歌猫Blog跡地

漫画「鋼の錬金術師」と荒川弘について語るブログ。更新終了しました。

ガンガン読んだ!ネタバレ感想~

2008年04月13日 | ◆新刊読んだ!
鋼の錬金術師 第82話「魂の家族」
ネタバレあります~v

もう、扉絵のエドが、かわいーの!
腰に手をあててるアルの、腰までしか映ってないとこもイイわー。アルがどういう表情してるか、よっくわかる(笑)。
この後すぐ、デンに「こいつー!」って手を伸ばして抱きついて、ぐしゃぐしゃっ!っと撫で回しそうv で、デンがびっくり目して、アルが「兄さん!デンが可哀想だよ」って諌めたり「いいじゃんかよー」ってエドが頬膨らませたり、もう、そういう楽しいハッピーな景色が目に浮かぶわ~。


さて、本編!
エド、どういうパンの食べ方してるんですか!(笑)
ずーっと抱えられっぱなしのエドがかわいい(笑)先月は全部自分が倒したから、今度は全部任せっぱなしなのねー。まあ、ブリッグズ砦以外の田舎軍人は、エドや中央軍の敵じゃー無いしね。

奪った車の車種がEZOって、蝦夷ですか!16は何か意味があるのかな?
エドの突飛な車のデザイン。こういうお約束定番ギャグに、ページの余裕を感じますv
「アルだったらどこへ行く?考えろ・・・」と、シリアスに締めといて、全然見当違いなトコがいい!(笑)
エルリックテレパシー、全然通じてませんね!


そのアル。
「十数年ぶりに会った父親にいきなりそんな告白されて納得する奴は頭がどうかしてると思うよ」
きゃーーー!相変わらずクール!
でも、この台詞とか、拳に額を置いて溜息つくとことか、アルの態度がエドと一緒にいる時と、同じなのよね。
例えばマスタング相手には、ここまで明け透けじゃあ無い。ピナコに対してさえ、もっと良い子ちゃん。
アルが、「このおっさん」とか思いながらも(笑)、心を許してる。その感じが、アル好きとしては、とっても嬉しくなるのです・・・v
あと、アルの言葉の端々に、アルはちゃんと考えていた(十数年前の写真なのにちっとも変わらない、とか)ってのが解るのも、嬉しいv

現実世界の過去にあった錬金術においては、、錬金術は神の行いを再現するものであるから、季節や星回りもまた重要な要素だったのだそうです。
「その日」
単純に考えるなら、日食が起きる日とかね。「太陽を食べる獅子の図」のように。
クセルクセスでも二つの錬成陣を同時に発動させた。
アメストリスでは、壁画に描かれた太陽ではなく、本物の太陽を使うつもりなのかもしれない。なるほど、神になろうという男に相応しい傲慢さだ。


ところで。
「賢者の石と魂が融合しているけど、核はあくまで人間」
とすると、ブラッドレイは?と、きっと誰もが考えたことでしょう。
ホーエンハイムは、息子には自分のことを「人間」と言った。
けれど、錬金術師イズミには、「賢者の石」と。そして他人には「化け物だよ」。
化け物で、賢者の石で、人間。
でもそれは、別のもの?
いいえ。それは同じもの。
だから。
ブラッドレイもまた、人造人間でありながら、人間でもあるんだ。
ただ、ブラッドレイは己を「人間の能力を超越した、人造人間」と規定しているだけ。

自分が何者であるかを決めるのは、自分なんだ。
それはグリード・リンにも言えること。

ずっと以前に考えていたこと。「グリードが欲したのは」が、ある意味、実証されたので、ちょっと驚きました。(歌猫的には今月のストーリーで実証されたんだい!)

そして。
再登場したらなんか愛嬌あって好きキャラになりかけてたビドーが、あっさりお亡くなりになってしまいました・・・(悲)
私なんかは、「うおー荒川弘は油断できねえ!」と思うだけだけど、ビドーとグリードの共闘とか夢見てたファンさんは、相当なショックだったと・・・。

夜空の三日月が満月になって。
エドとリンが再会。
この、月が満ちる半月の間に、グリードはどう変わり、何を決意したんだろう。


あとは、えーと。
グリード・リンVSブラッドレイのアクションシーン。
迫力あってすっげイイんだけど、ブラッドレイ夫人がティーカップを落とすのを説明するための、右ページ右上の大コマは、ちょい惜しい感じがする・・・。
荒川先生の絵はシンプルだから、遠景にするとキャラがかわいくなっちゃうのよね。
ここはセリムのアップと夫人の腰、そして傾くティーカップ、くらいの緊迫感を維持した方が・・・とか偉そうなことを、すみませんすみませんごめんなさい;;;;
ブラッドレイの刀がグリードの首を突いた?!と思わせてページめくってパキン!と折れるとことか、かっこええ~ッ!と思いますっ!!!
あと、グリードが窓ガラスを割って飛び出すとことか、下手な人が描くとシリアスでもギャグ臭くなりがちなのに、この宙に浮いてる感じとかほんと上手いなあー。

さて!
ここのところ、だいぶ時間が経ちました。
アルがリオールに着くまで半月かもっと。エドがセントラル郊外に着くまで半月として、約1ヶ月~1ヵ月半経ってますよね?
この間に、マスタングは何を準備しているのか?
ではなく。
歌猫の興味は、この間に傷を癒したランファンが、再び戻ってくるかしら~♪♪♪だったりしますv

来月号が、20巻シメの話になるのかな?ここ4話でまだ150ページに満たないから、20巻も5話収録になると思います。
とすると、来月はどどーんとセントラル編?!
それともまずはエドとリンの漫才か?(笑)
うふふー楽しみです~!!!


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16 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
その日 (けいこ)
2008-04-13 12:33:32
歌猫様こんにちは!感想UPお疲れ様です。いつも楽しみに読んでいます。

さてさてもうすぐやってくる「その日」。私はそれを満月の晩だと考察しました。「クセルクセス最期の日」も満月でした。そしてエドとリンが再会した夜は、よく見たら少し欠けています。ここから満月の晩までに物語は一気にクライマックスを迎えるのではないかなーと思いました!
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手に汗握る82話 (雉人)
2008-04-13 12:37:10
今回の鋼の見所はいっぱいありますが、やっぱりグリード対ブラッドレイですよね。基本的に荒川先生はバトルシーンは1話につき一定のページ以上描いてだらだら延ばしたりしないので、スタイリッシュな印象です。一旦剣を落としてグリードを投げ飛ばし、その後素早く剣を取る大総統かっこええです。
(でも確かにカップが落ちるシーンは…(苦笑))
しかし憤怒は相当強欲がお嫌いみたいですね。大総統は計画の駒としてレールに従って個を押し殺して生きている。対して人間の生のベクトルそのものである「強欲」は個を全面に押し出していて対極にいるからソリが合わないのかな?と思ってます。
「来たるべき日」は私も皆既日食だと思っています!数百年かけるくらいの計画だから…
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生きる希望すら奪われそうな回でしたが・・・ (柳楽)
2008-04-14 00:15:20
歌猫さんこんばんは!もう明日から何を糧にすればいいのかと彷徨うグリードファンです・・・
あまりの衝撃にガンガンも買わずに店を飛び出す始末で、実はまだきちんと読んでないのですが、どうしても強欲サイドしか見えないので(今回は特に)他のエピソードを見る余裕がありませんでした。とっても参考になります!
皆既日食か満月が錬成発動の鍵なんですね。ほんとにクライマックスが近づいている!という気配がみなぎってます。今回の衝撃でその前にリタイヤしたい気分でしたが、やはり最後が見たい好奇心が強くて困ってます。

しかし、強欲さまには失望した!!
過去の自分など興味ないとばかりにビドーを殺したシーンは、「強欲が強欲を捨てた」と愕然とするに十分な内容でした。強欲のないグリードなんて、あんこを塗ってない赤福と同じです!!(何その比較対照)
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グリードが人間に見えました(泣)。 (1819)
2008-04-14 01:41:44
私には、ビドーを殺してしまったグリードが、とても痛々しく見えました。
一度リセットされた記憶や感情が蘇るほどのショックなんですよね(泣)。

歌猫様の記事「グリードが欲したもの」拝見しました。
おっしゃるとおり、今月号で実証されたと思います。グリードは、仲間を本当に失いたくなかったんだと、あの慟哭を見て思いました。
それにしても荒川弘は、やる時は容赦ないですね。
いろんな場合を想定して読まなきゃと、改めて思いました。
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コメントありがとうございます。 (歌猫)
2008-04-14 07:50:22
けいこ様こんにちは!
いつも楽しみに?わーありがとうございます~vvv
満月というのもアリかと思いますが、魂の象徴記号は太陽なので、やっぱりキーは太陽なのじゃないかしらーと。
それに、日蝕が起こるのは満月の時ですよね。少し欠けてる?ほんと?あとで確認します!わーこれから一気にクライマックスかもー!
コメントありがとうございました!!

雉人様こんにちは!
そうそう、荒川先生はバトルを長く描かないんですよ!物足りないくらいに短い。バトルのためのマンガじゃなくて、ストーリーの必然としてのバトル。
「スタイリッシュ」本当に!
憤怒は強欲が嫌いですよねー。ソリが合わないという以上に、ブラッドレイが自覚していない(あるいは諦めた)「お父様」のくびきから逃れたいという思いを、何の葛藤も無く実行してしまえる人造人間に、自分の根幹が揺るがされるから、腹が立つのではないか、と思います。「お父様」に歯向かう人間には余裕の笑みを浮かべるのに、人造人間には憤怒を剥き出しにする。そこにブラッドレイの本心があるのでは、とか。勝手な想像ですが・・・。
コメントありがとうございました!

柳楽様こんにちは!
もうね。私、柳楽様のお陰で、グリード側からの視点を獲得したんですよ。
グリード側から見たら、仲間を殲滅され、最後に生き残った仲間さえ己の手にかけてしまったという・・・。本当に、荒川弘は大人キャラには容赦が無い。
けれど、エンヴィーといい、グリードといい、人造人間だと言いつつ、その内には各人の個性が、葛藤がある。個々人の「思い」があるなら、彼らとて「人間」なんじゃないか。「お父様」の計画を盲信する(あるいは利用しようとさえしている?)軍上層部と、どちらがより「人間らしい」んだろう?
グリード・リンは、物語上、ものすごく重要な位置だと思います!
色々と苦しいと思いますが、どうか柳楽様も一緒に最後まで追い続けられますよう・・・。
コメントありがとうございました!

1819様こんにちは!
ビドーを生き残らせたのは、このためだったのか・・・!と驚きました。
軍用車の下に張り付いてグリードを追う真剣なビドー、おしっこチビっちゃう可笑しいビドー。そうやって読者との距離を近付けて、こんなにあっさりと殺してしまう。
きっと、ビドーを主役にしてだって、短編一本書けてしまえるだけの物語があるんだろうなあ、と思います。けれどそれをざっくり省いてぎゅっと描いてしまえる。
その手腕に感嘆です。
コメントありがとうございました!
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小ネタも充実牛様 (ひでりん)
2008-04-15 01:15:21
はじめてコメントさせていただきます!
「EZO-16」にも吹いてしまいましたが、エドが錬成した悪趣味な車に「トテチラター」「オエウイアー」という効果音がついていたのがツボで、腹筋崩壊でした。よく見たら「チャリチャリ」という音がついているのですが、雪国ではタイヤにチェーンを付けるという習慣を反映しているのかな?と思います。

それとめでたく復活したリン(まだ一時的?)は空腹で倒れるという情けない姿でエドと感動の再会を果たしてますよね。半月位経っているという事はウロボロスの追及から逃れるべくあの廃屋に潜伏していたんじゃないかなと思います。
その間外に出たら見つかるから、そこらへんのキノコや草で飢えをしの・・・(以下略)
152ページのリンの足元のキノコを見ての妄想です
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16ってもしかして (ののこ)
2008-04-15 20:33:58
 初コメントです!単行本派なのですが、ガンガンのネタばれ記事の誘惑に耐え切れず毎月あらゆるブログをハシゴしてしまいます;先の展開が知りたくて知りたくてw
 
 歌猫さんの感想や考察も欠かさず読ませていただいてますが、今月号の感想を読んでちょっと閃いたことが。うわ初コメントって妙に緊張します;
 あの、16って、エドの年齢と関係あったりしませんかね??ほら、「もうすぐ16」って話があったので・・・
 
 単行本派なんで、なんか変なこといってたらすみません;
 
 
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コメントありがとうございます (歌猫)
2008-04-16 08:50:10
ひでりん様こんにちは。はじめまして!
>「オウエイアー」
爆笑でしたね!こういうバカバカしい軽さ、なんか久しぶりでうれしい~。
チャリチャリはチェーンですよね。関東在住の私には冬タイヤはスタッドレスが普通なので、なんか懐かしい感じ(笑)
ゴリさん運転下手だな!にも、雪国の運転、素人がナメんじゃねーぞ?という北海道人荒川先生の声が感じられてなんか笑ってしまいました。
廃屋のキノコは私も着目(笑)しました。セントラル周辺は冬でもキノコが生えるくらい温暖なんだなとか、これはロイに生えたキノコの胞子が?!とか(笑)
でも皇子様の食糧という可能性には気付かなかった!(笑)
初コメントありがとうございました。これからもどうぞよろしくお願いいたします!
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コメントありがとうございます (歌猫)
2008-04-16 08:51:54
ののこ様こんにちは。はじめまして!
ごめんなさい、レスはまた後ほど。
最近はじめましてのお客様が多くてうれしいです~♪
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コメントありがとうございます。 (歌猫)
2008-04-16 22:26:38
ののこ様こんにちは!改めまして、コメントありがとうございます~v
単行本派さんですと、先の展開がそれはもう、気になって気になって仕方無いですよねえ!私のブログはあらすじ素っ飛ばして自分が感じたことばっかりなので、全然参考にならないですね;
ところでEZO-16、エド16と掛けてる可能性もアリですよね!
エドの年齢、もうすぐ16ってウィンリィに言わせたあと、本編では何の音沙汰も無いうちに、荒川先生の中ではいつの間にか16歳になっちゃってるみたいなんですよ(去年の雑誌「ぱふ」のインタビューでエドを16歳と)。ええーん、お祝いくらいさせてよう!(笑)
初コメントありがとうございましたv 私は単行本派さんがどこまでご存知か分かっておりますんで(たまにうっかり忘れるけど;)、またいつでもコメントくださいませ!
これからもどうぞよろしくお願いいたします~v
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