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親愛なる日記

僕が 日々見つめていたいもの。詩・感情の機微等。言葉は装い。音楽遊泳。時よ、止まれ!

Tendre Amour

2009年07月18日 | 男と女


この曲は、グルック:歌劇「オルフェオとエウリディーチェ」 第3幕「優しい愛の神よ,あなたのきずなは」とのこと。


さて、ギリシャ神話のオルフェオとエウリディーチェについての物語は有名ですが、僕自身のためにもおさらい。


オルフェオという人は、ギリシャ神話の多くの登場人物のような神様ではなかったけれど、歌と音楽に長けていたおかげで、みんなからはほぼ神様アツカイされている特殊な人間でした。

その結婚相手がニンフであるエウリディーチェです。結婚してすぐ、かわいそうなことにエウリディーチェは蛇にかまれて死んでしまいます。(あらら)

悲しくてしかたのないオルフェオは、死の世界からエウリディーチェを取り返そうと思いつきます。(ほう)

オルフェオの奏でる歌と音楽は美しすぎて、誰も「NO」とは言えません。そんなわけで地獄の番人もエウリディーチェを生の世界に戻すことを承諾します。


しかしここで条件が一つ。(まあ、そうだよね)


死の世界から生の世界まで戻る道すがら、絶対に彼女のことを見てはいけない上に、なぜ彼女を見てはいけないのかを説明してもいけない。


その条件を満たさなかった場合、エウリディーチェはすぐさま再び死の世界へ連れ戻されます。(秘密を抱えるわけだ)

エウリディーチェを連れて生の世界へ進んでゆくオルフェオ。その間、エウリディーチェは、わざわざ死を覚悟してまでも自分を死の世界まで迎えにきてくれた愛する夫オルフェオが、自分のことを見ようともしなければ、口をとざしていることにすっかり絶望し、再び死のうとします。(激烈だね、エウリディーチェ)

それを感じたオルフェオは最後の最後、もうすぐそこが生の世界!(ああ!)というところで、彼女のほうを振り返り、抱きしめてしまうのです。

その抱きしめた瞬間に彼女は再び、死の世界へと抗うこともできず引き戻されてしまいました。(なんと…。)

その後オルフェオはどうなっちゃうのか?


それは秘密。

このシーンはたぶんその秘密の確信部分だと思うのだけど、何を言ってるのかさっぱりわからん。詳しい人いないかしら。


ただ、ここにもやはり教訓はある。と僕は思う。

つるの恩返しの時にも言ったことだけど、


「ゼッタイに見てはなりません」と言われたら、 それは見なければならない、ということだ。


ということか。


犬と月

2009年06月24日 | 男と女
震えた犬が月の下をとぼとぼ歩いて来た

怯えた瞳で月の下 忍び足 歩いて来た

目を覚ましたのは電柱の影だけ

淋しがりやのバカでどうしようもない犬と月は

見上げることと、照らすことを覚えた

沈んだ日は首かしげたのは、自信がないから

ウソが嫌いでひどくウソつきな君愛したから


今やっと気付いた

お互い疑うことをやめにしよう


耳澄ましたのは呼んでほしいから

君がどこかへ行ってしまわぬように

僕はただ黙っていよう

もしも心の奥が寒ければ涙そっと流すだけさ

行ってしまうもの手の届くもの


境界で犬と月 出会った。

犬と月が手をつないだ。




                      『犬と月』BONNIE PINK


夜、人通りのなくなった静かな住宅地を歩いていると、ふと月を見上げていることがある。

私には月のために立ち止まる時間なんてない。

私には大切にすべき明日と、今がある。

月なんて、ただの月じゃない。


馬鹿みたい。

みんな月を見上げて喜んじゃって、そんなのいつでも頭の上にある。

でも、あたしの生活はそうじゃない。

自ら掴み取って、それを守って生きなければならない。


私には来週大事なプレゼンが控えてる。

今夜は彼が家で私を待ってる。

そう。

私には月なんか見上げてる暇はない。

新しいミュールの靴づれを気にしながら、

私は家へ急いでいるの。


憎らしい月。

あなたがそうやって笑っていられるのは今のうちよ。

わたしはあなたのように、自ら輝かないのが

キライなの。

あなたの力でもないのに、そんなに高らかに笑っていられる

そんなあなたが嫌い。



白いイヤーフォンを外しながら、ただいまも言わずに帰ってきた彼女は、

腹減った…。

というので、そそくさとご飯の支度をする。

おかえり。

ただいま。

冷蔵庫からハイネケンを取り出して、美味しそうに半分くらい一度に飲みほした彼女はとても男らしい。スーツを辺りに撒き散らしながら、明日のジョーのようにイスに崩れ落ちた。

お疲れだね。

そうね。

テレビのニュースにうんざりした顔をして、彼女はお笑い番組をみた。そしてご飯を食べる。

僕もハイネケンを取り出して、ちびちびと飲みながらそんな彼女を眺めている。

あなたさ、月どう思う?

え?

月よ、お月さま。

どうって、まあ、きれいだよね。

そうじゃないのよ、月がね、最近妙に明るくない?

いや、そんなことないと思う。

そうかな。

季節とか、大気の状態で変わると思うけどね。

あなた月とかみることある?

いや、どうかな、小学校のキャンプの時に見た月はよく覚えてるけど。

最近さ、うっとうしいのよ。

何が?

月。

なんで?

綺麗過ぎる。

キレイスギル?

いいじゃん、綺麗なら。

駄目なのよ。私の意にそぐわない。

ほう。

私は月がキライなの。

どうして?

月は嘘をついてるから。



恋に狂った男

2009年06月19日 | 男と女
アブ・ル・アッバース・アル・ムバルラッドは九世紀にいた修辞学者で文法家だという。

そのムバルラッドが語るには、

シリアのアッル・バリドにある僧院で、私は狂人として一室に閉じこめられている男を見た。

ターバンもいただかず、壁ばかり見つめている。

会釈をしても、私を見もしないで会釈を返す。

詩には感じるらしく、私が一詩を聞かせると、返歌をうたった。

(詩は省略する)

それは失恋の詩であった。

その男は石塊ではげしく胸を叩きつつ、もうひとつ詩をうたい、私に「あの女たちはどうなりましたか?」と聞く。

私が「死にました」と答えると、男は狂いまわって、脇腹を引きつらせ、うつぶせに倒れて死んでしまった。

私たちはそれを葬ってやった。のち、私が教王(ハリーファ)アル・ムタワッキルにこのことを申し上げると、

「そちは、彼女が死んだなどと、なんでそのようにむごいことを申したのだ!?」

と怒りつけた。

失恋によって、監禁されるほど心狂ってしまったことは、その歌った詩でわかったはずなのに、無情にも死んだなどと嘘をついた私を

教王はお怒りになったのである。



     第四百十夜~第四百十二夜『アラビアンナイト』恋に狂った男より





『アラビアンナイト』とは、インドの王シャーリアルがまるで運命の糸に絡めとられるようにして妻を殺害し、「女と結婚なんて二度としない」と固く心に誓うことから始まる。

現代からしてみれば、一夫多妻の王政というのは、さぞかし羨ましい世界だと(多くの男たちは)思うかもしれないが、そうではない。逆に愛に苦しむことになる。

(一夫多妻はむしろ女が勝利している世界であり、言葉を変えれば高度恋愛資本主義社会による格差問題と言ってもよいのだけど、それはまた別の機会に。)

厳格極まりないように思えるイスラム世界の女たちは、僕の目からしてみても、実に放埓、淫乱極まりない描き方がなされており、男は常にこれらの脅威に怯えているようにも思える。(また猛然とそれに立ち向かう者もいる)

現実がどうあれ、物語の中ではそのように描かれている。

一体これはどういうわけだろう。

シャーリアル王のやんごとなき女性への怨により、国中の処女を集めてくるよう大臣は命ぜらるる。そして、王は一晩楽しむと翌日には女を殺戮するのだ。(なんてひどい)

それを三年も続け、計1095人の処女を殺すに至る。

当然にして大臣は、処女の入手に困難を極め、悩み苦しんでいたところ、娘のシャーラザッドが申し出た。

「王に面白い物語を次々と話すことによって、私の命もあるいは助かるかもしれませんよ。少なくともほかのイスラム教徒の娘たちを助けることになるでしょうから」

断固反対をする父たる大臣の忠告も聞かずに、シャーラザッドは王の後宮へと入ってゆく。みずからの命をかけて。


そうして物語は始まったのだ。


結婚という決意

2009年06月10日 | 男と女
結婚という決意
小浜 逸郎
PHP研究所

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小浜さんの著書はこれまでにも何冊か読んでいたので、

内容は読むまでもなく、だいたいわかる。

僕の考えもやっぱり突き詰めたらこういうことだと思う。


多くの方には理解されないだろうけど、

恋愛による結婚は僕には向かない。

ただ、愛を語らずとも あたたかい感情はあると思う。



だから、ことさら恋愛に固執して、愛の不在を嘆くべきではないぜ。(自分よ)

愛はおそらく、イデアのようなものだと僕は思っている。



自分自身とホンキでぶつかっていくためにも、

僕も結婚を決意しなけりゃ!と思わされたよ。

人生なんて大いなる修行だな。なめるなよ(自分よ)

大人になるって大変だな。

腹をくくれ。

そして、生きろ。





心はどこにあるのか 再び

2009年06月08日 | 男と女
ヒトの体というのは、内臓と体壁から出来ている。

内臓というは聞いた事ある、けどタイヘキってなんだろ。


内臓というのは、栄養をとって生きる固まりそのもので、仮に内臓だけをとりだせば、その存在はほとんど植物に通じる。という。

ショクブツ?

その内臓をまもるのがタイヘキで、たとえば喧嘩になって危ないときには、まず腹を守り、背中を丸めてガードする、その背中にあたるのがタイヘキ。

この内臓とタイヘキがヒトの基本としてあり、そのタイヘキからだんだんと手足が伸びて、少しずつ場所を動くように発達したのがドウブツ、まあつまりは僕らである。


そうか、ドウブツって、植物とは全然違ういきものだと思っていたけど、そんなふうに進化をたどってきてるんだねえ。

言ってみれば、ドウブツは、植物を四輪駆動にしたようなものだ。

と、その本にはあった。

でね。

動いていくためには、環境を知る力が必要になる。

それで、ドウブツには二感、三感、五感、七感と、感覚器官が備わっていく。

その感覚を統合して、動きを指令する場所がヒツヨウになる。

それが、脳みそなんである。


つまり、脳みそなるものは、タイヘキの発達した部分の一つで、環境を知るためのカンカク器官を管理するためのコントロールタワーだと思えばよろし。

なるほど、と同時に、

ふん、そんなものか、と思いませんか?

脳みそって言っても、ただの壁なんです、そもそも。

そして、脳みそだって、もともとは僕らのナイゾウをガードするための器官だ。

いちばんだいじなものは、ナイゾウである。


じゃあ、心はどこにあるのか?


この作者いわく、心は内臓にあるのではないかという。

でもって内臓ってのは、いわば消化・吸収・排泄・生殖のための器官なわけで、

消化・吸収・排泄に関して言えば、

つまり僕らが食べているもの。

お肉や魚や、お酒やサラダ。

そいつがココロではにゃいのか?となるのである。


僕はココロって、体じゅうにあるように思っていたけど、そしてそれは時に君とのあいだにもあるように思っていたけど、

このヒトに言わせてみれば、ココロは

畑のなかに、海のなかに、山のなかに、あるいはキッコーマン醤油のなかにある。

そう言いたげなのである。





日本男児 (文春新書)
赤瀬川 原平
文藝春秋

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本文は親愛なる赤瀬川先生からの引用、読み替えです。

興味のある方是非どうぞ。

目からウロコのエッセイ集です。


クマの子ウーフは言いました。


「ボクははちみつばかり食べてる。だからボクははちみつでできているんだ。」


そんな風に考えれば、

こんなウーフもあながち馬鹿にはできない、そう思いませんか?



そして、朝からなんですが、

男と女っていうのも、週に何度か、お互いを食べあっている。

そうボクには思えるのである。


ご飯はね、ちゃんと噛んで食べなさい。

ゆっくりと、感謝の気持ちを持って味わいなさい。

むかしから言われてきたこと。


食べる作法は寝る作法。

これは僕の自戒としよう。








マトリョーシカ 10

2009年06月07日 | 男と女




その日の朝はNHKラジオからミニョンが流れた。

南の島についての歌だった。

僕が目を覚ますと、彼女は鏡に向かってセパロンカールを作っているところだった。




こういうの、好きなのよ、今日のヒト。高尾で自然を感じて緑を筆に焼きこむ必要がある、とか言って、自然がなんたるかなんて永遠にわからなそうなんだけど、それなりに売れてるからしょうがないの。

と、パンにバターを塗りながら彼女は言った。

僕は、寝ぼけた頭で、今日の珈琲はブレンドの豆をブレンドしているわけだから、どんな味なのか皆目見当もつかないな、と思っていた。


どう思う?

わかんない。けど、結構深い味にはなるんじゃないかな。

何が。

豆がさ。

あんた、ヒトの話なんにも聞いてないじゃない。

という風にいつもの朝だった。



ただ、今朝はいつもと少し違うことがあった。

玄関先で彼女がぐずぐずしている。

時間に几帳面な彼女は玄関ではほとんど立ち止まらない。

行ってくるね、という声を聞いて振り返るころにはもういない。

それが彼女だったが、今日は違った。



どしたの。

僕はハブラシを片手に聞いた。


靴を、はきたくない…。

…。

…。

ハイキングそんなに嫌なの?

そうじゃない。ヒモの靴なんて、最近履かなかったから、ヒモ結びたくない。

ヒモ?

そう。

そのスニーカーの?

そうよ。


ときどき、そんな風にわけのわからないことをごねるヒトなのだ。

普段、冷静沈着なヒトに限って、無意味にわがまま。

そう僕は思った。


結んであげようか?

うん。

僕にはわからんね、靴ヒモも結べないくらいお嬢様とは知らなかった。

あなたにはわからないことがあるのよ。

セイリ?

バカ、そうじゃないの知ってるでしょ。

じゃ、なんなの。

ヒトにはね、靴ヒモがどうしても結べないトキもあるの。

僕にはゼンゼンわからん。

…。

できた。キツク縛ったから、大丈夫。

本当に?

何が?

ほんとうに、大丈夫?

もちろん。

一生のお願いだから、しっかり答えてね。ほんとうに、だいじょうぶ?


なんだかわからないけど、彼女はとても真剣だった。


ダイジョウブ。ヒモはこれ以上ないってくらい堅く結んでおいたから、絶対にほどけない。絶対に。


そう。それならいいの。ありがと。

うん。


じゃ、行ってくる。

じゃ、行ってらっしゃい。


そう言って彼女は出かけていった。

久しぶりにみたいい笑顔だった。

僕はこれにやられたのだ。


曇り空だけど、気持ちのよい朝。

南の島を求めて誰かが深く深く息をはきだした。

僕もそれに合わせて朝の空気を吸い込む。

スゥーと、肺を大きく膨らませ、そしてはきだす。



たぶん生理前なんだろう。

そう僕は思うことにした。


全ての言葉はさようなら

2009年06月04日 | 男と女
雪が溶けて僕たちは春を知る。

同じことただ繰り返す

喋る 笑う 恋をする 僕たちはさよならする

カメラの中でほら、夢のような物語が始まる

わかりあえやしないってことだけを分かりあうのさ

暗い夜に痛いほど目を閉じた 僕ら。でも今は平気さ

得意技のキザな言葉ですぐに 逃げ出すのさ

ごらんよいくつもの 噂話 この世界に広がる

思いっきり僕たちは キスを投げて さよならする

さよならする さよならをする!

カメラ・トーク

ポリスター

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バレンシアオレンジをぎゅっ、と絞ったばかりで、はいどうぞ、というようなフレッシュな音楽。

といえばフリッパーズギターでしょう。

「うさぎ!」では相変わらず吼える犬であり続ける小沢健二というヒトに

僕は敬意とともに、では、どうあるべきなんだろう、自分?

という疑問符がいつもあたまの上にぽっかりと浮ぶ。


そして浮んだまま、いつまでもぼんやりとする。


婚姻届

2009年05月27日 | 男と女
婚姻届を出しに二人で出かけたその日に区役所前で大喧嘩をした。

というのも、僕が婚姻届の書類をもらうついでに、リコン届の書類ももらおうかと言い出したからで、こんな顛末になった。

ちょっと、なに、どういうつもりなの?

いやね、別にどういうもこういうもなくって、もしもだよ、もしかしたら別れてしまうかもっていう、危うさ?みたいなものをね、忘れないために持っておいたほうがいいかな、なんて。

ち、ちょっと、馬鹿じゃないの?何いってんのあんた。ていうか、おかしくない?意味わかんないんですけど、そもそもそういうもんじゃないでしょ。

あ…、いや、そこまで怒るんならやめとくけど。

…。

…。

…。

あのね、あなたの考えてることって、わからないわけじゃない。
そうなる人が現にたくさんいるし、可能性がないなんて言わないよ。
けどね、あなたは100パーセント間違ってるのよ。そして、あなたは自分が間違ってるってことに気づいてもいない。
結婚ってのはね、そういうことじゃないの。駄目になったら別れればいいなんて思ってするんだったらしないほうがましじゃない。
私たちはどんなことがあったってそれを乗り越えていくんだっていう覚悟が必要なんじゃないの?そういうことを結婚式とかで誓うんじゃないの?
ああいうのを言葉だけの形式だとあなたは思っているかもしれないけど、違うのよ。神様に誓うのよ。私たちは何があってもなんとかやっていきますって。それは心構えの問題なのよ。こんぽんてきに。
それに対してなんなのよ、あなたは。リコンすることも可能性として考えて結婚するわけ?
あなたの意思はどれほどなわけ。
そんなウワッついた気持ちで結婚なんてできるわけないでしょ、ていうか馬鹿にしてるわけ?


まあ、そんなに怒らないでよ。別にこの先に離婚するかもと思ってるわけでもなくってね、今、この瞬間は僕らは何とかやっていける気分でいる訳だけど、そうじゃなくなる人がいるから離婚なんておきるわけでね、だったら離婚なんかしないためにも初心を忘れず常に「もしかしかしたら?」っていう意識を持ってやっていきたいっていう、そう、お守りみたいなもんで…。


キブン!キブンって…。
あのね、だからあなたはコンポンテキに間違ってるって言ってるでしょ。しかもそれに全く気づいてない。馬鹿よ、あなたはほんっっとうに馬鹿。馬鹿、馬鹿、馬鹿、ばーか。なんでかわかる?
そんな危機イシキなんて私はもちたくなんかないのよ。私は「ダイジョウブってコトバ」が欲しいの、しかも「絶対にダイジョウブ」が欲しいのよ。それが結婚なんじゃないの。
どんなことがあってもこの人はあたしの味方だし、この人は私の夫なんだっていうキョウリョクな安心が欲しいのよ。
そんなオマモリだかなんだかしらないけど、ヘンなキキ感を持ち込まないで欲しいのよ、わかる?
そんなことは絶対にあり得ないんだって、あなたは私に宣言しなくちゃいけないし、それを破ったらあなたはもう死んでも構わないっていうくらいの強い意志を持っていて欲しいのよ。
そうよ、そうでないと許せない。なによ、リコン届って、馬鹿じゃないの。


いやまあね、君の言うことはわかるよ。もっともだけどさ。それに僕は君のゼッタイの味方だしそれは揺るがないよ。
でもね、そうしていろんな人が結婚して、それでも別れたりしているのを知ってるし、そうなりたくなんかないんだよ。ゼッタイにそうなりたくなんかないから、そうならないためにはどうしたらいいだろうか真剣に考えたらヘンな方法になっちゃったんだよ。
ごめん、もう離婚届を書いてみようなんて言わないよ。僕が悪かった。


あなたはね、どれだけ謝っても許されないことをしたのよ。
しかもそれを自分では全然わかっていないのよ。
あなたの「ごめん」は矛先が違うのよ。わかってないのよ。
それに腹がたつし、私が何に怒っているかもあなたにはわからないのよ。
てことは結論的には、あなたは大馬鹿野郎だってことなのよ。
あたしはあなたのことを愛してるけど、あなたのそういうところ本当に嫌い。


いや、本当に君に対してすまないと思ってるんだって。


ううん、ゼッタイあなたはわかってない。そうやって感情を押し殺してとりすましているところにまた腹がたつし、結局あなたがそうやって達観したような姿勢をとってることジタイがマチガッテイルのよ。
わからないの?あたしはあなたを怒らせたいのよ。あなたの感情を引き出したいのよ。わたしはあなたと話していると泣きたくなるのよ、あなた生きてるの?ココロはあるの?あたしのこと愛してる?どうしてそんなふうに感情を先回りして防衛したがるの?あたしが怖いの?ケッキョクあなたは人がリコンしてしまうことを自分自身に重ね合わせているだけじゃないの?あなたはあなたなのよ。
あなたはあなたなの。他の誰とも違う、あなたじゃない。どうしてそんなに怖がっているの。どうして自分を信じられないの?あなたがどんどん変わっていってしまうことなんか、あたし知ってる。
この先、もしあなたがココロ変わりしてわたしと別れたいと思うことがあるとしたら、もちろんそんなのゼッタイ許せないけど、しょうがないと思うの。けどね、先のことじゃないの、今、あなたがどうなのかが重要なの。今、とぉーても強く大丈夫だって思ってくれていることが重要なのよ。
何でこんなことあたしが説明しなくちゃいけないの、ほんっと泣きたくなってくる。何度も言うけど、あなたほんとに馬鹿なのよ。


いや、あのね、僕はちゃんと君のこと愛しているんだよ。それが不安なの?


ぜんぜん、もうぜんっぜん、わかってない。
こんなこともうずっと繰り返してることなのに。
あなたには愛を語る資格なんてないのよ。わかる?
あなたもあのおかしな政治家も愛なんてちっともわかるはずないのよ、だってあなた達は男じゃない。女とは違うのよ、女には生まれながら愛って何だかわかってるの。だから、これ!ってときにはピーンとくるのよ。体全体で感じられるの。
でもね、あなたたち男はそんなの全然わからないの。アイシテルって言葉だけ、言葉と使う場所を知ってるだけ。その肝心の中身に興味すらもたないのね。
でもね、少なくてもあなただけにはわかって欲しいのよ。これから二人で生きていこうとしているんだから、それだけはわかっていて欲しい。
言っておくけど、あなたは愛なんてそもそもまだナニモわかってないのよ。



(そう。僕には愛なんてわからない。

でも、わからないってことを彼女に教わったので、

僕はせめて愛を知りたいと思っている。)



そんなことを彼女に伝えたところ、


馬鹿がいくら考えてもおんなじなの。あなたには説明してもわからないし、わからなくてもいいのよ。わかる?まあ、わからないよね。でも、いいのよ。こんなところでうろうろしててもなにも始まらないのよ。
あなたは迷い、わたしは決める。それで構わない。あなたは前にあたしにそう言ったはず。あたしには時間がないの。
もうぜんぜん時間がないの。たぶん、それもあなたにはわからない。
迷っている時間なんてこれっぽっちもないのよ。
エイエンなんてものがあればいくらでも考えていい。
けど違うのよ。時が限られている。
もうすぐ門は閉じてしまうの。
だからこれ以上あたしの手をわずらわせないで。さっさとそこに印鑑を押してここを出るのよ。



という訳で、僕は思考を打ち切り、その後婚姻届を無事提出し、我々はなんとかかんとか家路についたのである。



なぜ愛を保留にしたかと問われれば、

僕よりも彼女の方が正しそうだと、頭ではないところで決定が下されたから。

愛はよくわからんが、少なくとも僕は 彼女のひととなりを信じているのだ。


オルゴール

2009年05月16日 | 男と女
わからない。

川にはねたしゃぼん玉が、消えていった。

形の無いモノなら不変なはず。

変わらない気持ちなどどこにもありはしない。

ヒビ割れた隙間からこぼれたあなたの本音。

「手を結ぼう」と言ってあなたはあたしに手を差し出し、ぎゅっと握って速度もあわせ合った。

動き出し色付いたあたしの思想も全て知り尽くし認めていたくせに、あなたは去った。


ねぇ 一つだけでいいから答えてよ。笑顔と涙と嘘はどれ?

全部があなたの真実だとしたら、寒さに負けた最後すら 痛い。



今でも闇に映る花の模様、変わることない。

流れは時を連れ進むもので、距離ができ残されて今になり溢れくる。

求めていた先にある、矛盾と私の罪。


ねぇ 思い出にしたなら教えてよ、写真や言葉や意地はどこ?

全部をあなたが失くしたとしたら、あたしと生きたあなたはいない。


あの頃と同じ景色を一人眺めたら空から蒼い水がこぼれだす。

ねぇ あなたから直接聞かせてよ、確かに現実だったよね?

全部があたしの想像だとしたら、事実を歪める孤独が怖い。


ねぇ 一つだけでいいから答えてよ、笑顔と涙と嘘はどれ?

全部があなたの真実だとしたら…。 



※この曲は彼女の歌の中でもかなり好きな曲。腹が痛くなるくらい真剣なので、聴くときにはそれ相応のパワーも必要ですね。

「わからない」という言葉はなかなか強い言葉です。

「わからない」と正直にいつでも言えるようにありたい。




草食系は恋している

2009年05月07日 | 男と女
心はどこにあるのか。

実のところよくわかっていない。

最近はなんでも脳に還元すれば納得されてしまう。

が、それは言葉を与えられただけで、実はなにもわかっていないのと同じだ。



あの黄色いお花はなに?と言われ、「たんぽぽよ」と答える。

僕らは、ああそうか、たんぽぽなんだ。と思う。

けれど、たんぽぽがどんな花であるか、咲き乱れているたんぽぽも一つ一つに表情があったり、虫が好むたんぽぽとそうでないたんぽぽがあったりすることには気づかない。

そのたんぽぽの下に、実は深く深く根を張り、たんぽぽは全体で見れば黄色いただのお花ではないことには気づかない。

というか、そんなことどうでもいい。

どうでもいい、と思うことは名前を知って、そこで知った気になる。

僕らはそのようにして言葉を使っている。


心はどこにあるのか。

それは実はよくわかっていない。


脳内から発する信号によって発生する。

それを聞いて、僕ら-つまり研究者でない一般人-にとっては、何の意味も持たない。


心は手のひらにある。

そう言ったら君は笑うだろう。


でも心は手のひらにもある。

君と手をつないだ時に、そのあたたかさが、やさしさになる。

君の胸に触れた時に、そのやわらかさが、愛情になる。


あるいは心は体全体にある。

君と結ばれたときには、涙が出てくる。

君は小さな声をあげる。

そのとき、心は耳にある。

君は爪をたてる。

そのとき、心はわき腹にある。

君は疲れ果ててつぶやく。

僕も疲れ果ててつぶやく。

そのとき、心は僕と君のあいだにある。


心は君といれば、いろんなところにある。

けして、脳みそなんかじゃない。










幸いなるかな本を読む人

2009年04月17日 | 男と女
すべて、ことばにはじまる。


門を開けろ、シムシム(胡麻)!


たった一つのそのことばで、呪文のかかった門がひとりで開いた。

その門の向こうの世界から、盗賊たちの莫大な財宝庫から、

身に余る金貨の袋を運び出して 幸福を手に入れた貧しい男がいた。



もちろん、盗賊たちは、激高した。

われわれは、危険を恐れず、

財宝を掻き集めるために

いのちを鴻毛(こうもう)の軽きにおき、

身命を投げ込んできた。

それを、苦労も努力もなしに、

名乗りもせずに、かっさらう

相見えざる敵に、復讐を。



けれども、何一つ、奪いかえせない。復讐するまえに、盗賊たちは、

皆、いのちを落としてしまったからである。

こうして、男は、一生を生きたのだった。


門を開けろ、シムシム(胡麻)!


そのことば一つだけで、望むだけのものを手に入れて、

一日一日を、男は黙して生きたのだった。



なべての悦びを破砕するもの、

なべての結びつきを引き裂くもの、

なべての家を荒廃させるもの、

なべての墓地を充満させるものが、最後に、訪れてくるまで、

幸福を、神からの授かり物として。






幸いなるかな本を読む人 詩集
長田 弘
毎日新聞社

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この本は、長田弘さんが過去の名著一冊一冊をテーマに詩を書く、というちょっと変わった本です。

僕は個人的に長田さんの文体が気にいっているので、なんとなく読んでいったら、あれ?この詩って、どれも何かの本をネタにしてるな!と思い、あとがきをぺらぺらめくるとそれぞれの出典が細かく書かれていた。

『門を開けろ、シムシム!』はその中でもわりに出典がわかりやすいものなので、例として挙げさせてもらった。

もちろん、『アラビアンナイト』のーアリババと40人の盗賊ーがテーマとなっている。

このお話は、原作を読むと、けっこうどぎつい。

いや、アラビアンナイト自体がけっこうどぎつい。

らしい。

僕は読んでない。何せ量が多いのだ。

昔、こんなことがあった。



「何だかあたし、生きてても仕方がないって、最近思うわけ…」

と言っていたある女性に、

「それならせめて、アラビアンナイトでも全巻読破してみたらどうでしょうね。」

と冗談を言ったことがある。もちろん酒の席で。

半年後、珍しくその人から電話がかかってきたと思ったら、

「読んだよ。全巻…。」と一言。

僕はすっかり何のことかわからなくて、「はあ…。」と頼りない返事をすると、

「ア ラ ビ ア ン ナ イ ト、全巻読んでみたのよ。」

と、はっきりとした口調で彼女は言ったので、ようやく「あ、え~!読んだんですか!?」となったわけ。

「で、どうでした?」と、聞くと、

「う~ん、ひとことで言えば、エロと死と不条理って感じね。」と彼女は言った。

「それにしてもあなた、冗談にしても考えた方が、いいわ。長過ぎるもの、あれ。私の貴重な時間をどうしてくれるのよ。」

と、最後に怒り、会話は突然終わった。


いずれにせよ彼女の時間は、「生きていても仕方のない」時間から「貴重な」時間に格上げされたわけで、よかったじゃないか、結果的には。


と、布団の中で僕はこっそり思った。



そんな訳で量が多いです。もし読み終えたら僕に感想を聞かせてほしい。



死ぬまでにしたい10のこと(男の目線から)

2009年04月12日 | 男と女
死ぬまでにしたい10のこと [DVD]

松竹

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この映画を観たのはもう何年前になるだろう。

タイトルに拒否反応を起こしたために、最後まで観なかった。

ぱたりと本を閉じるように、電源を落とし、もう観なくてもいいや、と思った。


人生は短い。

だから、観なくてもいい、と思った映画を最後まで観る筋合いはない。


それは、今でもそう思っている。

と、同時に、自分は偏見に-もう少しソフトな言い方をすれば誤解に-満ちていることも、よくよく覚えておかなければならない。

一度聴いて、駄目だと思った音楽が、ある時ある場所で、とてつもなく胸を打って動けなくなることがある。


そういう事がたまに起こる。


この映画もそんな訳で、本日観なおしてみたら、すごく良かった。

この映画がわからなかった自分に、呆れるけれど、

考えてみたら、その時の僕と今の僕とでは、たぶん別人なんだろうと思うようにしている。それに映画は一人で観るのが正しいのだ。

ちなみに原題は「My life without me」

そのままでいいじゃんか、と思う。


僕がこの映画を観ての教訓10ヶ条は以下の通りだ。


1 正直に生きないのは死んでしまうことよりも惨めだ。

2 正直に生きることは、わがままだ。

3 必要なときに渡せるよう、いつでも美味しいキャンディーを持っていると良い。

4 キスをする前に、大声をあげると、すかっとする。

5 食欲は、ときにグロテスクである。

6 酔っ払って帰宅した夫は、妻から見るとラリっているようにしか見えない。(が、あたたかく迎えて欲しい。)

7 妻が去った後の家は、文字通りからっぽである。

8 夫のいる女の人を好きになったら、恋は盛り上がるが後に悲しい。

9 悲しい結末が待っていようとも、人はあるがままに生きるべきである。

10「God only knows」は、本当によくできた曲だ。


映画から教訓を読みとってみるという見方はけっこう面白いです。

これもマイブーム。

アンナ・カレーニナ

2009年04月06日 | 男と女
ここのところ、

僕をずっと捉え続けていた『アンナ・カレーニナ』をついに読み終わりました。

トルストイ。

この名前を僕らはどんな風に記憶しているのでしょう。

分別臭い、難解な、教養主義的な人だと僕は思っていました。

第一、僕は古典小説の文体が嫌いです。

何?その回りくどい言い回し…。意味わからんし、会話の奇天烈さにもうんざり。

そう思って過ごしてきたのです。

昨年、光文社から出版された新訳『アンナカレーニナ』を手にとったのは、そういう僕の態度が‐ひょっとしたら‐偏見なのかもしれないと反省したことが一つ。

もう一つは

村上春樹の短編集『神の子どもたちはみな踊る』に収められている

「かえるくん、東京を救う」という作品のなかで、

『アンナカレーニナ』を、かえるくんが大好きだと言っていたことが大きい。


僕はかえるくんが大好きだったし、できることなら、かえるくん、がんばれ!と、後ろから応援の声をかけたかった。

もちろん、その願いは叶わなかったし、かえるくんは不吉な闇の中に消えていってしまったけれど…。

僕は片桐さんと同じように、かえるくんが好きだったこの本を、できることなら読み通したかったというのがあるのです。


本を読む動機なんて、そんなものですが、そんな動機でもあると読む気力が変わるよね。


そんな訳で、慣れない海外古典文学を読んでみた訳です。


望月哲男さんの新訳は素晴らしく、最初想像していた読みにくさも感じることなく2巻まではすいすい読めました。

ただ3巻目に入ったところで、けっこう疲れてきました。

何せ長いし、農業政策には興味ないし…。

でもリョーヴィンがこの先どうなっていくのか気になるし、がんばって4巻に進むと、

ぐっと、また面白くなってきました。


僕が一番気に入ったのは、キティーの出産シーン。


ここの描写力はトルストイさんの技巧ここに極まり、といった感があったよ。


一方のアンナは…もう目も当てられない…。完全に病んでますね。


どうしてアンナがこんな風になってしまったのか。

同じように理性的であったはずの二人の主人公の対比的な結末は、


いったいなぜ?

機関車が象徴していたものは、何?


こういうことを考えてみることは、現代において、ちっとも的外れなことじゃないと僕は思うのだけどな。


かえるくん、君とゆっくり『アンナ・カレーニナ』について語り合ってみたかったよ。


アンナ・カレーニナ〈4〉 (光文社古典新訳文庫)
レフ・ニコラエヴィチ トルストイ
光文社

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いかにも女らしく

2009年03月14日 | 男と女
はじめから雨だった。俺は渇きで死にそうだった。

だからここへ来た。

君の、昔からの呪いが、俺を傷をつける。

だが、さらに悪いことには この胸の痛み。


ここにはいられない。はっきりしてるじゃないか。

俺にはふさわしくない。

そう信じている。 もうやめる頃合。


また君に会うことがあり、友だちだったと俺に紹介されたとしても、

どうかばらさないで欲しい。

君が盛んだった時、俺が飢えていたなんて


ああ、君は女らしく見えるよ、本当さ。

いかにも女らしく、股を開く、本当だよ。

そして女らしく、苦しむじゃない。

でも、小さな子どものように、もろいんだね。


        『いかにも女らしく』ボブ・ディラン



おいしい水-愛は水の如くに

2009年02月28日 | 男と女



『おいしい水』の歌詞をよく知らずにいたのだけれど、ふと気になって調べてみた。

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あなたを愛したいと思うけど、怖かった。

そうなの、心を守ろうとしていたんだ。 と思う

でもそんな愛が、私にある秘密を教えてくれる。

怖がってばかりだと 心が死んでしまう って。


Água de beber, Água de beber camará


初めて正しいことをしてしまったような気がする。

今はもう全てが許されている。

私の家はもう開けっぱなし。

そう、心の扉もすべて開け放しちゃったのよ。


Água de beber, Água de beber camará  


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以上、ボッサレコーズのコラム『ラジオ第一回目(Sep.2007)』参照です。




何だか奥ゆかしい恋と決意がにじみでていて、いいと思う。

ところが、、

シナトラが英語で唄う「おいしい水」英語訳→日本語の方はというと、

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君の愛は雨、私の心は花 愛がなければ死ぬさだめ

私の命は君が握っている 枯れ果てるか、花開くか


飲むための水を 乾いた花に施しておくれ

飲むための水を 乾いた花に施しておくれ


雨は遠き砂漠に降るのか 海に降るか、花に降るか

いずれ降るべきものなら 私のもとに降っておくれ


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演歌ですか!?

まあ、ポルトガル語→英語→日本語ですから、原型留めるのも難しいですけど。

「上を向いて歩こう」が「スキヤキ」になっちゃうみたいなもので、文化が国境を越える時には大きな変質ってけっこうありますよね。

最近になって、たまたま『あなたになら言える秘密のこと』という映画を観たんですが、この映画にしても、タイトルだけならゼッタイに観なかったと思う。。センスゼロだし。


原題は『The Secret Life of Words』

そのままでいいじゃん。


イザベル・コイシェは『死ぬまでにしたい10のこと』で一躍有名になった監督ですよね。

彼女は映画の中で結構古いロックを使用してくれて、僕としては嬉しい。

『死ぬまでにしたい…』ではビーチボーイズ『God only knows』を主演サラ・ポーリーが口ずさむシーンがあったそうだし。(僕は観たけど覚えていなかったけど、村上春樹の『村上ソングズ』によるとそのようです。)

今回はディープ・パープル、キンクス、トム・ウェイツ、エンドロールはデヴィッド・バーンと素晴らしいラインナップ。

この辺りが彼女の趣味なんだとすれば、これはなかなか好感がもてるな、と思うのです。

で、何の話でしたっけ?

ああ、タイトルの訳が変だよね、歌詞の訳も変だよね、という話。

え~と、どうでもよくなってきちゃいました。。

とりあえず、モノゴトの多くには多様な意味合いがあるので、なるべく偏見をもたずに好きなものを知っていけたら良いなあ、ということでしょうか。


嫌いな人の良い面を見ると、とたんに好きになったり。

駄目だなあ、と思っていた映画がふといいと思うようになったり。

イメージで食わず嫌いしていたジャニーズの嵐が結構いいな、と思えてきたり。

まあ、なにかと変節ってあるものです。

角がとれてきたのか、というと、そうかもしれないし、おっさん化してきたのか、というと、そうかもしれないが。

あなたになら言える秘密のこと [DVD]

松竹

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