uubの小屋

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ただ今、冒険中。

三十四段目 弾きあい会

2005年08月22日 11時01分56秒 | 日記
ピアノの弾きあい会がありました。

どういうイベントか少し説明します。
わたしは、ある音楽教室でヨークシャーテリアのリン先生にピアノを習っています。リン先生は、ベートーベン&L'Arc-en-Cielが好きだという点で、わたしと音楽的趣味が酷似しているのですが(この日はわたしのためにわざわざ、ラルクの最新アルバムをCDにコピーして持ってきてくださいました。そのいただいたものを聴いて、「ラルク最高。先生大好き」とメールをしたら「でしょでしょ!さすがuu-chan」とノリノリのお返事が返ってきました)そのリン先生の生徒さんが集まって、普段自分たちが練習している成果を人前で発表しましょう、というのがこの企画の趣旨です。

「あそび」感覚で参加すればいいイベントです。
でも緊張するので、気持ちはあまりあそべません。

わたしは11月のアンサンブル発表会に向けて練習している、ベートーベンのヴァイオリン・ソナタ「Spring」の最初の一部分だけを演奏することにしました。もちろんヴァイオリン担当の、うさぎのミレちゃんも巻き込んで。

ミレちゃんのことを少し書きます。
ミレちゃんとは昨年の今頃に知り合いました。というのは、昨年のアンサンブル発表会で一緒に演奏するパートナーとして、お互いの先生に紹介してもらったからです。それから何ヶ月間かの練習を通して仲良くなり、「来年もまた一緒にやろうね」という約束をし、そしてその約束がこうして実現しているわけです。
ミレちゃんはわたしよりも6歳くらい年上の、小柄で、色白で、ストレートの長い髪をさらさらと揺らして歩く、時に、わたしの人生の良きアドバイザーにもなってくれるお姉さんです。ふだんの会話はのんびり話すのに、ヴァイオリンの話題になると少し早口になります。クラシックを「聴く」場合はヴァイオリンよりピアノ曲のほうが好きなのと、ピアノという楽器に敬意を込めて言ってくれます。

そんなミレちゃんと二人で、発表してきました。
観客は20人くらい。
弾く直前まで余裕だったんだけど、やっぱり「本番」と名のつくものは、どんなにお気楽な会のものでも緊張するのだと学びました。
本当の本番が思いやられますが、まだ時間もあるし、あまり焦らずに地道に練習しようと思います。
それに、アンサンブルって楽しいんです。他の楽器と音を合わせるということが、こんなにもわくわくする楽しいことだとは、昨年の今頃まで思ってもいなかった。

ピアノという楽器はそれだけで曲を完成させてしまえる要素の強い楽器だから、誰かと一緒に演奏することが、特にクラシックだと少ないんです。そうでない人もたくさんいるのだろうけれど、わたしは今までずっと「一人でピアノを弾く」ことしかしてこなかったんです。「合奏」するという機会がなかったし、そういうことをしたいと思ったこともなかった。演奏の形態の一つとして合奏という選択肢を自分の中に持っていなかったんですね。ただ、言われるままに黙々と弾いてきた。それが、昨年アンサンブルという機会を与えてもらって(しかもそのときはチェロも入ってトリオでした)、「他の楽器と自分のピアノの音を合わせる」という楽しさに目覚めたわけです。本当に楽しい。

ミレちゃん、秋まで「春」におつきあいくださいね。
どうぞよろしくお願いします。


追伸  今週末、高校時代と大学時代のそれぞれ二人のお友達から久しぶりの連絡がありました。二人ともありがとう。はやく会いたいです。