無意識に男をその気にさせる女はいるが、
換言すれば、それは差別しない女ということだ。
どんな男も平等に扱えるというのは一種の才能だろう。
その女が他の男と接している時の態度を見れば
決して自分にだけ優しいのではないことくらいすぐに判断できるはずだ。
モテない男というのは、つまり勘違い男のことである。
キャバクラでモテたから「俺ってモテ男」と思い込むような男は、
1年に数人の「運命の女」と出会うはずだ。
自分を客観的に見ることができない男はモテないだろう。
「積極的だから」という理由は小さい理由だ。
初めのうちは女も「まあ、そこまで言ってくれるなら」と消極的にOKを出すが
元々好きではない男なら、すぐに飽きるだろう。
経験が足りない男もモテないはずだ。
一人の女に出会うと「これこそ運命的な出会いだ」と思い込んでしまうのだ。
その女に集中するために心にゆとりを持てないのである。
その切羽詰った気持ちが女にも伝わり、逃げられてしまう。
押してばかりで引くことを知らない男は恋愛に失敗する運命にある。
「他にも女はいる。ダメなら他の女を探すさ」と心にゆとりを持てばいいだけだ。
撃沈して心に傷を負うようでは、モテない男のままだだろう。
「運命の女」なんかいない。
いるのは「偶然の女」だけだ。
恋人から突然別れ話を持ち出され、
そしてその理由が分からないというのは
「日本人は常日頃、言いたいことを我慢している」ということかも知れない。
普段から恋人に心を見せ、言いたいことを主張していたら、
「別れたい理由が分からない」ということはないだろう。
日本人は我慢することが大人の態度だと考えているのだ。
我慢できない人は子ども扱いされる社会だからだ。
我慢することを努力することと思い違えている人もいるし、
我慢すればいい結果が待っていると信じる人もいる。
そして我慢し続け、老人になってから「キレる」人もいる。
「心を見せないのが美しい態度である」とほとんどの日本人がそう信じている。
だから外国人からは「冷たい」といわれる。
外国人が日本で葬式に出席するとほとんどの人はびっくりする。
涙を必死にこらえている姿を「冷たい」と感じるのだ。
外国人は大人も子供も同じで、泣いて泣いて泣き尽くす。
日本人は家族を失っても、我慢しなければならないのである。
突然、恋人を失っても、多くの日本人は我慢できる。
だが、その理由を知りたいがためにストーカーになる日本人は少なくない。
恋人をストーカーにさせないためにも
言いたいことは我慢せず言っておいた方がいいだろう。
「言わなくとも分かってもらえる」というのは虫のいい話だ、と考えるべきだろう。
警察は事件が起きてから捜査をするのが本来の仕事なのだ。
別れた恋人をストーカーにさせないための努力をすることが先決だ。
なぜ別れたいのか、
なぜ好きではなくなったのか、
なぜ欠点を受け入れることができないのか、
正直に説明するのが正しい別れ方だ。
もしも別れた恋人が異常者ならば、興信所などに頼むべきだろう。
そして「殺される」と感じたら暴力団などに依頼せざるを得ないかも知れない。
正常者がストーカーに変身するのには理由があるはずだ。
「いい人でいたい」という理由と相対的に考えて答えを探すべきだ。
つきあっている恋人の男が二股(あるいはそれ以上)交際をしている場合、
それを見抜くのはそんなに難しくはない。
モテる男というのは心にゆとりがあるものだ。
恋人が不始末をしても許すことができる。
他にもつきあっている女がいるという罪悪感があり、
そして一人失っても他の恋人がいるという安心感があるため
大概のことは大目に見ることができる。
モテる男は包容力をもっているのだ。
モテない男は一人の恋人に何が何でもしがみつこうとするあまりに
視野が狭くなり、恋人の些細な不始末も許せないのである。
しかしそんな包容力のある男はケチである。
一般的なサラリーマンが交際費に使える金額は限られている。
普通の男が一人の恋人に使う金額を、人数分で割らないといけない。
軍資金(交際費)が1ヵ月に10万円しかなければ
二股交際していれば一人当たり5万円という計算になる。
高級レストランに恋人を連れて行くゆとりはないだろう。
車でデートすればガソリン代はバカにならない。
もし3人恋人がいたら一人当たり3万円強だ。
かなり節約しなければならない。
ホテルに行く場合、一番安い部屋にしなければならないだろう。
モテる男は記憶力に優れている。
日記をつけてる男は注意した方がよさそうだ。
そういう男は女の誕生日を忘れることはないだろう。
友達を紹介して彼女の誕生日を教えてみるがいい。
一ヵ月後に誕生日を覚えているか、質問してみて
正確に記憶していたら注意した方がいいかも知れない。
しかし、そんな細かな注意をしなくとも
二股かけられていたら普通は気付くものだ。
バレると分かっていて二股交際なんかする男はいない。
つまり賢く見えない女をターゲットにするのだ。
二股をかけられてる女は自分が賢く見えないことを知ることが先決だ。
そしてどうすれば賢く見えるか、よく考えてみた方がいいだろう。
「結婚したい」と自然に思うのに時間は無関係だ。
自発的な行動をするのに時間は問題ではないからだ。
結婚するには婚姻届を役所に出さなければならないだろう。
そもそも「自然に結婚したいと思う」ということがどういう意味なのか、よく分からない。
人類の歴史は永い。
人類が誕生したのは遥か昔のことである。
日本に現在のような結婚制度が生まれたのは戦後のことだ。
縄文時代の人たちこそが世間を気にせず、自発的な行動をしていたはずだ。
人類は何万年もの間自然に生きてきた。
男は「やり逃げ」が当たり前だったし、子供も父親が誰なのか知らないのが自然だった。
もし「自然に結婚したいと思う」のなら、常識に囚われず、
世間と関わらずに自由に生きていけばいいだろう。
現在の日本では、結婚はそれをするという明確な意思と具体的な方法を持たないと実行できない。
つまり「自然に結婚したいと思う」とは「無条件に結婚したい」ということだろう。
結婚する意思のない人に「どうして結婚する為の活動(婚活)をしませんか?」
と尋ねても答えは返ってはこないはずだ。
今では結婚する為の活動といえば子供を作ることだといえる。
法律で縛られている現代人にとって、結婚というのは困難なものだ。
何故なら不自然なものだからだ。
結婚希望者の為のお見合いパーティーはあるが
同棲希望者の為のお見合いパーティーはない。
世の中には「同棲をしたい」という男女は少なくないはずだ。
同棲に対する偏見をなくせば、離婚は減るし、結婚も増えるだろう。
失敗が許されない日本社会で離婚は致命傷になる。
だから誰もが失敗を恐れて結婚しないのだ。
同棲は不自然な結婚よりも自然に近いものである。
「自然に同棲したいと思う」というのは誰にも理解できるはずだ。
かつて人間は結婚などしなくて同棲していたのだから
そう思うことが、本来の人間のあるべき姿なのかも知れない。
ある種の女性には独特の心裡がある。
一度自分を好きになった男性は永久に自分の所有物である、という考えだ。
所有欲と自己愛が極めて強く、幼児性から脱却できないのだろう。
ある男性が自分のことを好きだと言う。
しかし自分はその男性に関心はない。
その後、その男性が別の女性と恋愛関係を結べば
何故か自分の持ち物を盗られたような気がして、気分が悪い。
そして機会があれば、その男性を悪く言う。
男性はこの種の女性に告白する場合、気をつけないといけないだろう。
うっかり告白して断られた挙句、
その後他の女性に告白すれば
彼女から妨害工作を受ける羽目になる。
女性に告白するなら最低2回行うのが正しいやり方である。