(仮)日本共産党 松戸市議会議員 うつの史行のブログ

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松戸市の独自基準が発表されました

2011-08-30 20:36:35 | お知らせ
松戸の未来を取り戻す会」(通称:MMT)のブログはこちらです。
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松戸市の放射線レベルのライブ配信はこちらです。(測定器整備のため、休止中)

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測定結果地図はこちらをご覧下さい。これはgooglemapに各自治体が公表した測定値をプロットしたもののようです。(私が作成したものではありません)

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今日の午前中、議会質問について市当局といろいろやりとりをしている中で、「やはり現場が放射能対策を判断するためにも、松戸市独自の基準設定が必要ではないか・・・」という話になりました。
それを聞いた担当者から驚きの答えが・・・「今日、午後に記者会見を開いて独自基準を発表することになってます」って、お~い!

お昼に急いで取り寄せた資料には、いろいろ書いてありました。

まずは、これまでの災害対策本部の一部会としての位置づけだった「放射能対策部会」から、「松戸市放射能対策協議会」という独立した体制をつくるそうです。市民環境本部長をトップに、健康管理、焼却灰・汚泥、環境放射線(除染)、食(摂取物)などの対策会議(いずれも仮称)を設置して、9月1日から動き始めるとのことです。
今後の働きに期待したいです。

もう一つは、「市の独自基準」です。
松戸市は、保育所、学校等における低減策を実施するにあたり、当面の目安を「0.3μSv/h」とする、としています。
測定の高さは、市立保育所、市立小学校、公園で、地上50cm。
市立中学校、市立高校で地上100cm。
砂場で地上5cmということです。
なお、国際基準では5年間の平均で1mSvを上回らなければよいとされていることから、一時的に放射線量が0.3μSv/hを超えても直ちに使用禁止などの措置は必要ないと考えている、とのことです。

・・・出ましたね、独自基準。でも0.3μSv/hって。

記者会見の資料を見ると、算定根拠が書かれています。

自然放射線が、日本の平均で・・・宇宙から0.3mSv、大地から0.34mSvで年間0.64mSv。(食品や、呼吸による被曝を除く)
これに汚染分の年間1mSvを加えて、合計で年間1.64mSv以内を目指す、ということです。

これを時間あたりに直すのですが、いわゆる文部科学省の「屋外8時間、屋内16時間(係数0.4倍)」という計算をもちいます。
すると・・・
1.64mSv(1640μSv)÷365日÷(8時間+16時間×0.4)=0.312μSv/h となります。
このうちの0.012を除いて、0.3μSv/hなら、自然放射線を入れた年間1.64mSvを超えない、という計算だそうです。以前のブログ記事でご紹介した川口市と同じ計算方法です。

ココでのポイントは、食物や呼吸からの被曝と違い、宇宙や大地からの放射線は「屋内では減衰する(係数0.4倍)」という考えに基づいていることです。
・・・ナルホド、私自身の独自基準でも川口市の自然放射線量を採用しています。松戸市の独自基準は、汚染前の数値が分からない以上、自然放射線の数値を加えた全体の放射線量で設定したということになります。

しかし、0.3μSv/hですか・・・これには言いたいことがありますね。まもなくはじまる9月議会の一般質問で言いたいと思います、ぜひ傍聴下さい。(「当面の目安」というのがせめてもの・・・)

あとは、被曝線量低減のための主な対策について、これまでの対策と、これからの予定について列挙されていました。
学校・保育所とも、結構いろいろと取り組まれていますね。今後の方針も練られたものだと感じます。明日にでも紹介します。これらについて言いたいことも、明日にします。

さて、今日はこれから議会質問づくりです。まあ、徹夜しても今晩では絶対終わりませんが。
では。

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メールやコメントいただいたいた皆さん、大変失礼しています。近日中に目を通し、お返事いたします。もう少しお待ち下さい。

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出張測定は、測定器の整備のため、受付を中止しています。整備が完了次第、再開しますのでしばらくお待ち下さい。

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6 コメント

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Unknown (Unknown)
2011-08-30 21:13:50
独自基準が0.3ですか・・・
これにはがっかりです。。。
都内では0.25や0.27なのに。。。
ホットスポットだからこそ、もっと数字を絞ってもいいと思うのですが・・・
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お久し振りです。 (松戸市みん)
2011-08-30 23:56:59
松戸市に期待したいですが、0.3μSvとは……
震災前の松戸に戻す気はないのでしょうか?
呼吸や食べ物からの内部被曝を計算に入れて頂けないのは、現実的では無いですよね?
それとも松戸市で責任取って一切汚染されていない食料を調達して配布して頂けると言うなら話しは別ですが…
不可能ですよね?
だったら内部被曝も含めて欲しいです。
学校などの表土の除去なども夏休み中にやって欲しかった… もっと頑張って欲しいです。
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理論を現場に直接持ち込むと混乱のもと (元放射線取扱主任者)
2011-08-31 21:23:03
川口市の計算理論、日本で宇宙線から年に0.3mSv、大地から年に0.34mSv、計0.64mSv、学術的には正しいとしても、これを時間あたりに換算してそのまま現場に持ち込んで管理測定に使うのはいかがなものかと。現場で使用する測定器が高いエネルギーの宇宙線をどの程度の計数効率ではかれているかが実のところ疑問です。NaIシンチの性質で低いエネルギーの方が効率が高いので(たとえばウラン-235の185keVのガンマ線とセシウム-137の662keVのガンマ線とでは後者の感度は前者比15%以下:散乱線を考慮すると感度は上がりますが...)、理論値と実測値の差を考えた上で使わないと変な結論(この場合は0.3マイクロSv/h)が出てくるかと思います。というより、日本で宇宙線から年云々の理論を持ち出すぐらいなら、関東近隣の事故前の線量率の実測値を松戸のバックグランドとして流用し増えた分を東電のCs由来としてもいいとは思うのですが、それをやらない政治的理由の方が興味深いかと思います(少なくとも本郷の東大や稲毛の千葉大、ちと遠いが医科歯科大には事故以前からの毎月の1m高の線量率データはあるはずですから)。
また、屋内での減衰計数もあれは鉄筋の場合ではないかと、木造家屋での遮蔽効果はせいぜい1割かと(屋根のCsからの放射線で2階の方が高い場合も...。また全ての学童の自宅が鉄筋建てであるわけでもないので安全側に解釈するなら木造を想定してで算定すべきかと...)。いずれにせよ、0.3マイクロSv/hが目標なら外部被ばくだけで年1mSvを超過することになるかと思います。

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>Unknown (Unknown) (うつの史行)
2011-09-08 17:09:56
0.3μSv/h、そうですね。私もこれは抗議しました。
「当面の目安」ということで、不動の数値ではないという確認と、今後引き下げを検討するという答弁を引き出しました。

それに、この数値には実は疑義があります。
遠くないうちに疑義の中身をブログでお伝えできればと思います。
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>お久し振りです。 (松戸市みん) (うつの史行)
2011-09-08 17:13:29
こんにちは。
0.3μSv/hについては、仰るとおりです。
柏あたりが「松戸にならえ」とならないか、心配です。

「当面の目安」ということで今後の見直し、引き下げを答弁させましたので、引き下げ議論は当たり前ですがこれからも続けます。

がんばりましょう。
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>理論を現場に直接持ち込むと混乱のもと (元放射線取扱主任者) (うつの史行)
2011-09-08 17:20:44
いつも専門的なご指摘、ありがとうございます。

市としては、色々な政治的判断(というか行政的判断)のなかで、「0.3という数値が欲しかった」のではないか・・・と思います。

この基準には言いたいことが・・・というブログ記事を書きましたが、自然放射線が0.64mSvで、汚染分が1mSv、これを足して1.64mSvです。

・・・この1mSvは、時間線量に屋外8時間と屋外16時間(0.4倍に減衰)、365日を掛けて出てきた数値です。
一方で0.64mSvは、屋外24時間に365日を掛けた数値です。

それを単に合計して、屋外8時間+屋外16時間(0.4倍に減衰)と365日で割る・・・この計算は、数学のイロハとしておかしいですよね。
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