歌猫Blog跡地

漫画「鋼の錬金術師」と荒川弘について語るブログ。更新終了しました。

ガンガン感想、その1~♪

2009年05月16日 | ◆新刊読んだ!
ガンガン読んだ!

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見開きに、長セリフ。
それも、一つの話題について、繰り返し語るって。
すごく、めずらしい、って感じた。
マスタングの愚行を止める。そのために、3人ものキャラに語らせる。
たぶんここは、例えば水島版アニメで言うなら、50話48話の車の中でのロイとエドの会話だと思う。(間違えてた;教えてくれてありがとう)
大切なことは、セリフにする、という意味で。

復讐には、意味が無い。

しかしマスタングの最後の一歩を止めたのは、復讐は否である、という「理」ではなく、リザへの「情」だった。(今日は、ホークアイではなく、リザ、と書きたい)
ヒューズを失った怒りは、リザを失いたくないという思いで、ぎりぎり、押し留められた。
荒川弘はとても理、理想を掲げる人。エドがその象徴。
でも、人が動くのは、理想ではなく情なのだ、どうしようもなく。

私を殺してどうする、は、ロイの甘えだ。
知っている答えを無理に引き出す。
立ち止まるな思考を止めるな!と叱りとばした部下に向かって。
なんて甘えているんだろう、この男は。なんて情け無いんだろう、この男は!
こんなにも、弱い男。
だから、こんなにも、愛しい男。


エンヴィーもまた、長セリフ。
ここは、過去回想。今までにずっと、あったこと。

そして、エドの長セリフ。
「叩かれても へこたれても 道をはずれても 倒れそうになっても 綺麗事だとわかっていても 何度でも立ち向かう 周りが立ち上がらせてくれる」
人の強さとは何か。
ずっと、鋼という物語で描いてきたことを、ぜんぶまとめて、言葉にして。

エンヴィーの涙。
鋼のおチビさん、と呼んでいた彼は、最後に「バイバイ、エドワード・エルリック」と、彼の名を呼んだ。

この回は、23巻締めの話。
過去に決着をつけて、未来へと歩き出す。



さて!
マジ語りはこの辺にして、萌え語り、いこうぜ!
まずは、ロイアイー!
もーこんな情け無い男でいいんですかリザっ!この不器用な甘えん坊でっ!
でも、惚れちゃったんだからもう、仕方無いですよねえ~。
ああも、二人でさっさと幸せになってくれー!(笑)

そんで、エンヴィー!
もうね、エンビファンは涙なみだのことと思います。
退場しちゃった、ってこともそうだけど、どうしてこの感動的場面を、いつものエンビの姿で描いてくんないのか…!と。
や、そこが牛先生の牛先生たるトコロなんだけど!
いつものエンビの姿で泣いちゃったりしたら、私でも、も、萌えちゃうかもっ…!
エンエド、敵対する、分かり合えないけど惹かれあう二人。
一度はその身体にエドを取り込もうとさえしたエンビ。けれどその結末は、必死で掴むエドの手を振り払って、エンヴィが泣きながら別れを告げる…。
うおおお!い、いいかもっ!
てか、アニメではこの場面を、そんな風に改編とか、してくんないですかね?ほら、ファンアピールってコトで!ダメ?だめっすか…。

そんでもって!
エドだっ!
もう、エドはマジ語りも萌え語りも一緒になっちゃう。
エドは、優しい…!
誰かに同情するとき、エドはとても寂しそうな表情をする。でも彼はきっと、自分がそんな顔をしていることを、気付いていない。
でも、牛先生は、次のコマではさくっと、いつものヘの字口にしちゃうんだよ~。
そこはもちょっと、余韻を持たせて、揺れる表情をひっぱってくださいよう!そりゃエドは強いからすぐ口を引き結んでしまうって分かってるけど!
あとほんのひと匙、萌えを足してほしいですぅ…。
や、先生のそのストイックさが、も、大好きなんだけどさっ!

てな訳で、前半を台無しにしてバカ感想でした(笑)
続きますー!



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5 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
こんにちは^^ (夏目時雨)
2009-05-17 16:20:45
こんにちは^^
いつも楽しく読ませていただいてます。

今月号、見所がいっぱいで本当に面白かったですよねvv
大佐も中尉もスカーもエンヴィーもアームストロング姉弟もイズミも、みんなみんなとっても素晴しかったんですがやっぱりわたしはエドがいつも通りキレてたのが嬉しかったです(笑)
ロイエダーなわたしはエドが大佐に本気でぶつかってくれたことだけでもう胸がいっぱいです、よかたよかた^^

あ、それから水島版のエドと大佐のやり取りは50話じゃなくて48話です!!

ではでは^^
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読み終えた後の充実感! (蘭芳)
2009-05-18 13:00:19
こんにちは歌猫様。
本っっっっ当に最高ですね!ガンガン買い始めてよかったと、心底思います!!

巻頭カラー見た瞬間、叫びました(本当に)。前半は涙出そうでした…ああもう私は何も言えません。…何のためのコメントだか(笑)
イズミの決めゼリフ、どちらも好きですよ!!

ここまでが23巻ですか。ストーリーはすごい勢いで進んでいくのに、先月のラジオ局など、ギャグもきっちり入ってて息抜きできるのはいいですね。

来月もとても楽しみです!!

それでは失礼します。
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読みましたよー (ころ)
2009-05-19 22:57:46
 歌猫様こんばんは。
 ロイのリザへの問いかけは、甘え。なるほど。…ズルい男だっ…!(笑)
 本人も苦しいのはわかりますがやはり情けなかったです。リザの必死さがまた、切なかったなぁ。この先大丈夫なんでしょうかこの二人…。
 二人の間にある情は何と言い表せばよいのやら。今回の会話も、解釈は人それぞれでしょうね。いや、個人的には二人で幸せになってくれれば一番嬉しいのですが(笑)

 そしてエンヴィー退場。これも少し「ズルい」と思ってしまいました。何より、今までえげつなくていけ好かないと思っていた彼の死に様に、不覚にも目が潤んだのが悔しかったり。

 読者の中には、今月号の内容に納得しきれない人もいるかもしれませんが、この作品の中でぐらい綺麗事を貫いてもいいと思うのです。
 長い上に偏った感想ですみません。色々割愛してしまいましたが、今回のエド、すっごく良かったです…!そして23巻最後の話の締めにあのお方が登場!いや~本誌派に乗り換えてよかった。
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あああああ (ころ)
2009-05-19 23:20:27
書こうと思ってたのに忘れてたことが…!連投すみません。

エドが少年らしく、エドらしく怒ってくれた事。最終的にロイを止めるのは、リザだった事。ロイが冷静になって非を認め、謝ることができた事。アームストロング姉弟に、なんだかんだで抜群の信頼関係があった事。

今回はこれらの事にホッとしました。…これだけですホントすみません;
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コメントありがとうございます。 (歌猫)
2009-05-21 07:10:09
蘭芳様こんにちは!
ね!最高ですよね!ガンガンで雑誌でリアルタイムに読めるって、すっごい幸せですよねっ!
そう、ストーリーはすごい勢いで進んでいくのに、ギャグも、そしてマスタングの思いもしっかりページを割いて描いてて。
イズミの決めセリフ、いいですよねー!彼女もまたエドやアルと同じに救われたからこそ、前を向けたんだと思います。格好いいなあv
はー来月もほんと、楽しみ!!

ころ様こんにちは!
>この先大丈夫なんでしょうかこの二人
うん…ちょっと、心配ですよね。危なっかしいです。兄弟がそれぞれに強くなり、スカーの足元がしっかりした分、この二人の危なさが浮き彫りになってしまう…。でも、彼らの物語はまた別のところにあると思うので、鋼では描かれないのでしょうね。ロイはもう甘ったれで仕方無いと思うのだけど、リザが、あと一歩、強く豊かになってくれないかなあ!彼女はもう完成されたキャラクターだから無理かなあ…あと鋼が3年くらい連載してくれたら彼女もまた、とか、それは贅沢というものだ;
エンヴィー退場についても、この時はうまく言葉にできなかったけれど、今キーワードをもらって記事錬成中です~。
>エドが少年らしく、エドらしく怒ってくれた
うん。本当はもっとちゃんと、諭そうと思ってたんだきっと、エドは。
でもエドは子どもで復讐心なんかわかんないから、怒鳴るしか無かったんだ。この真っ直ぐさはきっと、リザにとって救いだったと、思うの。
へへへ、コメレス書いてたらまた、もっと感想書きたくなっちゃった~(笑)
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