基督教全史 E・ケアンズ著 迫害の原因 A 政治的 PP.121、122
「ロ-マ帝国の指導的地位にあった人々は、ロ-マ帝国は最高の善であると信じていた。宗教でさえ、国家の安定に貢献するかぎりにおいてのみ、許容された。急速に成長していくキリスト教は、キリストを信受する人々から絶対的に、道徳的および霊的は忠節を要求したので、キリストに対する忠節か、カイザルに対する忠節か、そのどちらかを選取しなければならなくなったとした場合、カイザルは第二位に置かれざるを得なかった。ロ-マ帝国という枠内で古典文化を保持しようと努力していたロ-マ帝国の指導者たちは、これを国家に対する不忠ととった。そしてキリスト信者のことを、国家内に国家を建設しようとしているのだと考えた。普遍的国家か、でなければ普遍的教会、すなわちキリストの体が、譲歩しなければならない。(続く)
「ロ-マ帝国の指導的地位にあった人々は、ロ-マ帝国は最高の善であると信じていた。宗教でさえ、国家の安定に貢献するかぎりにおいてのみ、許容された。急速に成長していくキリスト教は、キリストを信受する人々から絶対的に、道徳的および霊的は忠節を要求したので、キリストに対する忠節か、カイザルに対する忠節か、そのどちらかを選取しなければならなくなったとした場合、カイザルは第二位に置かれざるを得なかった。ロ-マ帝国という枠内で古典文化を保持しようと努力していたロ-マ帝国の指導者たちは、これを国家に対する不忠ととった。そしてキリスト信者のことを、国家内に国家を建設しようとしているのだと考えた。普遍的国家か、でなければ普遍的教会、すなわちキリストの体が、譲歩しなければならない。(続く)