歌猫Blog跡地

漫画「鋼の錬金術師」と荒川弘について語るブログ。更新終了しました。

デーリィマン2010年7月号荒川弘インタビュー

2010年10月08日 | ◆小ネタとか突っ込みとかつぶやきとか
さて。この雑誌は何でしょう?

表紙の女性は気にせずOK。この大きさに注目です。
となりの百姓貴族と比べて・・・でかいですよね!B4サイズ。学習ノートを開いてタテに置いた、そんくらいの大きさの表紙。

この雑誌はですね。
(株)北海道協同組合通信社発行の「DAIRYMAN」2010年7月号。
トップ記事は「牛乳消費を取り戻せ」
そう、お分かりですね?これは「酪農の飼養管理技術と経営の専門誌」
じゃじゃーん!

ここに
『特別インタビュー 農家ライフで笑ってもらえれば  ゲスト/荒川 弘さん』
なーんて記事が、載ってたりするんですよーvvv

教えてくださったのはりほ様。(こちら
どうもありがとうーっっvvv
(買ったのはその週なのに、ブログ記事にするまで一ヶ月半、遅すぎだ!)

荒川弘先生のインタビューを追っかけてると、普段出会わない雑誌を読めて、それがまたすごい楽しいんだけども、この雑誌は「創」と「週間金曜日」を超えるインパクトでした!
まず広告! 広告って記事以上にその雑誌のターゲットが明確に表れてると思うんだけど、いやあ!酪農ってつまりこういうことなのか・・・とか思いました。なにしろ商品がでかいんだ!トラクターとか、キャッチフレーズが「倉庫から牛舎まで」とか(笑)
それから、価格が載ってない。牛舎はともかく、牛の飼料の添加剤とかも、○○円、という文字がほとんど無いの。なるほど法人取引なんだなあ、とか改めて思いました。
それと、牛の写真がどーんと載ってて脇に数字、って広告も。イメージとしては男性誌の車の広告に近い感じ。格好いいボディと、機能を表す数字と…そう、これ、種牛の、種の広告! あーそうかあ、なるほどなあ!って思った。
もちろん記事も面白かったです。数値とか書いてあること訳分かんないんだけど(笑)、でも面白い。牛の何が大事って、乳房と蹄(ひづめ)と胃袋なのねえ。


さてさて、そんな雑誌に、「百姓貴族」を題材に見開き2ページのインタビュー。

2ページっつったって、誌面でかいから記事が6段組みですよ!わーい、いっぱい!嬉しい!

内容のおおまかなところは、ぱふとかでお話なさってるのと同じ感じ。

「上京してから、それまで当たり前だったことが、そうではなかったという経験がいくつもあります。(中略)(アルバイトで)働いた分だけ絶対に収入があることがありがたかった」
農家では台風とかで一発でおじゃんになるから。

「私としては、農家の大変さを知ってほしいなどという思いは全然なく、ただ単にネタとして面白いので描いています」
はい、前回のパンツネタ最高でした!(笑)

読者の反応では、面白かった、新鮮だった、と同時に、自分は農家になれない、というのが結構あって、
「年中無休で、生き死にも見なくてはいけないし、自分の時間がほとんど無いので当然と言えばそうですが、逆にそのスケジュールを知った上で農家をやりたいという人がいたら、本物です」
うん。荒川先生は、基本、厳しい。

そして、もちろん新情報も!
2刊の発行は「今のペースだと1年か1年半先」
おおっ!それは、年4回掲載からペースアップしてくださるということですね!?年6かな?お待ちしてますーvvv
そうそう、次の百姓貴族は今月28日発売のWingsです!→表紙画像

それから、えー、って思ったこと。
弟さんの進路が決まったから漫画家になった、はいつもおっしゃってたから、てっきり弟さんが(後々は)農家を継ぐんだと思ってたのね。
けど、「迷っていた弟が、介護の仕事をしたいと言い出し、その勉強のために東京の大学に進学しました。(弟は後を継がないと決まったけど)継いでも継がなくても、弟の進路が決まるまでという約束だったので、そこからスパッと気持ちを切り替え、投稿作を書き始めました」

前に友達としゃべってたとき。
「娘の獣医6年の学費は出せないのに、一人息子には東京の大学~?」ってぶーたれたら「そんなもんよ」と言われて「うん、そんなもんだよな」って私も思ったけども。
なんでそんなもんなのか、小さな疑問は残ってるけど、うん、そんなもん。
でもさ。
え~。跡継ぎじゃないのか~。お話のトーンでも後継者決まってなさげだし…しょんぼり……。
や、人様のご家庭をどうこう言う権利なんぞどっこにもないんだけども!学費だって6歳離れてる分、楽だったかもだしね。
百姓貴族で「大事な跡継ぎが」とか書いてたのはおねーちゃんから弟へのプレッシャーだったのかしら?!(笑)
…荒川姉弟を、オリヴィエ姉とアレックス弟に脳内変換で萌えてみる。剣をペンに持ち替えたオリヴィエ。おおっ合ってる!(笑)

インタビューは、日本の農業についての真面目な話題のあと、
「今も、年に1~2回、実家に帰ったときは作業を手伝います。でも(漫画家は座り仕事なので)あちこち硬くなっているし、筋肉も落ちていて(中略)もう一度鍛え直さなくてはと思っています」
荒川先生って百姓貴族のインタビューんときは全部ってくらい「体を鍛えたい」って言うよね~(笑)
身体も精神も鍛えてこそ!うん、実にイズミ師匠だ!(笑)

そんで最後の日付見てまたびっくり!
「5月13日収録」
最終回110ページ執筆の真っ只中じゃないですか!!
最終回のペン入れしつつ、東京来てアニメ誌の対談やってて、しかもこのボリュームのインタビューも受けてたのか!うひょー!すげー!!

そんで、インタビュアーが女性なのに、うん、って思ったり(笑)
荒川先生にインタビューする方ってほんっと女性が多いのよ!でもなんか分かるよね~♪

いやあ。荒川先生、お疲れ様でした!
最近はようやく一息ついてらっしゃるのでしょうか。
それとも実家で収穫手伝ってたりして?!←すげーあり得る…!

荒川家が代々、荒地から開拓してきた十勝の畑。
これからもずっと、美味しいジャガイモやカボチャや大根や、鮭や鹿が(笑)、たくさん収穫できますように…!





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2 コメント

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Unknown (名無し)
2010-10-09 02:29:09
こんにちは、通りすがりが突然失礼いたします。

農家なんてそんなものですよ。
私の周りも農家ばかりですが後継ぎがいないのは最近では当たり前のように感じます。大体が兼業農家です(酪農ではないので)。
女しかいない家では普通に婿養子とるようですし。
それにいくら東京の大学4年とはいえ、獣医学部はつまりは医大と同じなので道内に通うにせよ国立にせよ前者よりは高くつく場合も多々ありましょうし、私立ならなおさらです。

あとおまけ的な話ですが、農繁期になると大体は家族総出です。
家にいる身内だけではなく、遠くに行ったり別職に就いたりしている場合も戻ってきて総出です。
うちは農家ではないのですが、周りがそれなので荒川先生のGW話も、まるで周りが構ってくれなくなるのでなんとなくわかります(笑。
歌猫さまは都会の方なのでしょうか?
一度お暇があればGW等に北海道や東北の田舎辺りに旅行に来てみればわかりますよ。

…等々、余計な横やり失礼しました。
では。
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コメントありがとうございます。 (歌猫)
2010-10-09 03:42:28
名無し様こんにちは。
そうですね。私は今は都内に住んでいますが、以前住んでたあたりも畑が駐車場になり雑木林が切り開かれてちまちました住宅になって、そんなもんだよなあと思いつつ少し寂しく感じています。・・・荒川農園は思い入れがあるので、ほんとにずっと続いてほしいよう~!
でも、先生が漫画家を辞めて農家を継ぐことはしないと明言してくれたのもまた嬉しかったり。都会モンは勝手ですねえ(苦笑)
この連休が稲刈りのところもあるんですよね。行楽でなく農家さんのためにも、早く雨が上がるといいなあ!
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