卯月の日常

グルメ、旅、時々猫

プロのサービス

2019年10月17日 10時52分36秒 | 介護のこと
 
父のケアマネはとても優しく優秀な女性で、その上美人である。
もちろん仕事に容姿は関係ないのだが、穏やかな性格がにじみ出た人好きのする顔立ちなのだ。
 
世間ではケアマネさんとのトラブルが原因で介護に行き詰まっている人が多くいると聞く。
お陰様で私たちは全くの無縁。
本当に素晴らしい出会いだったと感謝している。
 
先日………というか先月だったか。
父の短期入所を“とある施設”に断られ、私はかなり自暴自棄になっていた。
次の候補〔施設〕も同じ対応だったらどうしよう、という不安からくるもので、
追いつめられた精神は常にピリピリしていたように思う。

冬場、特に面倒な状態になる父の相手を、在宅介護で乗り切るにはさすがに無理があった。
デイサービスなど、室温が完全にコントロールされた場所と、昔の家である我が家とでは快適さが違う。
トイレに行く度、廊下では冷気を感じるし、日によってファンヒーターを付けっぱなしにしていても『寒い』と文句を言う父なのだ。
はっきりと面倒である。金銭的にも灯油代が3万~変わってくる。
 
寒いと感じれば頭の中の状態も悪化。
話はこれまで以上に通じない。
だからこそ短期入所を願い出たというのに、まさかあっさり断られるとは…………
先行きだって不安にもなる。
 
自棄になった私は電話口でケアマネさんに【11月のケアプラン】を白紙にしてくれと伝えた。
あちこち移動すればそれだけ自宅との差に混乱するし、寒さを敏感に感じとる父とトラブルになってしまうと想定したからだ。
※今もよく喧嘩している
 
まあ実際、どーにでもなれという気持ちだった。
その時の私に余裕はなく、なるようにしかならないだろうという、捨て鉢でひねくれた状態だった。
不穏な父と過ごす悪夢のような毎日でも、日常化してしまえばそんなものだと諦めればいい。
心の澱が決壊すればもはや後戻りは出来ないだろうし、それについては主人も納得してくれていた。
 
“最悪の事態”など、すぐそこに転がっている。
ニュースで取り沙汰されている“地獄”は珍しくもなんともない。
 
父は未だ『認知症患者』としての自覚は薄いし、『しっかりしている自分』が施設に入る必要性を感じてはいないのだ。
それがまた腹立たしい。
本気で憎たらしい。
 
私自身、“介護うつ”であると自覚しているし、そこから逃れる為の手段は【父との別生活】だと理解している。
だからこそ足掻いているのだけど、無情にも現実は厳しく、父は相変わらずマイペースだ。
 
そんな中、私が頼りにするケアマネさんは、介護者である私の状態をよく見てくれていた。
もしかすると『私の性格』をよく知っていてくれた、と言えるのかも知れないが、とにかく気転を利かしてくれたのだ。
いつも通りきちんと11月分のケアプランを作り、施設を押さえ、出来る限り週末の負担を減らすよう考えてくれていた。
もはや変な意地を張る必要もないほどに。
介護(再再)申請の時も立ち会ってくれ、父の詳しい状況を伝えてくれた。
こちらが失念している部分のフォローも完璧で非常に助かった。 

その後、彼女と二人きりになり、すっと目の前にケアプランを差し出された時………思わず涙が零れた。
プロのサービスとはこういうことか、と感動したからだ。

苦しみしかない介護生活へ見事な蜘蛛の糸。
垂らされたその糸に縋れるだけ、私にはまだ救いがあるのだろう。
そしてもちろん、父にも救いがある。

 
大昔───
“ケアマネ選びは何よりも大事よ”と誰かに進言されたことを思い出す。
ほんとその通り。
今までで一番、その言葉に納得させられた自分がいる。
 
私は昨日、生まれて初めて電気敷き毛布を購入。
父のベッドに設置した。
本人はとても気に入り喜んでいたが、後になって床に丸めて転がっているのを発見。
掛け布団二枚も同様、床で山となっていた。
結局は暑かったのだと思う。
寝間着も下を脱いであった。
設定温度はそこまで高くなかったのに、もしかするとそう簡単に慣れないシロモノなのだろうか。

今夜も念のため試してみるつもりだが、無駄な買い物で終わらないことを願うほかない。
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そろそろ見えてくる介護地獄

2019年03月06日 04時01分20秒 | 介護のこと

 

あまり楽しくないお話ですが・・・・・、

認知症という病気・・・今はもう当たり前のように知られていますね。

私の場合、「義父」の事があったので、その時ようやく、様々な本や記事を読みまくりました。

今はヤフーのトップにも色んな見解や対処法がアップされることもあって、より簡単に情報を手に入れる事が出来ますけれど。


しかしこの病気、どう足掻いてもしんどい・・・・!!

周りも、もちろん本人も。


私のブログをご覧になっている方は既にご存知だと思いますが、父は「不安」を覚えると必ず電話してきます。
(もちろん些細な用事があるときも・・・・)

一日20回、多いときは30回でした。

こちらの精神がおかしくなる寸前に、主人から「音を切れ」と言われ、「着信音」をゼロにしました。

主治医にも話し、お薬の調合をその都度変えて貰ったりもしました。

そのおかげもあって、一時的にはよくなるんです。

確かに負担が軽くなりました。

ええ、三ヶ月ほどは・・・・・。

最近、またしても症状が悪化。

どういうことかは別ブログに書いてありますが、とにかく不安が強くなるんでしょうね。

夕べ(というかさっき)深夜12:40から2:30まで着信が13回ありました。(狂気!!)

私は熟睡していたので、受けることはありませんでしたが。

最終的に父は私達の寝室(二階)にまでやってきました・・・・。

不快指数急上昇です。

これが毎日続けばどうなるかなんて想像出来ますよね?

「あのさぁ・・・・・今、夜中やけど!??」(怒×10)

といえば

「そうなんか?夜飯いつ食べた?」

と答える父。

結局、台所でウロウロし始め、自室でテレビまで見始めたので、

「今、夜中やし・・・寝ててくれる!?」(怒)と諭し(脅し)、パジャマを再び着せました。

まあ・・・おかげで目はばっちり覚めてしまい、今こうしてブログを書いてるんですけどね。

疲れる

疲れる

本当に疲れる

こんな時、ミーコがいてくれたらなあ・・・・・・

あのふわふわの毛に顔を埋めて、癒されたいなあ。


相変わらずメンタルボロボロなんですが、色んな方に励まされ、慰められ、諭され・・・・このままじゃ駄目だと解ってはいます。

でも、この胸に開いた穴が塞がるのは、相当な時間が必要みたいです。

ミーコの存在はあまりに大きすぎた。

毎日毎日、涙を流さない日はありません。

もう会えないのか、と思えば、この世が一気に色褪せた気がするんですよね。

きっと主人も同じ思いなんでしょう。

今や、傷を舐め合う同志です。


 


 

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搬送

2018年01月09日 08時49分27秒 | 介護のこと


この三連休。比較的ゆっくり出来ました。 (●^o^●)

───とはいえ、救急車に乗り込んで総合病院に付き添ったり………しましたが。

大叔母がやってきたその日。
歓談している最中にふと、ミーコを連れてこようと思い、廊下に出ました。

すると・・・卯月の実父の部屋からうめき声?のような怒鳴り声ような、変な叫びが。
どうやら私を呼んでいるらしく、声の様子からしてただ事ではないと解り、慌てて寝室へ飛び込みました。

ベッドに横たわった父は「吐きそうや」としきりに手をかざします。
滅多なことではない為、私も一瞬思考が停止しましたが、このままではベッドが汚れる!(ここ重要)と危機感を抱き、すぐさま猛ダッシュ。
風呂場から洗面器を持ってきました。

間一髪で吐瀉物を受け取ることが出来、ようやく少し冷静に。
10分ほど吐き続ける父を横目に、電話機を手に取り、尋ねます。

「立てる?」

「無理や………あかん。ふらふらする。」

身体を起こしているのもやっとやっと。
吐くということは脳の問題が浮かんだので、「救急車かな?」と思い、主人に確かめました。
ゴーサインの後、電話。

片手に洗面器。
片手で受話器。

うーん。
もらいゲロしなかった自分を褒めてやりたい。


そこからはプロの仕事。
やってきた救急隊員さんはとても優しかった。
手際よく血圧を測り、(嘔吐直後で168-110あった)、こまめに声をかけ、数々の丁寧なチェックを行う。

救急車って揺れるんですよね。
私が吐きそうになりました。


無事、某総合病院へと辿り着き、脳の検査をするも異常なし。
結局は三時間弱の点滴を受け、帰宅後、様子見することに。


去年の二月にも同様な(嘔吐はない)ことがあったのだが、こりゃ大変だわ。

目眩は老人に多い症状の一つ。
特にうちの父は血圧が低いため、どうしても定期的に起こってしまう。(薬服用中)
血圧を上げる薬は少ないし、対処方法もわずか。
特に冬場は散歩にも行けないし、部屋でじっとしてることが多いので、運動不足による発症とも考えられる。

一年間飲んできた薬もここで改めなくてはならないな~。
効果が薄れているのは明白。

本人は喉元過ぎれば───な感じで、帰宅した後、のんびりテレビを観てたけど、「横になれ」といっても言うことを聞かない。←いつものこと

ただ最近は、自身の衰えをようやく認識し始めている為、介護者としてもホッとしております。
かといって、けして楽になるわけではないんですけどね。

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施設転所(義父のこと)

2017年11月28日 13時48分06秒 | 介護のこと

今現在お世話になってる施設から、転所して欲しいとの打診があった。

ここ四ヶ月の間に四回の入退院。
理由のほとんどが、『誤嚥性肺炎』である。
その都度、たくさんの書類にサインをし、説明を受け、入院用具を準備する。なかなか面倒な仕事だ。
それを施設側もわかっているからこその提案だった。

義父の嚥下する力はそこまで弱ってはいない。
しかし逆流するとほとんどの確率で気管に入ってしまうため、食事の時、恐ろしく気を遣う。
介護士さんたちの時間と手間を倍以上必要とするわけで───ようするに面倒をみれなくなってきたのだ。

命尽きる直前(私たちは自宅看取りを希望としている)まで、お世話になると考えていた為、少々拍子抜けである。

現在、病院に入院中の義父。
包括支援のお姉さんの力を借りて、次の施設を探さなくてはならない。(病院が併設された施設)

四年前、たった一人で施設探しをした時はほぼ全滅だった為、イヤな思い出しか残っていないが、今回は彼女の力を借りられる上、代替案(病院内の介護病棟)に頼ることも出来る。

可能ならば、自宅から10分ほどの施設が見つかればいいな、と思っているけれど、そこは贅沢も言っていられないだろう。

現在、治療やリハビリのおかげもあって、比較的安定している義父。
かといって、気を許せば直ぐに肺炎を引き起こしかねない為、手厚い看護も必要としている。(食事時のベッドの角度や食べる速度。)

もう今は認知症に悩まされているわけでなく、寝たきりの老人をどうやって介護していくか───所謂、終末期の過ごし方を考えなくてはならないのだ。
シビアな話だが、葬儀なんかの段取りも視野に飛び込んできている。

今の施設はとてもよくしてくれた。
本当に感謝している。
けれど出来ることなら最期までお世話になりたかった。
言っても仕方ないことだけど。

なかなか安定しないものだなぁ……と、ここにきて改めて感じさせられた一日だった。

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「介護ブログ開設を予定中」

2017年08月28日 09時00分54秒 | 介護のこと

 

えー・・・ひとえに介護ブログと言いましても色々ありますが、
私の場合、主人のもの と違って主観的な意見と愚痴で構成される予定です。

私の介護スタイルが正しかろうと間違っていようと・・・
ただ、やるせない心情を吐露するだけのブログになると思いますので、
興味の無い方、批判的な意見を述べられる方はお越しにならないで下さい。

刺々しい物言いになっていますが、最近ちっとも余裕がありません。
その都度、どうしたらこのストレスが軽減されるか、そればかりを考えています。
今、私がどうにかなれば、主人が困るだけでしょうし、身体のメンテナンスはしなくちゃ・・・と思ってます。

今日も市で行われる乳がん検査があるんですけど、それよりも胃カメラ飲みたいくらい。(笑)

恐らく、この2,3日中に新たなブログを開設します。

何の救いもない内容となりますが、ご了承の上、お越し下さい。

 

 

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