uubの小屋

I also miss your small but peaceful room.
ただ今、冒険中。

悪夢

2009年06月18日 08時31分26秒 | 日記
今、ピアノをお休みしています。それなのに、いや、そのせいでなのか、悪夢を見ました。




今日は発表会です。場所はわたしの中学校の体育館。なぜか超有名なピアニストもゲスト出演に招いての発表会。その発表会で、わたしの出番は最後。トリです。曲はもちろんベートーヴェンのピアノソナタ。2番。(←終楽章までレッスンできないままお休みを頂いて、宙ぶらりんになっている曲です)

わたしは超有名なピアニストが来ることを知りませんでした。内輪の発表会だと思って、練習もさほど真剣にはせず、気楽な気持ちでやってきています。



ところが。



その会場にいた評論家の方が、演奏の合間にスピーチを始め、舞台の上で、妙なことを言います。「今日は、アライグマうーぶの演奏を聴きに来た。ここにいる高名なピアニストの○○さんも、アライグマうーぶの演奏に興味があってやって来ている」





はい?





せっかく気楽な気持ちで来たのに、このスピーチのせいですべて台無しです。心臓がバクバクしています。どうしようどうしよう。暗譜だってまともにできていないのに、楽譜さえ持ってこなかったわたしです。それくらい気楽な気持ちで来たのです。まずい。


わたしは慌てます。失敗するのは仕方がないけれど、ともかく曲を覚えていないので最後まで弾けるかどうかがわからない。なんとか楽譜がほしい。そう思って、中学校の先生に音楽室にある楽譜を借りられませんかと聞いてみるも、今からじゃ無理だと断られてしまいます。それでもどうしても楽譜がほしい。わたしの番まで時間がありません。


わたしは会場を抜け出して、近くの楽器店までダッシュします。夢の中で履いていた靴まで覚えています。ちょっと大きくて、ブカブカして走りにくいのです。でもとにかく行きます。楽譜のあるコーナーに駆け込んで、棚に並んでいる楽譜を慌てて目で追い、探します。ところがこの楽器店は小さいお店で、ソナタ2番の楽譜がありません。どうしようどうしよう。しかたがないので、以前弾いたことのある1番の楽譜を買って出ます。これならなんとか最後まで弾けるかもしれない。




ダッシュで帰ります。楽譜を手に、一生懸命走ります。
しかし、間に合いませんでした。わたしが戻ってくるのが遅かったらしく、発表会はすべて終了した様子になっていて、記念撮影が始まっています。下手でもいいからちゃんと舞台の上で弾きたかった気持ちと、こんなとんでもない場所で弾くことにならなくて助かったという気持ちの間にわたしは立っていて、居心地が悪いです。その居心地の悪さに目が覚めました。まだ心臓がドキドキしています。





悪夢です。