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日本人の免罪符

2012-11-30 23:11:46 | 日本人とプライド

うそが上手な人というのは即ち頭の回転が早い人を指す。
少なくとも中国では尊敬に値する。
うそつきは非常事態に対して臨機応変に対応できる人のことである。
うそは訓練すればそれなりに上手になるだろう。
うそというのが生きていく為のひとつのスキルであるならば
訓練が必要かも知れない。
訓練をしないなら幼稚なうそをつくことになり軽蔑されるのだ。
それなら初めからうそをつかない方がいい。

「うそも方便」というがうそで戦争に勝つこともある。
太平洋戦争は日本軍が英領マレーに上陸作戦を敢行したことから始まったが、
山下奉文はシンガポールを陥落させるために
英軍司令官パーシバルにハッタリをかまして降伏させた。
「日本軍はまだ余りあるほどの弾薬を確保している」とうそを言い
パーシバルに対して降伏するように説得したが
実際にはもう弾薬は底をついていて長期戦には持ち堪えられなかった。

大きいうそというのは案外信じやすいものらしい。
インドネシアのバリ島にはジゴロが多くいて
日本人を騙して「セフレ」にしたり金をむしりとったりする。
バリ人のうそというのがまたばかばかしいほど演劇的で幼稚だ。
第三者からみると「それは騙される方がおかしい」と思うが
人間は大きなうそには引っかかりやすい。
私の友人の知り合いの女性の騙された話は傑作だった。
その騙された女性のバリ人の恋人には奥さんと子供がいて
そのことがバレた時の言い訳が荒唐無稽な作り話だった。
けれども彼の説明を信じていたというから驚きだ。
その説明とはこうだ。
「俺の仕事は秘密警察だから住所や電話番号を教えることが出来ない。
この前君が見た子供は俺の親友の子供なんだ。
彼が殉職したんでその子供を引き取って俺が面倒見てるんだ」
私はその話を聞いた時笑いが止まらなかった。

ベトナムのハノイで知り合ったバック・パッカーの日本人女性の話も傑作だった。
彼女は中国の昆明から列車でハノイにやって来た。
そして列車の中である男と知り合ったのだという。
彼の職業はIMFの職員だという。
私が驚いて「ア、アイエムエフ?」と言うと
私がIMF知らないと思って説明を始めた。
「IMFというのはね、国際通貨基金といってねぇ、、、、、」
彼女はすっかりそのIMF男の話を信じているようで今度食事に行くと喜んでいた。
果たしてIMFの職員がバック・パッカーが利用するような安いクラスの自由席で
中国からベトナムに相当な時間をかけて移動するだろうか?
何故飛行機に乗らないのか?
しかもバック・パッカーの女をナンパするものだろうか?


だが日本人というのは世界で一番のうそつきであると思う。
人から嫌われたくない為によくうそをつく。
本当のことを言う勇気を持てない。
うそをつかなければ他人を傷つけ衝突する、と思い込んでいる。
波風立たせないためにはうそをつかなければならないらしい。
「協調性維持のための偽善」は許されるのである。
そしておべっかを使って「自分は優しい」と訴える。
「うそも方便」は宗教を持たない日本人にとっての「免罪符」なのだろうか?



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北朝鮮を見倣え

2012-11-30 23:07:04 | 北朝鮮

1998年8月31日、プロ野球セ・リーグでは横浜と中日が熾烈な首位争いを演じていた。
そんな最中、事前通告なしに北朝鮮はミサイル発射実験を行った。
これには流石の朝日新聞も北朝鮮を批判した。
もっとも北朝鮮という国名はカッコつきで朝鮮民主主義人民共和国と表記していたが。
今となっては随分と懐かしい響きであるこの長い国名を当時のマスコミはなんのてらいもなく使っていたのだ。

実はその日私はインドネシアのバンドン市に滞在していた。
あの有名なアジア・アフリカ会議(通称バンドン会議)が行われた街だ。
バンドン会議はインドネシア初代大統領スカルノが提唱し
アジアとアフリカの名立たる指導者たちを集めスカルノの威光を示すために開催された。
インドネシアが歴史上一番輝いた時である。

あれから数十年の年月が過ぎ
多くのアジア・アフリカ諸国は独立し繁栄を謳歌しているが
未だに当時と変わらない国がある。
北朝鮮のことである。
バンドン会議が開催された時、
北朝鮮が将来アジアの中で一番の劣等国になるとは当時誰も予想しなかったろう。
特に日本の左翼主義者たちは北朝鮮を称え、左翼系マスコミも北朝鮮を猛烈に支持していた。
当時の北朝鮮は韓国よりも繁栄していたのだ。
何故なら日本の統治時代の遺産は北に集中していたからだ。
遺産が残っている間、北朝鮮は食っていけたが
遺産がなくなるとありとあらゆる悪巧みを考え何とか国を維持して来た。

スカルノは共産主義に傾倒し失脚した。
背後にはアメリカが絡んでいる。
その当時は冷戦の真っ只中にありベトナム戦争の時代であった。
ドミノ理論が信じられていた頃の話だ。
だがドミノは起きなかった。
インドシナ3国が共産化されただけで東南アジア全体に共産主義は波及しなかったのである。
そして冷戦は共産主義の敗北で幕を閉じる。
この紆余曲折の時代にあり何も内部に変化が起きなかったのが北朝鮮なのである。
この特異な国には変化という言葉はないのかも知れない。

よく日本人はこう説教する。
「他人に流されず我が道を歩め」と。
だがこう言い直してみてはどうだろうか?
「北朝鮮を見倣い、アメリカに逆らって我が道を歩め」と。





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人が他人を嫌う理由

2012-11-30 22:58:16 | 日本人とプライド
人が他人を嫌いになる場合精神分析の考え方では、「シャドーの投影」という現象が起きているのだそうだ。
自分を抑圧しているものを他人に投影し、
他人がその悪い部分を持っていると、思い込み他人を嫌いになるということらしい。

けれども人が他人を嫌うのは生理的な問題である。
それは人間の根源的なもので
人は他人を嫌うように創られている。
嫌うのは人間の本能なのである。
古代人は他人を嫌いになる理由について考えなかったはずだ。
人はそもそも他人を嫌う生き物だからだ。
犬が他の犬を見て発作的に吼えるのと同じで犬には吼える理由はない。
他の犬を見たら吼えるように創られている。

人が他人を嫌う理由を観念の世界で考えると一応もっともらしい答えが生まれるが
それはあくまでも観念的な理由である。
精神分析は観念論が多い。
つまりそう思うか思わないかに過ぎない。

自己投影を統合・克服すると憎しみがなくなる、というが
もしそれが出来るとすれば
あくまでも観念の世界だけのことではないだろうか?
つまり自分が出来たと思えば出来たということだ。
だがそれだけでは完結しないだろう。

人は能動的に他人を嫌いになる場合と
受動的に嫌いになる場合とある。
能動的に嫌いになる場合大きな理由はない。
自分の自己投影だろうがそうでなかろうが
嫌いなものは嫌いなのである。
そして他人から嫌われてそれに反応してその相手を嫌いになる。

日本人はどうしたら他人から嫌われないで済むか?
どうしたら他人を嫌いにならないように出来るのか?
そのことばかり常に考えている。
敵を作らないためにはどうすればいいのか?
それしか頭の中にないようだ。
つまりどうすれば戦争をしないで済むか?
それしか考えない。
戦争になった場合のことは一切考えないのである。

敵、つまり嫌いな人とどう向き合うか?
嫌いな人に攻撃された時の対処方法を考えないのである。
嫌いな人とはいずれぶつかる時が来る。
そうなった場合の対処方法を考えることが重要ではないのか?
観念論ではなく具体的な理論で考えないと
現実の人生を生きることは出来ない。
他人と軋轢が生じた時に役立つのは知識ではなく経験である。
本を読む時間があったら他人と接触し交流することだ。
どうすれば出来るだけ他人から嫌われないで済むか
それは経験だけが教えてくれる。
何故なら100人の敵には100の個性があるからだ。
嫌いな100人には100の個性があるのだ。



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魂の兄弟

2012-11-30 22:53:32 | 音楽

シカゴといえばブルース。
ブルースといえばシカゴである。
シカゴを語る上でブルースを外すことなど出来ない。
もう20年以上も前のことだが真冬のシカゴに出かけたことがある、
本場のブルース・マンに会うために。

冬のシカゴときたら生半可な寒さじゃない。
シカゴは「ウィンディ・シティ」と呼ばれ
北風の強い街として知られている。
体感温度はとてつもなく低くなる。
北極に行ったことはないが「北極ってこんなところなんだろうか?」と想像したものだ。
だがせっかくシカゴに来たのでからブルースを聴かない訳にはいかない。
寒さに堪えて「ブルー・シカゴ」という有名なクラブに行き
ブルース・マンの演奏を堪能していた私にひとりの日本人が声をかけて来た。
彼は私にこう言った。
「これから、もう一件クラブに行くんだけど付き合わない?
その店に行けばバディ・ガイに会えるんだよ。店のオーナーがバディだからさ」

バディ・ガイといったらシカゴ・ブルースの第一人者である。
神様とさえいわれたエリック・クラプトンの先生であり、
永井隆をはじめ日本のブルース・マンたちに最も大きな影響を与えた男だ。
深夜にも拘らず私はそのクラブに行くことにした。
けれどもシカゴL(ループ)の乗客は真っ黒な連中ばかり。
乗客の全ては低所得者層の黒人だった、私たち二人の日本人を除けば。

クラブに入ってすぐにバディに会うことが出来た。
私を誘った男は興奮していた。
そしてバディと記念写真を撮った。
彼はとても気さくで笑顔を絶やさなかった。
「あなたに会うために遥々日本からやって来ました」と言うと彼は喜んでくれた。
本当は2時間前に知り合った日本人の付き添いだったのだが。

その日からバディは私の「ソウル・ブラザー・ナンバー1」になった。
無論彼の承諾は得ていない。
私が勝手に彼をそう呼んでいるに過ぎない。
だが一緒に写真を撮ってしまえばこっちものだ。
誰にも文句は言わせない。

シカゴは私の魂の兄弟が住む街だ。
冬のシカゴを暑くさせるさせる魂の兄弟よ、永遠なれ。

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日本人が負ける理由

2012-11-30 22:46:47 | 日本人と外国人

結婚生活を契約として考えるというのはいかにも中国人らしいといえばらしい。
台湾人を含めた中国人は金の威力を十分承知しているため
その利用法は合理的だといえる。

私がベトナムにいた頃台湾企業が日系企業に先駆けて多く進出していたので
台湾人男性とベトナム人女性のカップルは珍しくなかった。
台湾人のベトナム人獲得方法は初めに大金をつぎ込むやり方だ。
四の五のいわず最初にドカ~ンと大金を見せての一本釣りである。
日本人はちびりちびりと少しずつ金を出し、先々のことを考えて慎重に行動する。
どちらが大物を釣れるかといえば勿論台湾人の方だ。
日本人はあまりに慎重過ぎて大物を逃がしてしまう。
ちなみに韓国人のやり方は台湾人と同じである。

外国投資のやり方にも違いがある。
台湾や韓国の企業は決定が迅速だ。
発展途上国への投資はスピードが最も大切だからだ。
日本の企業は稟議を通さないと決定が出来ない。
だから常に一歩二歩遅れる。
ただし投資に関して台湾や韓国の企業は早とちりが多い。
投資はスピードだけでは上手くいかないのだ。

彼らにとってみれば女性獲得は投資と同じなのである。
どれだけ少ない出資でどれだけ多くの見返りを得るか?
初めに大金を見せる方がかえって安くつく。
10万円の出資金があれば、
10万円をポンと最初に見せる方が食いつきを期待できる。
日本人の様に1万円ずつちびりちびりと出せば
出し惜しみしているように思われるだろう。

日本人がレースに負けるのには理由がある。
レースに勝つためには金の使い方を勉強した方がいいかも知れない。



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