フィエスタの谷 山行記録

【福島県勤労者山岳連盟所属】フィエスタの谷は山に登る事が好きな仲間の集まりです

飯豊 タカツコ沢(2019/7/14-15)

2019-07-23 | 山行記録

メンバー:o野、e澤、s石、e堀、a坂(記)

雨、雨、雨。今年の梅雨は長い。不安定な天気の為、越後の沢から転進して近場へ。

前の日に山都駅で宴会前泊まり。翌日は遅めの出発。天気は曇り一時雨。
メンバーは山形の岳友、o野さん、e澤さん、神奈川からはs石さん。同会はe堀くん。
30代のバリバリの先輩達です。

遅くまで飲んで、滝を登って楽しく過ごした。初級の沢と言われてるがまだ自分は余裕がある部分が少なかった。
滝の水量が多く直登もできず、高巻きの岩登りは悪かった。
沢は焚火に酒、何よりの贅沢です。

飯豊タカツコ沢2019/7/14

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奥会津 黒谷川(2019/7/5-6)

2019-07-17 | 山行記録

メンバー:I堀(記)A坂
場  所:黒谷川源頭部・周回

地図読みとタープの沢泊り訓練を兼ねて、坪入山の北東に位置する黒谷川・上梯子沢の枝沢を遡行してきた。
沢登りというよりは沢旅といった感じであり、安越又川から道行沢を越え下梯子沢を下り幕営、
翌日は途中まで上梯子沢を登り、途中から枝沢へ、無名沢を下り安越又川を戻ってくるという周回コース。
ほとんど平凡であり、沢登りという感じがしたのは上梯子沢の一部と下りの無名沢での懸垂下降くらいであった。

しかし、実戦でのほぼ初めてといえる地図読みとタープ泊を実行できたのはとてもよかった。
ただ、タープ泊は虫刺されが非常に問題!
10か所くらい刺されて月曜日からかゆいのなんので参ってしまった。
今度は沢登りといえる沢で泊まってみたいものである。


トイ状滝を登る、ほんの何か所か滝があった


奥会津の源流でタープの泊り


1か所だけ懸垂下降があった


遡行図

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飯豊 石転び雪渓(2019/6/27-28)

2019-07-13 | 山行記録

メンバー:K野(CL/記)、NMTM、Tooちゃん、A井、O野

6月の27、28梅雨の合間を縫って、飯豊の石転び雪渓を登ってきた。

出発は夜勤明けの26日、いわきの会メンバー4名と茨城県結城市からのゲスト、よく二子に連れて行ってもらっているO野さん。
当「フィエスタの谷」にも小さな巨人といわれるトップクライマーT氏が在籍しているが♪、O野さんは40代で転勤先の中国でクライミングを始め、日本に帰国後メキメキと実力を上げている茨城の小さな巨人である。

皆さん、仕事を終えN田目家を19時スタート。
夜の常磐道→磐越道→東北道→東北中央道とひた走る。東北中央道は無料区間があるので~貧乏クライマーにはありがたい。

米沢北ICで高速を降り、国道113号線沿いの道の駅で仮眠することにした。
もちろん明日の入山を祝して軽く乾杯した。
国道を走るトラックの騒音は致し方が無いが、駐車場前が工事中のため明け方まで発電機が力強く騒音をたてていた…寝不足ですよ。

翌朝、天気は午後から下り坂との予報なので出発を早めることにした。
明るくなるのと同時に、登山口のゲートを通過したい。うまく行けば雨に当たらず、雪渓を登り切って梅花皮小屋にたどり着ける。

早朝4時、飯豊山登山口のゲート脇に車を停める。
登山届出を提出し装備を確認して、5時前にはスタートすることができた。
去年も石転びを登っているが、雪渓へのアプローチがだいぶ浸食している印象であった。
危険な個所はロープがかかっているとはいえ、落ちたら沢に真っ逆さまである。
70歳のとーちゃんの行動が多少…心配である。

案の定、とーちゃんはスタートから皆より遅れている。
最近たばこを辞めたとはいえ、長年の喫煙の影響で体が温まるまではスタート時のレスポンスが悪い。
自分のペースでゆっくり歩いてもらおう。
もちろんとーちゃんは山行計画書や地図は一切見ない。どこに行くのかだって分かっていないので、分岐点では待たねばならない。

もうじき雪渓というところで、比較的水量の多い沢を横切ることになる。
とーちゃんはザックを背負ったままでは飛び石できないと思い、自分のザックを置いて迎えに行った。
10分ほど戻った地点でとーちゃん達と合流。とーちゃんのザックを背負って雪渓をめざす。

沢を超えた地点にとーちゃんのザックを置き、歩き始めるとすぐ石転びの出合であった。

アイゼンに履き替え、O野さんと雪渓を詰める。
O野さんはアイゼン登はん、初体験であるが歩くのが早い。シューズも登山靴ではなくアプローチシューズである。

石転び雪渓を歩くうえで、少々気がかりなことがあった。
6月19日の飯豊山登山情報のなかで、石転び雪渓上の巨大な落石について書かれていた記事を目にしていた。
ルート上、最も落石の多い北又沢出合い付近である。



しばらく進むと話題の大岩とご対面した。推定6トンクラスの大岩である。
しかも鎮座している下部の雪渓は、融解が進み~不安定な「きのこの柄」状である。
巨大なため、転がったら影響を受けるだろうと予想される範囲が広すぎる~通過をするのに時間を要した。

石転び雪渓の斜度は取付き地点では大した事は無いが、歩き続けていると斜度が増してくる。
アイゼン・ストックのスタイルであるが、だんだんとピッケルを出そうか、このままストックで行けるか判断に迷う斜度である。
息が上がり、後ろを振り返ると結構な斜度である。資料では最大45度となっている。

 

若手組は(と言っても40代)4時半頃に駐車場をスタートし雪渓の登りで2度小雨にあたったが、レインウエアーを着るまでもなく11時半には梅花皮小屋に到着した。
午後からは雨で荒れ模様である。雨のなか水汲みに行く回数を減らしたいのでコッヘルやペットボトルなど水を汲めるものを総動員して水を確保した。

とーちゃん一行は、まだ到着していない。
あらかた水汲みを終えるとする事もないので酒を飲むしかない。
早めに夕食の準備をしたくても、夕食の鍋の材料を分散して背負っているので、全員が到着しないと仕掛けることもできない。
 

約3時間遅れで、全員が到着した。多少~雨に濡れたが、全員元気である。
お湯を沸かしていたので、温かいコーヒーをふるまった。
夜半には天候が荒れる見込みのため、全員の水筒やコッヘルなどに水を確保した。
夕食の鍋や、翌朝の朝食にも水は多量に使う。

手持ちの鍋では、ちょうどよいサイズがなく、24センチのアルミ鍋を新調した。
夏場といえ、夜は暖かい食べ物が恋しくなる。
キムチ鍋を予定していたが、とーちゃんが辛いものは却下とのことで鶏肉の寄せ鍋にして費用を抑えた。
みんなで持ち寄ったお酒と温かい鍋料理で~楽しいひと時を過ごすことができた。



酒が進んで~夜遅くになってくると、雨風が強まり、外はすっかり暴風雨である。
2階を寝床としたN田目さんと、A井さんは雨風の音がうるさかったようだが、1階は思いのほか雨風の音が気にならず眠ることができた。
テントとは違い、翌朝のパッキングも楽だし~山小屋は安心感が違います。
翌朝、風雨は弱まり、天気は回復傾向との事である。
当初、下山ルートを石転び雪渓としていたが、昨晩の暴風雨で雪渓上の大岩が気になり梶川尾根周りで下山することにした。
あんな大岩が滑ったら逃げられません、安全第一です。

朝食は、昨晩の鍋の残りにレトルトのごはんを入れて雑炊とした。持ってきた食料を使い切ることができた。
レインウエアーを着込み、雨が小降りとなった8時ころには小屋を出発した。

すでに稜線上にいるので、北股岳、門内岳と~多少の上りあるが、それほど労なく進む。帰りは下山だけなので、門内小屋で小休止。
お菓子と水分補給でエネルギーをチャージし先へ進む。

 

梶川尾根の標識を曲がると、雪渓で夏道が途切れていた。
稜線沿いなので、迷うことはないと思っていたが、ガスで視界不良もあって小一時間ほど笹薮をさまよって時間をロスしてしまった。
もう一度標識まで戻り、標識から雪渓を真っすぐ進んだらあっさり夏道を発見できた。

後続のとーちゃん達が分かりやすいように、雪渓上に矢印の形に石を並べた。
しばらく進むと、とーちゃん一行と合流した。雪渓と笹薮をさまよっているうちに追い抜かされたようだ。

所々残雪があり、雨の梶川尾根に苦労しながら、私たちは13時30分に下山。
雨の梶川尾根下山のため水を500mlくらいしか携行しなかったが、レインウェアーでの行動は思いのほか熱がこもり飲料水が足りなかった。

下山後すぐ飯豊山荘に向かったが、7月まで休業のようで温泉も自動販売機も使用できなかった。
車で梅花皮山荘まで行き、自動販売機でジュースを調達、再び登山口へと戻った。

梅花皮山荘は、日帰り温泉もやっていたが、とーちゃん達とどのくらいの距離を離しているか見当がつかないので、温泉はあきらめ、すぐに登山口へもどり皆を待つことにした。

最初に現れたのはA井さん。次に現れたとーちゃんは、葉っぱまみれである。ザックも背負っていない???
途中斜面で2mほど滑落し、藪の中に転がったようだ。N田目さんが、とーちゃんのザックも背負って下山してきた。16時、全員が下山となった。
待っている間に温泉入る時間ありましたね…やっぱり。
いろいろありましたが、全員ケガなく無事に下山できました。
明日は仕事。定番のラーメン食べて帰ります。





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レスキュー講習会(2019/6/22-23)

2019-07-03 | 会の活動

講師:K野(記) 参加者:山形県連 1名、宮城県連 6名、福島県連 13名

6月22日に労山東北ブロックレスキュー講習会をいわき市の 湯の岳山荘 周辺で実施しました。
山岳会に入会し歴史が浅いので、講習会がスタートした経緯は分からないけれど、元々は3県(山形・宮城・福島)の持ち回りで開催していた行事のようです。
ここ数年は宮城県連が主管し講習会が開催されていました。

前年に行われた講習会の講師を私が勤めたこともあり、今回の開催は福島で…となった次第です。
この時期の行事で思うことですが、梅雨時期のため天候に左右されないスケジュール&各県の参加者の訓練場所、宿泊場所、飲食など事前の調整が必要です。
また、各県の山岳会を構成する人数も年齢、集まる方の知識や技術も様々のため、どこに基準を置いた講習会内容にするか悩みどころです。

今回は、応急手当を含んだ次の「3つの内容」で構成しました。
①基本的なこと
②本チャンであり得そうな事態に対応すること
③ロープワークでここまでできるぞ的なこと





応急手当は、最近山小屋でも設置されているAEDの使い方、心肺蘇生法、山屋に一番多い外傷に対応する三角巾法としました。
宴会までの時間の制約がある中、全員に体験してもらうことを心掛け、皆さんで実施しました。
とーちゃんも新潟での全国救助技術交流集会以降、自ら三角巾を購入し、練習に励んでくれたおかげでサポート役も様になっていました。



翌日の天気も微妙なため、湯の岳山荘の木材加工所の軒を借りて、簡単な引き揚げシステムを作成しました。
座学のみでは分かりにくい部分について、1/3~1/5システムの設定を体験することで補えたと思います。

 

駆け足での初日の講習会を終え、メインの交流会に突入。
高級仕出し弁当、手作りトン汁、相馬の荒さんが差し入れてくれた美味しいお寿司を頂きました。
皆さんが持ち寄った自慢の銘酒、とーちゃんが手配した生ビールのお陰で盛大な宴会となりました。

 

2日目は 青葉の岩場へ移動し、谷地を挟んだハイラインの設定と岩場でトップが滑落して行動不能に陥ったことを想定した実技を行いました。
やり方は、1つではなく、その時々の状況でリーダーが決めれば良いと思います。
物理の法則に反せず、システムが崩壊しない方法であれば、その場に居る皆が分かりやすく、シンプルな方法でやるのが一番良いです。

 

事故が起こり資機材の準備を済ませてレスキューに行く場合と、事故が起こりその場で事故に対処するセルフレスキューでは、難易度も安全率も全く違ってくるけれど、技術の引出を増やすことで対処方法の幅は広がってゆくと思います。
皆さん~定期的にトレーニングをしましょう。

青葉の岩場については やまふく に詳しく紹介されています ⇒【いわき】冬のぽかぽかクライミングと温泉パラダイス 青葉の岩場

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