもらった。
どちらに寝るかは・・・虫の状況で決めようと思う。

酒を飲み~ゴロゴロして過ごす。
食糧は、今日、明日の朝までに消費しないと・・・ただ~重いだけなので~
食べきらねば・・・
たき火での調理は~火加減が難しい~
 

バーナーやフライパンなど・・・持ち込みすぎてザックが重い
酔っぱらって~寝てしまい・・・気づくとシュラフが掛けられていた。
夜勤明けなんで・・・申し訳ない。
時期的に、虫も~それほどいなかったが・・・せっかく建てたドームの性能も試したいので~
夜中の1時頃に、ドームにもぐりこんで寝た。

翌朝~幕営地を撤収し、7時に出発した。
朝一から、なるべく濡れないようにと、沢沿いを気を付けて進んでいたが、滑って最初に水に落ちてしまった。
 

カメラが水滴で、ピンボケである。
おかげで、濡れるのも躊躇しなくなり、右に行ったり・・・左に行ったりと、ルーファイも気にせず~水線の中央を進む。
効率の良い、ルートを進むことができた。

狭いゴルジュは濡れずにヘツルのも限界なので、みんな水線を進む。
ネオプレーンのタイツを履いているので冷たくはなかったが・・・
帰りの登山道でオーバーヒート気味になるとは思っていなかった。
 

水の冷たさの変化とともに~所々、雪渓が現れた。
雪渓の下を通過するか、上を通過するか・・・
まだ、時期的に安定しているので~先が見通せるものは下を通過。
巨大なのものは、上を通過しても~再度沢に降りるのも大変である。

(本当に大変な所は、最初に突っ込まされるので、余裕なく写真すら取れなかった。)

スタンスが微妙な小滝もあったが・・・ロープも出さずに互いに手を伸ばしてクリアー
水量でルートも難易度も変わるので面白い。
N会長は、以前は秋口にソロでこなしているらしい~
  

狭いゴルジュを通過すると~すこし開けてくる。
チョット乗越が困難なところも、ロープを出さずに、ショルダーやピッププッシュで何とかこなせたが・・・

1か所だけ、高巻を強いられる部分があった~20mほどの2段か3段の滝だったと思うが~
右岸より高巻・・・下地が岩の泥壁で、パイルも効かず登りにくい。
おまけに、沢靴が柔らかすぎて、エッジも効かない。

数回~空身でどろ壁と格闘したが~
まったく歯が立たず・・・・
ふと、前方を見ると岩が露出している部分があり、なんとか登ることができた。

下向きの灌木を利用し~開けた部分までトラバース。
浮石多発地帯で・・・・多少気を使ったが~
後続のA坂君にロープを出すことができた。
 

高度も上がると、視界も開けて~青空が気持ち良い。
回りの山々も、見渡せるようになった。
登山道をただ歩くだけの登山より~より、自然を近くに感じられますね~

周りも開けており、きれいな多段のナメ~
ラバーソールで楽勝♪
沢沿いの涼しい風が気持ち良い。
 

雪渓の残る~時期にもよりますが・・・
泥壁と雪渓処理に一部手間取り、チョット時間がかかった。

雪渓の下と地形が読めませんね~どこで雪渓に乗ったらよいか、降りたらよいか~
経験とルーファイは大切です。

もう雪渓は無いだろうと考えていたが・・・
最後のスラブ手前に、奴が出現した。
腰にぶら下げた~パイルの石突が、足に当たって痛いので・・・ザックに入れてしまった。
 

取り出すのも面倒なので、このまま慎重に登った。
大したこと無いだろう~と考えていたが・・・
登るにつれて斜度が増してきた。
滑ったら、止まらない感じですね~

慎重に、スタンスを決めて登り切った。
他の皆さんは、パイル出してました。
反省ですね。

祝瓶山の一般登山道に合流し~針生平へと下山。
作業員風のA坂さんは~フェルトソールのため・・・
何度となく~落ち葉に足を取られ、コケテました。
この沢は、ラバーの沢靴との相性が良いかもしれませんね♪
 

吊り橋を渡って、駐車場に合流。
連れてきてくれたN会長~
車を出してくれたA坂さん~ありがと~

唯一、翌日に仕事が休みの私は~
のんびりと、泥まみれの装備の洗濯をするとこができました。

ネオプレーンのタイツを履いての下山・・・
天気良すぎて、大汗かきました。

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那須 大沢(2018/6/17)

2018-06-25 | 山行記録

メンバー:N会長、Suさん、NMTMさん、Tooちゃん、KSNさん、AKSKくん、Mさん、Ai(記)

Suさん発声で那須 大沢へ~久しぶりにメンバー8名が集まった。
まずは入山祝の前夜祭、Kさん持参の大きいテントタープで小雨もへっちゃら

  

深山ダムから林道に入りゲート前まで、既に数台の車が停まっていた。
堰堤を横に見ながら歩き、適当なところでに入渓するも、不安定なゴーロが続き歩きにくい。
大雨で木々や泥や岩が流され、以前の印象とは変わっている。
そろそろ飽きてきた頃に滝が見えた。靄がかかって幻想的。

  

核心の滝は、Kさんがロープをひいて左側のイヤらしい泥付を登ってくれる
間もなく古希を迎えるTooちゃんも無事にクリアし、その後は小滝が続く。

 

あまり水量がなくラバーソールとの相性も良いかもしれない。
下の方から聞こえてくるNMTMさんとTooちゃんの楽しそうな掛け合いを聞きながら
クライミングとしては簡単だけど、気を抜かないよう慎重に登り続ける。

  

岩畳状になり、時折り日が差して明るく開けてきた。
それでもまだ稜線は遠く、後続を待つ間にウルイを収穫し、のんびり花を愛でる。

  

最後に少し藪に分け入ってから稜線の登山道へキスゲ小沼の脇に出た。
迫力のある裏茶臼、広がる雲海と遠方の山々など素晴らしい景色を眺めながらのランチ

 

当初は井戸沢を下降する予定だったけど、登山道で帰ることに変更して長い道程を下り始める。
大峠までが意外と歩き辛い(特に沢靴)

熊の気配を感じて笛を吹きながら歩いていると、鳥たちが呼応してくれているように相槌を返してくれる。
3回渡渉するとようやく三斗小屋跡。

Tooちゃんは2回目でチャッポンしたので3回目はアプローチシューズで堂々と渡りきる。
以前は橋があったけど近頃は見かけなくなった。

車までもうひと頑張り!お喋りしながらダラダラ続く林道を歩き約10時間行動で無事に下山した。
ちょっと時間かかったけど皆でワイワイ楽しい日曜日だった
またよろしくお願いします。

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初めてのソロ in 飯豊山(2017/7/11~12)

2017-07-21 | 山行記録

【プロローグ】
7月4日、5日雨に降られ撤退した~石転び雪渓での出来事。
慎也君 談 > 雨の中~駐車場への帰り道、温み平にて、あれが大嵓尾根です。
「ダイレクトに山頂に通じている、飯豊一険しい尾根ですよ~との言葉」・・・険しい、ダイレクト、一番・・・そそられるキーワードが続きます。
雪渓歩きは、白馬でやっているし~次の休み、行ってみようと心に誓い飯豊山荘の駐車場を後にしました。

【7/11】
雨で撤退した、飯豊から次の休みまでの1週間、テレビの週間予報が気になります。
前日の予報では、初日は、曇り雨、翌日は晴れマークスタートを午前3時にすれば、雨に当たらないかもしれないし、翌日は晴れマーク~自分に都合良い方向にしか考えません。
夜勤明けで、車を飯豊山荘まで走らせ、ゲート脇の駐車場に、夕方4時ころ到着。明日は午前3時スタート予定である。
真っ暗で水位の分からない川の渡渉は避けたいので、今日は、渡渉ポイントの確認だけにしておこうとも思ったが・・・
まだ明るいので、荷物を持って渡渉できそうなときは、渡ったほうが効率が良いと考え、荷物をまとめることにした。

遊歩道のゲート内から車でやってきた、森林管理関係者に渡渉の情報を聞くと、午後は増水するので、渡渉は厳しいとのこと・・・・
しばらく天気も続いていたし、渡渉する川の水位も大丈夫だろうと思っていたが、大きな誤算であった。
飯豊雪渓から流れる水位は、雨水とは関係なく天気が良ければ、それだけ雪解けが進み増水する。おまけに山形市内の外気温はこの日も35度を超えている。

 

急いで、行動に必要な荷物をザックにまとめ、出発する。
温み平から先のアプローチは未経験であったが、事前の情報収集通り、左、左と行けば迷うことはなかった。吊り橋の踏板がないことも把握していた。
ちょうど空中ブランコが連続している感じである。うまくゆけば、渡れそうな感じもしていたが、ザックを背負ってはやはり、足の短い私には不可能であった。
つり橋までの道のりで、渡渉できそうなポイントを探してはいたが、水位が多く、予想以上に流れも速い・・・
渡渉のためサンダルを準備したが、つり橋まで行ってザックを下すと、ザックに外付けしたサンダルが見当たらない。どうやら、アプローチの途中で落としてしまったようだ。
夕暮が迫っていたこともあり、急いで300mほど戻ると、サンダルは草むらに鎮座していた。渡渉に必要なので見つかってよかった。

躊躇する水量ではあるが、明るい時間帯が限られるため、裾を膝まくりしてチャレンジするが・・・・とても無理である。
ザックの中は防水処理をしているが、水位がザックの位置に達すると、受ける水圧に耐え切れず必ず転倒もしくは、流されてしまう。
空荷で泳げば渡れる水量と流速であるが、荷物があるので渡渉は厳しい。
ここまで、歩いてきて渡渉ポイントが見つからなかった以上、更に上流域を探して見つからなければ、計画通り温み平でビバークし、石転び雪渓を上ることにするしかない。
30分ほど、つり橋周辺と上流域を検索し、50m上流側になんとか渡れそうな場所を見つける。

ズボンの裾まくり程度では、間に合わず、「セクシー登山部」みたいに全裸とはゆかないが、パンツ1枚にザックを背負い、渡渉を開始する。人に見られたら恥ずかしいい格好である。
踏ん張らないと流されそうな流速に耐えながら、転倒したらザックを背負っているので、リカバリーは難しいな・・・と思いつつも、パンツ1枚でザックを担ぐ自分の格好を想像し、渡渉しながら一人笑いそうになった。
慎重に上陸し、わずかな岩棚のスペースに荷物をおろし、ズボンと登山靴を履いて、登山道までの藪漕ぎである。冷たい水の渡渉と、斜面の登りで、足の筋肉が攣りそうになった。
外付けのピッケルや蚊取り線香などが、藪に引っ掛かり難儀するが、何とか登山道に合流し、場所を見つけビバーク地とした。

 

ツェルトを建て、これで明日の3時までは、体を休めることができる。
体を休めるには、寝床の準備が大事であると山の本に書いてあったので、面倒がらず一旦パッキングしたザックから銀マットとエアマットを取り出し、寝床を整備、さらに防虫対策に購入した、林業関係者ご用達の「強力防虫香」に火をつけ~快適空間を確保した。
寝袋は、コンプレッョンバックに入れていたので~寒くなったら雨具とダウンでしのぐことにした。
ツェルトに入り、横になりながら~明日の行動について考えている時であった・・・重大なミスに気付いてしまった・・・財布を車に置き忘れてしまっている・・・
装備は何度もチェックしたが、山頂で山小屋に入るのも、テン場を借りるのも、一番の楽しみであるビールを購入するのも、お金がないとどうしようもない。

時計をみると、6時50分・・・まだ、辺りは完全には暗くはなっていない。
ここから、駐車場まで地図による標準移動時間はおよそ、1時間10分、走れば半分の時間で着くが・・・帰りは確実に暗くなる。
暗闇の中、また渡渉可能か、水量の増加は大丈夫か・・・いろいろ考えるが、やはり川の中の渡渉は厳しい。
当初、骨組みだけの吊り橋を使って川を渡る計画も考えていたので、皮のグローブと、以前大沢の沢登りで益子さんにもらったゴム手袋の両方を持参していた。
空荷なら、ワイヤーを伝って行けるか、試してみることにした。ここで、慌ててはいけない、車のキーと、ヘッデンを忘れず持ち、登山靴の靴ひもを締め直して、吊り橋のワイヤーを握った。
空中ブランコの連続である。ザックがないのでバランスを崩す心配はないが、唯一の足場の単管パイプが微妙に遠い・・・掴めるワイヤーも細い・・が、益子さんからもらったゴム製のハイグリップ手袋のお陰で、無事に渡りきれた。

ここから、時間との勝負である・・・少しでも明るいうちにと思い、汗だくで必死で駐車場まで走り、車から財布をゲットした。
車のドリンクホルダーにあった飲みかけの、ジュースを飲みほし、また吊り橋まで走り出した。やはり、温み平付近で暗くなり、ヘッデンの装着となった。
ここまで、来れば急いでも仕方がないので、転んで怪我をしないように慎重に歩く、往復40分ほどかかり吊り橋に到着した。
再度、木下大サーカスばりの空中ブランコをしなければならない・・・結構・・・体が疲れている・・・息が切れる。ワイヤーを掴む握力が、いっぱい・いっぱい・・である。
夜勤明けの運転、冷たい川の渡渉&空中ブランコ、駐車場までの往復のダッシュ・・・登山前にすでにダメージが蓄積している。以前の自分なら、難なくこなせた行動に・・・現在は老化を感じてしまう。
必死で、吊り橋を渡り切り~蚊の大群に追われるように、ツェルトに潜り込んだ・・・吹き出す汗で、ツェルト内の湿度は急上昇で居心地が悪い。
一旦沢に下り、タオルを濡らして体を拭くことにした。クールダウンしなければとても寝れないくらい汗をかいていた。

登山道の真ん中でのビバークだが、この時間帯に大嵓尾根を下ってくる人もいないだろうと考え、本日の寝床とした。明日に備え、ゆっくり休もう。
5時間以上は寝むれる・・・疲れているし。と、考えていたが・・・甘かった。
そんなに、神経の図太くない私は、うるさい川音で寝むれず・・・少しの物音に、熊やイノシシの出現に怯え、鈴を鳴らしたり、笛を吹いたりしていたので~あっという間に、スタート時刻になってしまった。
何度、時刻を確認しただろう・・・ほとんど、寝ていなかった。食欲も湧かないが~これからの長丁場を考え、おにぎりと、クリームパンを無理やり詰め込み、寝床を片づけた。
星空も見えない、曇天ではあるが、予定より30分遅い、3時30分過ぎに「飯豊山登山」のスタートをきった。

道は、比較的踏み跡がしっかりしており、ヘッデン登山でも迷うことはない。聞きしに勝る急登を進むと、すぐに雨が降りだした。
えっっ・・・こんなに早く降らないでしょうと思ったが、雨具を着ないとヤバイくらいに降ってきたので、ザックを降ろし、木陰で急ぎ着替えることにした。雨男の本領発揮である。
雨具を着こんで、元気に登山を開始したが・・・あっという間にオーバーヒートである。雨に濡れているのか、汗でぬれているのか分からないくらい、シャツもパンツもずぶ濡れになった。
おまけに暑い。ハイドレーションに背負った水(1.8ℓ)も、どんどん無くなってくる。幸い、風もなく暖かい、雨具の上衣をザックにしまい、雨に濡れながらの登山となった。
しばらく樹林帯で、直接濡れることは少なく、このほうが、かえって心地よく登れるが・・・・3時間ほどで、登山靴まで浸水してしまった。

ハイドレーションに入れたミネラルウォーターが、若干、塩素臭いが~気にせず大嵓尾根の行程1/3ほど登っていると「ズズッ」と空気の混ざる音が聞こえた。
水を節約せねばと感じたが、ザックを降ろして残量を確認するのも面倒だし、行程を急ぐ事を優先した。
いつも、ハイドレーションから空気を吸う音がしても、空になるまでには、結構余裕があったからだ。
しかし、水がまずい。出発前にキッチンブリーチで、洗浄したが、すすぎが足りなかったかな・・・だんだん、舌の痺れと、のどの痛みがと吐き気もしてきた。
どうやら、ちゃんと洗剤のすすぎができていなかったようだ、他に手持ちの飲料水は、パウチのアクエリアス1本のみ、しかも飲みかけである。結構、ヤバイ状況下もしれない。
最悪、激マズのハイドレーションのうがいでごまかすとしても、なんとか水を確保する必要がでてきた。
道中に水場があったのを思い出し、地図を確認するが「長坂清水」はすでに通り過ぎたようだ・・・しかも、まったく何処にあるか気づかなかった。
現在、千本峰の手前くらいか・・・のどの渇きを抑えるため、なるべくペースを上げずに鼻での呼吸を意識した。雨で水滴が付いた葉っぱを集めて口に運んだりもした。
それでも、我慢できないときには、塩素臭い水を飲むしかなかったが、ハイドレーションの残量が少なくなればなるほど、塩素臭が強烈になった。もはや舌が痛い。

  

周囲はガスで展望がない、展望があったところで山の名前もよく分からないが・・・今回は、ソロデビューなので、全行程のルートをGPSに入力してきていたので、行程中のどの位置にいるか大体わかった。
宝珠山の頂上へは、12時頃に到着。出発してからすでに7時間以上経過~ペースが上がらない。ここ辺りから、雪渓が出てくるようになる。
夏道が分断され、視界も10mくらいしかないので雪渓で分断された続きのルートが分かりにくい。
視界があれば、樹木の形や地形などから予測もできるのだが~分断された道の続きを探し~上がったり、下ったりと行動のロスが多くなった。のどの渇きは、雪渓の綺麗な部分を削り、飲むことができた。

    

後で考えれば、塩素臭いハイドレーションに削った雪をぶち込んだ方が、消毒もされ、臭いや味も薄まったかもしれない。
せっせと、ビニール袋に入れた雪を、行動で上昇した体温で溶かしていた。気持ちよかったが効率が悪かった。
いくつものピークを登ったり下りたり、それがまた急である。足の筋肉も痙攣するようになり、休憩する回数が多くなった。
休憩中も睡魔に襲われ、5分休憩しようと思って地面に腰かけていると、10分~15分くらい寝てしまったことが何度かあった。いずれも、雨に濡れ~寒さで「ハット」目を覚ます。
アブやブヨの襲来は今回持参したモスキートネットが大活躍し、身を守ってくれた。山頂が近くなると、雪渓も多くなり、アイゼンがピッケルのどちらかないと危険な感じである。
すべてのピークを乗り越え、飯豊山の頂上が近くなると、風が強まってきた。ザックから雨具を取り出し、濡れた服の上に羽織った。

  

飯豊山の頂上が見えたが、進むルートが真っ直ぐではなく、岩もゴロゴロしているので分かりずらい・・・疲れて、更に休憩したので、予定より1時間は多くかかった。
大きな杭のようなものが見えたので、山頂か~と近づいて行ったら、「大嵓尾根通行禁止」と書かれた杭だった。山頂ではなかったが、更に上をみると飯豊山頂の杭が見えた。
時刻は、4時を少し過ぎていた。11時間近くかかり、誰もいない山頂に立った。
後で気づいたが、岩がゴロゴロしていた箇所(多分御前坂)の分かりづらい部分にはケルンが積んであったが・・・寝不足と疲れで、頭が回らず、目印だと判断できなかった。
筋肉の痙攣と水不足・・・明日の行程は長くなるが・・・疲れたので、一番近い本山小屋に向かうことにした。

夕方5時に本山小屋へ到着、雨と風で今日はお客さんが誰もいないとのことだった。「どこでも好きな場所を使って良いよと」言われた。
まず、最初に飲み水である・・・喉がカラカラでほとんど声が出なかった。無料の水場はないが~ビール、ワイン、ウイスキーとなんでもあるらしい。
車までお財布を取りに行って本当に良かった。ミネラルウォーター、ビール、コーラーを購入した。人生で、一番おいしいコーラーを飲んだ瞬間だった。
今年は雪が多く、無料の水場は「梅花皮小屋」にしかないそうだ、最初の計画では時間に余裕があれば御西小屋へ向かうはずであったが~あそこも水はないよと言われた。
アルコールも販売してくれる本山小屋へ来て、結果的に良かった。ずぶ濡れの衣類をすべて着替え、寝床と食事の準備をした。
ストーブは無かったので、靴は乾かせないと思っていたが、山小屋のオーナーが新聞紙を貸してくれた。
使用後の新聞紙は乾かして再利用するらしい~山小屋ではなんでも貴重だ、飲み物の値段もヘリの輸送代が反映されているので納得です。

ビールを飲みながら、カップラーメンとアルファー米に沸かしたお湯を入れていると、山小屋のご夫婦が、一緒に飲もうと焼酎のお湯割りや、自家製梅酒でもてなしてくれた。
玉ねぎとサバ缶のおつまみも最高に美味しかった。お湯を入れた、アルファー米は明日の朝食と昼食にすることにした。
本山小屋は新潟在住の、仲の良い~ご夫婦が管理する小屋でした。旅行好きのご夫婦の話を聞きつつ、楽しい時間が過ぎました。
今は雨が降ってるが、「明日は天気が良くなるよ」とのご主人の言葉に期待し、朝5時出発予定のため、早めの眠りにつきました。

【7/12】
翌朝、目覚ましを4時にセットしていたが、30分前に目を覚ましてしまう。依然、雨は降り続いている。
昨日は乾燥した衣類に着替え気持ちよく眠ることができたが・・・乾いた服がこれしかないので、下山用のためにザックに仕舞、昨日干した服を乾燥室にとりに行った。
靴は乾いていなかったが、衣類はだいぶ乾燥させることができた。どうせ、雨の中の行動なので十分である。
寝ている管理人さんを起こさないよう、静かに身の回りの整理をし、お湯を沸かしてスープと昨日お湯を入れたアルファー米を少し食べた。

         

今日の行程は長い、本山小屋→飯豊山→御西岳→天狗岳→烏帽子岳→梅花皮岳→北股岳→門内岳→梶川尾根→飯豊山荘駐車場である。出発前に、小屋の奥さんが見送ってくれた。
風雨が強くなり、雷もなっている・・・・雷はどこにも逃げ場のない、飯豊山山頂でクライマックスを迎えた。
登山道はまるで、川のようだし~御西岳から梅花皮岳までは、いくつもの雪渓で夏道が分断され、想像していた以上に歩きづらかった。雪渓も二股に分かれたり、登ったりと・・・・すごい量の雪渓である。
見通しが相変わらずガスで10m位なので、時々立ち止まり不安な場合はGPSで進む方向を確認した。いくつものピークを超えるが、展望は全くない。
前日の疲れも取れ、テンポよく4時間ほどで梅花皮小屋に到着。昨日、石転び雪渓の下山も考えていると、山小屋の主人に話していたが、梅花皮小屋の管理人に助言を受けなさいと言われていたので、管理小屋にあいさつをした。

  

雪渓は、アイゼンとピッケルがあれば大丈夫だと思うとのことであるが、視界が悪いので落石のリスクを考慮し、予定通り梶川尾根を下りることにした。
管理人さんから「休んでゆきな」と言われ、昼食にはすこし早いが、雨の中を歩いた体を温めるため、バーナーをだしてカップラーメンとアルファー米の残りを完食した。
梅花皮小屋には悪天候で停滞しているカメラマンと登山者の方が2名いた。ここで、はじめて登山者と遭遇した。食事をして体も温まり、水場で250ccのペットボトル3本に水を入れた。
雨も小降りになってきた。北股岳~門内岳を過ぎると、あとは梶川尾根の下山だけである。

それほど水は必用ないかな~と思っていたが、高度を下げるごとに、湿度と気温が上がり汗が噴き出す。梶川尾根も進むに従い、道幅も狭く傾斜も急になる。雨に濡れた登山道はストックがないとキツイ。
おまけに木の根が複雑に登山道を侵食し、何度もストックが抜けなくなった。飯豊山荘近くの沢の流れる音が聞こえてくるが・・・・なかなか標高が下がらず、たどり着かない。
靴の中もびしょ濡れで、足の皮膚が剥けて痛い。途中何度か休憩し、約4時間30分汗だくで到着。ほぼ標準タイムである。補給した水も、すべて飲み切っていた。

  

3日間、風呂に入っていないので~獣のような臭いである。さっそく赤湯温泉と龍上海に行くことにした。本当は、温泉→ラーメンの順にしたかったが、オーダーストップの約10分前に到着し、順番を逆にするしかなかった、他のお客さんには、多少迷惑だったかもしれない。

今回は、飯豊の景色は全く望めかなったが・・・飯豊の奥深さを感じた山行であった。暑さの苦手な私は、紅葉のきれいな涼しい秋に「大大嵓尾根」をチャレンジしたいと思いました。
【報告者:草野 高行】

初めての~飯豊山 一人旅(前編)
初めての~飯豊山 一人旅(後編)

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石転び雪渓 敗退(2017/7/4~5)

2017-07-19 | 山行記録

メンバー:勝見・生田目・遠藤・鈴木慎・草野(記)

【7/4-5】
飯豊に行こうと、生田目さんからのお誘いを受ける。ちょうどこの日は、フィエスタいわき支部の5名が都合よく集まれる日のようです。
皆さんも仕事を終え、前日の夜8時には、目的地の飯豊山荘へ向けスタート。レンタカーを手配してくれた、とーちゃんにはいつも感謝です。

お天気はというと~このところ、晴れも続いているし~飯豊山の登山には、梅雨前線もあまり影響の位置に停滞しているな~と思っておりましたが・・・
折しも~発生した台風3号からの湿った風の影響で・・・出発前から雨が確実の予報。移動中、とうとう降りだしました。山での雨対策とは別に、移動用にゴム長靴を用意したくらいです。

夜中に飯豊山荘の駐車場まで行くと、車中泊しかなくなってしまうので、途中の道の駅の下屋をお借りしてロートル3人衆は、足を延ばして寝ることにしました。
もちろん、12時過ぎていましたが、近くのコンビニで仕入れたお酒と、つまみで軽く酒宴をこなし眠りにつきました。

  雨具に着替えて、とりあえず温身平まで移動

朝目覚めても、やっぱり雨・・・
まぁ~本日の目的、石転びの雪渓登りは無理でも、雪渓の出会いまでのアプローチは見ておきますか~といつもの生田目さんのご厚意、今回は天候に恵まれませんでしたが・・・チャンスがあれば、また行けるもんね~
道の駅から飯豊山荘まで移動し、山荘の下屋をお借りして、皆さん雨具に着替えます。私は、登山靴を濡らすと、お手入れが面倒なので、雨具にゴム長スタイルで、石転び雪渓までのアプローチを進みます。
温身平を過ぎ、堰堤を脇の階段を進むと、途端に道が険しくなります。雨も強まって、アプローチは、沢登りの様相になってゆきました。

  堰堤横の階段から登山道  

滝のように変貌した登山道に断念した、とーちゃんに慎也君やかおりさんは付き添って戻りましたが、私と生田目さんは、雪渓の末端まで確認してから駐車場へと戻りました。
この後は、山形市内で温泉&竜上海のラーメンを食し、柳沢小屋で宴会を楽しみました。

  龍上海のラーメンと柳沢小屋の宴会

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東北ブロック沢救助搬出訓練(2017/6/24~25)

2017-06-29 | 山行記録

6月24、25の両日、宮城県で行われた東北ブロック沢救助搬出研修会へ参加しました。
参加者は、宮城、山形、福島(郡山・いわき)で26名の参加者です。
皆さん、セルフレスキューに対するモチベーションが大変高い方ばかりでした。

今回の内容は、前年度に行われたチロリアン救出・振り子救出の復習と検証を兼ねた内容でした。
事前に、前年度行われた訓練内容がweb上に資料としてあるので、各自、自己学習してきてくださいとアナウンスがあり、まじめな私は、もちろん事前にチェックしました。
画像だけではどうしても疑問な設定箇所が数か所あったため、前年度の参加者に質問してみましたが・・・結局、単に設定が間違っていただけのようです。
設定した理由を尋ねても、「疑問に思ったけど、このように教えられた」との回答でした。
数か所 ?? な部分がありましたが、今回はすべて別な方法で実施しました。
  

救出方法は、救出ポイントのロケーションや現有資機材によって変わりますので、1つではありませんが、救出方法のなかで、なぜこの様な設定にするのか、明確に回答できない指導は行うべきではないと思います。危険ですので・・・
物理の法則には誰も逆らえませんので、すべての設定において説明ができるはずです。
  

普段...一般の方に救助法の設定やロープに掛かるベクトルの話をしても~大抵 ?? な表情をされて来ましたが、Rescueを本職としていない一般の方で、これほどスムーズに活動できるとは、基本スペックの高さに驚きでした。
【報告者:草野 高行】

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大朝日岳(2017/6/19~20)古寺鉱泉からピストン

2017-06-28 | 山行記録

メンバー:勝見・遠藤・生田目(記)

梅雨入り直前の好天を見込んで勝見さん、かおりさんと朝日連峰に行って来た。
前日夜8:00に私の自宅を出て磐越道~東北道~国道13号で米沢~長井~白鷹に11時半頃着、白鷹ヤナ場(道の駅)で入山祝いを軽く済ませ仮眠を取った。
*ここの道の駅は駐車場も広くWC・水道・草地もありテントで仮眠するのには良い所。

【6/19】
19日、朝4時半起床 軽く朝食を済ませ古寺鉱泉に向かう。途中ダムサイトの細い道を通るが大井沢方面の道に出ると立派な道になった。
6:40頃登山口Pに着いた。駐車している車は平日なのに5~6台止まっていた。前日に山開きがあった様子。

7:10、昭和?明治?の風情100%の朝陽館の前を通り北側の急な斜面を登って行く。30分程でヒメコマツの巨木が生い茂る尾根に出た。
ブナ等の新緑が美しい尾根道を登り合体の樹を過ぎて、いい加減疲れてきたあたりで一服清水に着いた。冷たい清水が美味しい。
清水から10分程登ると日暮小屋からの分岐となり、ここから古寺山の肩まで苦しい登りが続く。
夏道に多くの残雪があり踏抜き・泥によるスリップに注意し、9:20に三沢清水着。水は出ていないが小休止には良い場所だ。
10分程休み急な登りを終えると古寺山の肩に出た。雪渓が続いており道迷いの名所?実際75歳の単独者が遭難して翌朝ヘリでピックアップされていた。
*下山時勝見さん・かおりさんペアもルートミスした所、残雪期は要注意。
残雪の残る道にはカタクリ・白根葵・コイワカガミ・ハクサンチドリが咲きだしていた。

駐車場で準備中 古寺山肩の雪渓 古寺山山頂 

10:20、古寺山到着、展望が一気に開け、月山・鳥海山やこれから登る小朝日岳~大朝日岳に続く主稜線が見えた。
雪が多く気分高揚、かおりさんがアルプス見たいと喜んでいた。小朝日岳の頂上を目指して急登を頑張る。

11:10、小朝日岳山頂着。素晴らしい景色、雪の多い飯豊連峰もよく見えてきた。
勝見さんは「もうここでいいよ」と疲れた様子。小休憩し勝見さんも大朝日の小屋をみつけると元気になってきた。
展望を十分楽しんでから小朝日の急な下りを終え熊越からは展望の良い稜線歩きとなる。
月山 朝日連峰主稜線 シラネアオイ

12:50、雪渓をくり抜いた状態の銀玉水着。最高の水場で小休止、各自最後の水場なので水を補給、3人で12Lぐらい担いだ。
勝見さんアイゼンなし、かおりさん簡易アイゼン、私はゴムスパイクで水場の上の雪壁を登った。
登りは踏み跡のステップがあり楽に登れたが明日の朝の下りは要注意と感じた。
雪渓が終わり夏道を登ると高山帯の様子に変わり、チングルマ・ウスユキソウが咲いていた。
小屋が近くなり勝見さんが早足で登って行く、さっきのグッタリはなんだったんだ。
銀玉水の雪渓 雪渓上部 コイワカガミとウスユキソウ

14:00、小屋着、荷物を2Fに運び、空身で大朝日岳山頂をピストンし14:25山頂着。山頂からの360度の眺めは絶景だった。
小屋に戻り近くの雪渓の雪で冷やしたビールで祝杯をあげた。
そのあとはいつものウダウダタイム、勝見さんはお酒をたんまり飲んで、6時には寝てしまった。
19時前に素晴らしい夕日を見て小屋泊の人達と団欒の時間となる。
月山と朝日避難小屋 色親父 宴会

21時過ぎに寝る準備をしていると小屋の管理人(大江山岳会の会長さん)が来て、先程山形県警に遭難救助の要請があり、皆さんも昼過ぎに話をした大阪からの単独者が道迷いをしてビバークしているとの説明があった。明朝6時にヘリで捜索開始予定との事。
場所は古寺山の肩の雪渓付近なので明日の下山時注意してほしいとの事。銀玉水の上の雪渓で話をした男性らしい。
21:30遭難者の心配をしながら寝床に入る。
日本海に沈む夕日 御来光 小屋前

【6/20】
20日、4:00起床今日も好天だ。昨夜は思いのほか気温が下がらなかった。
遭難者は大丈夫だろうと思いながら軽く朝食を取り下山準備を済ませ5:30に小屋を出た。
気持ちの良い稜線を下り、今日の核心になる雪渓下りとなった。
勝見さんは4本爪・かおりさんは6本爪・私のは長靴用ゴムスパイク、皆んな一言もしゃべらず真剣に下った。
左右どちらに落ちてもただでは済まない高さだった。

全員無事水場広場まで降りた時古寺山上部に県警のヘリが飛来し救助活動が始まった。
30分程でピックアップが終わり遭難者は無事に救出された様子、ほっとした。
まだ蕾状態のヒメサユリを見ながら下山を急いだ。

7:30、小朝日山頂、トラバースルートは雪渓の状態が最悪との管理人さんからの情報から尾根沿いの急登を登った。
小休止し8:00下山開始、小朝日の下りで若い女性の単独者とスライドし話をする。
かおりさんと写真に収めた、山形美人、勝見さんと私はテンションが上がる。
その後も古寺山の下りでまたも若い単独の女性に会う。山形の女性はすごい。

長い下山をいつものバカ話をしながら順調に高度を下げて行く。
一服清水で小休止をし元気を取り戻し、沢音が聞こえてきて合体の樹で最後の休みを取っていると昨夜小屋で一緒だった佐々木さん夫婦が下ってきた。少し会話をし最後の下山にかかる。
急な下りになり古寺鉱泉の赤い屋根が見えてきてやっと長い下山が終わった。
山形美人、いわき美人? ヒメサユリ 米沢ラーメンラーメン

11:00、駐車場着、佐々木さん夫婦(東京都板橋で、お好み焼き みりおんばんぶーを経営 03-6231-0333)とお別れし大井沢にある温泉で汗を流し大江町経由で帰路につき、米沢でラーメン店を探し3件目でやっと米沢ラーメンを食べた。
店主がTVで昨夜の遭難ニュースが報道された事を話ていた。福島大笹生ICから高速に乗り18:00にいわきに着いた。

雑感:久しぶりの朝日連峰だったが充実した山行でした。梅雨前の朝日は人も少なく最高でした。
勝見さん最新の車借りて戴きありがとうございました。かおりさんも朝日連峰満喫出来てよかったですね。
次は飯豊が待ってますよ。お疲れ様でした。


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吾妻 前川 大滝沢(2017/6/11)

2017-06-14 | 山行記録

メンバー:N会長CL、SさんSL、Mさん、Oさん、Ai(記)
ゲスト:Kさん

N会長からのお声かけで今シーズンの初沢♪

以前から来てみたかった、噂に聞くデート沢

前夜は峠駅のスノーシェッドでプチ宴会
地元山岳会のKさんが大きなエスパースを用意してくださり、N会長ご自慢のちゃぶ台を囲み、雨風を気にすることない快適な空間となりました。
時折通り過ぎるローカル電車と新幹線をテントの入り口から眺めたり、モチモチで意外にお上品な力餅を頬張ったり、もちろん美味しいお酒をいただいてから就寝 


翌朝2名が合流。入渓地点まで10分弱、駐車スペースから沢に入れます。
5人で出発するも、すぐに嫌なへつりが出てきて、慣れない沢靴にマゴマゴ
その後はのんびりペースの私が先輩方を追いかける訳ですが、明るい日差しが差し込む沢には美しいナメが続き見入ってしまいます。
眩い新緑の中、自然が作ったとは思えない素晴らしいナメ、小さな滝をウキウキしながら歩けますよ~上部に雪渓がないため水温は低くないし。
   
※写真をクリックすると大きくなります。記事下の【アルバム】もぜひご覧ください

ほどなく大滝に到着~圧巻の大きさ
さすが日本の滝100選、天然ミストが気持ちいい~
直登の記録もあるようですが、もちろん高巻きです。途中切れ落ちた斜面のトラバースがあり、今日はココだけロープを出しました。
   

大滝上で沢に戻ってからも、綺麗なナメは続き、小さな滝を登ったり巻いたり、ドキドキしながら絶妙にヘツったり...
メンバーは各自で自由なラインを歩きます。すっごーく難しい箇所はなかったかな。
1か所だけトイ状の流れを跨ぐ時、水流に足をすくわれて必死の形相  なんとか持ち堪えられてホッとした~
水かさは減っても枯れることはなく、いくつか先の分岐で左股に入り、ほどなく登山道へ合流しました。

    
ランチ後に下山開始、登山道は滑川温泉に至ります。駐車スペースまで1分、無事に到着して解散です。
折角なので、私は姥湯温泉で豪快な景色を眺めながら露天風呂に入り、お土産の力餅を購入し、楽しい週末を満喫して帰路につきました


鬱蒼とした苔むした沢も雰囲気があって良いけど、明るく陽の射すナメの美しい沢は本当に気持ちいい
お泊まりスペースも入渓アプローチも◎で再訪決定でしょ。紅葉の季節も素晴らしいに違いない
誘ってくれたN会長、いつも面倒を見てくれるSさん、Mさん、華麗な沢デビューのOさん、ありがとうございました。
そして見送っていただいたKさん、次回はご一緒しましょう

◆アルバム:吾妻前川大滝沢2017/6/11

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白馬主稜(2017/5/16~18)

2017-05-26 | 山行記録

メンバー:草野CL・慎也SL・生田目(記)

5月のG/Wは休暇を取れないメンバーが大多数のいわき組ですが、16日~の3連休を取れた3人で北アルプス計画を立てた。
直前に慎也君の風邪の具合が悪化し体調を考慮して西穂方面も検討したが、慎也君がB.Cでテントキーパーでも参加するとの事で白馬岳に決定した。
白馬岳主稜は国内では有名な人気のある雪稜ルート、トップアウトすれば白馬岳の頂上となる。
G/Wぐらいまで雪稜・雪壁も安定していて登りやすいと言われている。
当会でも過去2回登っているが2回ともG/W中だった為、私自身は参加出来ずにいた。

【5/16】
16日AM9:30 いわき生田目宅集合出発、常磐道→北関東道→長野道経由で白馬村に午後3時頃着、コンビニで買出しし猿倉に向かう。車窓の新緑と山の残雪が美しかった。
猿倉Pにて荷物のリパックをし午後4時頃出発、残雪の多い林道を登り重荷に嫌気がさし始めた5時半頃白馬尻着、雪崩のリスクの少ない小高い中洲雪面上にBCを設置した。
入山祝いは外で雪の消えたスペースで宴会となる、慎也君一押しの焼きビーフン料理を堪能した。風がなく冷え込みも弱くまずまずの天気の中、明日に備え早めの就寝となった。
  
※写真をクリックすると大きくなります。記事の下に【アルバム】があります。

【5/17】
17日AM3:30起床 天気は無風晴れで暖かい。朝食は途中で食べる事にして準備をし4時半に草野CL・生田目出発。慎也君は体調が悪いのでテントで休むとの事。
8峰までの登りはBCから見ると1時間程度に見えるが実際登ってみると雪面にシュルンドがあったり、ブッシュを越えたりで案外時間がかかった。
雪の状態が良かったのはこの時間までで気温の上昇共に雪が腐ってきた。ナイフリッジになり谷底までの高度感が凄い。
6峰までは所々にもろい岩場、藪、不安定なスノーブロックの乗越等で神経的に疲れた。
 

その頃、慎也君から電話があり体調が良くなってきたので大雪渓から登って行くとの事。
4峰あたりから高度感のあるナイフリッジと急な雪面が連続した。
午後2時頃から点発生湿雪雪崩が頻発し始めてナイフリッジの足下2mぐらいから雪崩が発生していた。気持ち悪い。
3峰ぐらいからガスの切れ間から頂上直下の雪面が見えてきた。急な雪面にステップの跡がどこまでも続いており、「天国へなのか地獄への階段なのかわからない」と草野さんの一言。
    

頂上を確認できたので精神的に楽になったがまだまだ登りが続く、小雪が舞ってきた。
2峰の急な雪面を登り始めると頂上稜線に慎也君を確認出来た。心強い。頑張って登る。
やっとの思いで頂上と2峰のコルまで辿り着いた。天気は回復していたが日陰になり寒かった。
少し休憩し草野さんリードで最後の雪壁に入って行く。途中左側の露岩にハーケン2本を見つけ1ピッチを切った。足場が湿雪で安定しない。
2ピッチ目、草野さんが深いステップでも崩れる足場を慎重に拾いながら最後の雪庇を乗越し視界から消えた。続いて登ったがセカンドなので不安はない。
途中のけぞるように登ってきた主稜を振り返って見ると、素晴らしい景色だった。ピッケルのシャフトを深く差し込み陽光のまだ眩しい頂上に立った。
草野さんと握手をし苦労の多かった主稜が終わった。
    

慎也君の段取りで小屋の食事時間を調整してもらっていたので6時すぎに小屋着。6時半から夕食に有り付けた。
朝からまともに食べていなかったので2人共シャリバテだ。あの日本一の集客出来る小屋に今夜の泊はフイエスタの3人と他1人の4名だけ。
慎也君の話によると天候の具合で大雪渓を途中で下山したパーティーもいたとの事。小屋のスタッフも小人数だったが対応が良かった。
具だくさんの味噌汁がありがたかった。ビールがこれほど美味しいものかとも思った。消灯まで慎也君と話が弾んだが10時就寝。
    

【5/18】
18日5時に起きた。外は一面の銀世界、黒部越しに見えるの立山・劔が綺麗だった。小屋ではヘリによる荷揚げが始まっていた。
下山準備をし7時半に大雪渓に入り下降開始。昨夜の新雪で私のアイゼンは雪団子が出来て不安定。アンチプレートの威力は大きい。
急斜面が終わるころからはザラメ雪となり楽になった。
昨日主稜から大雪渓で雪崩遭難した方を救助作業が見えたあたりを下り合掌し各人尻セードしながら短時間でBCに戻る。*私達が下山した翌日発見された。
遭難した長谷川さん(37歳男性)は山岳ガイド武田君の友人で将来のあるクライマーとの事、残念。

猿倉に12時頃着 白馬村のアルプスの見える温泉に入り美味しい蕎麦を食べ2時頃に帰路に着いた。いわきには19時頃到着。
賞味期限切れの恐怖の主稜を怪我もなく登れて草野さん、慎也君に感謝しております。また、かおりさんの連休に合わなくて無駄になりすいませんでした。
今回二ッ箭山のトレーニング中、冬靴が壊れファイブテンのアプローチシューズ+アイゼン+いつもの青葉の服装で登りましたが、慎也君からアルプスをナメすぎている男と笑われました。
風も無風で悪天候にならずよかった。次回は賞味期限内に短時間で登ります。

◆アルバム:白馬主稜2017/5/16

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